紅葉の小樽運河

 HPV(子宮頸がん予防)ワクチンについて

(令和元年10月1日更新)

子宮頸がんについて

 子宮頸がんは、子宮の入り口部分(頸部)にできるがんです。

このがんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)という病原体が子宮頸部に感染し、細胞に変異を引き起こすことで発生します。

 

 子宮頸がん細胞は、原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染から5-10年かかって増殖するといわれています。初期にはほとんど症状

がないため、発見が遅れると命に関わることが多いがんです。定期的に検診を受けていれば、がんになる前の段階で診断することができます。

子宮頸がんと子宮頸がんの検診については、小樽市保健所ホームページ「子宮頸(けい)がん」を御覧ください。

 

HPV(子宮頸がん)予防ワクチンについて

 子宮頸がんは、原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐことができれば予防できます。このために開発されたのが、

HPV(子宮頸がん予防)ワクチンです。ワクチンの普及により、先進国ではHPVの感染者が減少しつつありますが、日本では接種が進まないこともあり、増加傾向です。

 

 100種類以上あるとされるヒトパピローマウイルス(HPV)のうち、子宮頸がんの原因となるHPVの種類は限られており、「16型」、「18型」というタイプが原因の6-7割を占めています。現在、「16型」「18型」2種類のウイルスの感染を防ぐ、2価ワクチン(製品名:サーバリックス)と、「6型」「11型」「16型」「18型」のウイルスの感染を防ぐ、4価ワクチン(製品名:ガーダシル)の2種類あります。どちらを接種するかは、主治医と相談してください。

 なお、ご希望のワクチンを接種することができます。ただし、3回の接種は、必ず同じ種類のものである必要があります。もし、途中でワクチンの種類を変えた場合、その効果や安全性については確認されておらず、無料接種の対象外となりますので、御注意ください。

 

 これらのワクチンを広く導入した国では、ワクチンを接種した世代で、HPV感染と子宮頸がんの前段階となる細胞の異常(イボなどの発生)が6割以上減少するという効果が確認されています。将来的には、ワクチンの改良(予防できるウイルス型の増加)と合わせて子宮頸がんを撲滅できることが期待されています。

 

 ワクチン導入から10年程度しか経過していないため、ワクチンの効果が確認されているのはおよそ10年となっていますが、抗体の減衰率から計算して20年以上効果が持続するものと予想されています。ただし、今のところ、上記のように子宮頸がんを完全に予防するわけではありませんので、ワクチンを接種した後も定期的に子宮頸がん検診を受けることをお勧めします。

 

無料接種の対象者

 このウイルスは、性行為によって感染するため、思春期以前にワクチンを接種することが有効です。

【定期接種(無料)対象者】

「小樽市にお住いの小学校6年生から高校1年生の女子」です。(平成15年4月2日から平成20年4月1日生まれの方です。)

  • 接種に必要なHPV(子宮頸がん予防)ワクチンの予診票は、医療機関に備えてあります。
  • 13歳未満の方は、必ず保護者の同伴が必要です。(同伴する場合と同伴しない場合で予診票が異なりますので、御注意ください。)

 

※対象年齢以外の方でも、自己負担での接種は可能です。各医療機関に御相談ください。ただし、このワクチンは、HPVに感染した後に接種した場合の効果は認められていません。(逆に、有害だという統計データもありません。)

 

接種回数

 

予防接種の種類

対象年齢

ワクチンの種類

回数

接種間隔

標準的な接種

HPV

(子宮頸がん 予防)

ワクチン

 

小6〜高1年生相当の女子

サーバリックス

(2価ワクチン)

3回

2回目:1回目の接種から1か月以上

3回目:1回目の接種から5か月以上、かつ2回目の接種から2か月半以上

中1の間

2回目:1回目の接種から1か月後

3回目:1回目の接種から6か月後

ガーダシル

(4価ワクチン)

