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市長記者会見記録 平成20年1月4日

平成20年1月4日 定例市長記者会見

  1. 平成20年の動向について

(配布資料)

  1. 平成19年・20年 各部取り組み(28kb)

下記のとおり、市長から発表がありました。

(市長)

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 

山田市長昨年はご承知のとおり、統一地方選挙でわたしも3回目の立候補をさせていただき、市政を担うことになりました。選挙のときに公約の第一として申し上げたのは、財政再建の問題であります。現在、財政再建に取り組んでいるところですが、一番大きいのは何といいましても、国の三位一体の改革による地方交付税の削減です。これが一番、地方財政に大きな影響を与えているわけです。一般財源としての地方交付税の削減は、地方が本当に必要とする事業をできないという状況を生み出し、地方の活力を失わせている原因ではないかと思っています。全国市長会としても、地方交付税の持つ二つの機能、いわゆる財源の調整機能と財源の保障機能ですが、何とかこの機能を堅持してほしいということと、地方交付税に対する総額の確保ということを要望してまいりました。

20年度の政府予算案を見ますと、このような地方の厳しい財政状況に対応すべく、これまでの交付税の削減の流れを止めて増額へ転じたところであります。小樽市への影響額はまだ分かりませんが、減ることはないだろうとは思っています。いずれにしても増額に期待している一方で、行財政改革をなお一層進めていきたいと考えています。

昨年、地方財政健全化法が施行されました。いわれていますとおり、新しい法律では20年度の決算から適応されます。18年度決算で国が示した四つの指標から見ますと、連結実質赤字比率が基準を超えていますので、早期健全化団体になる可能性が極めて大きいわけです。何としてもこの基準はクリアしたいと、あらためて財政健全化計画の見直しも進めていきたいと考えています。また20年度の予算編成がこれから始まりますので、そういう視点でも取り組んでいきたいと思います。財政再建が最優先の課題でありますので、わたしも先頭になって職員とともに取り組んでまいります。

それから、参議院議員選挙が昨年あり、「地方の反乱」といわれています。与党が大敗し、結果的に「ねじれ国会」となりました。こういった政治の不安定が国民生活に与える影響を非常に心配していますが、いろいろな問題もありますけれども、わたしとしては、この「ねじれ国会」を一つのチャンスととらえて国民生活に直結する諸問題について解決してほしい、あるいは前進させてほしいと思っています。一つの良い例として、年末にあった薬害C型肝炎訴訟についてです。原告側と政府側の和解が成立し、議員立法という形ではありますが解決に向かったことは「ねじれ国会」がもたらした成果だったのではないかと思っています。そういった意味でも「ねじれ国会」を問題点ばかりではなくて、チャンスととらえて課題解決に前進させてほしいと思っているわけです。

それから病院問題についてです。昨年選挙の争点になりましたし、その後いろいろありました。いろいろな問題から、建設用地の購入と医療機器更新のための起債導入の協議を(北海道と)進めてきましたが、なかなか思うように病院経営の収支が改善しない、あるいは一般会計でも地方交付税が削減されたということで、事業を一時中断しました。これについては引き続き取り組んでいきたいと考えています。もう新病院建設は、あきらめたのではないかという声も聞こえてきますが、財政再建という観点もありますし、老朽化した二つの病院の統合新築は必要な事業でありますので、早期に再開できるよう取り組んでいきます。公立病院の改革ガイドラインも年末に示されまして、特例債も認めるということです。まだ詳細は分かりませんが、こういったものを活用しながら病院の経営の健全化を進めていきたいと思っています。医療機器の更新の起債については、わたしも年末上京し総務省の担当者に直接お会いして、何とか医療機器購入の起債については認めてほしいとお願いしてきました。感触としては、まあ良いのかなという印象を持っています。

