市長記者会見記録令和2年4月27日(新型コロナウイルスに関連した患者の発生)

公開日 2020年04月27日

更新日 2021年02月05日

下記のとおり、市長から発表がありました(午後5時00分~)

(市長)

 それでは、新型コロナウイルス感染症の感染者の発生がありましたので、緊急の記者会見を始めさせていただきます。急なご連絡にもかかわらずお集まりをいただき、ありがとうございます。本市において、昨4月26日(日)18時頃に1件の新型コロナウイルス感染者の発生が確認されましたので、ご報告させていただきます。お手元の説明資料に基づいてご説明させていただきます。

 本市では13例目、道内で624例目となる患者で、概要は、年代は80歳代、性別は男性で、国籍は日本、居住地は小樽市で、職業は無職、海外への渡航歴はなしということです。この患者の症状、経過は、資料のとおり4月17日(金)に38度3分の発熱があり、4月18日(土)に39度7分と熱が上昇し、4月20日(月)に市内医療機関を受診し、そこで胸部CT検査を行ったところ、肺炎像が確認され、市内感染症指定医療機関に入院しました。同日、小樽市保健所の「帰国者・接触者相談センター」に相談があり、4月23日(木)に、この市内感染症指定医療機関で検体を採取しました。その後、4月24日(金)に倶知安保健所で検査を開始し、4月25日(土)に陰性が判明したとのことです。陰性が確認されましたので、退院することとなりましたが、退院にあたり、主治医の判断により再度検査をすることとなり、検体を採取し、4月26日(日)に倶知安保健所にて再検査を行ったところ、陽性が判明し、現在、この市内感染症指定医療機関に入院中となっています。患者ご本人は、酸素を使用しており、中等症程度の病状であるということです。なお、行動履歴や濃厚接触者については、現在調査を行っています。

 今回は、市内の高齢者施設の入所者への感染が確認されたということもあり、あらためて私の方から公表させていただくものです。行動履歴や濃厚接触者等、感染拡大の防止に向けて、必要な情報については、患者の人権や個人情報の保護に留意しつつ、判明次第、市のホームページ等でお知らせしていきます。

 いつものお願いですが、今後の情報の収集等については、個人情報の保護等のため、本人・ご家族等が特定されることのないよう特段のご配慮をお願いいたします。

 私からは以上でございます。

 

報道機関から次のような質疑がありました

 

(総務部長)

ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。

 

(NHK)

この方は高齢者施設に入所されているということで、これがどんな施設なのかいうことと、市としてクラスターの発生と考えているのかどうかについては、いかがですか。

 

(市長)

施設の種類いというか、そういったことについてですが、今回、施設側の方からは公表については固辞をされていますので、控えさせていただきたいと思います。クラスターの発生の恐れがあるかどうかですが、現在、濃厚接触者等について調査を行っており、従業員の皆様にも健康上の問題はないと情報をいただいています。ただし、今後の動向については、しっかり小樽市として注視をしていきたいと思っている案件です。

 

(NHK)

今のところ、この施設での感染者というのは初めてですか。

 

(市長)

はい、そのように伺っています。

 

(読売新聞)

高齢者施設といってもいろいろあると思いますが、もうひと越え、何か区分というか、それを言うことによって特定はできないと思うのですが、何か言えることはありませんか。

 

(副市長)

通所施設と入所施設というものがありますが、これは入所施設ということです。デイサービスのような通所で通う施設ではないということです。

 

(読売新聞)

濃厚接触者というのは、例えばどんな人数の多さになるのでしょうか。いわゆる、入所者や職員など・・・

 

(保健所長)

それほど大きな数にはならないと思います。今調べた範囲内では、そんなに大きな数にはならないと思います。

 

(読売新聞)

2桁台ですか。

 

(保健所長)

具体的にはこれから調査をしていかなければわからないところはあると思いますが、今のところ、施設からの聞き取りではその程度だと思います。

 

(読売新聞)

