市長記者会見記録 平成22年5月31日
- 平成21年度観光入込客数について
- 札幌圏への販路拡大と観光客誘致について
- 口蹄疫庁内連絡会議の設置について
- 北しりべし成年後見センターの利用状況について
- 家具のリサイクル「もったいない収集」の試験実施について
- その他
(配布資料)
- 平成21年度小樽市観光入込客数の概要(PDF277KB)
- 札幌圏への販路拡大と観光客誘致について(PDF105KB)
- 口蹄疫庁内連絡会議の設置(PDF62KB)
- 小樽・北しりべし成年後見センター 平成22年度相談件数(PDF41KB)
- もったいない収集について(PDF150KB)
下記のとおり、市長から発表がありました
平成21年度観光入込客数について
(市長)
はじめに、平成21年度の観光入込客数がまとまりましたので、その概略を説明します。
平成21年度の観光入込客数は全体で687万100人、前年度より27万4400人減少し、対前年度比は、96.2%となりました。平成10年度で660万人ですから、11年ぶりに700万人を切ったことになります。
下半期は、新型インフルエンザの収束などにより外国人観光客を中心に回復の傾向が見られましたが、上半期は、景気の低迷による消費の手控えなどにより大幅に落ち込んだことから、通年では前年度を下回る結果となりました。
外国人観光客につきましては、昨年から続いています円高などにより、台湾や韓国からの観光客は減少しましたが、経済の拡充による所得の向上や個人向け観光ビザの発給開始などにより、中国からの観光客は昨年に引き続き倍増となったほか、香港やシンガポールについても堅調に伸びています。台湾と韓国が残念ながら落ちましたが、香港やシンガポール、中国からの観光客については、今後、期待できる部分かと思います。これからもそういった面で力を入れていきたいと思います。詳細につきましては、産業港湾部長より説明します。
(産業港湾部長)
今市長からもお話がありましたが、相対では3.8ポイント減ということです。これは、平成19年の740万人、平成20年の714万人ということで減少傾向に歯止めがかからず、平成21年度は687万100人ということでした。
こういった中で、修学旅行などについては、その人数、校数ともに前年から増えているという状況です。
また、外国人観光客については、韓国や台湾からの観光客が円高により入り込みが落ちていた半面、その減少要素を除いても、中国の経済力の拡充ということが、日本への観光客の増ということになってきているのかと思いますし、小樽についても同様のコメントができるかと思います。
道外・道内の客数内訳については、道外客数、道内客数とも前年比で落ちており、減少率としては道外客数が若干高いという格好です。小樽の場合は、全体の入り込みを100とすると、道内・道外の割合では、道内7割に対して道外が3割という傾向がずっと続いています。そして、7割の道内客のうち、さらに7割が道央圏の方々で、その半数が札幌からのお客様という構造はここ数年変わっていません。
次に、宿泊・日帰り客数ですが、日帰り客数が宿泊客数の落ち込みにより、落ち率としては若干低いくらいで、それぞれ落ち込みがあるということです。宿泊客数は、入込客数の9パーセントで推移していますので、入込客数全体の絶対数が落ちると宿泊客数にもそのような影響が出てくるということです。ちなみに平成19年度の宿泊客数は66万台でしたが、それが20年度は63万7200人、平成21年度は61万6100人、全体の入り込みに比例するような形で落ち込んでいる傾向にあります。
次に修学旅行についてですが、客数、学校数とも前年を上回っています。客数については9.5ポイントの増、校数については7.5ポイントの増、特に学校数は平成20年度280校でしたが、21年度301校となり21校増となりました。ちなみに平成19年度の校数は294校でしたが、平成20年度はご承知のとおり北海道でサミットがあり、特に5月から夏にかけて、通常よりも北海道全体の観光客数が落ちたという状況があります。小樽にも同様の影響がありましたが、21年度はおかげさまで19年度を上回るように回復したと言えると思います。
