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市長記者会見記録 平成22年1月4日 

  1.  新年を迎えて
  2.  中心市街地の活性化について
  3. 市立病院の新築・統合について
  4. 地場産品の販路拡大について
  5. 定住自立圏構想について
  6. 移住対策について
  7. 国際交流について
  8. 築港駅前の道営若竹団地2号棟について
  9. 消防署朝里出張所の新庁舎について
  10. 文学館・美術館について

(配布資料)

年始記者会見 配布資料(参考)(PDF 181KB)

 

下記のとおり、市長から発表がありました。

(市長)

 皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 昨年は、一昨年のリーマンショックから年が明けて100年に一度の不況ということで、金融経済をはじめ国も地方も大変厳しい状況でスタートした年でした。年末には株価が前年よりも少し上がりましたので、多少は安心しましたね。それから、政治の方はご承知のとおり、政権交代がありまして、今までのルールなどが大きく変わってきた感じがします。昨年11月に全国市長会の会議があり、上京した折に関係省庁へ陳情に行ったほか、北海道選出の民主党議員との懇談会もあっていろいろと話をしてきました。民主党政権になって、今後は北海道市長会の役員と民主党議員とで定期的に話し合いをしていくことになりました。各省庁へは分担して回り、わたしは国土交通省に行きましたが、行くにしても民主党幹事長の許可がなくてはなりません。従来の感覚ではなく、(政権も変わり)これからはそれなりの対応をしていかなければならないと思っています。

 国の予算編成も終わりまして、一番気になるのはやはり地方交付税についてです。対前年比で1兆円プラスとなり、地方にとってはありがたいと思っています。おそらく(市の)税収も21年度は落ち込みますし、22年度もあまり期待できない状況の中で、地方交付税がアップすることは非常に喜ばしいことだと思います。

 市の財政再建の問題では、先ほど仕事始めの式で職員に話したところですが、給与・期末手当の削減によって、(20年度は)大幅に累積赤字を解消できました。21年度の財政見通しは、普通交付税が予算を上回っていますが、20年度の赤字額6億5900万円を引き継いだことや、景気の低迷で税収も4億5000万円程度落ち込むという想定で、非常に懸念されるところです。一方、これからまだ3ヵ月の間に新たな財政支出などが突発的に出てくる可能性もありますので、20年度よりも厳しい状況が予測されます。いずれにしても今後、財政健全化計画で見込んでいます単年度黒字額1億1600万円の確保に向けて全庁あげて取り組んでいきたいと思っています。22年度予算はこれから編成に入りますが、わたしの3期目最後の予算となります。国の予算案など、予算の大枠も決まってきておりますので、可能な限り情報収集をしながら、編成に当たっていきたいと思っています。

 

 次に中心市街地の活性化についてですが、丸井今井の跡は4年経過し、さらに小樽グランドホテルも閉鎖し、中心市街地の空洞化が非常に目立ってきているということが心配です。何とか早期に解決しなくてはならないと思っています。現在、小樽開発がコンサルタント会社など関係者と水面下で協議していると聞いていますが、まだ見通しが立っていない状況です。われわれも情報収集に努めながら1日も早い再開に向けて最大限の努力をしていきたいと思っています。

 

 次に市立病院の統合・新築についてですが、(市立病院では)医師の流出により、診療を止めた科、縮小した科もあり、市民の皆さんに大変不便を掛けている状況です。医師確保については、並木病院局長も一生懸命取り組んでいるところですが、小樽の場合、なんといっても新病院建設のめどを大学の医局に示すことが必要です。できるだけ早くスケジュールを示せるよう努力していきます。

 昨年末に量徳小学校のPTAの皆さん、地域の皆さんと懇談会を開催しまして、これまでの経緯や疑問にお答えしました。皆さん(記者さん)はお聞きになってどのような感じを受けたのか分かりませんが、わたしとしては若干以前と違った感じを受けました。PTA会長からは市長の思いを言ってほしいと言われ、現在地と量徳小学校の敷地が理想ではないかという話をさせてもらいました。

