天狗山からの風景(天狗桜)

ゴールデンウィークにおける海外での感染症予防について

平成31年4月12日

 ゴールデンウィークを利用して海外へ渡航される方が増えることが予想されます。

 海外では依然として、我が国に存在しない感染症や我が国よりも多く発生している感染症があり、海外に滞在している間にこれらに感染することを防止するためには、感染症に対する正しい知識と予防法を身に付けることが大切です。感染症を予防し、安全で快適な旅行をすることができるように、感染症予防について十分に御留意ください。

 

麻しん(はしか)・風しんに御注意ください

 日本国内における麻しんの発生例は、すべて海外での感染例とその方と関連した例とされています。

 風しんも、平成23年(2011年)から海外で感染して帰国後発症する輸入例が散見されるようになり、平成30年(2018年)の7月下旬頃から関東地方を中心に患者数の報告が増加していした。小樽市内においても、複数の患者が散見されていたところです。

 

感染力が非常に強く、免疫が不十分な人が感染すると高い確率で発症します。
  • 麻しん・風しんの予防接種をお勧めしています。

 麻しん及び風しんは、予防接種が有効です。予防効果を確実にするためには、2回の接種が必要です。予防接種を受けたことがなく、麻しん・風しんにかかったこともない場合には、ワクチン接種を受けることをお勧めします。既往歴や予防接種歴が不明の場合は、抗体検査を検討しましょう。

  • 帰国後は、健康状態に注意してください。

 発熱、せき、鼻水、目の充血・目やに、発しん、耳介後部や後頸部のリンパ節腫脹等が見られた場合は、麻しんや風しんの可能性があります。その際は、公共交通機関の使用、人が集まる場所に行くのは避け、症状・渡航先を電話連絡の上、速やかに医療機関を受診してください。帰国後には、2週間程度は発症の可能性も考慮して、健康状態に注意しましょう。

 

【参考】

 小樽市保健所ホームページ「麻しん(はしか)について」

 厚生労働省ホームページ「麻しんについて」(外部サイト)

 ・みんなで目指そう「麻しんがゼロ」(リーフレット)(外部サイト)

 ・「麻しん(はしか)」は世界で流行している感染症です。(リーフレット)(外部サイト)

 ・麻しん(はしか)はワクチン接種が予防に有効です!(外部サイト)

 厚生労働省ホームページ「風しんについて」(外部サイト)

 

ポリオに御注意ください

 ポリオはポリオウイルスによって、急性の麻痺が起こる病気です。

 世界保健機関(WHO)は、ポリオウイルスについて「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)」を宣言しています。

 外務省は、2018年12月3日付けで、ポリオ発生国(パキスタン、パプアニューギニア、アフガニスタン、ケニア、コンゴ民主共和国、ソマリア、ナイジェリア、ニジェール)に渡航する際の追加予防接種を検討するよう促しています。また、発生国の中には、全土又は一部に退避勧告が発出されている国もあります。該当国に行かれる方は注意してください。

 

  • ポリオの予防接種をしましょう。

 以前にポリオの予防接種を受けていても、渡航前に追加の接種をすすめています。特に、1975年(昭和50年)から1977年(昭和52年)生まれの人は、ポリオに対する免疫が低いことがわかっていますので、渡航先が流行国でなくても、渡航前の追加接種を検討しましょう。

 

【参考】

 厚生労働省ホームページ「ポリオ(急性灰白髄炎)」(外部サイト)

 厚生労働省検疫所ホームページ「海外渡航のためのワクチン」(外部サイト)

 

鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)に御注意ください

 鳥インフルエンザ(H5N1)は、人が感染した場合には、重篤な症状となることが多く、世界保健機関(WHO)によると、2003年11月から2017年9月27日までに世界16か国で860人(死亡者454人)の患者が報告されています。2017年には9月27日までにエジプトで3例、インドネシアで1例報告されています。

 また、鳥インフルエンザ(H7N9)は、2013年3月末から、中国で発生しています。2018年は3月2日までの患者数は1,567人(うち死亡者は少なくとも615人)です。患者の発生は、中国での冬季にピークを示し、H5N1、H7N9のいずれについても、多くの患者が直接的又は間接的に家きん等との接触があったことが報告されています。

 

  • 養鶏場、鳥の羽をむしるなどの処理をしているところ、鳥を売買している市場に不用意に近づかないようにしましょう。

 H5N1、H7N9のいずれについても、多くの患者が直接的又は間接的に家きん等との接触があったことが報告されています。また、適切に加熱調理された食品を食べて感染することはありません。

  • 海外では、むやみに動物に触れることはやめましょう。

 動物はどのような病原体を持っているか分からないことが多く、重篤な感染症の病原体を持っている可能性もあります。鳥インフルエンザに関しては、弱った鳥や死んだ鳥にさわったり、鳥の糞が舞い上がっている場所で、ホコリを吸い込まないようにしましょう。