次に外国人宿泊客数ですが、市長からも話がありましたが、全期を通した宿泊客数としては4万2373人で、3.1ポイント前年を下回っていますが、延べでは4万9434人となり3パーセント前年を上回る結果となりました。参考までに過去5年の国別のランキングですが、やはり平成17年度以降、18年度を除き香港が1位です。それから台湾も平成18年、19年度を除いて2位ですが、これは世界的な不況や他の影響を受けたことで、21年度も台湾については落ち込みがあり、これは円高の反映かと思います。3位は韓国ですが、これも落ち数としてはかなり高くなっています。円高ウォン安の反映かと思います。ただそのような中で4位の中国ですが、平成17年度の客数は646人でしたが、21年度は5500人。これは経済の拡充の影響ということで海外へのお客様が相当出ているということです。日本全体では、平成21年に101万人の中国人観光客が日本を訪れていますが、小樽での宿泊としてはこのような数字となっています。
海水浴客については、傾向としてはそれほど変わっていません。
市としましては、平成21年には「がらす市」など新しいイベントを開催したり、あるいは2回目の開催となる11月の「シャコ祭り」の来場者数が一昨年よりも大幅に増えたりしたということもありますので、そういう意味ではまた市内のイベントにより集客を図っていきたいと考えています。また、今年度予算の中で新たにプロモーション映像を作成するほか、新しい観光ポスターの製作にも取り組む予定です。また、緊急雇用対策事業を利用し、これは小樽市観光協会へ委託している事業ですが、中国語を話せる観光ガイド、英語を話せる観光ガイドを2名採用し、ちょうど研修も終わり、今週からどのような形で市内の案内に配置されるか、あるいは翻訳する業務にかかるか、具体的なスケジュールをつくっていく段取りになっています。
札幌圏への販路拡大と観光客誘致について
(市長)
2件目の札幌圏への販路拡大と観光客誘致についてですが、地場産品の消費拡大、あるいは観光客、買い物客の札幌市との交流促進、地域経済活性化を目的として、小樽物産協会、小樽観光協会など関係団体と協議しながら、平成20年度から地域経済交流促進事業として、「小樽の物産と観光フェア」を小樽近郊の札幌の各区で開催しています。平成22年度は経済や観光などで交流を進めている手稲区での開催を皮切りに、今後、東区・北区・西区の3カ所で開催を予定しています。
特に北区での開催は、初めての試みとなりますので、多くの札幌市民の皆様においでいただき、小樽の物産や観光のPRが出来ればと考えています。これに関連しまして、本年4月1日に「北しりべし定住自立圏の形成に関する協定書」を結び、本市を中心として周辺5町村(積丹町・古平町・余市町・仁木町・赤井川村)とそれぞれ締結しており、今後は5町村とも連携しながら、地域産品の販路拡大や観光のPRができるよう、参加について呼びかけてまいります。
手稲区の方はすでに4月23日(金)から25日(日)の3日間で終わりまして、目標額を達成しております。対前年で若干の伸びを示しております。このあと東区イトーヨーカドー アリオ札幌、ここは3回目の開催でして、6月16日(水)から21日(月)の6日間、出展予定17社です。北区はイトーヨーカドー屯田店、ここは初めての試みで8月4日(水)から9日(月)の6日間。それから西区はイオン札幌発寒ショッピングセンター、これは去年に続いて2回目で、9月に予定しています。こういった事業を通じまして小樽の物産の販売と、さらには販路の拡大に努めてまいりたいと思っています。
口蹄疫庁内連絡会議の設置について
(市長)
3点目の口蹄疫の関係ですが、本日、正式に口蹄疫の庁内連絡会議の設置をしました。
これは、今年4月20日、農林水産省と宮崎県が、同県都農町の肉用和牛3頭が酪農・畜産に大きな影響を与える口蹄疫に感染した疑いが強いと発表し、同日、対策本部を設置しました。その後、宮崎県において口蹄疫の発生がいまだ終息していないことから、北海道においても5月21日に「北海道口蹄疫侵入防止対策本部」が設置されました。
小樽の場合は、本州とのフェリー定期航路を有しており、なんとしましても水際で口蹄疫の侵入を許すことはできません。畜産業のみならず観光面などにも影響があることから、北海道と連携して口蹄疫の侵入防止を図るため、5月31日「口蹄疫庁内連絡会議」を設置したところであります。
先日、後志総合開発期成会の際に北海道知事と面会し、そのときにも口蹄疫の北海道への進入を絶対阻止していただきたいとの要請を特にさせてもらい、知事も水際作戦が大事なので万全を期したいと話していました。小樽港では、昨年1年間のフェリーの降客数が10万3千人、降車数が7万9千台となっています。市でもフェリーからの侵入を阻止するために庁内連絡会議を設置し、水際で口蹄疫侵入阻止したいということで、現在、北海道が近く消毒マットによる車両の消毒などの対応策を考えており、さらには乗客の靴底の消毒を実施することとなっています。