 新市立病院という問題、学校という問題は市にも住民にも大きな問題でありますので、難しい判断になると思いますけれど、できるだけ早く関係団体と話を進めて方針を決めていきたいと思っています。

 

 次に地場産品の販路拡大と観光PRについてです。まず地場産品の販路拡大ですが、本市と手稲区との地域経済交流の一環として、平成20年から「小樽の物産と観光フェア」を手稲区のスーパーで開催したところ、好評をいただきましたので、昨年は手稲区のほかに、東区、西区のスーパーでも開催しました。今年はさらに清田区にも拡大したいと思っています。

 海外の関係では、コンテナ船を運航しています神原汽船のグループ会社が、昨年8月、上海に「グローカルジャパンプラザ」をオープンさせました。今年の1月29日から10日間の日程で小樽フェアを開催して小樽の物産の販売、観光PRなどを行ってきます。中国との関係は非常に難しくて、物を持って行ったらすぐ売ることができるという状況にはなく、手続きに一定の時間、費用が掛かります。今回は少ない商品になりますが、試飲・試食コーナーなどを設けて市場調査をしてきたいと思っています。また1月28日から31日まで、産学官合わせて25人くらいの視察団が上海を訪問する予定です。今回は定住自立圏構想の前倒しではないですけれど、余市町や仁木町にも声を掛け、それぞれの物産も持っていく予定で、仁木町長も同行することになっています。観光PRでは、現地の観光旅行関係者とミーティングを行い、中国人富裕層をターゲットに小樽観光のPRを行ってきたいと思っています。特にゴルフツアーなど具体的なものを提案してきたいですね。

 

 今話しに出た定住自立圏の関係ですが、昨年9月15日に道内で初めて小樽市が「中心市宣言」を行いました。ご承知のとおり、人口が減少する中で、これから地域をいかにして持続可能なものにしていくかを考えれば地域の連携が必要でありますし、さらに言えば今ほど地域連携が必要な時期はないと思っています。この北後志6市町村は、それぞれのまちに特徴・特性があります。小樽は観光都市であり、さらに北後志の中心のまちとして一定程度のインフラが整っている面もありますし、余市町・仁木町・赤井川村については農業、古平町・積丹町については漁業と、連携していくと面白い取り組みができるのではないかと思っています。ぜひ、この事業を成功させたいと考えており、3月の議会で各町村との定住自立圏の形成協定を結び、さらに22年中には共生ビジョンを策定していきます。

 

 次に移住対策についてです。平成20年度に「おたる移住・交流推進事業研究会」を立ち上げました。定住体験・長期滞在メニューをパンフレットにまとめ、研究会のホームページ作成や東京などの大都市圏においてプロモーション活動を行うなど、本市の魅力を全国に発信してきたところです。さらに、来月2月には道外の方を対象としたお試し移住・小樽体験ツアーを実施することとしています。定員10人で募集したところ、10組15人の応募があり、募集人数を上回りましたが、全員をお招きすることとしました。皆さん小樽へ来たいという方たちですから、十分なおもてなしをしながら小樽のまちを知ってもらい、移住につながるように努めていきたいと思っています。

 

 次に国際交流ですが、今年はダニーデン市との姉妹都市提携30周年記念の年であり、ダニーデン市から潮まつりの時期にピーター・チン市長をはじめとする使節団がいらっしゃいます。10月には、小樽からニュージーランド協会とともにダニーデン市訪問使節団を結成して、向こうに伺いたいと思っています。また、韓国ソウル特別市江西区については、昨年、サッカー少年団が江西区を訪れ交流をしてきました。今年は小樽の潮まつりの時期に江西区からサッカー少年団が来ることになりました。

 同時期にダニーデン市と江西区が来るため、ちょっと忙しい日程になってしまい受け入れる方としては大変ですが、ぜひ交流を進めていきたいと考えています。なお、その時期にはサッカー少年団のほかにも、江西区庁長をはじめ(江西区韓日親善交流)協議会の皆さんも来る予定です。先方からは、生け花の交流などもしたいと話がありましたので、生け花の先生もいらっしゃるようです。

 

