青の運河

市長記者会見記録令和2年11月4日小樽看護専門学校の存続について

市からのお知らせ

下記のとおり、市長から発表がありました(午後2時~)

(保健総務課長)
それでは定刻になりましたので記者会見を始めたいと思います。本日はお集まりいただきありがとうございます。ただ今から小樽看護専門学校の存続に関する記者会見を行います。それでは迫市長よりご報告があります。市長よろしくお願いします。

(市長)
本日はご多用の中お集まりいただきありがとうございます。小樽看護専門学校の存続に関して、本日ご同席いただいている医療法人社団心優会角理事長から同校の運営を引き受けていただけるとの申し出をお受けしましたので、私からご報告をさせていただきます。
小樽看護専門学校については、同校を運営する学校法人共育の森学園から本年5月に令和3年度入学生の募集を中止し、令和4年度末で閉校をすると報告を受けました。市としては、同校の存続が市内医療現場における看護師の確保や、市内で准看護師として働きながら看護師資格取得の機会が得られること、更には若い世代の人口定着につながるという認識に立ち、学生募集の実施や同校の存続に向けて共育の森学園と協議を重ね、市が支援を行うことにより、まずは小樽看護専門学校の令和3年度の学生募集の再開を8月26日の会見でお知らせさせていただいたところです。ただしその時点で、令和4年度以降の学生募集を含めた学校存続については決まっておらず、関係機関と協議を進めながら引き続き取り組むこととしていました。そうした中で角理事長から看護学校の運営を引き継いでいただけるとのお話をいただき、今後の看護師養成の目途が立つこととなり、大変有難く心強く感じており、あらためて感謝申し上げたいと思っています。
角理事長は留萌医師会の会長でもあり、また医療法人社団心優会として小樽市内では駅前の野口病院を運営されており、本市の医療提供体制にも大変ご協力をいただいている他、留萌市や札幌市内での病院経営、さらには留萌・小樽市内で複数の介護サービス事業所も運営をされていると伺っています。角理事長から運営移行のご承諾をいただいてからまだ日も浅く、運営移行の手続きや共育の森学園との引き継ぎの協議など、まだ決まっていない事柄も多く、これから手続きや協議を進めていく段階で公表をしていくことになります。しかし、看護師を目指す方々に少しでも早く進学先が確保されたことをお伝えしたいという思いもあり、角理事長の了承も得られましたので公表させていただくこととしました。
小樽市内における看護師養成の場が新たな法人に引き継がれることとなり、私としては安堵をしていると共に、安定した学生確保など学校運営が円滑に進められるよう最大限協力をして参りたいと決意を新たにしたところです。関係者の皆様には引き続きご理解とご支援をいただきますようお願いいたします。私からの報告は以上です。

(保健総務課長)
続きまして、医療法人社団心優会角隆巨理事長からご挨拶をいただきます。角理事長よろしくお願いいたします。

(医療法人社団心優会理事長)
只今ご紹介いただきました医療法人社団心優会の角でございます。今回、小樽看護専門学校の存続と運営の引継ぎに関しまして、一言申し上げたいと思います。
先程市長からもお話がありましたとおり、私ども小樽市内では駅前の野口病院を運営しています。そして元々の発祥は留萌ですが、実はこの留萌でも20年ほど前に今回の小樽看護学校と同じようなことが起きまして、留萌では1993年の3月に町で唯一、1件あった看護学校が閉鎖したという経緯があります。その後ですが、5年10年経っていきますと、ご想像のとおり、地域の看護師不足が非常に深刻でございます。私たちも看護師の確保という部分については本当に苦労して、ここまで留萌で病院の運営を続けてきました。
そういう中にあって、今回は小樽市で運営の引き継ぎに関してのお話を頂くことになって、私どもの法人内、理事の先生方も含めて話し合いを持ちましたところ、やはり先を考えると地域としては大きなダメージになってくるだろうと、5年10年先のことを考えますと、ここは是非お引き受けをした方が良いだろうということで、今回私どもの方で引き受けるということでお話させていただきました。いずれに致しましても、小樽市と小樽市医師会のご指導とご協力をいただきながら小樽地域のことをしっかり考えて運営していきたいと思っています。

