天狗山からの風景(天狗桜)

風しんについて

平成30年12月14日

 2018年12月現在、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、愛知県、大阪府、福岡県を中心に、風しんの届出数が増加しています。

 小樽市内においても、12月に入り、複数の風しん患者がみられています。詳しくは、小樽市保健所ホームページ「今流行中の感染症」を御覧ください。

 

  • 風しんの疑いがある場合

 風しんが疑われるような症状(発熱、発しん、リンパの腫れ等)が出現した場合

  • 事前に医療機関へお電話し、風しんに感染している可能性があることを電話で伝えた上で、必ず受診しましょう。
  • 発しんが完全に無くなるまで、外出を控えましょう。
  • マスクを着用して生活しましょう。
  • 公共交通機関の利用は控えましょう。

 風しんにかかる可能性が高い人

  • 風しんにかかったことがなく、予防接種歴がない方(抗体価が十分ではないと、感染する可能性があります。)
  • 予防接種を1回しかしていない方(1回で免疫がつかない人は約5%いるといわれています。)
  • 予防接種後、長期間が経過している方(徐々に抗体価は低下するため、十分な防御レベル以下になっている可能性があります。)
  • 風しんの患者と接触したことが明らかな方(接触2週間後以降に症状が出ることが多いです。)

 

風しんとは

 風しんは、発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症です。春の流行が多いですが、秋から冬にかけてみられることもあります。

 風しんに感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると、出生児が先天性風疹症候群を発症する可能性があります。流行期は5-15歳に多くみられましたが、今般は毎年男性が風しん患者の過半数を占め、男性の中では20-50代の占める割合が6-7割で推移しています。男女ともがワクチンを受けて、まず風しんの流行を抑制し、女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくことが重要です。

 

 全国及び道内の風しんの流行状況については、「国立感染研究所ホームページ(外部サイト)」を御覧ください。

 ※風しんは、「全数把握疾患」です。

 

感染経路と予防法

【原因】

風しんウイルスによって引き起こされる、ウイルス性発しん症です。

潜伏期は14-21日(平均16-18日)とされています。

 

【感染経路】

飛沫感染(感染者の唾液に含まれているウイルスが咳等で飛び散り、それを吸い込むことにより感染します。)

接触感染(ウイルスが付着したものを触った手で、口や目の粘膜に触れることで感染します。)

 

【感染しやすい期間】

ウイルスの排出は、発しん出現7日前から出現後7日目頃まで認められ、臨床症状が軽快した後ウイルス排出量は著減するとされています。

 

【予防法】

予防接種が有効です。風しんの予防接種を受けたことがなく、風しんにかかったこともない場合には、ワクチン接種を受けることをお勧めします。

 

【風しん抗体検査】

小樽市では平成26年度より、下記の方を対象とし、風しん抗体検査を無料で実施しています。是非、御利用ください。

対象:妊娠を希望する女性、妊娠を希望する女性の夫やパートナー等同居者、風しんの抗体価が低い妊婦の夫やパートナー等同居者

※市内に住所を有する方のみ対象です。

※(1)過去に風しん抗体検査を受けたことがある、(2)過去に風しんの予防接種を受けている、(3)検査により風しんと判断されたことがある場合は

 除きます。

詳しくは、小樽市保健所ホームページ「風しん抗体検査」を御覧ください。

 

予防接種について

【定期予防接種】

 定期予防接種対象者は、麻しん風しん混合(MR)ワクチンを公費負担(無料)で接種することができます。

 予防接種を確実にするためには、2回の接種が必要です。感染症のり患や流行により、ワクチン接種を逃してしまうのを防ぐため、定期予防接種の対象になったら、できるだけ早い時期にワクチンを接種しましょう。

 

 対象者

1期:生後12-24か月に至るまでのお子さん(接種期限は、2歳の誕生日の前日までです。)

2期:小学校入学前1年間の幼児(接種期限は、3月31日までです。)

 

