小樽ゆき物語

デング熱について

令和元年9月2日

デング熱とは

 デング熱は、蚊を媒介して感染する、急性の熱性感染症です。
 熱帯や亜熱帯の全域で流行しており、東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多く、その他、アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でも発生があります。現在、東南アジア等において流行が報告されており、例えばフィリピンでは、感染者数の増加を受けてフィリピン保健省が警告宣言を発出しているところです。流行国については、厚生労働検疫所ホームページ「海外で健康に過ごすために」(外部サイト)を御覧ください。

 日本においては、2014年(平成26年)に国内(本州)でデング熱に感染したことが確認された患者が報告されました。また、2016年7月には、海外(フィリピン)から帰国した方がデング出血熱を発症し、死亡する事例が発生しました。

 小樽市内では、2012年(平成24年)にデング熱に感染したことが確認された患者が1名報告されました。市内では、それ以降の患者発生はありませんが、道内においては、2015年(平成27年)に9名、2016年(平成28年)以降は2-3名の報告が続いていましたが、2019年(令和元年)は8月18日現在で6名の患者発生があります。

 

 デング熱の主たる媒介蚊は、ネッタイシマカ(日本には常在していません)です。ただし、日本のほとんどの地域(秋田県および岩手県以南)でみられるヒトスジシマカも媒介することが知られています。ヒトスジシマカは、日中、屋外での活動性が高く、活動範囲は50-100メートル程度、国内の活動時期は概ね5月中旬-10月下旬頃までです。蚊に刺されないような予防措置をとると共に、蚊に刺された後に体調不良が生じた場合には、早期に医療機関を受診しましょう。

 

感染経路と予防法

【原因】

 フラビウイルス科フラビウイルス属に属するデングウイルスです。ウイルスには1-4までの4つの型がありますが、どの型によっても同様の病気がおこり、症状からは感染したウイルスの型はわかりません。

 潜伏期間は、2-14日(多くは3-7日)とされています。

 

【感染経路】

蚊を媒介した感染

 ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します。

 ※基本的に、感染したヒトから他のヒトに直接感染するような病気ではありませんが、デング熱に感染した方が蚊にさされ、その蚊が他者を吸血

 した場合に、感染する可能性は低いながらもあり得るとされています。

 

【予防法】

蚊に刺されないように注意しましょう。

 特に、海外の流行地にでかける際は、長袖、長ズボンの着用が推奨されます。また蚊の忌避剤なども有効です。

また、国内では、「ディート」や「イカリジン」を成分とした忌避剤が市販されています。これは、中南米の蚊にも効果があるとされています。製品の

用法・用量、使用上の注意を守って使用しましょう。

 

参考:〈お知らせ〉海外へ渡航される皆さん「デング熱」にご注意ください[480KB]

 

症状と治療

【症状】

 急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。通常、発症後2-7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。

 

【治療】

 デングウイルスに対する特有の薬はありません。対症療法となります。

 

海外の流行地域で蚊に刺されたら

 すべての蚊がデングウイルスを保有している訳ではないので、蚊にさされたことだけで過度に心配する必要はありません。
心配な場合は、帰国された際、空港等の検疫所でご相談ください。また、帰国後に心配なことがある場合は、最寄りの保健所等にご相談ください。
なお、発熱などの症状がある場合には、医療機関を受診してください。

 

関連リンク

医療機関の皆様へ

 デング熱は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)の4類感染症全数届出疾患、検疫法の検疫感染症に分類ています。臨床症状や検査所見から、ジカウイルス感染症の患者を診断した場合には、直ちに小樽市保健所に連絡をお願いいたします。

 また、必要な検査は、北海道立衛生研究所にて行いますので、疑われる症例がありましたら保健所へ連絡の上、下記のとおり検体採取について御協力をお願いいたします。

 

【連絡先】

 小樽市保健所健康増進課結核・感染症サブグループ

 電話:平日22-3110夜間・休日22-3117

 

【参考】

 診断については、厚生労働省ホームページ「蚊媒介感染症の診断ガイドライン(4版)」(外部サイト)

 届出基準及び届出票に関しては、厚生労働省ホームページ「デング熱」(外部サイト)を御覧ください。

 

デング熱を疑う症例の要件

 海外のデング熱流行地域から帰国後、あるいは海外渡航歴がなくてもヒトスジシマカの活動時期の国内在住者において、次の(1)-(2)に該当する場合、下記の所見をみとめる場合にデング熱への感染が疑われるため、デング熱の鑑別診断の対象となります。また、発疹を有するウイルス性疾患(麻しん、風しん、チクングニア、エンテロウイルス感染症)、チフス、マラリア、猩紅熱、A型肝炎、レプトスピラ症などとの鑑別が必要です。デング熱でも時に呼吸器症状が見られることがあり、呼吸器感染症との鑑別も必要になることがあります。

 

 (1)「発熱(※1)」を認め

 (2)「発疹」、「悪心・嘔吐」、「頭痛・関節痛・筋肉痛」、「血小板減少」、「白血球減少」、「ターニケット(駆血帯)テスト陽性(※2)」、「重症化サイン(※3)」のうち少なくとも2つ以上の症状を認める

 

 ※1発熱は、2-7日持続する(時に二峰性のパターンをとる)

 ※2上腕に駆血帯を巻き、収縮期血圧と拡張期血圧の中間の圧で5分間圧迫を続け、圧迫終了後に2.5cm×2.5cmあたり10以上の点状出血が

 見られた場合に陽性と判定する

 ※3「腹痛・腹部圧痛」、「持続的な嘔吐」、「腹水・胸水」、「粘膜出血」、「無気力・不穏」、「肝腫大(2cm以上)」、「ヘマトクリット値の増加(20%以上、

 同時に急速な血小板減少を伴う)」のうち少なくとも1つ以上の症状を認める

 

 流行地域につきましては、最新情報を適宜ご確認ください。(厚生労働検疫所ホームページ「海外で健康に過ごすために(外部サイト)」参照)

 

行政検査に必要な検体

 検査に必要な検体は、血清と尿の両方が望ましいです。

 (1)血液(血清)

採取:分離剤入り採血管1本(3ml)

※上記の分離剤入り採血管(3ml)が提出できない場合は、EDTA採血管(全血2ml)でも可(冷蔵保存)

保存:採血から1週間以内に検査が可能な場合には、4℃で冷蔵保存となりますが、

1週間を越える場合には、凍結保存となりますので、保健所に必ず御相談ください。

※ただし、一度解凍したものを再度凍結した検体は、検査適応外となります。

 (2)尿

採取:スピッツ管1本(数ml)

保存:冷蔵

 

このサイトは島根県CMSで構築されています。
Copyright © 2009 Otaru CIty.