例えば、ざっとした規模でいうと、入所者、職員、トータルでどのくらいいらっしゃいますか。

 

(保健所長)

それを申し上げると施設を特定できてしまうので…。

 

(市長)

先ほどNHKさんの取材でもお応えさせていただきましたが、今回は施設からも、施設の情報提供については固辞をされていますので、そのあたりはご理解いただきたいと思っています。

 

(保健所医療業務担当部長)

この方は、この施設で感染確認された唯一の方ということで、その接触者の方は、私どもの方でほぼ特定を終えていまして、その接触者の中で、健康上問題のある方は現在のところいないということまで確認を終えています。症状が出てから、約1週間、最終接触からだいたい1週間が経ったということで、残り1週間の健康観察の中で何か問題が生じてきた場合には調査を行っていくと考えています。

 

(朝日新聞)

その濃厚接触者の方ですが、この方の場合、ご家族の方、入所施設の従業員の方ということになってくると思いますが、他に該当するような方はいらっしゃいますか。

 

(保健所医療業務担当部長)

今お話しされました、その家族の方とか、一緒に入所されている方、従事者の方という方々が濃厚接触者のジャンルとしてはあり得るかと思いますが、ご家族の方との接触は基本なかったということで確認をしていますし、また、濃厚接触者と考えられる方々というのは非常に限られているということで、限定的だというふうにとらえています。

 

(朝日新聞)

そうしますと市中感染ということはないとは思いますが、どこから感染されたかが特定できない、しかも施設に入っているということで、非常に危惧する部分があると思います。その辺はいかがですか。

 

(保健所医療業務担当部長)

現段階でこの方がどこから感染したかは全くわからない状況です。

 

(読売新聞)

この方はいつ頃から入所されていますか。

 

(保健所主幹)

平成28年からです。

 

(保健所医療業務担当部長)

約4年前から入所されています。

 

(読売新聞)

中等症とはどのような状態ですか。

 

(保健所長)

酸素を使っているということで、この辺から中等症という判断をさせていただきました。

 

(読売新聞)

熱はまだありますか。

 

(保健所長)

微熱が続いているということです。

 

(朝日新聞)

お話はできる状況ですか。

 

(保健所長)

元々の病気がありますので、このせいで話せないということではないですが、会話は困難だということです。

 

(北海道新聞)

元々の持病については話せますか。

 

(保健所長)

高齢ですから脳血管疾患やその他の可能性もあります。具体的にはまだ伺っていませんが、そういう元の病気があってコロナによる肺炎以外の症状で会話などには不自由があると聞いています。

 

(北海道新聞)

一旦検査で陰性が判明し、やり直したら陽性だったと。なぜ陰性が一回出たか、何かしら可能性として推測できるものはありますか。

 

(保健所長)

可能性とすれば、ウイルス量が少なくて、検体の取り方によってバラついたんだろうと推察しています。

 

(北海道新聞)

そういうことは一般的にあることなんですか。主治医がもう一度やるべきだと考えたのも、そういう可能性を考慮した上での判断だったというのは聞かれていますか。

 

(保健所長)

今回の場合は、実は何回も検査をしておりまして、当初小樽市保健所の検査では陽性、それから検査結果としては公表していませんが、岩見沢保健所に持っていって陽性、この両方については、前にもお話ししましたが、コンタミネーションの可能性があるということで、検査としては、採用していません。この度は倶知安保健所で2回検査しています。1回目は陰性、2回目は陽性、そのように検査結果が少しバラついたということが、主治医としても不安に思ったのではないかと思います。

 

(北海道新聞)

バラつきがみられたというのは、ウイルス量が少ないというこの方特有の現象によるものということですか。

 

(保健所長)

最初の2回で陽性になったのは明らかにコンタミネーションの影響があったと思います。残りの2回は、1回は陰性ですので、コンタミネーションの影響は考えられませんが、2回目はそれからあまり時期を置かずに陽性になっていますので、その辺については、再感染というよりも検体の取り方の影響だろうと考えます。

