広報おたる掲載「シリーズ災害に備える」 第15回目 (平成19年1月号掲載)

公開日 2020年10月27日

更新日 2021年01月14日

昨年を振り返る

平成17年6月から14回にわたって掲載してきました「シリーズ災害に備える」。最終回の今回は、昨年の災害を振り返り、あらためて災害への備えについて考えます。

 

シリーズ災害に備える15_台風の後

 

世界では...気候変動による自然災害

 昨年は、世界的に気候の変動などが要因と思われる自然災害が多く発生。これによりたくさんの尊い人命が失われました。まさに自然の猛威をまざまざと見せつけられた一年でした。

 2月には、フィリピン・レイテ島の南部地方で集中豪雨による大規模な地すべりが発生。1000人以上の方が犠牲となりました。また5月に入り、インドネシア・ジャワ島中部で、マグニチュード6.3の地震が発生。4万人以上の方が死傷しました。

 7月には、ジャワ島南西沖地震による津波で、6000人以上の方が亡くなっています。

 

国内では...今まで経験のない長雨や大竜巻

 国内でも、これまで経験したことのない災害が数多く発生しました。

 梅雨前線停滞による大雨の影響により、河川のはんらんや土砂災害などが発生し、各地で大きな被害が出ました。特に長野県では、7月に30人以上の方が死傷し、2万5000人以上の方に対して避難指示や避難勧告が発表されました。そして中には、避難生活が20日間に及ぶ地域もありました。

 さらに11月には、網走管内佐呂間町で、瞬間最大風速毎秒92メートルの大竜巻が発生。この竜巻によって9人の方が亡くなり、31人の方が負傷しました。国内の竜巻災害としては、過去最大の被害を出しました。

 

小樽市内では...豪雪・台風・低気圧 農業や漁業に被害

 豪雪となった昨冬は、観測史上2番目の最深積雪172センチメートルを記録。この大雪で落雪なども相次ぎ、救急搬送された負傷者は30人を超えました。

 また9月には、台風13号が北海道を横断。その影響で祝津沖のホタテ養殖施設などが大きな被害に遭いました。さらに10月には、発達した低気圧による風の影響で、民家の一部が破損したり農業にも被害がありました。また海上では、サケの定置網が流されるなど、漁業にも被害がありました。

 

災害は忘れたころに...日ごろから備えを

 「災害は忘れたことにやってくる」とよくいわれます。自然の猛威を防ぐことは大変難しく、そのためにも災害に対する日ごろからの備えが大切です。万が一、災害が発生した場合には、落ち着いて行動できるよう普段から準備をしておきましょう。

 例えば、テレビやラジオの気象情報を積極的に聴く習慣を身に付けましょう。また、災害時の家族の安否を知る方法を確認しておくなど、家庭で災害時の対応を話し合っておきましょう。このほか、非常時の持ち出し品などを用意しておくことも大切です。

 なお、これらのことは、広報おたるにも掲載していますので、参考にしてください。

 

雪害に注意しましょう

 昨冬のような雪による事故を防ぐため次のことに注意しましょう。

 

シリーズ災害に備える15_雪害イメージ

屋根からの落氷雪事故に注意

 軒下付近を通る場合は、落氷雪の危険がないか頭上を確認してください。暖気のときは特に危険です。

屋根やはしごからの転落事故に注意

 高所での作業は必ず命綱を着用するようにしましょう。また、一人で雪下ろし作業をするのは大変危険です。軒下の安全確保や万が一事故が起きた場合に備えて必ず複数で行いましょう。

雪道での転倒事故に注意

 凍結により、特に日陰の道路などは滑りやすくなっています。滑ると思われる道路、積雪により歩きづらい道路を通る場合は、特に注意をしながら歩行するようにしましょう。

 

問い合わせ先

総務部防災担当

〒047-8660 小樽市花園2丁目12番1号

電話 0134-32-4111(内線 441・442)

ファクス 0134-25-9955

メール bosai-tanto@city.otaru.lg.jp

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