それから家畜農家ですが、市内には現在、養豚関係が約540頭、牛が少ないですけど5頭であり、これまでも口蹄疫関係の国や北海道からの情報を飼養者にお知らせして情報の提供に努めてきました。養豚関係は農協に加入していますので、農協経由で消石灰が配布されていますし、牛飼養者については農協に入っていないので、市から消石灰を配布して消毒している状況です。また、最近、野生の鹿が媒介してまん延するのではないかとも心配しています。先般、釧路で北海道市長会があり、阿寒湖へ行きましたが、道路に鹿注意の看板がありました。後志管内でも相当、鹿の出没があるようですので、そういった野生動物によるまん延を防ぐよう、北海道では万全の措置をとってほしいと思っています。市でも庁内連絡会議により、情報共有、水際での侵入防止に全力を尽くしていきたいと思っています。
4点目の北しりべし成年後見センターの利用状況と5点目の家具のリサイクル、もったいない収集につきましては、それぞれ担当から説明します。
北しりべし成年後見センターの利用状況について
(地域福祉課長)
4月1日に本市と北後志の5町村、余市・仁木・古平・積丹・赤井川に賛同を呼びかけて、小樽市社会福祉協議会にお願いをしましてオープンした「小樽・北しりべし成年後見センター」ですが、オープンからほぼ2カ月が経過しました。利用状況は別紙のとおり、今月25日までの状況ですが、相談件数は、4月が電話も含め52件、5月は25日までで33件、合計で85件となっており、われわれの予想を上回る多くの方々がセンターを利用している状況になっています。当初は電話も多かったのですが、5月の状況からすると、来所による方々の相談の件数が多く占めてきておりますので、中心部の利用しやすい場所に開設した効果が表れているのではないかと感じております。
親族等がいない方々が成年後見制度を利用する場合は、市長申し立て(市町村長による法定後見の開始の審判請求)という手続きになりますが、こういった相談件数の中から、その申し立てになりそうな件数が現在7件ほどありまして、家庭裁判所に書類を提出できるように今準備を進めているところであります。こういった事業を社会福祉協議会にお願いしようと検討した際に対象者数を推計しましたが、やはり高齢者の方々が潜在的にこのような悩みを抱えていたということが裏付けられているのではないかと感じております。
今後「小樽・北しりべし成年後見センター」はこういった相談のほか、市民後見人の養成講座やセンターとして法人後見を受任しようということで、市民後見人の予定候補者4名ほど家庭裁判所に名簿を提供しており、家庭裁判所から受任するように協議を進めています。北後志5町村においても、各町村で年1回以上は相談窓口を開く予定としており、先日も5町村の自治体の職員や社会福祉協議会の方々と相談してきたところであります。
今後も判断能力が十分でない方々が地域の暮らしに不安がある場合は、気軽にセンターを利用していただきたいと思っていますし、地域包括支援センターも併設しておりますので、高齢者の生活全般の総合窓口として両センターが一層利用されて身近な施設になればと思っています。その一つとして、当該施設の愛称公募について、現在、社会福祉協議会と調整していますので、応募の周知等、記者の皆様へ改めてお願いをしたいと考えております。
家具のリサイクル「もったいない収集」の試験実施について
(廃棄物対策課長)
市では、現在大型家具類を含めた粗大ごみが、一般家庭から年間約2000トン排出されています。その排出された粗大ごみについてはすべて桃内の北しりべし広域クリーンセンターで破砕や焼却されて最終的には埋め立て処分されています。
小樽市におきましても平成4年から12年まで運河プラザで家具のリサイクルフェスティバルを開催し、家具等の有効利用を推進したこともありましたが、現在では、そのような仕組みはありません。
これまでも市民の方から、例えば引越しや買い替え等により家具が不要になり、まだ使えるとはいえ、次第に邪魔になり最終的には粗大ごみになってしまうことで、もったいないのではないか、なんとかリサイクルできるシステムはできないものかという声が寄せられていました。そこで、本市でも今後の循環型社会を構築し、ごみ減量化とリサイクルをさらに推進する観点から、これまで粗大ごみとなっていた家具類を可能な限り広く市民の皆さんが有効活用できる仕組みとして、今回、試験的に家具類のリサイクル収集として「もったいない収集」を実施することにしました。