 

(朝日新聞)

今回の80歳代の方とは少し外れるのですが、小樽市保健所でのPCR検査は、独自で再開はいつごろになりそうでしょうか。

 

(保健所長)

鋭意努力しているのですが、当初よりは少し時間がかかりそうです。今、衛生研究所に協力をお願いして、検査体制の立て直しを行っていますので、連休明けにはなんとか検査ができるようにしたいと、鋭意、職員一同努力しています。

 

(朝日新聞)

連休明けと言いますと、5月7日以降でよろしいですか。

 

(保健所長)

はい。

 

(読売新聞)

検査の問題を端的に言うと何が問題だったのでしょうか。

 

(保健所長)

まず、うちは小さな検査室で大量の試料を処理しています。それも同じ検体を100件以上やっていて、最近は陽性の検体数も増えてきました。それからごくわずかなウイルスでも遺伝子が残っていればそれは検査で引っかかりますので、そういうコンタミネーションが起こったのではないかと。これについては十分警戒していろいろな配慮をしてきたわけですが、原因は今のところ特定できてはいません。

 

(読売新聞)

コンタミネーションを日本語で言うと何でしょうか。

 

(保健所長)

ウイルスの遺伝子の混入です。英語を直訳すると「汚染」です。

 

(読売新聞)

今回は13例目で、実人数で言うと12人目になりますか。

 

(保健所医療業務担当部長)

そうです。

 

(小樽ジャーナル)

この方は、土曜日に結果がわかるはずだった5人のうちの方ということですよね。再々検査で陰性で、そしてもう一度検査して陽性になったということですよね。

 

(保健所医療業務担当部長)

そうです。

 

(小樽ジャーナル)

他の陰性の方はもう一度検査されたのですか。3人いましたよね。

 

(保健所長)

していません。主治医の方もそれが必要だとは判断していません。

 

(小樽ジャーナル)

この方だけ必要だということでもう一度検査をしたのですね。

 

(保健所長)

はい。

 

(北海道新聞)

確認ですが、この80歳代の男性の濃厚接触者の方は健康観察中で、まだ検査に至っている人はいないのですね。皆さん健康観察中ということでいいですか。

 

(保健所医療業務担当部長)

健康観察に入っていますが、この中で必要に応じてPCR検査等を行う方も出てくる可能性はあると考えています。

 

(北海道新聞)

今後ですね。

 

(保健所医療業務担当部長)

はい、今後です。

 

(読売新聞)

酸素使用中というのは、酸素を吸入…何と言ったらいいですか。

 

(保健所長)

酸素吸入です。

 

(NHK)

この施設、クラスターの可能性も今のところ調査中で、今の段階ではお話ができないということですけども、この方がどういった経路でなぜ感染したか、考えられる経路などは、今わかっている範囲で何かありますか。

 

(保健所医療業務担当部長)

先ほども申し上げましたが、今のところは全く感染源が何かというのはわかりません。この検索を進めていく中で、明らかになるかもしれませんが、現時点でわかっているものはありません。

 

(読売新聞)

今回13例目ですよね。感染経路が推測できない方というのは何人くらいいらっしゃいますか。

 

(保健所長)

感染経路が推測できないのは、この方をいれて3名ではないかと思います。

 

(副市長)

2例目、3例目の方。

 

(保健所長)

そうですね、2例目、3例目と、この方。

 

(副市長)

いなきたコミュニティセンターの受付の方とその奥さんです。

 

(読売新聞)

市内で感染が広まっているような見方をどの程度できるのか、現時点でどうでしょうか。

 

(保健所長)

今まで138件検査をしています、その中で陽性になったのは13件ですので、最近よく言われる感染率でいうと9.2%くらいです。これは全道平均より低い数だと思いますし、その数字から見るとあんまり市中感染は広がっていないのではないかというふうに思います。

 

(総務部長)

他にありますか。ないようであれば、以上を持ちまして本日の緊急記者会見を終了させていただきます。

 

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