小樽ゆき物語

小樽の結核

結核はどのくらい発生しているの?(結核新規患者数 ・結核り患率)

平成29年に小樽市では新たに27人の方が結核と診断されました。経年でみると、20〜30人程度の方が新たに結核を発病しています。

発病者数は減少してきましたが、近年は横ばいで経過しています。

新規結核患者発生数

小樽市のデータを全国や他の都市と比較するときは、り患率を用います。り患率はまん延状態の指標にも利用されています。
り患率は、1年間に新たに結核にかかった患者が人口10万人当たりでどのくらいいるかを表しています。

下のグラフは、全国・全道・小樽のり患率の推移です。り患率が10以上だと、中まん延の状態であるといわれています。

り患率の推移

り患率は、厚生労働省ホームページ「平成29年結核登録者情報調査年報集計結果について(外部サイト)」から引用していますので、詳しい内容については御覧ください。

平成29年の小樽市のり患率は22.6でした。全道8.7、全国は13.3ですので、全道全国に比べり患率は高いことがわかります。

これは、小樽市は高齢化率が高いことが一因と考えられますが、それを加味しても、全道平均よりもかなり高くなっています。

経年でみると、全国的にり患率は徐々に低下してきていることがわかります。

ただし日本は、依然としてり患率10.0以上の中まん延状態にとどまっています。

平成29年のデータにおいて、日本でり患率が一番高い地域は大阪府(21.3)、次いで長崎(16.8)、東京都(16.1)、兵庫県(15.9)、徳島県(15.9)です。一番低い地域は宮城県(7.2)となっており、地域間の格差はここ数年変わらず大きい状態が続いています。

小樽市に結核の治療をしている患者さんはどのくらいいるの?(有病者数)

平成29年末の時点で、結核の治療を受けている方(有病者数)は50名となっています。

有病者数は、発病時期にかかわらず、その時点でどのくらいの方が結核で治療を受けているかがわかります。

結核を発病すると、少なくとも6か月〜9か月の間治療をすることが必要になります。

年末時患者総数

 

治療している患者さんから感染することはないの?

結核と診断された方すべてが周りに感染させる可能性があるわけではありません。

結核菌が喀たんの中に出る状態になっている「喀たん塗沫(とまつ)陽性」の状態は、周囲の方に感染させる可能性が高くなり、入院が必要ですが、それ以外の状態で発見されれば、感染性も高くない状態のため外来にて、治療を早期に始めることができます。

また、喀たん塗沫(とまつ)陽性の患者さんも、一定期間治療をすると、外へ菌を出さなくなり、外来での治療が可能になります。

活動分類別の患者割合

上の表をみると、年間約4割程度は、感染力の高い喀たん塗沫(とまつ)陽性の状態で発見されていることがわかります。

かぜのような症状が2週間以上続く場合は、早めに医療機関を受診し、早期発見に努めましょう。

 

小樽市で発病した人の年齢構成は?

平成29年に発病した方のうち、60歳以上が7割と高い割合を占めています。

高齢になって発病する方は、結核がまん延していた時代にすでに結核菌に感染していた方がほとんどです。

若いころに感染した結核菌が、加齢、糖尿病、腎不全などにより免疫力が低下した時に活動を始めて発病するケースが多い状況です。

H29年年齢構成

 

年齢別患者割合

結核は早期発見が大切です。

健康な方も、毎年1回は健診(胸部レントゲン検査)を受けましょう。

小樽市では、65歳以上の方を対象に、肺がん・結核健診を実施しています。また、40歳から64歳の方は、肺がん検診で胸部レントゲン検査を受けることができます。

 

結核を早期に発見し、若い世代に感染させないことが結核対策では重要です。 結核のイメージキャラクター

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