  • 帰宅後に発熱やせきなどの症状が現れた場合は、医療機関を受診しましょう。

 医療機関を受診した際には、鳥インフルエンザの発生地域に渡航していたことをお知らせください。発生地域からの到着時に発熱などの症状がある場合、鳥インフルエンザに感染した鳥(死んだ鳥を含む)や患者に接触したと思われる方は、検疫所の担当者に御相談ください。

 

【参考】

 厚生労働省ホームページ「鳥インフルエンザについて」(外部サイト)

 小樽市保健所ホームページ「インフルエンザの予防について」

 

蚊やマダニなどが媒介する感染症に御注意ください

 蚊を介した感染症が世界的に多く報告されています。特に熱帯・亜熱帯地域におけるマラリア、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症については、通常、日本での発生は見られませんが、海外で感染し、日本国内で発症した事例(輸入症例)が確認されており、注意が必要です。日本の本州以南に生息するヒトスジシマカも、デング熱などを媒介することが可能なため、海外で感染し帰国・来日した人を起点として、国内での感染が起こる可能性があります。

また、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、クリミア・コンゴ出血熱など、ダニによって媒介される感染症もあります。

 海外渡航数日後に、発熱、発しん、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛等の症状が見られた場合は、医療機関を受診してください。

 

  • 蚊に刺されたり、ダニに咬まれたりしないよう注意してください。

 蚊に刺されたり、マダニに咬まれたりすることなどによる感染症を防止するためにも、野外活動の際にはできるだけ肌を露出せず、長袖・長ズボンを着用する、素足でのサンダル履き等は避ける、虫除け剤を使用するなど注意をしましょう。

  • 妊婦及び妊娠の可能性がある方は、可能な限りジカウイルス感染症の流行地域への渡航を控えてください。

 妊娠中にジカウイルスに感染すると胎児にもジカウイルスが感染し、小頭症という病気にかかる場合があります。妊娠している、又は、妊娠している可能性がある方は、流行地域への渡航を控えることが推奨されます。やむを得ず渡航する場合は、主治医と相談の上で、厳密な防蚊対策を講じることが必要です。

  • 渡航中・帰国後の性行為時の感染に御注意ください。

 ジカウイルス感染症の流行地域から帰国した方は、性行為による感染のリスクを考慮し、症状の有無にかかわらず、少なくとも6か月、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えましょう。また、流行地域に滞在中は症状がなくとも、性行為の際に適切にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。

  • ブラジル等に渡航する場合、渡航地域によっては、熱帯アフリカと中南米地域の風土病「黄熱」の予防接種をお勧めしています。

 世界保健機関(WHO)は、流行地域に行く場合には、あらかじめ予防接種を受けてから渡航することを推奨しています。流行国に加え、その周辺国においても、入国の際に、黄熱の予防接種証明書(イエローカード)の提示を求められる場合があります。

 

【参考】

小樽市ホームページ「ダニ・蚊媒介感染症・シラミ」

厚生労働省ホームページ「蚊媒介感染症」(外部サイト)

厚生労働省ホームページ「ダニ媒介感染症」(外部サイト)

 

渡航前に確認しておきたいこと

 海外では、日本にはない病気がたくさんあります。海外旅行では、時差や気候の違いなどから、(自覚していなくても)様々なストレスを受けます。この結果、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなってしまいます。一生治療を続けなければならない病気もあります。無理のないスケジュールを心がけ、避けられる危険を避け、楽しい旅行にしましょう。

  • 生水・氷・カットフルーツの入ったものを食べることは避けましょう。
  • 食事は十分に火の通った信頼できるものを食べましょう。
  • 蚊・ダニに刺されないように、服装に注意し、必要があれば虫よけ剤を使うなどしましょう。
  • 動物は狂犬病や鳥インフルエンザなどのウイルスをもっていることがあります。またヒトコブラクダはMERSコロナウイルスを持っていることがあります。むやみに近寄ったり、触らないようにしましょう。
  • 薬物やゆきずりの性交渉で感染し、一生の後悔をすることのない行動をとりましょう。

【参考】

 海外渡航時の注意点について(小樽市保健所チラシ)(456KB)

 海外で注意しなければならない感染症(平成30年7月)(厚生労働省ホームページより)(165KB)

 外務省ホームページ「海外安全対策世界の医療事情」(外部サイト)

 

 その他、検疫所のホームページ(外部サイト)外務省の海外安全ホームページ(外部サイト)で、渡航先の感染症の発生状況に関する最新の情報や注意事項を確認しましょう。

 

帰国後に体調が悪くなったら

 空港や港に設置されている検疫所では、渡航者の方を対象に健康相談を行っています。

・帰国時に発熱やせき、下痢、具合が悪いなど体調に不安がある場合、又は、動物に咬まれたり、蚊に刺されたなど健康上心配なことがある場合は、検疫官までご相談ください。

・感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものがあり、渡航中あるいは帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから具合が悪くなることがあります。帰国後、体調に不安がある場合には、早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での職歴や活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴などについて必ず伝えてください。

 

参考になるリンク集

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