それから、今年はいよいよ「北海道洞爺湖サミット」が開催されます。環境問題が主なテーマと聞いていますが、そういったことを含めまして、このサミットを記念し、朝里ダム湖畔約2000m2の土地に5000本の植樹をします。これについては“北海道”千年の森プロジェクトや小樽青年会議所の協力をもらいながら市民参加による植樹祭にしたいと考えています。この植樹祭には市民はもちろん、小樽においでになる観光客の皆さんにも参加してもらうようにPR活動を進めていく予定です。

それから、人口対策の問題です。長年の課題でありまして、昭和39年の20万7000人をピークに、それ以降減少が続いています。この間も何とか歯止めをかけるべく若年者定住促進事業などいろいろ対策を講じてきましたが、その効果は得られていません。ここ数年は、団塊の世代の大量退職に向けて移住促進事業も進めてまいりました。これについても、人数は少ないのですが、市が確認しているだけでも40人程度が移住しているという状況です。今年は何とか本腰を入れて取り組みたいと考えています。北海道では、伊達市が大きな成果を上げていますが、小樽市としても官民挙げて移住はもちろんですけれども、二つの地域で生活する、いわゆる二地域居住や短期・中期のお試し滞在など事業展開しながら、人口増につなげていきたいと考えています。

また、人口の問題に関連するのですが、隣のまち、いわゆる札幌市手稲区とのつながりをもう少し深めていきたいと思っています。小樽に匹敵するぐらいの人口があるわけですから。今までいろいろな行政面での連携はありますが、もう少し発展をさせ、いろいろな取り組みをしようと手稲区長さんとも話し合いを進めています。それで、小樽の物産展を手稲でやりたいと企画を練っているところです。

それから、小樽駅前第3ビル周辺地区の再開発事業ですが、年末に確認申請が下りたと聞いています。これからいよいよ本格的な工事に入り、平成21年5月に完成ということですが、これが小樽駅前の顔として再開発できれば中心市街地の活性化にもつながるだろうと期待しています。

中心市街地の活性化という点では、何といっても丸井今井小樽店跡へのテナント誘致です。これは市だけでできる話ではありませんので時間はかかりますが、関係各社の皆さんとも協力しながら中心商店街の核として再生させることが当面の課題ですので、鋭意進めてまいりたいと思っています。

一方、また朝里川温泉地区ですけれども、市営温泉センター跡地、あるいはまた湯鹿里荘跡地周辺の整備として、リゾート型宿泊施設の建設が予定されています。今年の雪解けぐらいから着工し、来年に向けて建設工事が進められるということです。市としても積極的にこういった事業も応援していきたいと思っています。

それから、昨年10月に旧手宮線と文化財の旧手宮機関車庫、こういった鉄道施設が国の「近代化産業遺産」に認定されました。旧手宮線の整備については、2月に市民の皆さんと懇話会を立ち上げ、活用方法などの議論をお願いし、方向性を見出していきたいと思っています。

それから、今朝、議場で職員にも言いましたが、各部各課で抱えている課題が山積していますので、特に難しい問題も多々あるわけですけれども、そうした問題は先送りするようなことでなく、解決のために勇気を持って立ち向かっていってほしいと思っています。

あとは、水道についてです。奥沢水源地内に階段式の溢流路がありまして、段上から水が流れてくるんです。これを一般開放したいと思っています。水源地は小樽市の水源として大正3年に完成し、昭和60年に厚生省(現在の厚生労働省)が実施しました「近代水道百選」に認定されています。中でもこの階段式の流路は、扇状に階段から流れ落ちる水、水すだれの景観というものが非常に自然と調和して美しいので、観光資源として価値を秘めていると思います。従いまして、これを6月から一般公開し楽しんでいただくように、これからPRしていきたいと思っています。

それから、クルーズ船の入港ですけれども、去年は9隻入港しましたが、今年は10隻に増えます。「にっぽん丸」が小樽港を起点とした道内周遊コースを行って大変好評だということで、今年は1航海増え、4航海になると聞いています。このほかに「飛鳥II」「にっぽん丸」「ぱしふぃっくびいなす」「ふじ丸」など日本国内の客船や豪華客船がすべて入港するということです。そこで新たに、この客船の歓迎市民クラブを組織して、入港時の出迎えや見送りなど、おもてなしの体制を整えていきたいと思っています。