 私からは以上です。

 

報道機関から、下記のような質疑がありました。

(保健総務課長)
ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。

(北海道新聞)
引き受けをする時期はいつ頃になりますか。

(市長)
経営を移行するという形になるのですが、経営の移行の時期については未定です。先ほどお話させていただいたように、心優会だけではなく、共育の森学園も含めて、関係者の皆さんと協議をさせていただく中で、経営移行の時期を決めたいと思っています。ですから、現時点では未定です。

(北海道新聞)
未定ということですが、例えば何年までに、という考えはありますか。

(市長)
経営移行という手続きになりますと、北海道に申請をすることになるのですが、移行する前の年の7月がタイムリミットということになっていますので、もう令和3年度は難しいということになります。最短でも令和4年度以降ということにはなってくるわけですが、今後の協議によって移行時期は決定していきたいと思っています。

(北海道新聞)
早くて令和4年度以降ということですか。

(市長)
そういうことです。令和3年度は手続き上、難しいということになっています。それから、令和3年度はもう共育の森学園と協定も結んでおりますので。

(小樽ジャーナル)
協定では、来年度入学した生徒の卒業までということだったと思うのですが、その前に変わるということでしょうか。

(市長)
それももちろん考えられます。共育の森学園は、あくまでも令和3年度の入学生は受け入れますとお話されていますが、令和4年度以降も間違いなく引き受けるという協定の内容ではございませんので、移行の時期が決まれば、その時点で学生さんも引き継いでいくということです。

(小樽ジャーナル)
詳しいことは協議が済んでからということなのでしょうか。今後どのような学校の名前になるということも、まだわからないのでしょうか。

(市長)
そうです、まだですね。

(北海道新聞)
学校の場所はこれまで通りの入船にある建物になるのでしょうか。

(市長)
角理事長ともお話をさせていただいているのですが、やはり一番のテーマは看護学校の生徒をどのように集めるか、いわゆる定員の確保というのが非常に大事な要素だと思っています。そうなると、札幌圏も視野に入れて生徒を募集したいと思っていますので、交通利便性の高い地域で学校を開校したいという法人のご意向はあります。ただし、その物件はすぐには手当てできないだろうと思っていますので、開校までに場所が決まらなければ、当面は今の共育の森学園の施設を一時的に利用させていただくということも視野に入れながら、これから協議をさせていただきたいと思っています。

(北海道新聞)
交通の利便性の良い場所というとどこになりますか。

(市長)
やはり駅に近いところが第一条件になるのだと思います。札幌圏を視野に入れると、交通機関を乗り継いで、バス路線が不便だということになると、定員確保の支障にもなりますので、交通の便のいいところをまず確保したいとお考えになっているのが、今の法人の外板ですので、私どもとしてはそういった面で支援をさせていただきたいと思っています。

(NHK)
今の建物についてですが、長い目で将来的にというイメージになりますか。令和4年度すぐにとかそういうことではなく、もう少し長い目で次の建物を探していこうということになるのですか。

(市長)
いい物件があれば早めに確保したいと思っていますが、規模もそれなりですから、交通の便のいい場所にそれだけの物件があるかどうかは直ちには判断できかねますので、その辺についてはお時間をいただきたいと思っています。その間は今の山の手にあります共育の森学園を一時的に使用させていただくということも選択肢の一つとして考えていくというところです。

(NHK)
今後、運営を引き継ぐための、協議会というか、これからいろいろと会議をしていくことになると思うのですが、この会議のスケジュール感というか、例えば年内にその会議をするとか協議するとか、そういうスケジュールとかは…

(市長)
いえ、それも未定です。これから検討させていただきたいと思います。

(NHK)
今後の小樽市からの支援というところは、定員割れによる財政支援ですとか、そういうことも引き続き…

(市長)
その辺も含めてこれから協議をさせていただきたいと思っています。共育の森学園については、そういった協定を結んでいますが、今の心優会とはこれからそういった部分も含めて協議をさせていただきたいと思っています。