リサイクル収集の流れは、廃棄物事業所で6月1日から8月末までの3カ月間、土・日曜日と祝日を除き、9時から16時までの間で収集の申し込みを受け付けます。収集する物は、木製、籐(とう)製のタンス、テーブル、ソファー、椅子、食器棚、本箱、下駄箱などの家具類を対象にしています。申し込みをいただきますと、リサイクルできるかどうかを確認するために、担当者がご自宅へ伺って判断をさせていただきます。リサイクルが可能であると判断した物については、後日廃棄物事業所で収集します。収集日時には立会していただくという条件がありますが、収集料については無料です。提供していただいた家具については、9月中に桃内の北しりべし広域クリーンセンターで展示して、市民の皆さんに現物を見ていただき、希望があれば申し込みいただいて、それで無償提供をしたいと思っています。ただ希望者が多数あった場合は抽選を予定しています。現物の確認については、北しりべし広域センターへ連絡してもらうことを考えています。
出席した報道機関の記者から、下記のような質疑がありました。
(総務部長)
ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。
(記者)
まず、観光入込客数の関連で、全般に減少傾向にある中で、修学旅行が伸びを示していますが、この原因については何か分析はされているでしょうか。
(市長)
感触としましては、毎年1回行っている修学旅行の誘客キャンペーンの効果があると思います。本州にも出向いて行っていますが、これらの効果はすぐに出るものではなく、地道なPR活動によって2年後、3年後に修学旅行生が来るという効果が表れるものだと思います。また、小樽のいろいろな体験学習もPRしています。体験学習を希望される場合には、バスごと小樽港マリーナ近くの会場へ行って体験学習できるというシステムを作りました。もちろん職人の会の皆様の協力をもらいながら取り組んでいますので、そういった効果も出てきているのかと思います。
(観光振興室長)
新型インフルエンザの影響で、上期に手控えた分が秋にシフトしたということも若干考えられるかと思います。
(記者)
修学旅行については、どういう方面に、どういった内容やコンテンツで売り込みをされているのでしょうか。
(観光振興室主幹)
道内は主に道東方面に対してですが、本州ではスキー修学旅行ということで、四国・九州を中心にキャンペーンを行っています。
(記者)
スキーにしても、道内の他地域や信州などと内容が重なる部分があると思うのですが、その中で小樽の強みというのは、どの辺りにあるのでしょうか。至るところで体験学習を売り込み、修学旅行を引っ張ろうとしていますが、小樽にはどのようなものがあって、どういうところが評価されたのでしょうか。
(観光振興室主幹)
北海道でスキーをすることが、ひとつのブランドとなっていると聞いております。ただ、北海道でのスキーといえば、ニセコや富良野のイメージが強くあって、小樽に来てもスキーをせずに体験学習だけして帰られるというケースもあります。ですから、民間と一緒に小樽にもスキー場があることを広めること、また、今年からスキーの修学旅行に対する助成制度も創設しましたので、より一層PRに努められるのではないかと思っております。
(記者)
あと、体験学習のコンテンツとしては、他とどういう違いがあって、どういう強みがあるとお考えですか。
(観光振興室主幹)
例えば、単純にガラス工芸の製作だけではなく、ニシン文化を知るための祝津の番屋を巡るツアーなども非常に好評ですし、民間では、夕食後の時間を活用して体験できるメニューを考えて売り込んでいます。こういった他地域にはないメニューについての取り組みも始まっています。
(記者)
満足度などについて、実際に来ていただいた方々からデータを取ってフィードバックするようなことを今やっていますか。
(観光振興室主幹)
学校の先生方の声を吸い上げています。
(記者)
どういう声が寄せられていますか。
(観光振興室主幹)
小樽としての満足度は、安全であることや安心の部分において高い評価をいただいております。ただし、他の地域を周ってくる中で、滞在時間は限られてきており、その辺りが旅行会社まかせになっている部分もありますので、こちらからよりきめ細やかに情報提供を行い、引き続き小樽を選んでいただけるように取り組んでいきたいと思っています。
(記者)
外国人の落ち込みの部分ですが、経済的な面でやむを得ないのでしょうが、そういった状況の中でどういうところをアピールして、特に落ち込んでいる台湾や韓国の挽回を狙っているのでしょうか。
(市長)
韓国については、今、姉妹都市の提携を進めている江西(カンソ)区を一つターゲットにしたいと考えています。今年の潮まつりの時期に江西区からおいでになるという話もあり、そのときに姉妹都市の提携をしたいという向こうからの強い要望もありますので、それを一つの契機として飛躍したいと思っています。
