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麻しん(はしか)について

令和元年5月23日更新

 平成27年(2015年)3月27日、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されました。

 

 過去5年の推移を見ると、平成19-20年(2007-2008年)に10-20代を中心に大きな流行がみられましたが、平成20年(2008年)より5年間、中学1年相当、高校3年相当の年代に2回目の麻しんワクチン接種を受ける機会を設けたことなどで、平成21年(2009年)以降10-20代の患者数は激減しました。

 しかし、平成30年(2018年)の患者発生数は279例であったのに対し、令和元年(2019年)は5月時点で約500例の患者がみられています。日本国内での発生は、すべて海外での感染例とその方と関連した例とされているため、流行地からの輸入症例に注意が必要です。

 

麻しん(はしか)とは

 麻しんは、発熱や発しんを特徴とした、急性の全身感染症です。毎年春から初夏にかけて流行が見られます。

 平成28年(2016年)から平成29年(2017年)にかけて発生した複数の集団発生事例では、輸入例(日本人海外渡航者もしくは流行国から来日した渡航者)が発端となった事例、また初発例に対する診断の遅れにより感染拡大に繋がった事例がみられました。小児例も散見されたものの、流行の主体は予防接種歴のない又は接種歴不明の成人でした。

 

 全国及び道内の麻しんの流行状況については、「国立感染研究所ホームページ(外部サイト)」を御覧ください。

 ※麻しんは、「全数把握疾患」です。

 

感染経路と予防法

【原因】

 麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。

 潜伏期は主に10-12日とされています。

 

【感染経路】

 空気感染(空気中を漂うウイルスを吸い込むことにより感染します。)

 飛沫感染(感染者の唾液に含まれているウイルスが咳等で飛び散り、それを吸い込むことにより感染します。)

 

【感染しやすい期間】

 発熱出現1-2日前から発疹出現4日頃まで

 ※感染力が最も強いのは、発疹出現前の咳が出始めた頃とされています。

 

【予防法】

 ・予防接種が有効です。麻しんの予防接種を受けたことがなく、麻しんにかかったこともない場合には、ワクチン接種を受けることをお勧めします。

 

予防接種について

 麻しんは感染力が非常に強く、麻しんの免疫を持たない人が感染を受けると、ほぼ100%発症します。手洗い、マスクのみで予防はできず、予防

接種が有効な予防法と考えられています。

 

【定期予防接種】

 定期予防接種対象者は、麻しん風しん混合(MR)ワクチンを公費負担(無料)で接種することができます。

 予防接種を確実にするためには、2回の接種が必要です。感染症のり患や流行により、ワクチン接種を逃してしまうのを防ぐため、定期予防接種の対象になったら、できるだけ早い時期にワクチンを接種しましょう。

 

 対象者

1期:生後12-24か月に至るまでのお子さん(接種期限は、2歳の誕生日の前日までです。)

2期:小学校入学前1年間の幼児(接種期限は、3月31日までです。)

 

【任意予防接種】

 定期予防接種の対象外の方は、任意の予防接種により自己負担でワクチンを接種することができます。

 海外の麻しんの流行がみられる地域へ渡航する前には、母子手帳などで、予防接種歴を確認してください。麻しんにかかったことがない方で、麻しんの予防接種を受けたことがない方、1回しか接種していない方、または予防接種を受けたかどうかわからない方は、渡航前に、早めに医師に相談してください。

 

 各種予防接種の詳細については、小樽市保健所ホームページ「予防接種」のページを御覧ください。

 

症状と治療

【症状】

 典型例では、「カタル期」、「発しん期」、「回復期」に分けられます。

 

1.カタル期

 目が充血し、目やにが多くなる、くしゃみ、鼻水などの症状と発熱がみられ、頬の粘膜にコプリック斑(白い斑点)が現れるのが特徴です。

2.発しん期

 一旦熱が下がりかけ、再び発熱した際、赤い発しんが出現します。発しんは、耳の後ろ、首、額から始まり、全身に広がります。

3.回復期

 熱が下がり、全身状態が改善します。発しんが消えた後は、褐色の色素沈着が残ります。

 発熱は、発しんが出現してから3-4日持続し、通常7-9日の経過で回復しますが、脳炎や肺炎を併発し、重症な経過をとることもあります。

 成人が感染した場合、肺炎などを合併し、症状が重くなることが多いとされています。

 

【症状がある場合の対応】

 ・医療機関を受診し、自宅で安静にしましょう。

 ※登校(園)の基準は、発しんに伴う発熱が解熱した後、3日を経過するまでは出席停止となっています。

 ・咳や鼻水が出る場合は、マスクをするなど、咳エチケットを心がけましょう。

 

【治療】

 特別な治療法はなく、症状を軽くするための治療がなされます。

 

関連リンク

麻しん・風しん(厚生労働省)(外部サイト)

 

麻しんについて(厚生労働省)(外部サイト)

 

麻しんとは(国立感染研究所)(外部サイト)

 

麻しん(厚生労働検疫所)(外部サイト)

 

海外旅行に行く方は麻しん(はしか)に注意しましょう!(厚生労働検疫所)(外部サイト)

 

保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)(厚生労働省)」(外部サイト)

 

学校における麻しん対策ガイドラインについて(文部科学省)(外部サイト)

 

学校において予防すべき感染症の解説1(平成25年3月)(文部科学省)(外部サイト)

 

麻しんに関する特定感染症予防指針(平成31年4月19日)(厚生労働省)(外部サイト)

 

医療機関の皆様へ

 麻しんについては、平成27年3月27日付けで、世界保健機関西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態(適切なサーベイランス制度の下、土着株による麻しんの感染が3年間確認されないこと、又は遺伝子型の解析によりそのことが示唆される状態)にあると認定されましたが、その後も渡航歴のある患者や、その接触者からの患者の発生も散見されております。

 

 麻しん患者が感染性を有する時期に、広範囲の不特定多数の者に接触した場合、広範な地域において麻しん患者が発生し、医療機関を受診する可能性があります。今般、麻しん患者の届出数が増加していることから、発熱や発しんを呈する患者が受診した際は、麻しんの感染力の強さに鑑みた院内感染対策を実施していただくとともに、予防接種歴の確認など麻しんの発生を意識した診療をお願いいたします。

 

 また、麻しんは、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)の五類感染症です。

 臨床症状や検査所見から、麻しんの患者を診断した場合には、直ちに小樽市保健所に連絡をお願いいたします。

 

【参考】

 届出基準については、厚生労働省ホームページ「感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について」(外部サイト)をご覧ください。

 

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