【任意予防接種】

 定期予防接種の対象外の方は、任意の予防接種により自己負担でワクチンを接種することができます。

 海外の風しんの流行がみられる地域へ渡航する前には、母子手帳などで、予防接種歴を確認してください。風しんにかかったことがない方で、風しんの予防接種を受けたことがない方、1回しか接種していない方、または予防接種を受けたかどうかわからない方は、渡航前に、早めに医師に相談してください。

 

≪特に、任意予防接種を強くお勧めしたい方≫

  • 30代から50代の男性(30代から50代の男性においては、風しんの抗体価が低い方が2割程度存在していることが分かっています。)
  • 10代後半から40代の女性(特に、妊娠希望者又は妊娠する可能性の高い方)
  • 妊婦の夫、子ども及びその他の同居家族

 ※明らかに風しんにかかったことがある、風しんの予防接種を受けたことがある又は風しんに対する抗体が陽性であると確認ができている方を除きます。

 

 各種予防接種の詳細については、小樽市保健所ホームページ「定期の予防接種」のページを御覧ください。

 

症状と治療

【症状】

 症状は不顕性感染から、重篤な合併症併発まで幅広く、臨床症状のみで風しんと診断することは困難です。

 発熱、発疹、リンパ節腫脹(ことに耳介後部、後頭部、頚部)が出現しますが、発熱は風しん患者の約半数にみられる程度とされています。

また不顕性感染が15(-30)%程度存在するとされています。

 

【症状がある場合の対応】

 ・医療機関を受診し、自宅で安静にしましょう。

 ※第2種の学校感染症に定められており、登校(園)の基準は、発しんが消失するまで出席停止されています。

 ・咳や鼻水が出る場合は、マスクをするなど、咳エチケットを心がけましょう。

 

【治療】

 特別な治療法はなく、症状を軽くするための治療がなされます。

 

関連リンク

医療機関の皆様へ

 風しん患者が感染性を有する時期に、広範囲の不特定多数の者に接触した場合、広範な地域において風しん患者が発生し、医療機関を受診する可能性があります。

 

1.風しん疑いのある患者が受診した際

  • 風しんの感染力の強さに鑑みた院内感染対策を実施してください。
  • 最近の海外渡航歴及び国内旅行歴、り患歴、予防接種歴の確認など、風しんの発生を意識した診療をお願いいたします。

 

 風しんは、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)の五類感染症です。

 【臨床診断例】

「全身性の小紅斑や紅色丘疹」「発熱」「リンパ節腫脹(全身、特に頚部、後頭部、耳介後部)」の3つ全てを満たすもの

 【検査診断例】

  • 「全身性の小紅斑や紅色丘疹」「発熱」「リンパ節腫脹(全身、特に頚部、後頭部、耳介後部)」の1つ以上

かつ、下記の条件を満たすもの

  • 血清抗体の検出(IgM抗体の検出、ペア血清での抗体陽転又は抗体価の有意上昇)
  • 分離・同定による病原体の検出
  • 検体から直接のPCR法による病原体の遺伝子の検出

 臨床症状や検査所見から、風しんの患者を診断した場合は、直ちに小樽市保健所に連絡をお願いいたします。

ウイルス遺伝子検査を原則として全例実施します。

 ・血液(全血・EDTA管)、尿(一般尿)、咽頭ぬぐい液(スワブは冷所保存)の採取に御協力ください。

 ・行政検査の場合、検査結果は1-2日程度で出ます。

1例でも発生した場合、積極的疫学調査を実施します。

 

 ※医療機関における血清学的診断の実施も有用です。

  • 急性期血清を用いたIgM抗体検出法が一般的です。(発症から3日以内はIgM抗体が陽性にならないことが多いことに御注意ください。)
  • IgG抗体測定法や赤血球凝集抑制(HI)抗体測定法なども利用可能です。

 

2.通常の診療の際

 下記の方について、風しんの予防接種を受けることについて検討いただくよう、周知をお願いいたします。

  • 30代から50代の男性
  • 妊娠希望者・妊娠する可能性の高い10代後半から40代の女性
  • 妊婦の夫、子ども及びその他の同居家族

 ※明らかに風しんにかかったことがある方、風しんの予防接種を2回受けた方、風しんに対する抗体が陽性であることが確認できている方を除く

 

【参考】

 

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