(記者)
ドラマのロケなどは、最近はあまりないのでしょうか。
(市長)
韓国からのドラマのロケは最近あまり来ていません。
ただ先日、機関車庫3号公開のイベントで本州から来た方から、ぜひ小樽で映画「はるか、ノスタルジィ」の再上映会をしてはどうかという提案があったので、そういった作品をもう一度上映し、海外にアピールしていく方法もあると思いますので、ひとつ考えてみたいなと思っています。
(記者)
修学旅行の宿泊客数についての関連ですが、過去最高の宿泊学校数と宿泊者数を教えてください。
(総務部長)
本会見後、確認の上、お答えします。(観光振興室:宿泊学校数は平成12年度の362校、宿泊者数は平成13年度の3万7859人がこれまでの最高となっている)
(記者)
観光客が全体的に減少していることもありますが、以前からの課題である滞在時間の縮小傾向について、今後取り組んでいきたい手立てなどはありますか。
(市長)
簡単に効果を上げられるものではありませんが、例えば、堺町通りで夜にイベントを行うなど、滞在時間の延長に向けて取り組んでいます。また、新たな取り組みとして昨年から始めたものもあり、それに加えて何か新しいものはないかと考えているところです。近いうちに観光プロジェクト推進会議を新たに立ち上げたいと思っていますし、その中で、いろいろな議論をしていきたいと思います。以前に設置した観光プロジェクト推進会議から報告書が出されていますので、それを基にしながら新たな展開を考えていきたいと思っています。
(記者)
成年後見センターの開設から2カ月が経ち、利用目的に照らして、市長としての評価はどのようなものでしょうか。
(市長)
利用者数がこれだけあるということは、設置してよかったと思っています。今後、効果的にPRすればもっと利用件数は増えるでしょう。成年後見センターや包括支援センターといっても、市民の方はなかなか親しみがわかないでしょうから、愛称を募集して、お年寄りをはじめ、総合的に相談をお受けしますということのPRを広く展開していくと、もっと利用者が増えるかと思います。
高齢化率が高いわけですから、潜在的な相談への需要はあると思います。また、市外からも来ていただいているので、よかったなと思います。
(記者)
道内でも、このような形で立ち上げたというのは非常に画期的だと思いますが、道内外の市町村を含め、視察などは来られているのですか。
(地域福祉課長)
まだ来ていませんが、6月には雑誌の取材予定が入っています。
(記者)
6月に議会が始まりますが、今回は新市立病院について建設地や財源、規模機能などがそろった形の議会になります。現段階で、市長は議会に向けてどのようにお考えですか。
(市長)
建設地、規模機能、資金面という三つの大きな課題がありました。それぞれ一定程度クリアし、市議会第2回定例会に基本設計再開の議案を提案できるに至ったことについては、今まで議論してきたことに対する一応の決着がついたということで安心しています。市民の皆さんの、新しい病院に対する期待も大きいわけですから、一日も早く予定通り完成するようにこれからも取り組んでいきたいという思いです。
(記者)
先週の市立病院調査特別委員会の議論の中で、公立病院の建設費がなぜ高いのかということに対する質問がいくつかありました。その中で、大手建設会社に対する一括発注といいますか、発注の仕組みについての話も一部出ましたけれど、そのことについて、現段階で何らかのお考えをお持ちですか。
(市長)
これは大きな事業ですから、本当は安くできれば一番いいのでしょう。本州の大手ゼネコンに一括発注すれば一番安くできる、と誰もがそう考えるところだと思います。ただ、そうなると地元の業者が参入できません。地元の経済に対する問題もありますから、わたしたちとしても悩むところです。これから、どういう手法がいいのかということについて議論していきたいと思います。発注方法や構造などについても、基本設計を行った段階で提案があると思いますので、その提案も踏まえ、発注方法も含めて大いに議論していきたいと思っています。
(記者)
「小樽の物産と観光フェア」の開催についてですが、隣接している札幌に小樽の物産を持っていくのは珍しいという印象があるのですが。
(市長)
本州には物産展などで行っていますが、灯台下暗しといいますか、近くに札幌という大きなマーケットがありますから、積極的にアピールしていこうということです。
(記者)
小樽の物産の中で、どのような商品が札幌の方に受けているのでしょうか。
