急がれる新病院建設4 「新病院建設用地の購入を延期します」(広報おたる平成20年1月号掲載)

公開日 2020年10月22日

更新日 2021年01月14日

看護師

昨年3月、基本設計に着手した市立病院の統合新築。さらに本年度中には用地取得を予定していました。しかし病院を取り巻く状況の変化から、用地購入を延期するとともに基本設計を一時中断し、今後の病院収支や国の支援策などの動向を見極めてから再開することにしました。その経緯などについてお知らせします。

基本的な方針に変更はなし

 市立病院は、他の医療機関で対応の難しい診療部門を担い、市民への安全・安心な医療の提供するために必要な施設です。しかし現在ある二つの市立病院は、施設の老朽化が著しく、このままでは存続が困難です。また今後の市の財政負担も増していきます。このようなことから、新病院建設を目指す方針に変更はありません。

用地購入と基本設計業務

 新病院の建設には、起債の導入(資金の借り入れ)が必要です。しかし許可を得るには、病院事業会計が抱える不良債務(約43億2000万円)を5年間で解消しなければなりません。そこで市では、病院事業会計と一般会計とで解消する計画を策定。北海道へ提出し協議を進めてきましたが、本年度に入って状況が変化したため、計画を見直しました。

 これにより、許可が年度末になる見込みで、建設用地の年度内購入は見送らざるを得ません。また解消計画の実効性、さらには国や北海道の公立病院改革の動向についても、注視する必要があります。これに伴い、基本設計業務を一時中断し、状況を見て再開することにしました。(下の図を参照)

計画見直しの状況変化

  • 病院事業で、患者の減少により上半期の収支が計画を下回ったこと
  • 一般会計で、国の地方交付税が予定を大きく下回ったこと

一時中断する内容

  • 用地の購入を来年度に変更
  • 基本設計業務を一時中断

見極める今後の動向

  • 今後の病院事業収支の推移
  • 病院の経営健全化への支援措置や来年度の地方交付税措置など、国の地方財政対策
  • 国の定める「公立病院改革ガイドライン」などの影響

業務の再開を目指して

 今回の措置により、市民の皆さんにはご心配をおかけします。市では一日も早く新病院を建設したいと考えていますが、まずは市全体の財政再建が優先です。そのため、財政再建に取り組みながら、さまざまな動向を見極め、不良債務解消の見通しをしっかり立てたいと考えています。

 早い段階で再開できるよう取り組んでいますので、ご理解願います。

 小樽市の動き

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病院局経営管理部(掲載時 総務部市立病院新築準備室)

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