2回目:1回目の接種から1か月以上

3回目:2回目の接種から3か月以上

中1の間

2回目:1回目の接種から2か月後

3回目:1回目の接種から6か月後

HPV(子宮頸がん予防)ワクチン【製品名:サーバリックス又はガーダシル】

 腕の筋肉に合計3回注射します。筋肉注射は、一般的に行われる皮下注射よりも痛みが強くなります。

 

無料で接種できる委託医療機関

 予防接種委託医療機関一覧(PDF:139KB)

 基本的には、市内の委託医療機関で接種していただくこととなっております。

 事情により市外で接種を御希望される場合は、必ず事前に下記までお問合せください。場合により、自己負担が生じることがあります。

 

【問合せ先】

小樽市保健所保健総務課

〒047-0033小樽市富岡1丁目5番12号

電話:22-3115(月〜金8:50〜17:20)

ファクス:22-1469

 

HPV(子宮頸がん予防)ワクチンの接種に伴う有害事象について

 次の項で詳しく記載しますが、HPVワクチンは、現在「積極的な勧奨の中止」という状態にあります。平成25年に日本国内で定期接種化されてから、ワクチンとの関連を疑われる有害事象(痛み・神経障害・運動障害など)の報告が多く寄せられたためです。

 

 しかし、その後に行われた国内外での複数の大規模調査で、HPVワクチンを接種した者としていない者で、副反応を疑われた有害事象の発生率に違いはない(接種してもしなくても同じくらい起こる)ことが分かっています。唯一、HPVワクチンによって発生者が多くなったのは、ギラン・バレー症候群という神経疾患ですが、10万人に1人程度の割合です。

 

 なお、日本において有害事象が大きく取上げられた背景には、筋肉注射という比較的「痛い」投与方法であったことが関連するとの指摘もあります。海外では、予防接種といえばこの方法が一般的ですが、日本では皮下注射が一般的であり、「予想よりも痛い注射」であったことが、機能性身体症状を引き起こすきっかけになったのではないかと推測されています。

 

 また、強い痛みを訴えたり、気を失ったりといった有害事象は、筋肉注射を行った時に一般的なものであり、注射後30分程度は病院で経過を見ることになっています。詳しくは、接種希望時に医師の説明を受けてください。

 

 万一、副反応で何らかの障害が残った場合には、法律に基づく救済制度が用意されています。

 

HPV(子宮頸がん予防)ワクチンの積極的勧奨の中止について

 HPVワクチンは、日本では平成25年度から定期接種となっており、現在でも無料で接種できます。

 しかし現在、上記のように有害事象の報告が多く寄せられたため、厚生労働省の勧告で、当該ワクチンの「積極的勧奨」(自宅への予診票送付)を中止しております。

 

 疑問点がありましたら、主治医又は保健所にお問合せください。なお、WHO(世界保健機関)、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)、EMA(欧州医薬品庁)が安全宣言とともに接種を強く推奨していることに加え、日本国内でも、産婦人科学会・小児科学会をはじめとする専門17団体が共同で接種を支持する声明を発表しています。

 

 HPVワクチンの「意義・効果」と「接種後に起こりえる症状」について、下記リーフレット「HPVワクチンの接種を検討しているお子様と保護者の方へ(平成30年1月版)」(PDF:392KB)で確認し、接種を検討してください。

HPVワクチンの接種を検討しているお子様と保護者の方へ

 

 

 HPVワクチンを受ける際には、下記リーフレット「HPVワクチンを受けるお子様と保護者の方へ(平成30年1月版)」(PDF:385KB)を御覧ください。

HPVワクチンを受けるお子様と保護者の方へ

 

 

 

HPV(子宮頸がん予防)ワクチン相談窓口について

 厚生労働省において、感染症と予防接種の電話相談窓口が設置されています。

 HPVワクチンの接種についてもお応えしています。

 厚生労働省ホームページ「ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防ワクチン)」(外部サイト)を御覧ください。

 

このサイトは島根県CMSで構築されています。
Copyright © 2009 Otaru CIty.