広報おたる掲載「新しい総合計画〜皆さんと描く小樽の未来」5

公開日 2020年10月27日

更新日 2021年01月14日

新しい総合計画の策定に向けて その5
 「第6次小樽市総合計画」の基本構想がまとまりました(平成20年10月号掲載)

市では現在、新しい総合計画「第6次小樽市総合計画」の策定作業を進めています。このたび、各種意向調査の結果や審議会の審議内容を踏まえて基本構想をまとめ、市議会第3回定例会に提案しました。そこで今回は、基本構想の概要についてお知らせします。

 

 船見坂

 

新たなまちづくりを目指して

 市では、平成10年度に策定した小樽市総合計画「市民と歩む21世紀プラン」に基づき、さまざまな事業を行ってきました。しかし現在、少子高齢化や人口減少の進行に歯止めをかけるには至っていません。また地域経済の低迷や財政状況の悪化など、市はかつてない厳しい状況に直面しています。

 このような中、時代の変化に適切に対応し、市民の皆さんと行政が協働してまちづくりを行うための新たな目標が必要となっています。そこで「市民と歩む21世紀プラン」を見直し、市の将来を見据えた新たな目標を設定するため、新しい総合計画を策定することにしました。現在、その策定作業を行っているところです。

 

策定に向けた考え方

 新しい総合計画は、これまでの計画と同様、市政運営の基本的な考え方から具体的な施策や事業までを一貫して示すため、「基本構想」「基本計画」「実施計画」の三つで構成することにしました。

 

総合計画の三構想

基本構想

市が目指す将来都市像とそれを実現するための基本的方向を示します。基本計画・実施計画の基礎となるものです。

基本計画

基本構想の方向に沿って分野別に施策の体系を定め、施策の展開方向と主要な事業を示すものです。

実施計画

基本計画に基づき、具体的な施策や事業内容を示すものです。

 

 策定に当たっては前計画の進ちょく状況を把握し、時代の潮流や市の現状と特性などに留意しました。また市民の市政に対する意識を把握するため、市民意向調査や地区別・団体別意向調査、各種懇談会を行いました。

 このように市民意識や意向を踏まえ、前計画の理念を継承しつつ新たな視点も導入し、新しい総合計画を策定します。

 

基本構想のまとめ

 総合計画は、市が目指す将来都市像の実現に向けた基本的な考え方や主要な施策を指針として示すものであり、前述のとおりその基礎となるものが「基本構想」です。今回まとめた基本構想は、市民と行政が協働して計画作りを進めるために設置した総合計画審議会での審議や、パブリックコメントを経て出来上ったものです。

 このような過程で作成を進めてきた基本構想は、市民の皆さんにとって分かりやすく、暮らしに密着したものとなるようにまとめています。なお基本構想の概要および施策の体系については下記をご覧ください。

 

今後の策定の流れ

 基本構想が議会の議決を経て決定した後、基本計画と実施計画の作成を順次開始します。基本計画についても皆さんの意見を伺いながら、平成21年度からのスタートを目指し、計画作成に向け一層の努力をしていきます。

 今後も進行状況については「広報おたる」や市ホームページで随時お知らせします。

 

将来都市像の実現に向けて

 総合計画策定の目的は、市民の皆さんと行政が協働し、計画に沿ったまちづくりを進め、将来都市像を実現することです。この目的を達成するために、市は各種施策を着実に進めていきます。しかし現在の厳しい財政状況の中にあっては、市民の皆さんの協力が欠かせません。

 近年、地域やまちの課題に対して、自分たちで考え行動しようという人が増えています。またボランティアや市民団体の活動に参加し、まちづくりにおいて一翼を担っている人も大勢います。市は、こうした皆さんとともに知恵を出し合い協力することで地域の連携が強まり、一丸となってまちづくりに取り組むことができると考えています。

 まちづくりの主役は市民や地域団体の皆さんです。安心して快適に暮らせるまち、にぎわいと活力のあるまちを一緒につくっていきましょう。

 

第6次総合計画基本構想の概要

総合計画の基本理念と目的

 「市民福祉の向上」を基本理念とし、「市民と行政がともに知恵を出し合い、協働のまちづくりを進め、市民が快適で安心して心豊かに暮らせる、活力あふれる地域社会の実現を目指す」ことを目的とします。

 

基本構想の目標年次

 構想の目標年次は「平成30(2018)年度」とします。

 

将来人口

 小樽市の人口は近年、減少傾向に歯止めがかからない状況が続いています。国全体でも平成16年に人口減少社会となり、研究機関の推計では、おおむね10年後の市の人口は11万人台に減少すると予測されています。これらのことから、定住人口の増加を望むことは難しく、将来人口を設定することは困難ですが、まちを支える力を維持していくためにも、人口対策は重要な課題の一つです。そのため、雇用の創出や移住促進、地場産業の活性化、子どもを生み育てやすい環境づくりなど、各施策を総合的に展開することにより人口減少を最小限にとどめるよう努めます。

 

将来都市像

 小樽市にある貴重な財産を守りはぐくみ、多彩な資源を効果的に活用しながら、にぎわいや活力に満ちた地域経済の創出に努めるとともに、将来あるべき姿を皆さんとともに考え行動する協働のまちづくりを一層推進し、誰もが健康で快適に暮らすことができる地域社会の実現を目指します。

 小樽市の将来都市像は、「歴史と文化が息づく 健康、にぎわい、協働のまち」とします。

 

施策の体系

■まちづくり五つのテーマ  

 将来都市像を実現するため、市政の各分野を「生涯学習」「市民福祉」「生活基盤」「産業振興」「環境保全」に分類し、「まちづくり五つのテーマ」として体系付けました。さらに33の施策により構成し、施策ごとに目指すべき姿とその展開方向を明らかにしました。

■元気づくりプログラム  

 急速に進行する少子高齢化、低迷する地域経済、厳しい雇用環境などの地域課題や市民の要望などに対応するため、「まちづくり五つのテーマ」の各施策を着実に進めることと併せて、施策の分野を超えて横断的に取り組むために「元気づくりプログラム」を設定します。このプログラムでは「元気づくり」をキーワードに、にぎわいと活力に満ちたまちで、誰もが健康で安心して暮らせる地域社会の実現を目指します。

■市政運営三つの基本姿勢  

 「まちづくり五つのテーマ」と「元気づくりプログラム」を着実に進めるために、市政運営の基本的な姿勢として取りまとめたもので、「参加・協働によるまちづくりの推進」「効率的な行財政運営の推進」「広域連携の推進」の三つを挙げました。

◆基本構想の体系図

 

基本構想の体系図

  

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〒047-8660 小樽市花園2丁目12番1号

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