総合計画についてですが、今年は本格的に新しい総合計画の策定に取り組んでいきます。昨年は市民意向調査・アンケート調査などを実施して意見もいただきましたので、そういったものも参考にしながら審議会で議論をしてまいります。今、まちづくり、特に地方都市に求められているものはやっぱり快適な暮らしや活動拠点としての再生だと思っています。そのため総合計画の策定に当たっては、そういった都市づくり、生活の価値を重視した都市づくり、あるいはまたアメニティの創造といった都市づくりなどの視点を取り込みたいと考えています。具体的に申し上げますと、豊かな自然景観や美しい緑あるいは水際、親しみの持てる町並み、そしてにぎわいの中で、歴史や伝統、芸術といったものに触れながら生活できる自由な環境が求められているのではないかと思います。そういったことを考えると、小樽はどれを取っても素材のそろっているまちです。そういった素材に磨きをかけてその価値をさらに高めていく、こういう視点で作業を進めてほしいと職員にも言いました。都市再生ということも含めて、どんな取り組みができるかこれから予算編成の中でも考えていきたいと思っています。

それから、最後に団塊の世代の退職についてですが、19年度の3月末から4年間で部長・次長職で34名、課長職で34名、計68名の管理職が退職します。このことを含めて、人材育成いわゆる、人づくり、これをぜひ、みんなで考えて進めていこうと思っています。前から申し上げていますが、非常に重要な課題ですので、「人材育成方針」というものを策定し、すでに管理職に配っているんですね。あらためてそういった人材育成というものにも本腰を入れて取り組んでほしいと職員に言いました。現在も各部において職場研修などいろいろな手法で、取り組んでいるところではありますけれども、ぜひもっと積極的に人づくりを進めていきたいと思っています。いわゆる市の政策といいますか、政策立案能力というものが求められるわけですから、そういった視点も含めて人づくりの取り組みを強化してほしいと言ったわけであります。

以上、新年度の主な取り組みです。

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出席した報道機関の記者から、下記のような質疑がありました。

(総務部長)

ご質問等あれば、お願いします。

(記者)

新年度予算については、これから本格的なヒアリングだと思いますが、市長の方針として、例えば、この部分については市民の皆さんに我慢してほしいというものはあるのでしょうか。

(市長)

基本的には、現在の市民サービスについては堅持したいと思っています。まだ歳入の総額がはっきりしていませんが、基本的には現行サービスは堅持したいですね。ただ少額の補助金、例えば4万円とか5万円とか出しているものについては検討させてもらいたい。国の地方交付税や地方財政計画をまだ詳しく聞いていませんので、それらを見た上で判断していきます。値上げするものも今のところは特に考えていません。また、新しい制度として4月から後期高齢者医療制度が始まります。これによって8割ぐらい国民健康保険から移行するため、これにより国保の財政がどうなるのか分かりませんし、市の財政にも大きく影響しますので、総体として財政がどうなるのかを勘案しながら予算編成をする必要があると思っています。

(記者)

旧手宮線の活用で、2月に市民懇話会ということですが、(委員を)公募するのですか。

(市長)

まだ詳しくは決めてはいませんが、公募まではせず、こちらの方で人選していきたいと思っています。今までかかわってきた方も多くいますので、手宮地区の皆さんプラスアルファを想定しています。

(記者)

いつごろをめどに方向性を決めますか。

(市長)

まだ立ち上げてもいないので、そこまでは分かりません。取りあえずは立ち上げようということです。市民懇談会でも、(旧手宮線を)今のままにという意見もありました。あのまま、自然のままに残した方がいいという意見です。いろいろな意見があるでしょうね。

(記者)

すでに整備している部分もありますよね。

(市長)

ありますね。中央通りからすし屋通りまでですね。

(記者)