 次に築港駅前の道営若竹団地2号棟ですが、今年2月に北海道から小樽市に事業主体を変更します。それに伴い、小樽市では、耐震補強と住宅部分の改善工事を行って平成22年度内に完成させたいと思っています。現在、2号棟は60戸ありますが、改修後は40戸とし、単身者、二人世帯、子育て世代のファミリー層など幅広い世代が入居できるように整備し、平成23年4月から入居を開始させる予定です。

 

 続いて消防の関係ですが、平成20年度から建設工事を実施してきた消防署朝里出張所の新庁舎がほぼ完成し、2月1日に業務を開始する予定です。新庁舎には新たに救急自動車1台を配置し、桜、朝里、望洋台、船浜町、新光地区における救急業務を24時間体制で進めていきたいと思っています。

 

 最後は文学館・美術館についてです。現在は分庁舎として使用している建物を、文学館・美術館の専用施設としてリニューアルしたいと考えています。1階は市民ギャラリーや多目的スペース、3階は小樽出身の版画家である一原有徳さんの作品の専用展示室を設置したいと思っています。

 また、庭の方は現在駐車場として使用していますが、旧国鉄手宮線と一体感を持たせて開放的な空間とし、イベントなどに活用できるように整備していきたいと思っています。

 

出席した報道機関の記者から、下記のような質疑がありました

(総務部長)

 それでは意見交換させていただきますので、何かありましたら遠慮なくご発言ください。

 

(記者)

 江西区とは、現在の友好都市を姉妹都市にレベルアップされるのですか。そうなれば3都市目の姉妹都市になるのですか。

 

(市長)

 前回に伺った際、先方からは、議会を含めて、「ぜひ、姉妹都市に」と話がありました。小樽市では(姉妹都市の締結を行うのに)議会の議決は必要なく、(行政側で)意思決定できるのですが、先方では議会の手続きが必要だそうです。いつ(議会の)議決を採るのかは分かりませんが、先方から申し出があれば、前向きに検討したいと思います。たぶん7月の訪問の際に条件が整っていれば、そんなお話もあるだろうと思います。姉妹都市になれば3都市目となります。当初は雪あかりのときに来たいという話もあったんですが、先般連絡があり、2月は無理なので7月に来たいとのことです。

 

(記者)

 財政再建にはこれまでも力を入れて取り組んできていますが、年頭に当たり平成22年度に向けた財政再建への意気込みを示してください。また、市長の3期目最後の年となりますが、景気低迷などの問題もある中で、財政再建を推し進める上での市長の思いを聞かせてください。

 

(市長)

 20年度決算で赤字を大幅に圧縮できまして、(計画の)予定より2年ほど早く(財政再建が)進んでいます。残り6億ですから、何とか21年度で解消したいという思いはあります。しかし、税収が落ち込んでいますので、どこまで赤字を圧縮できるかは分かりません。もう少し様子を見ないと何とも申し上げられないところです。いずれにしても(市の)職員の協力により(財政再建を)推し進めてきましたので、今まで職員に対し感謝の意を明確に述べたことはありませんでしたが、あらためて職員には感謝を述べ、引き続き何とか21年度も単年度黒字になるよう全員で取り組んでほしいと話しました。22年度の状況は分かりませんが、国の地方交付税の増額は非常に大きく、税収の減の分を何とかカバーできるのではないかと考えています。

 

(記者)

 病院問題についてですが、先日の(量徳小学校で行われた)懇談会では率直にいい話し合いができたのではないでしょうか。今後、残っている課題をどう丁寧にクリアしていく考えですか。

 

(市長)

 第一に(新病院建設の)場所の問題があります。年末の懇談会では、わたしの思いを申し上げ、皆さんにご理解いただいたと思っていますので、次回の話し合いには方針を示したいと考えています。最終的な内部協議はしていませんが、そんな方向でいきたいです。場所の問題に決着がつけば、次は財政の問題ですね。要するに起債の条件をクリアできるかどうか。その前に基本設計となりますが、基本設計は起債の対象外で実施設計からが対象です。まずは基本設計を再開できる状況を作り、次に実施設計を行うに当たって起債対象となるように、年内の早い時期に、きちんとスケジュールを組んで進めていきたいと考えています。基本設計の再開、そして全体的なスケジュールをどうするのか、年内にめどをつけたいということです。21年度決算の状況も大きく左右してくることなので、それをクリアできるか。病院の決算も厳しいと聞いていますしね。その病院の決算、そして一般会計の決算状況の中で、起債対象になると判断できれば決断していきたいと思っています。そこは慎重に行っていきます。

