小樽ゆき物語


ご利益のある五百羅漢の坂

 龍徳寺から山に向かって潮陵高校を右に見ながら上っていくと、急に道幅が3メートルほどになり、こう配もきつくなります。この狭い坂道が、五百羅漢の坂と呼ばれています。
 坂の入口には、左にコンビニエンスストア、右に食料品店が門番のように店を構えています。この近所には羅漢湯という銭湯が昭和54年まであり、潮陵高校が樽中と呼ばれていたころからスポーツや遠足の後などに生徒がよく利用していたものです。
 この坂の右側には幅1間ほどの急流の川が音をたてて流れていて、川沿いの家々には玄関と道路を結ぶ橋が架けら五百羅漢の坂れているという珍しい風景に出会います。川の下流は暗渠 (あんきょ)となって、国道5号の下を潜り、勝納川に合流します。この川は潮見台川と地図に表記されています。
 少し上ると、左側に赤い鳥居の豊受稲荷(とようけいなり)神社があり、その並びには真宗大谷派の浄蓮寺(じょうれんじ)があります。さらに坂を上っていくと「潮見台急傾斜地崩壊危険区域」という北海道の告示の標柱が目にとまります。そしてそこからほぽ直角に坂は左折し、約20メートルくらい、大きな自然右の石垣を右に見ながら急坂を上りつめると、潮見台浄水場に通じるやや広い道にたどり着きます。
 さらにその坂道を右折し、急坂を上ること約100メートル。五百羅漢が安置されている月浦山宗円寺(げっぽざんそうえんじ)にやっと到着することができます。
 振りかえれば小樽のまちが眼下に広がっています。信心深い善男善女は、参詣のために苦労してこの坂を上ったことでしょう。きっとご利益が大きかったに違いありません。

協力:小樽史談会

五百羅漢の坂の地図

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