公開日 2020年10月19日
更新日 2020年12月14日
脳内物質であるドパミンの過剰分泌や、セロトニンの不足などにより、脳内の伝達機能に異常が起きて発症する病気です。
強いストレスなどがきっかけになるともいわれていますが、はっきりした原因はよくわかっていません。
発症することの多い年代は10代後半から30代頃といわれています。日本では100人に1人の割合で発症しており、特別な病気ではありません。
症状
- 幻覚や妄想によって人を疑ったり言動に一貫性をなくして情緒不安定となり、周囲を混乱させることがあります。
(例)幻聴:「みんなが陰で自分の悪口を言っている」、「誰かが指図する声が聞こえる」
被害妄想:「誰かが自分を罠にはめようと仕組んでいる」 - 眠れなくなったり、不安やうつ状態に陥ったり、意欲や気力をなくして生活リズムや身だしなみが乱れ、引きこもりがちになることもあります。
- 回復期では、うつ状態になることから死にたいという気持ちが湧いてくることがあります。症状に自覚がないことが多いので、身近な人が気づいて早めに専門医や専門機関に相談することが大切です。
対応
脳内機能を安定させるには、薬物療法が有効です。病状に応じてデイケアなどのリハビリテーションを取り入れます。
積極的に話しかけるなど、周囲の人の温かい対応と理解が回復に役立ちます。
注意
患者さんの中には上記のような症状を病気と自覚されていない方もいます。
むやみに非難することは避け、つらい気持ちに理解を示すことが大切です。
「考えすぎだよ」、「早く良くなって」などの言葉は禁句です。
お問い合わせ
保健所 健康増進課
住所:〒047-0008 小樽市築港11番1号 ウイングベイ小樽1番街 4階
TEL:0134-22-3110
FAX:0134-22-1469