シリーズ災害に備える3 第1回目 (平成23年6月号掲載)

公開日 2020年10月27日

更新日 2021年01月14日

津波から命を守るために

東日本大震災では、強い揺れに続いて大津波が沿岸を襲い、各地で甚大な被害が発生しました。小樽でも、このような災害がいつ起きるか分かりません。そこで、今月からあらためて防災についての情報をシリーズで掲載していきます。今回は、津波が発生した場合に取るべき行動や避難場所などについてお知らせします。

 

津波災害の恐ろしさ

  3月11日に発生した東日本大震災では、地震の揺れによる被害とともに、これまでの想定を超える大きな津波が、各地に壊滅的な被害をもたらしました。
 小樽市は、蘭島から銭函まで広い範囲の海岸を有しており、ひとたび大規模な津波が押し寄せた場合、非常に大きな被害が予想されます。
 多くの場合、海底で発生した地震が陸上に強い揺れを起こし、その後に津波が到達します。しかし、揺れは小さいにもかかわらず大きな津波を発生させることがあり、このような種類の地震は「津波地震」と呼ばれています。
 

素早く高台へ避難を

 地震が発生し、津波の恐れがある場合、気象庁から直ちに津波警報・注意報が発表されます(左下の表を参照)。その後、予想される津波の高さや到達予想時刻が伝えられます。これらの情報は刻々と変化しますので、ラジオやテレビなどで常に新しい情報を入手するようにしてください。
 津波が予想されるときに最も重要なことは、いち早く高台などの安全な場所へ避難することです。特に海岸に近い場所での強い地震や、揺れが弱くても長い時間揺れて「津波地震」の可能性が考えられる場合、すぐに海岸から離れ、安全な高台などに避難しましょう。
 また、津波による被害がほかの地域に比べ、大きくなると予想される区域を「津波・高潮警戒区域」に指定しています(下の図表を参照)。津波警報などが発表された場合、この区域に対し、直ちに避難勧告を発令しますので、区域内に住む方は、いち早く避難の態勢を取るようにしましょう。なお、市では、災害時における避難場所として市内の66カ所を指定しています(小樽市の指定避難所はこちらをご覧ください)。

津波警報・注意報の種類  

 種類      

 解説

発表される

津波の高さ

津波警報

大  

津波  

高い所で3m以上の津波が予想されますので、厳重に警戒してください。

3m、4m、6m、8m、10m以上

津波 高い所で2m程度の津波が予想されますので、警戒してください。 1m、2m

津波注意報

高い所で0.5m程度の津波が予想されますので、注意してください。  0.5m 

津波・高潮警戒区域

シリーズ災害に備える7  

区域   地域          町名  避難場所
第1区   蘭島・忍路海岸    

蘭島1丁目  

忍路1丁目   

忍路中央小学校

忍路中学校 

第2区  桃内・塩谷海岸 

桃内1丁目   

塩谷1・2丁目 

塩谷小学校

塩谷中学校 

第3区  祝津・高島海岸  

祝津1〜3丁目  

高島1丁目 

祝津小学校

高島小学校 

第4区  船浜・朝里海岸   

船浜町

朝里1・4丁目

桜小学校、朝里小学校、朝里

中学校

第5区  銭函海岸    銭函1〜3丁目

銭函サービスセンター

銭函市民センター(標高13.4m)  

銭函保育所、銭函小学校

銭函中学校、北海道職業能力  

開発大学校(標高6.2m)    

繰り返し押し寄せる津波

 津波は、震源域の海面が繰り返し上下することにより何波も発生し、多い時には10回以上にわたって沿岸に押し寄せます。しかも第2波、第3波が最も高くなる傾向があります。これは、今回の震災でも同様でした。第1波が去ったからといって、警報などが解除される前に海岸へ出ることは絶対に避けてください。


 今回の東日本大震災では、従来の想定を超えた事態がさまざまな場面で発生しました。そのため、市では「地域防災計画」の見直しを図るとともに、津波災害ハザードマップの作成などを早急に進める予定です。
 皆さんも、いざというときに備え、避難する場所や経路などを確認するよう、日ごろから心掛けましょう。

 

問い合わせ先

総務部防災担当

〒047-8660 小樽市花園2丁目12番1号

電話 0134-32-4111(内線 441・442)

ファクス 0134-25-9955

メール bosai-tanto@city.otaru.lg.jp

お問い合わせ

総務部 広報広聴課
住所:〒047-8660 小樽市花園2丁目12番1号
TEL:0134-32-4111内線223・394
FAX:0134-27-4331
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