公開日 2020年11月09日
更新日 2021年02月26日
教育委員会では中央・山手地区の中学校の再編の考え方を説明するため、西陵中学校と松ヶ枝中学校の保護者や両校に進学する小学校の保護者、両校校区内にある幼稚園と保育所の保護者及び地域の方々に案内を行い、西陵中学校と松ヶ枝中学校の2箇所で懇談会を開催しました。
日時
西陵中学校会場:平成28年1月26日18:30-19:50
松ヶ枝中学校会場:平成28年1月27日18:30-19:50
参加人数
西陵中学校会場:保護者4名、地域10名、教職員6名、その他4名
松ヶ枝中学校会場:保護者5名、地域4名、教職員6名、その他5名
懇談事項
中央・山手地区の中学校再編について
懇談内容
教育委員会からの説明概要
〇中央・山手地区の中学校再編の考え方について、次のとおり説明しました。
・現在の3校を2校に再編し、2校のうち1校は菁園中学校、もう1校は西陵中学校と松ヶ枝中学校の統合校とすること
・西陵中学校と松ヶ枝中学校の統合校については、両校の校区境界付近にあり、通学距離の平準化が図られること、施設が充実していることや小樽商科大学に近接するなど恵まれた教育環境にあることから、小樽商業高校閉校後の学校施設を両校の統合校としたく、施設活用について北海道教育委員会へ要望していきたいこと
・隣接校との校区調整について、西陵中学校区のうち、現色内小学校区の一部を長橋中学校と北陵中学校の校区とし、松ヶ枝中学校区のうち、現入船小学校区を菁園中学校の校区としたいこと、また、この校区調整により、平成36年度までの統合後の学校規模は、9学級以上と推計していること
〇西陵、菁園、松ヶ枝中学校及び商業高校の学校施設の状況について、校舎建築年や耐震化等の状況、保有教室数、体育館やグラウンド面積のほか、商業高校のグラウンドについては、校舎敷地から約320m離れた位置にあることなどを説明しました。
懇談会の意見と回答
Q. 商業高校閉校後の校舎を統合校とする案について、これまでの経過を教えてほしい。
A.平成22年作成の「ブロック別学校再編プランの検討のために」では、当該地区は小学校の再編を先行させ、松ヶ枝中学校を最上小学校に移転し、中学校の統合校の位置とすることが適切であるとしています。その後、市議会において陳情が出されるなどし、このプランの扱いについて継続して議論が行われ、平成25年3月の市議会で、最上小学校への移転は松ヶ枝中学校の老朽化対策として暫定的なものであることを説明。また、平成26年9月の市議会では、最上小学校の校舎を使用する考えがない旨説明しました。昨年9月には北海道教育委員会が商業高校と工業高校の統合を決定したことを受け、昨年12月に今回の案を市議会に示し、この度の懇談会で説明させていただいています。
Q.中央・山手地区の中学校再編案について、ゼロベースから考えた上で、最上小学校を統合校に選ばなかった理由を教えてほしい。
A.学校としては、まとまった土地が必要であり、選択肢が限られる中、教育委員会では、様々な角度から検討を重ね、西陵中学校と松ヶ枝中学校の統合校の位置として、商業高校の位置が最善であると考え、この案を示させていただいています。
Q.商業高校を統合校とした場合、どのくらいの期間、9学級が維持されるのか。
A.平成36年度(計画最終年度)までの推計では9学級以上と推計しています。
Q.商業高校を統合校とする案について、通学距離が遠くなると感じること、小樽商科大学が近いことは連携する中学校の問題であると思うので、メリットとならないのではないか。
A.通学距離の平準化については、どこからでも通いやすいということであり、通学上のメリットです。また、小樽商科大学が近いことは、中学生による大学施設の利用、大学教員や大学生との交流において移動しやすいなどメリットは大きいと考えています。
Q.松ヶ枝中学校からは、商業高校よりも向陽中学校の方が近いところがあるが、なぜ向陽中学校にしないのか。
A.向陽中学校に近い場所は、校区が隣接する一部の部分だけであり、ここから向陽中学校への通学を考えた場合、歩道がない部分があること、また、この部分は、山手地区統合小学校の校区となることから、松ヶ枝中学校の校区のうち現入船小学校の校区の部分は、菁園中学校の校区としたいと考えています。
Q.商業高校のグラウンドは離れた場所にあり、トイレや休憩場所がない。入口が狭く緊急車両が入れない。また、教員から目が届かないので授業や部活動に支障はないか。
A.グラウンドが離れた場所にあり、教員の目が届かないところにグラウンドがあることは教育委員会でも認識しており、どのような解決策がとれるか検討していきます。
O.松ヶ枝中学校は校舎が老朽化していることから、近くの学校に振り分け、最小の統合としてはどうか(意見)
O.商業高校閉校後の校舎を統合校とする案については十分理解できた。平面の地図ではあるが、通学距離は大体同じ距離になっていると感じている(意見)
Q.2040年(平成52年)までの将来人口を見据え、今、3校を2校にするのではなく、もう少し様子を見てもっと大胆な統合を行うのも一つの考えではないか。そのために今は現状を変えないようにした方がよいのではないか。
A.将来を見越して様子を見ていると何もやらないことになります。現在進めている再編計画は遠い将来、更に少なくなる人口を想定して行うのではなく、平成36年度までの計画期間の中で、教育環境の向上を図っていく考えです。
Q.天神小学校、向陽中学校、入船小学校、松ヶ枝中学校、最上小学校の山側の学校は全てなくなるという認識でよいか。最上小学校と松ヶ枝中学校は人口が多い地域であるが学校はいらないということか。
A.現在の考えでは、最上小学校、天神小学校、松ヶ枝中学校は閉校となるが、向陽中学校を含む南小樽地区については、今後検討していくことになります。
Q.西陵中学校と松ヶ枝中学校の統合校の生徒数が多いことをあまり信用していない。向陽中学校と潮見台中学校は、平成33年度の推計では合わせて228人しかいない。中央・山手地区の3校で生徒数が多いと南小樽地区で9学級の学校をつくるという前提が崩れるのではないか。
A.平成21年に策定した適正化基本計画は平成36年度までの15年間を見据えた計画で、これまで小学校を中心に学校再編を進めてきました。この7年間で人口減少が想定よりも進んでおり、どこかの時点で計画の見直しをしなければならないことはあるかもしれませんが、どこの時点で、どのように見直すかについては、状況を見てからという考えです。
Q.閉校後の跡利用や避難所について教えてほしい。
A.閉校後の学校施設の活用方法については今後の検討です。また、避難所は地域のバランスを考え、防災担当で整理していくことになると考えています。