公開日 2020年10月19日
更新日 2024年05月14日
自分の意思では、やめたくてもやめられない状態を「依存症」といいます。依存症は当事者だけではなく、家族の方も巻き込む病気です。
依存症は適切な治療を受けることで回復することが可能です。様々な助けや周囲の理解により、「飲酒や薬物使用、ギャンブルなどに頼らない生き方」をしていくことができます。
依存症の主な種類
依存症には様々な種類があります。
アルコール依存症
自分では飲酒のコントロールができなくなる状態です。体内のアルコール量が減ると、手指の震え、発汗、動悸、幻覚、幻聴などの禁断症状が出現することもあり、身体的・精神的依存がみられる病気です。
飲酒は短期的には寝つきがよくなる気がしますが、長期的には睡眠の質を悪化させます。うつ病の合併の頻度が高く、自殺のリスクを高めることが指摘されています。
国民の間に広くアルコール関連問題(アルコール依存症を含む)に関する関心と理解を深めるため、毎年11月10日から11月16日は「アルコール関連問題啓発週間」と定めています。
下記リンク先に啓発週間について特集されたページを掲載しますので、ご覧ください。
薬物依存症
薬物の効果が切れてくると、薬物がほしいという欲求(渇望)がわいてきて、その渇望をコントロールできずに薬物を使用してしまう状態です。
ギャンブル依存症
その人の人生に大きな損害が生じるにも関わらず、ギャンブルを続けたいという衝動が抑えられない状態です。
国民の間に広くギャンブル等依存症に関する関心と理解を深めるため、毎年5月14日から5月20日は「ギャンブル等依存症問題啓発週間」と定めています。
下記リンク先に啓発週間について特集されたページを掲載しますので、ご覧ください。
インターネット依存・ゲーム障害
インターネットやゲーム等に費やす時間が徐々に長くなり、食事や睡眠が疎かになったり、そのことをずっと考えて他の活動に対する興味を失うなど、自分自身をコントロールできなくなる状態です。
対応
本人は自覚がなく、気づきにくい特徴があります。まずは周囲の方が専門機関に相談し、病気の理解と適切な対応を知ることが本人の回復への第一歩です。
注意
周囲がいくら本人を責めても、問題は解決しません。「叱責」「処罰」「借金の肩代わり」などは状況を悪化させてしまいます。
スクリーニングテスト
アルコール依存症、インターネット依存、ゲーム依存、ギャンブル依存症のスクリーニングテストが下記リンク先で実施できます。お悩みな方は依存度をチェックしてみませんか。
■依存症スクリーニングテスト一覧(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター)(外部サイト)
テストの結果を受け、相談先をお知りになりたい方は、下記リンク先をご覧ください。