公開日 2020年10月27日
更新日 2021年01月14日
雪害に備える
記録的な積雪量
今冬の小樽は、昨年11月15日に降雪を初観測し、1月9日現在で降雪量331センチメートル、積雪深143センチメートルとなっています。これは、過去5年間の平均(降雪量193センチメートル、積雪深58センチメートル)を大きく上回っており、1月の最深積雪としては、昭和29年に記録した172センチメートルに次ぐ観測史上2番目の量となっています。
昨冬は3月に最深積雪153センチメートルを記録しており、今後もさらなる降雪が予想されます。気象情報に注意しましょう。
雪の事故が多発中
今回の大雪で市内における雪害による救急・緊急出動は、1月10日までで、18件に上っています。過去2年間の記録によると、同時期までにおける出動は1件もなく、今冬の事故の多さが目立ちます。
救急出動の内訳を見ると、「屋根の雪下ろし中の転落」によるものが4件と最も多く、次いで「除雪作業中の転倒」や「落氷雪」によるもので、半数は70歳以上の高齢者となっています。
また、救助出動は、すべて屋根からの落雪が原因で、「生き埋めになった人がいると思い通報した」「家に閉じこめられた」というものです。
今冬の雪の事故は、特に日本海側の地域で多く起きています。全国では、雪害による死者が多数発生するなど非常事態となっています。
事故を防ぐために
屋根からの転落事故
- 屋根に上るときは、必ず命綱を着け、滑りづらい靴で作業を行いましょう。また、はしごをかけるときはロープを使用するなど、しっかり固定しましょう。
- 1人で雪下ろし・つららの除去作業を行うのは非常に危険です。軒下の安全確保や事故が起きたときのためにも必ず複数人で行いましょう。
屋根からの落雪事故
- 屋根に雪止めを設置している場合は積雪状態を点検し、こまめに雪下ろしをしましょう。
- 軒先につららができている場合は、落下すると非常に危険です。こまめに除去しましょう。
除雪作業中の事故
- 河川やマンホールなどへの雪捨ては、転落事故や付近住宅への浸水を引き起こします。決められた場所以外への雪捨てはしないようにしてください。
- 除雪機を使用するときは、機械に巻き込まれない服装をし、また、周囲の安全を十分確認しましょう。
危険な場所にご用心
急な斜面やがけ地、建物のつららや積雪、雪捨てにより埋まった歩道など、わたしたちの周りには危険が数多くあります。 危険と思われる場所を歩くときや車で通行するときには十分注意しましょう。
雪害の知識
強風(約20メートル/秒以上)と降雪が重なると、視界が狭まったり、吹きだまりなどができたりすることで、交通障害が起こりやすくなります。また、電線への雪の付着や、水道管の凍結、破裂などにより、電気・水道・ガス・電話などに大きな被害が出ることもあります。1日の降雪量が30センチメートルを超えるときには、気象情報に十分注意しましょう。
注意報発令基準(災害の発生する恐れあり) | ||
大雪 (降雪の深さ、または積雪の差) |
12時間 | 30cm |
風雪 (平均風速) |
陸上 | 11m/秒 |
海上 | 15m/秒 | |
雪による視程障害を伴う | ||
雪崩 | (1)24時間降雪の深さ30cm以上 | |
(2)積雪の深さ50cm以上で、日平均気温5℃以上 | ||
着雪 | 気温0℃くらいで、強度並以上の雪が数時間以上継続 |
注意報発令基準(災害の発生する恐れあり) | ||
大雪(降雪の深さ、または積雪の差) |
12時間 | 50cm |
暴風雪(平均風速) | 陸上 | 16m/秒 |
海上 | 25m/秒 | |
雪による視程障害を伴う |
問い合わせ先
総務部防災担当
〒047-8660 小樽市花園2丁目12番1号
電話 0134-32-4111(内線 441・442)
ファクス 0134-25-9955