平成19年度記者会見記録
平成19年10月30日 定例市長記者会見
- 平成19年度小樽市功労者について
- ナホトカ市訪問帰国報告について
(配布資料)
下記のとおり、市長から発表がありました。
(市長)
おはようございます。今日は2件ほど報告させていただきます。
1.平成19年度小樽市政功労者について
まずは、19年度の小樽市功労者が決まりましたので発表していきます。配布資料の通りですが、今年は2名です。
お一人目は、産業経済功労で、佐藤公亮さんです。佐藤さんは皆さんご存じのとおり、昭和57年に小樽商工会議所副会頭に就任されました。また昭和59年に小樽観光協会会長、平成7年に小樽観光誘致促進協議会会長にそれぞれ就任され、小樽の商工・観光の発展に尽力されました。また、この間おたる潮祭り実行委員長、小樽雪あかりの路実行委員長などを務められ、市民や観光客の皆さんが楽しめるイベントの開催にご尽力いただき、観光客の増加をもたらすなど、小樽経済の活性化に多大なる貢献をされてこられましたので功労者として決定しました。
次に、社会民生功労で、三浦榮子さんです。三浦さんは、昭和43年の小樽消費者協会設立当初より会の活動に携わりまして、昭和63年には小樽消費者協会会長に就任され、契約のトラブルの問題や悪質商法など消費生活をめぐる苦情相談の解決や、食の安全・環境問題などに関する消費者の知識向上のための啓発運動を通じて、消費者保護に長年貢献されてまいりました。また、小樽市男女平等参画プラン推進協議会委員をはじめ、小樽市の各種審議会委員等を長年にわたりまして務めていただきまして、市民と行政のパイプ役としてご尽力されましたので、功労者として決定しました。
なお、表彰式につきましては、11月6日火曜日に行う予定です。
2.ナホトカ市訪問帰国報告について
昨年、姉妹都市40周年を向かえまして、ナホトカの代表団が小樽市を訪問されました。今回はその答礼としまして、10月21日から25日までの期間、市議会の佐野副議長、小樽商工会議所の鎌田会頭、商大ビジネス創造センター長の海老名教授、そのほか地元企業の社長さん方の合計9名で行ってまいりました。ウラジオストクに着いて若干視察しながら、ナホトカを訪問しました。訪問先につきましては、記載のとおりです。
全般としましては、ウラジオストクとナホトカでそれぞれ商業施設を視察してまいりました。店舗のほとんどが日本のスーパーマーケットと同じような作りになっていまして、店内もロシアの食料品と同様に日本製ビールやカップ麺、調味料などが並び、品そろえは大変豊富でした。
また、以前からですが、日本製の車が多く、100パーセント近い状況ですね。トラックなどの特殊なものを除き、ほとんどの乗用車が日本からの中古車です。中には、素晴らしい、日本で見たことのないような新車も走っていまして、相当なお金持ちもいるんだなと思いました。特に、ランドクルーザーのような車も非常に多くて、生活水準も相当上がっているなと実感しました。
それから、ウラジオストク市、ナホトカ市とも新たな建設がいたるところで進められています。ナホトカでは、港を眺望できる高台に高層住宅が建設中です。そこを視察してきましたが、分譲マンションが約1700万円するそうで、結構なものだなと思って見てきました。建設会社の社長によるとお粗末な造りだそうです。1棟建てるのにどのくらいの期間がかかるのか聞いたら、「1年」だそうです。うちの産業振興課の迫(はざま)課長は、2年前に行ったときにはすでに建築していたので実際には3年くらいはかかってるんじゃないかと言っています。一つの部屋だけは見ましたけれども、もうすでに中国系の人が買ったということで内装工事をしていました。造りとしてはどうかなとは思いましたね。室内プールも建設中でそこも見てきましたが、費用はどのくらいかかるのか聞くと、3億円だと話していました。その造りも、これでいいのかなという部分がありましたね。
とにかく、着実にそういった施設の建設も進められていますし、ナホトカ市役所の隣には経済センターという立派な建物が建っていました。