 

(記者)

 新年度当初予算にはそのあたりの経費を計上しますか。

 

(市長)

 その可能性は少ないですね。まずは場所を決めないと。基本設計もできませんからね。前回の基本設計をどこまで生かせるかもありますので。

 

(記者)

 次の懇談会はいつごろになりますか。

 

(市長)

 まだ決めていませんが、おそらく第1回定例会の前になると思います。2月中には話し合いを持って、こちらから提案できるように環境を整えていきたいと考えています。

 

(記者)

 財政再建計画では24年度までの赤字解消ということですが、2年ほど早いということは、うまくいけば22年度で解消できるかもしれないということですか。

 

(市長)

 そうですね。うまくいけばの話ですが。

 

(記者)

 財政構造の硬直化など課題は多いにしても、事業の圧縮や職員給与費の削減など、赤字解消を前倒しで行う素地はあると思います。市長の任期中に(赤字を)解消したいと考えているのか、それともいろんな状況の中で、見合いとしていくのか、その辺りのイメージを聞かせてください。

 

(市長)

 気持ち的には、3期目終了時には赤字がなくなっているという状況にしたいですね。それが一番です。しかし、いろんな状況がありますしね。それに向けて最大限の努力をしたいということです。

 

(記者)

 黒字の確保に不確定要素があると言っていましたが、具体的には何ですか。

 

(市長)

 やはり除排雪費ですね。今のところの降雪量は平年並みということですが、湿った雪が降り、道路脇に固い雪が積まさった状況ですから、これを何とかしなければならないと思っています。現在、原部の方で検討しているところです。

 

(記者)

 上海で行われる「小樽フェア」への抱負を聞かせてください。

 

(市長)

 上海へは、役所、商工会議所、商大も行きます。まずは、持って行ったものがどれくらい売れるのか。それから試飲試食でどの程度反響があるのか、見て来たいと思っています。それから観光は今、現地の方とやり取りしていますが、いわゆる上海旅遊局の幹部、大手旅行会社、ゴルフ協会の会長などにアポイントを取って、具体的な話を進めていきたいですね。ゴルフの関係では、小樽カントリークラブへ来ませんかと提案したいと思っています。富裕層へのPRですね。お金もたくさん使ってくれると思いますので。

 

(記者)

 中国との貿易は、港の活性化にもつながると思いますが、フェリーの貨物量が減少したり、ロシアへの中古車の輸出が9割も減少したりという実態があります。それに対する認識と対策についてはどうですか。

 

(市長)

 基本的に民間同士の話なので、対策としては難しいですね。今度の土曜日の便に上海で売る品物を積み込みます。順調に売れるということになれば、毎週コンテナを出せることになりますね。ロシアはまだ少し時間がかかりそうです。産業振興課で建設資材を輸出できないかどうかを検討しています。船便がうまく確保できれば出せそうな話もありますので、もう少し具体的に詰めている最中です。また、中古車の関税を下げるという話もありますが、相手の状況が変わらない限りは難しいと思いますね。フェリーについてですが、高速道路の無料化はフェリーやトラックの輸送にプラス効果があると思っています。わたしが経済部長のころから思ってきたことであり、営業用トラックに高速料金を助成できないかと考えてきましたから。北海道の(高速道路)無料化により貨物の動きが良くなると思っています。

 

(記者)

 一方で近距離フェリーを使って、できるだけ陸路を走るという傾向があるといいますが。

 

(市長)

 荷物の仕出しをどこからするのかにもよりますね。物流業者がどのように考えるか。これについては、小樽市単独で対策ということにはならないので、船会社などと相談しながら、集荷活動を行っていきたいと考えています。

 

(総務部長)

 ほかになければこれで終わります。

 

※記者会見の内容は、総務部広報広聴課において文言を整理・作成しています。