(北海道新聞)
建物の規模の話をされていましたが、新しい物件はどれぐらいの規模を想定しているのでしょうか。

(医療法人社団心優会理事長)
面積基準とか施設基準というのが学校にはあるかと思います。その基準がきちんと満たせるような形であれば、利便性・立地の良い物件(がいいです)。今はとにかく学生が通うのも相当大変だと思いますので、学生の確保という面からは、立地を重視して、新しく移転させていただくというふうに考えています。

(北海道新聞)
何か候補はあるのでしょうか。

(医療法人社団心優会理事長)
候補は私の方ではまだありません。

(北海道新聞)
今日は何か協定書を結んだという形ではないですか。

(市長)
ないです。

(北海道新聞)
引き受ける形のことですが、例えば事業継承をするのか、譲渡になるのか、あるいは完全な新設になるのか、その辺の見通しはどうでしょうか。

(医療法人社団心優会理事長)
学校の法人が変わる形になります。医療法人で今回看護学校の運営をできるということなので、長期営業譲渡のような形になると思います。法人は変わります。

(北海道新聞)
そうなると、名称も含めて、変わる可能性はあるという捉えでよいでしょうか。

(医療法人社団心優会理事長)
私の希望としては、歴史も伝統も、また、これまで地域に相当貢献をしてきた学校ですので、名前くらいは正直残したいというふうに考えています。

 

(北海道新聞)
小樽市側からこういうお話しがあってということでしたが、もし可能であれば、その辺の簡単な経緯というか、どういう流れでこの話に至ったのかをご説明願います。

(保健所長)
いろいろな医療機関に話を持ち掛けて、その中で心優会さんに今回のご返事をいただいたというのがきっかけです。

(北海道新聞)
保健所がいろいろ打診をする中でというような捉えでよろしいでしょうか。

(保健所長)
はい。

(北海道新聞)
いろいろなことが決まっていない中での発表で、行政が関わるものとしては珍しいと思っているのですが、だいたいコンプリートしてから発表になると思います。時期とか、場所とか、その見通しも含めて決まっていない中でこのように先出ししたような形で、一つは学生の確保というのもあったと思うのですが、それを含めて、今回先に発表した理由をもう少し教えていただきたいです。

(市長)
まさに北海道新聞さんがお尋ねになられたようにお感じになるだろうと私どもも思っていました。本来であれば、ある程度決まった事柄を記者会見で発表していくというのが流れだと認識しています。やはり学生さんに安心をしてもらいたい、進学先ができるんだということで安心をしていただきたいという思いですとか、あるいはこれからの学生の確保の面から、それから学校で働く先生方の確保も非常に難しくなっていると聞いていますので、決まっていない事項が多いのですが、改めて法人側からこういった申し出があって、今の共育の森学園の小樽看護専門学校を引き継ぎたいというお話しがあったことをアナウンスしたい、そういう意図でこの時点で発表させていただくことにしました。

(北海道新聞)
新しい学校、引き継いだ後の学校は、准看護師を正看護師に養成するこれまでの学校の形態になるのでしょうか。それとも、違う形態になるのでしょうか。

(市長)
ご存知のとおり、市内には准看護師を養成する学校と、准看護師の進学先としての看護専門学校の2校があるのですが、やはり今後の看護師の養成を考えると、あるいは学生の確保の面からも考えると、この二つの学校を統合して、さらに働きながら資格を取得できるという看護師養成校として考えていくことは必要だと我々は考えていますし、角理事長からもそういったご提案もいただいていますし、小樽市医師会からもそうした方向性が望ましいというご意見も伺っていますので、こういったことも踏まえて、今後の学校の形態は考えていきたい、協議していきたいと考えています。

(北海道新聞)
つまりそれは、市医師会の准看護師を養成する学校と小樽看護専門学校を統合して新しい学校にするという方向で決めたということですか。

(市長)
決めたということではないです。私どもとしても必要だろうなと思っていますし、角理事長からもそういったご提案を受けています。小樽市医師会としても、これから作るのであれば、そういった方向性が望ましいのではないのでしょうか、というお話も伺っていますので、そういったことを踏まえて、これから協議させていただきたいと思っています。

(北海道新聞)
それはいつ頃というのはまだ決まっていないのでしょうか。最短で言えば令和4年度以降とおっしゃっていたのは、この新しい形態にするということも含めてですか。