また、ロシアからの主に貿易の関係ですが、小樽はロシアから木材を輸入していますし、日本からは逆に車が輸出されているという日ロの貿易の中心となっていると思います。しかし将来的には、自動車は日本製ですので、部品を扱う企業が増えてくるだろうと言っていました。それから、ナホトカのすぐ隣にボストーチヌイという港があります。ここは国内でも上位3港に入る重要港であり、全ロシアで取り扱う石炭の40パーセントを処理するほか、コンテナヤードや木材ヤードもありまして、そのうち大規模な処理能力を有する石油精製工場を建設するとか、将来的にはシベリアからのパイプラインの最終地になるとか聞いています。将来的に相当な国家的投資が予想されます。9月25日にはイワノフ第一副首相が視察に来て、国家的重要性を指摘したとのことです。
将来に向けての姉妹都市の関係は、残念ながら今回ナホトカの市長さんがちょうど入院療養中だったのでお会いすることはできませんでしたが、第一副市長のグラドキフさん、それからイリーナ国際部長とお話しをし、将来に向けて理解を深めるためには青少年交流が非常に大事だということで確認し合いました。来年度はナホトカから少年少女使節団をぜひ小樽へとお話ししましたら、その方向で検討したいとのことでした。我々が行ったときは、姉妹都市40周年ということで、子どもたちがダンスと歌のイベントを行ってくれました。その中で日本の歌『さくらさくら』を披露してくれまして、涙を流して聴いていた人もいました。大変感激して、ぜひ、来年は呼ばなければならないなどと言っていましたね(笑)。
それから経済交流の関係では、2012年にウラジオストクでAPEC首脳会議が開催されると自慢気に言っていましたが、インフラ整備がどんどん進むのではないかと思われます。ウラジオストクは非常に社会基盤整備が遅れているので、これからそういった整備が進むのではないかと。そうなればまた、建設機械などの需要も高まると思われます。
また、ウラジオストクでは青森産のりんご、それから新潟産のこしひかりが結構売れるんだそうです。青森産のリンゴが1個500円します。上海へ行ったときは1000円していました。上海の富裕層にはかなわないのかもしれませんが、上海では自分で食べるのではなく人に贈るのだということで、こっちは自分で食べるそうですから、かなり富裕層の方が多いようです。それから沿海地方に対する国家の投資も進むではないかと思います。
自動車では、国内産の自動車がまだまだ普及していないということですが、小樽で2万5000台ほど輸出しており、半分がサハリンで半分が大陸方面へ行っています。ですから1万2000〜1万3000台がサハリンと大陸方面へ行き、そのうち、ナホトカに入る車はだいたい4000〜5000台弱、ウラジオストクに5000台弱入っていることになります。小樽の商店名が付いた車は見ませんでしたが、○○建設などと書かれたトラックが走っていて、非常に戸惑いました。しかし、まだまだ車の需要があるのだなと思いました。
それから、光合金の社長さんも話していましたが、やっぱり寒冷地向けなど技術的な面ではまだまだ遅れているそうです。ウラジオストクでは極東大学に行きましたが、かつては軍港であって軍事的な技術力は育ったんでしょうけど、技術者の多くが流出してしまっているので、技術的な面では非常に遅れていると感じました。
水産加工場も見てきました。カニの問題、いわゆる密漁関係が一時期、問題になりましたけれども、そういったものがまだ若干残っているなという印象を受けました。タラを取ってきて真っすぐ釜山に持って行くと言っていました。なぜ釜山に持って行くのかなと不思議に思いまして、本来であれば日本の商社などを経由しているわけですから、釜山に持って行かなくても日本の港に降ろせばいいんじゃないのかと話しましたところ、相当嫌な顔をされましたね。まあ、そんなことがまだあるのかなと印象を受けました。
いずれにしても、食べるものは前に行ったときと変わっています。パンもおいしくなったし、肉や魚も出てきますし、そういったことでも良くなったなという印象を受けました。しかし、時差が2時間あって、朝食が8時といっても日本時間で朝6時ですし、出発は9時といわれても日本時間で朝の7時ですから、ちょっとペースが狂いましたね。
そんなことで来年は、市としては青少年の文化交流を引き続き行っていきたいと思っています。
以上がナホトカの感想でして、これからもナホトカとの関係を築いていきたいと考えています。
わたくしの方からは以上でありまして、質問があればどうぞ。
出席した報道機関の記者から、下記のような質疑がありました。
