小樽ゆき物語

 結核ってどんな病気?

結核は結核菌という細菌によって起こる病気(感染症)です。

症状は、せきやたん。風邪をひいたときに起きる症状とほとんど変わりません。

 

でも、この症状が長引くときには要注意。結核はせきやたんが2週間以上続くことが特徴です。

 

結核は空気感染による感染がほとんどです。しかし、感染した人全員がすぐに発病するわけではありません。

結核菌は、健康な免疫力の高い身体の中では、活動しづらいため、身体の中で何年も何十年も眠り続け、感染した人が、病気や加齢により抵抗力が弱まった時、再び眠りから覚め活動を始めるという”しぶとい”一面を持っています。

 

1.結核はどうやって感染するの?

結核患者さんのせきやくしゃみによって、結核菌を含んだしぶきが空気中に出されると、しぶきの水分が蒸発して、飛沫核(ひまつかく)という状態になります。飛沫核(ひまつかく)の状態になると、30分以上も空気中をふわふわ漂うと言われています。

 

このように空気中を漂う菌が、肺の奥深くまで入り込んだときに感染が成立します。

ただし、感染を受ける側にも防御の力があります。空気を吸い込む途中で、鼻やのどの粘膜などに菌が引っかかると、そのまま再度身体の外に出されます。

 

しかし換気の悪い部屋では、飛沫核(ひまつかく)がどんどん増えるので、感染のリスクも高まります。

 

患者さんが結核菌をどのくらい出しているか、部屋の換気が行われているかなどによっても感染を受けるリスクは変化していきます。

 

2.感染したら、必ず発病するの?

結核菌に感染しても通常は身体の免疫機能が働いて、結核菌が増えないように抑え込みます。感染した人の中で、一生のうちに発病するのは約1割程度と言われています。

 

発病する場合、約6割が2年以内に発病するといわれています。しかし、一方で数十年が経過した後に発病する方もおり、現在発病している高齢者の結核はほとんどが、若い頃に感染した結核菌が再び活動を始め、発病したものと考えられています。

 

どういう理由で、結核菌が再び活動を始めるのかは、まだよくわかっていませんが、様々な原因で免疫力が弱まっている場合は、注意が必要といわれています。

 

*免疫力が下がる原因の一例

 副腎皮質ホルモン剤や免疫抑制剤による治療を受けている方、管理不十分な糖尿病、高齢者、栄養不良、過労など

 

3.結核にかかると、どんな症状が出るの?

代表的な症状は、次の6つです。

 

 pikutoせきpikutoたんpikuto発熱

 

pikuto身体のだるさpikuto体重減少pikuto胸の痛み

 

 このような症状が2週間以上続くときは医療機関を受診しましょう。また、せきが出るときは、マスクをしましょう。

 

 高齢者の場合は、このような症状が出づらいことがあります。

 ”原因不明の体調不良が続いている”、”治療をしてもまたすぐにぶり返す”こんなときも注意が必要です。

 

4.結核はどんな検査をするの?

  • 胸部レントゲン検査

 ほとんどの結核の病巣は肺に現れます。レントゲンは1cm以下の小さな病巣でも写し出せるので、結核発病の早期発見に極めて有効です。

同時に早期に肺がんもみつけることが可能です。

 

  • 喀たん検査

 この検査で結核菌が証明されると、結核という診断がつきます。検査は3種類あります。

(1)塗抹(とまつ)検査
 たんをガラスに塗り、染色して顕微鏡で調べる検査です。この検査で菌が発見されると、感染性が高いといわれています。

(2)培養(ばいよう)検査

 菌を栄養たっぷりの育ちやすい環境に置いて育てる検査です。この検査には6週間から8週間という長い時間が必要です。

(3)核酸増幅検査

 喀たんの中に、結核菌の遺伝子がないかを探す検査です。

 

  • QFT検査

 BCGの影響を受けずに、結核菌に感染しているかどうかが分かる血液検査です。

陰性⇒結核菌に感染していない可能性が高い
陽性⇒結核菌に感染している可能性が高い

 

  • ツベルクリン検査

 結核菌に感染すると体内に免疫ができ、同時に結核菌に対してアレルギー反応を示します。結核菌のたんぱく成分を注射し、48時間後に判定する検査です。

陰性⇒結核菌に感染していない可能性が高い
陽性⇒結核菌に感染している可能性が高い、またはBCGが有効に接種されている

 

5.結核の治療はどのように行われるの?

現在、結核は「薬で治る」病気です

 かつて結核は、なかなか治らずに長い療養生活を必要とする病気でした。そのため、結核イコール「施設」、「隔離」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、現在は結核によく効く薬ができ、3〜4種類の薬を組み合わせて、6〜9か月間きちんと服用すれば治る病気になりました。

 

 菌を外に出している状態のときは、決められた医療機関に入院していただくことも必要ですが、菌が出なくなれば外来での治療が可能です。

 菌の排出がごくわずかな状態で発見された患者さんの中には、初めから終わりまで外来で治療をする方もいます。

 

結核の治療を確実に終えられるよう、保健所ではDOTS(ドッツ)を行っています

 結核の治療は、薬を毎日確実に飲み続けることが大切です。薬を飲んだり飲まなかったりするなど、不規則な治療をすると、再発の可能性が高くなったり、薬が効かない結核菌が生まれ病状が悪化してしまうことがあるからです。このような結核になると、治りづらく、治療期間や入院期間が延びてしまいます。

 しかし、6〜9か月の間、確実に服薬を継続するのは患者さん1人では大変なことです。

 そこで、服薬を確実に行い、しっかり治療を終えていただけるよう、服薬を支援するDOTS(ドッツ)という対策が進められています。

 具体的には、保健師がご家庭に伺い、服薬の状況を定期的に確認させていただいています。その中で、治療上の不安などの相談にも対応しています。

 

6結核対策の窓口は保健所です

 ●結核について一般的な相談をお受けしています。結核の症状、治療、検査についてなど、電話・来所による相談に対応します。

 

 ●結核の患者さんが安心して治療を行えるよう、訪問や電話による療養支援を行っています。

 

 ●結核の方と接触した方への健診を行っています。

 

 ●結核についての健康講話を実施しています。講話は予約が必要ですので、下記までご連絡ください。

 

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