A型肝炎について

平成30年8月6日

A型肝炎とは

 A型肝炎はA型肝炎ウイルスによる一過性の感染症です。B型およびC型肝炎と比べると慢性化することは稀です。

 日本も以前は、主に水や食べ物を介した感染が多くみられましたが、衛生状態の改善により感染者は劇的に減少し、A型肝炎患者の報告数は、例年約100-300件で推移しています。ところが、平成30年(2018年)は例年に比して増加がみられており、第1週-第24週(1月1日-6月17日)における患者報告数は既に400件を超えています。

 感染者の減少に伴いA型肝炎に対する抗体を持っている人の割合も減少してきています。特に若い人の抗体保持者は少なく、そのような人が性的接触により感染する例が近年多く見られています。また、衛生状態の悪い国において感染、もしくは輸入食品で感染する事例も報告されています。A型肝炎ウイルスにはワクチンがあるため、ワクチン接種により予防することができます。

 

感染経路と予防法

【原因】

 A型肝炎ウイルスによる急性ウイルス性肝炎です。

 潜伏期間は平均4週間です。

 

【感染経路】

 経口感染(汚染された水や氷、野菜や果物、魚介類を経て口に入ることで感染します。)

 糞口感染(糞便から排泄されたウイルスが人の手や食品を介して口に入ることで感染します。)

 性交渉時の感染

 

【感染しやすい期間】

 感染期間は、ウイルスが便に排泄される発病の3-4週間前から発症後数か月にわたります。

 

【予防法】

  • 十分に加熱処理された飲食物を摂取しましょう

 衛生状態及び飲用水の管理が悪いところでは、生水、氷、生肉、生野菜などにウイルスが付着している可能性があります。ミネラルウォーターや一度沸騰させた水、加熱調理してあるものを選びましょう。また、カットフルーツでは、洗った水が汚染されていることがあるので、食べるならば自分の手で剥く果物の方が安全です。A型肝炎のリスクが高い国に関しては、厚生労働検疫所ホームページ(外部サイト)を御参照ください。

 

  • 予防接種

 日本では、ワクチンは2-4週間の間隔で2回接種します。約半年後に3回目の接種をすると免疫が強化され、5年間は有効といわれています。国と製剤によって接種方法が異なるため、海外では医師の指示に従ってください。

 

※海外渡航をする際の感染予防や注意点については、小樽市保健所ホームページ「海外渡航される方へ」を御覧ください。

 

症状と治療

【症状】

 主な症状は発熱、全身倦怠感、食欲不振で、その他吐き気や嘔吐、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)や肝腫大などの肝症状が認められます。一般に予後は良く、慢性化することはありませんが、まれに急激に進行・重症化(劇症化)することがあります。成人は小児よりも所見や症状が現れやすく、高齢者では重症度と死亡率が高くなるとされています。

 感染した場合には、症状の発現前と症状の消失後にも、数週間はウイルスを排泄しますので、他人に感染させないように注意しましょう。

 

【治療】

 特異的な治療法はなく、対症療法が中心となります。

 

  • 石けんと流水で十分に手を洗いましょう

 A型肝炎は、症状消失後約1-2か月の間、ウイルスの排出が続くことから、他者への感染を防ぐため、症状消失後においても手洗い等の衛生管理が重要です。

 

  • ウイルスへの曝(ばく)露リスクが高い場合は予防接種をしましょう

 感染者の同居者やパートナー等、A型肝炎ウイルスへの曝(ばく)露リスクが高い方には特に、予防接種をお勧めします。

 

関連リンク

医療機関の皆様へ

 A型肝炎は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)において4類に分類されています。A型肝炎患者及び病原体保有者を診察した場合は、速やかに小樽市保健所健康増進課に情報提供いただきますよう、御協力をお願いいたします。

 

 届出基準及び届出票については、厚生労働省ホームページ「A型肝炎」(外部サイト)を御覧ください。

 

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