(市長)
記念品交換ということで小樽からは運河の絵を持って行きました。多分お返しは小樽から持って行った絵の倍のものをくれるぞと言っていたんですが、案の定、倍の大きさの絵をいただいて、持って帰るのに相当苦労しました(笑)
(記者)
これは写真ではなく絵ですね。
(市長)
港の絵ですね。イベント会場のステージ上でお互いに交換しました。
(記者)
これはどこかに飾っておくのですか。
(市長)
市長応接室に飾ろうと思っています。
(記者)
経済交流では具体的にこのようにしましょうというような成果はありましたか。
(市長)
具体的に何をするかというものではなく、「これからもっと話しをしましょう」ということですね。例えば、漁船を3隻持っている副市長がいまして、その人は絶えず小樽に船を入れていますから、「もっと人間関係をつくって話し合いましょう」と言っています。その人が運営する保養施設がありまして、普通はティッシュペーパーなんかないのですが、そこの食堂へ行くと箱に入った日本製のティッシュペーパーが置いてあるんですね。日本でいろいろなものを買って帰っているんだろうと思います。それから缶ビールもそうですね。かなり日本製のものがあるんだろうと思いました。
(記者)
それは、(ナホトカ市の)副市長さんが自分の漁船で日本製のものを買っているということですか?
(市長)
はい、彼は(漁業関係の)会社を経営しているんです。
(記者)
小樽をはじめとした日本の港にも入っているのですか。
(市長)
そうです。
また、(ナホトカ市の)議長は、エビ専門の船会社の社長です。それで何回も小樽へ来ているみたいですね。花園町で会ったことがあるよなんて言われました。「いやいや会ったことないと」言って笑いましたけれども。どうも、漁業関係者の方がトップクラスのようですね。市長もそうですし、副市長もそうですしね。
(記者)
姉妹都市交流は毎年交互に行っているのですか。
(市長)
交互にやってきたんですが、ここ2、3年は中断しています。
(記者)
参加者がいないということですか。
(市長)
小樽からの参加者がいないんです。2年前も参加者が集まらなくてね。来年はナホトカから来てもらって、再来年は小樽から行こうと思っています。実行されれば4年ぶりの交流になりますね。
(秘書課主幹の補足)
交流は、ナホトカの方から平成14年に来たのが最後です。小樽から行ったのは、その前の年の平成13年が最後です。
(市長)
今年の2月に(ナホトカから)ダンスでは来てるんですけどね。
(記者)
病院会計の資金収支計画についてです。半年で今年度の目標を達成できないというようになっているようですが、今後新たな計画を作るなど、どのように対応しますか。
(市長)
4月から上半期の病院収支をずっと見てきましたが、入院・外来とも(患者数が)落ちています。従って、医業収益も落ちています。さらに一般会計で予算に対し3億数千万円という地方交付税の減もありましたので、当初の健全化計画なり赤字解消計画の数字をどうするかが問題です。実効性のないものを作っても仕方がないですしね。今、連日のように激論を交わして、この検証をしているところです。
それから、全国的に公立病院の赤字問題がクローズアップされていまして、これを国が年末に向けてどのような対策を講じるのか、また、病院の経営改革のプログラム(ガイドライン)が11月末に発表されるという話もありますので、そのような情報を収集しながら健全化計画を作り直している最中です。今大詰めを迎えていますので、もう少し時間がかかると思います。状況がどんどん変わっていますので、状況を見ながら対応したいと考えています。
病院会計で半分、一般会計で半分を負担しながら解消しようという計画ですが、今、病院の方が大変厳しい状況にあります。しかし、10月に入って患者数が増えていますので、それがどう良い方向となるか。患者数も増えて4月から9月まで(上半期)とは状況が違っていますので、このような状況も見たいと思っています。いずれにしても、楽観できる状況ではないのは間違いありません。今、国の方でも、少し交付税改革で減額し過ぎたと言っているようですし、あちこちでも交付税の関係について声を上げていますから。
(記者)
北海道との起債協議は具体的にどうなっているのでしょうか。
(市長)