(市長)
まだ、始めたばかりですが、よく売れているのは「ぱんじゅう」などの菓子類が中心です。
(産業港湾部長)
ほかには、お酒や昆布類も売れています。水産加工品などは会場となるスーパーでも販売しており、バッティングする部分もありますから、開催場所に応じて出展業者や商品を考えています。水産加工品は以前より小樽のネームバリューもありますが、最近は菓子類が非常に脚光を浴びていますね。
(市長)
やはり、お客さんの目の前での実演販売がいいようです。「ぱんじゅう」などには行列ができていました。
(記者)
例えば、それが札幌からの日帰り客数の増加につながるとか、小樽企業の札幌への進出の足掛かりになるといったことはどうでしょうか。
(市長)
数字的には、なかなか見えませんが効果はあると思います。フェアに来たお客さんが、次は実際に小樽に行って、あれこれ買いに来る可能性はありますね。また、最近、札幌大通地区に新築されたビルに小樽の老舗菓子店がテナントとして出店しました。これも札幌進出の一つの契機ですね。
(記者)
病院の問題ですが、この前の市立病院調査特別委員会で、長(おさ)氏(元総務省公立病院改革懇談会座長)の話が出て、山田副市長が、個人的には会ったことがないので直接会ってみたいという趣旨のことをおしゃっていたと思います。これに対して、長氏が公開討論などをしてはどうかと言っていますが、市長としては、病院問題で市民の前で公開討論することのお考えはありますか。
(市長)
今の状況で、何を討論すればいいのですか。
(記者)
新病院の中身です。
(市長)
新病院についての方針を決めたわけですから、なぜ今、病院の中身について討論しなければならないのでしょうか。それが、いいのか悪いのかということについて、なぜ、長さんと討論しなければならないのでしょうか。
(総務部長)
山田副市長が市立病院調査特別委員会で言ったのは、長氏と一度もお会いしたことはなく、マスコミやメディアなどを通してのご意見は聞いているけれども、個人的には何かの機会があってお会いできれば、というニュアンスだったというような気がします。そういう意味で、ぜひ会って話しをしたいということではないと思います。
(市長)
長氏は医療の専門家ではないですよね。
(記者)
医療の専門家ではないです。公認会計士ですね。
(市長)
われわれは、今までずっと医療のプロと相談してやってきています。もちろん医師会や北大の先生方も含めてずっとやってきています。
(記者)
口蹄疫の問題で、本日付けで「口蹄疫庁内連絡会議」を設置されましたが、構成している職員は全部で何人ですか。
(総務部長)
市長、副市長、関係部長を入れて6人です。そこに、必要に応じてさらに関係部長を入れていきます。
(記者)
フェリー経由による病原菌の侵入を阻止するということで、観光客の靴底の消毒や車の消毒などもあると思うのですが、いつごろをめどに実施するのですか。
(産業港湾部長)
今週中の実施に向け、北海道がさまざまな機関と調整しており、その指示を待っているところですが、本市としては、できるだけ早く行いたいと思っています。
(市長)
恐らく今週中には、手を打てると思います。
(記者)
市内における家畜の飼育頭数は、豚540頭、乳牛が5頭ということですが、飼育軒数としてはどうなっていますか。
(市長)
3軒です。豚が1軒、乳牛が2軒です。
(記者)
乳牛のところについては、市から消石灰を配るのですか。
(市長)
農協に入っていれば農協から配られますが、今回該当したところでは、現在入っていないため、市で消石灰を配布しました。そしてご自分でまいてもらいます。
(記者)
フェリーによって家畜が運ばれることはあるのですか。
(市長)
フェリーを使って直接、小樽に運ばれることはありません。
心配しているのは、出港地からの乗船のときですね。こちらでの受け入れはいいのですが、出港地でどのようにやられているかです。乗船前にトラックなどの消毒をきちんとしていただければと思います。保菌者がいれば別ですけれども、船内で感染するということはないでしょうから。
(記者)
消毒などの対応について、小樽市以外の地域で、例えば新千歳空港などで観光客への対策を進めているケースはあるのですか。
(産業港湾部長)
それぞれの機関でやられているようです。すでに中標津空港や帯広ではやったようですが、ただ、新千歳空港がいつかは分からないですね。
(市長)
詳しくは分かりませんが、北海道を中心にそれぞれ行われるのだと思います。
(総務部長)
ほかになければこれで終わります。
※記者会見の内容は、総務部広報広聴課において文言を整理・作成しています。