(保健所次長)
一つにする場合は時間的にすぐにということにはならないと思います。

(小樽ジャーナル)
まだ決まっていないと思いますが、定員の確保のためには札幌圏も視野に入れるということですが、学生たちの話によると、琴似にはあるけれど、そこまでは通えないというお願いだったと思うのですが、そのへんに関しては大丈夫なのでしょうか。

(保健所次長)
学生確保の面に関しまして、札幌圏からということも考えますと、今の場所だとなかなか厳しいということもあるので、立地の部分も考えなければならないでしょうし、また、学校の授業の時間帯が、今は専門学校については午後6時から授業が始まり、終わるのが午後9時過ぎになりますので、こういう時間帯はなかなか通うのが難しいということもあります。准看護師の養成と看護師の養成を一体的にすることによって、午後の時間帯のような定時制ということも考えて、市内だけではなく売り込むということも考えていくことが必要かというふうに考えています。

(北海道新聞)
1999年に留萌では同じようなことが起こったということで、それから20年くらい経ちましたが、実際にどれぐらい看護師の不足であったり、あるいは看護師の奪い合いとなるのかわからないですが、どれくらいの危機的状況なことが前提としてあるのか、少し詳しく教えてください。

 

(医療法人社団心優会理事長)
私たち法人の中だけの話でお話させていただきますと、本当に看護師が足りなければ、地域にも看護師という有資格者がいないので、看護師を確保しようと思うと、留萌市だけではダメで、当時は札幌、岩見沢、沼田町、羽幌町、そういうところに全て往復の送迎バスを出して、いろいろなつながりから看護師を確保して、特に土日や夜勤帯であれば、バイトがてら、報酬自体は多少高額になりますが、そういった好待遇なものも出しながら、看護師をなんとか(確保していました)。ただ、そのときはそれだけでずっとしのげると思っていなかったので、それは短期的にはそれでいけるかもしれないけど、長期的な部分で言うと、留萌の隣の深川医師会にも准看護学校があるのですが、高校生に声を掛けて、深川の准看護学校を受けてください、それにあたっては奨学金も出しますし、留萌からの送迎も出すし、うちで働きながら通えますよ、そうすれば経済的な負担も少ないですよ、というお話を(しました)。最初の頃はうまくいかなかったのですが、5年くらい経った頃からそういう流れができ始めて、年々2〜3人、多いときで4〜5人、定期的にうちで確保できるような状況につながって今はなんとかやれているのですが、ただ、同じようなことをここ小樽でやろうと思っても、恐らく無理だと思います。なぜかと言うと、通学する看護学校は札幌市内の看護学校になるかと思います。そうしたときに、一回札幌に行ってしまった若者たちがまた小樽へ戻ってきてくれるのかどうか。その部分については非常に不安に考えています。今は私どもが留萌の方でやれている状況が小樽でまたできるとはちょっと考えていません。以上でよろしいでしょうか。

(北海道新聞)
そういうこともあって・・・

(医療法人社団心優会理事長)
やはり今回キーポイントになっているのが看護学校です。深川看護学校も深川医師会の准看護学校なのですが、そこをやはり頼りにして、看護師を引っ張ってもらってということでなんとかやっていますので、やはり今回も看護学校は小樽市内で一つは正看護師を養成する学校は絶対に必要だろうと。特に小樽市内には立派な急性期の病院も多数ありますし、開業医の先生もたくさんいらっしゃいますから、これはなんとか残していかなければいけないのだろうな、というふうに思っています。

(北海道新聞)
看護学校を持つことでの、事業としてのペイというか見通しというのは当然おありになっていることだと思うのですが・・・

(医療法人社団心優会理事長)
財務的な話ですよね。正直厳しいです。これは日本全国的にどこも厳しい状況はあると思うのですが、私たちの法人としては、それよりも地域に看護師がいなくなるという危機感の方が強いということです。

(保健総務課長)
他にご質問がなければ、以上をもちまして記者会見を終了したいと思います。本日はお忙しいところありがとうございました。
なお、看護学校に関するお問い合わせについては、各法人ではなく保健所へお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。

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