道との協議はいわゆる事前協議です。現在、「ここをどう改善するのか」「これはどうするのか」と何点か指摘されていることもありますので、「このように改善していきたい」などと話し合いをしているところです。
(記者)
市の病院計画の中では、実施設計の発注は「財源の見通しがついてからやる」という一文が入っていますね。財源の見通しは非常に難しいのでは。
(市長)
まだ基本設計が終わっていませんので、それ(実施設計)は次の段階です。
(記者)
今年度申請している10億円の起債はどのようになりますか。
(市長)
来年のものはまだ申請していません。事前協議している最中ですので。
(記者)
医療機器と用地買収の起債についてです。
(市長)
起債条件としては、約43億の不良債務を解消しなければなりませんので、まずはそれに向けて取り組んでいます。
(記者)
具体的な対策はあるのですか。
(市長)
今、最後の大詰めをやっている最中です。
(記者)
市立病院の特別委員会はいつごろ開催されるのですか。
(市長)
来月の中ぐらいを予定しています。
(記者)
では、今詰めている対策はその時期に分かるということですか。
(市長)
その時期までには、何とかある程度報告できるように努力しています。やっぱり、医師不足など、タイミングが悪くいろんな問題が重なっています。医師不足は地域医療の問題でもありますし、病院経営にもつながる問題です。本当に大きい問題ですね。
(記者)
ちょうど18年度、一番タイミング悪いときに44億(の負債を)出したから。
(市長)
以前から(北海道との)協議では十分にその話をしています。(負債が)あることを前提に協議してきました。最初はOKしていたんです。しかし、夕張問題が出てきて、これを不良債務として表に見えるような形にすることになった。最初の協議では、「これはこれでこっちに置いときなさいと」いう条件の下でやってきましたからね。別に隠していた訳ではないですし、道庁にもちゃんと言ってきました。平成12年度以降は、一般会計から繰り入れをして黒字経営しているわけです。44億円はそれ以前のものですから、そこのところをどう理解していただけるのか。
(記者)
病院会計は全国的に赤字、特に公立病院が赤字だということでしたが、11月末までに何が出るんですか。
(市長)
総務省の方では、病院の経営改革プログラム(ガイドライン)を作るため、懇話会を設けてやっているんですよ。そこから一定の方針が出ると新聞などでも報道されています。そういったものも見ながら考えたいということです。中間報告的なものは常時来ています。例えば、病床利用率が70%未満の病院は診療所にしろとかね。
(記者)
(市立病院の)2006年は50%ぐらいでしたよね。
(市長)
過去を見るとね。2004年から2006年までが悪いんですよ。ちょうど研修医制度が始まって、医者がどんどん抜けていった時期からぐっと落ちてきました。毎日わたしも状況を見ていますけれども、今は両病院合わせて70%は超えているんですよ。
(記者)
これから出る総務省のプログラムやガイドラインなどを見て、収支計画を軌道修正しながら引き続き協議をしていくということですね。
(市長)
そういうことですね。交付税が一般会計でどうなるかが一番大きいです。増えるという見込みはないので。しかし、減るだろうと見込みを立ててはいますが、わたしたちが考えるよりもっと減らされるんです。今回、北海道市長会でも問題にしましたが、例えば、算定基準ですね。市民税の所得割でいうと、市では6月に賦課しますが、総務省は推計の数字を使って計算するんです。今年度については、実際の賦課の数字より多い数が使われているんですね。小樽市では2万人の市民税の賦課対象者がいて賦課総額はいくらですよと決まっても、総務省の推計ではその人数が多く算定されているので、(所得割)額も増える。そうすると、交付税が減るでしょう。その分の差額っていうものを、ちゃんと何かで補てんするとか、あとで精算するとかしてほしいと要望しました。今回提案して国に上げているんですね。国は国で、いろいろ理屈をつけて言っていますけれども。このような積算の不透明さは問題です。やっぱり国にぶつけていかないと、解消されないと思いますね。
(総務部長)
質問がなければ、以上で終了します。
※記者会見の内容は、総務部広報広聴課において文言を整理・作成しています。