 途中から放置されているみたいな感じもあります。その部分を新たに購入されましたが、そこをどうするかということですか。

(市長)

そうですね。手宮側の部分ですね。

(記者)

でも、中央通りを挟んで札幌側は遊歩道、向こう側は全然違う整備というのは、なかなか考えにくいのではないのですか。

(市長)

もともと札幌側についても暫定です。そもそも昔の話しでは輸送系でした。何かを走らせるというのが基本なんです。しかし、議論にも時間がかかるので、暫定整備として遊歩道となったわけです。本当は、何かを走らせれば最高だったんですけど。デュアル・モード・ビーグル(DMB)みたいなのが走ればね。だれが運営するのかという話にもなりますが。

(記者)

旧手宮線のところに在来線がきたらどうなのかなって思いますね。

(記者)

医療機器の起債については、いい感触だったというお話ですが。

(市長)

そうですね。駄目だとは言われていません。あくまで(医療機器の)更新という話しをさせてもらっています。当然、新病院にも持っていきますよと。医療機器というのは、診療報酬を上げるためのもとになるわけですから、それを認めないとなると、ちょっと問題だと思うんですね。

(記者)

財政再建ですが、新しい法律によると連結実質赤字比率でイエローカードの可能性があるといっていました。総務省の公立病院ガイドラインでは病院の赤字について特例債を認めるということになっていますが、どういうことなのでしょうか。

(市長)

わたしも総務省で聞いてきました。小樽市の場合は過去の赤字です。今出た赤字ではなく、平成5年から11年度までに出た赤字なんですね。ですから、これを特例債で認めてくれるのかどうかという話しをしたんです。でも特例債を認めるのは、基本的に平成15年度以降の医師不足に伴っての赤字分です。細部は決まっていないのでどうなるかは分かりませんが、ゼロということはないと思います。どこまで拾えるかなと、向こう(総務省)も言っていましたので。

(記者)

すべて(認める)かまったく認めないかということではないのですね。

(市長)

いくらかは認めましょうということですね。小樽市も平成15年以降も病院の赤字は出ています。それを全部一般会計で補てんしていますから。その影響が一般会計にも出ているんです。ですからゼロではないということは、向こうも分かっています。いくら拾ってくれるか。医師不足問題に伴って、ずっと医師が不足してきましたから。

(記者)

一般会計で補てんしているということですね。

(市長)

そうです。赤字を増やさないよう一般会計で埋めてきていたんです。そこをどれくらい考えてくれるかということですね。

(記者)

うまくいけば、セーフという可能性があるということですか。

(市長)

まだシミュレーションもやっていないので何ともいえませんが、15年度以降の5年分で、赤字を増やさないために一般財源から20〜30億円くらいつぎ込んでいます。(病院会計の)黒字を維持するために、通常の不採算部分の赤字のほかに5〜6億円は出していますから、それが5年積み重なると大きい額になりますね。

(記者)

それくらい毎年赤字が出ているということですね。

(市長)

そうです。

(記者)

先ほどの職員へのあいさつでもおっしゃっていましたが、今のところ雪が少なくて、この冬は苦情も少ないのではないですか。

(市長)

少ないですね。除雪の大きな問題は、除雪対策本部長のところへ行くことになっていますが、本部長のところには1件もないと聞いています。

(総務部長)

この正月1週間くらいで市役所には10何件の電話ですから、本当に少ないですね。

(記者)

(除雪の)出動回数もまだ2回ぐらいですよね。

(市長)

そうですね。わたしの家の辺りへは1回も来ていないですね。来るほどの量でもないですし。

(記者)

出動していないということは「置き雪」処理の試行の検証もまだできていないということですね。

(市長)

そうですね。小樽は横に長いので、地域で(雪の降り方に)ばらつきがあるんです。長橋方面が多いとか札幌方面が少ないとか。

(総務部長)

ほかになければ、これで終わります。

 

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※記者会見の内容は、総務部広報広聴課において文言を整理・作成しています。