公開日 2020年11月09日
更新日 2021年02月25日
平成25年4月に若竹小学校の児童を迎えた桜小学校は、19学級、全校児童464名、教職員35名と市内で2番目に大きな小学校となりました。
学校の統合を契機とした新しい学校づくりの取り組みや統合後の様子などについてご紹介します。
飯田校長に話を伺いました
4月5日の「統合の会」をもって新生桜小がスタートしたわけですが、本年度は初心に立ち返り、子どもたちに生活習慣、集団生活のルールをしっかりと身に付けさせることを第一の課題に掲げ、校内生活のめあてとして作成した『桜小みんなでがんばり8』の取り組みを全校で進めてきました。特に、「あいさつ・返事」は学校生活に限らず、日常生活においてしっかりと身に付けておかなければならないことです。
登下校の安全に関しては、日頃から各町会や地域の方々にお世話になっていますが、若竹町会と連携し若竹方面の通学路の確認作業を行ったりと、今後とも安全確保に向けた取り組みを進めていくこととしています。
学力に関わっては、本年度から全学年の算数科で2人体制による授業を実施し、その中で子どもの理解度に応じた習熟度別の学習を取り入れ、基礎・基本の定着を図っています。また、若竹小学校で実施していた放課後を活用した学習指導を取り入れ、全学年で実施しています。
統合から約半年が経過した現在、若竹小から迎えた37名の児童たちは、友達にも慣れて学校に溶け込んでいる様子です。一方で、不安や悩みを抱えている児童がいないか注意深く目を配り、必要に応じて専門的な知識や経験を有するスクールカウンセラーとも連携しながら、学校全体で子どもたちをサポートしていきたいと思います。
学校教育目標
若竹小学校との統合を契機に、保護者・児童・地域の方々からのアンケート結果を参考にして、新しい学校目標を設定しました。
学校教育目標 「みんな なかよく げんきで かしこい子」(平成25年3月制定)
なかよくできる子 (思いやりの心を持ち 助け合う子ども)
げんきな子 (明るく 健康で 頑張る子ども)
かしこい子 (進んで学び 考える子ども)
外部人材を活用した取り組み
外国語活動
外部人材を活用した外国語活動の授業に積極的に取り組んでいます。
朝の読み聞かせ
読み聞かせボランティア「桜小絵本の会」の皆さんにより毎週木曜日の朝、絵本の読み聞かせが行われています。
毎回40〜50名の元気な低学年の子どもたちが目を輝かせながら話を聞いています。
- 理科室での読み聞かせの様子
- 紙芝居の日もあります
「桜小絵本の会」の皆さんに伺いました
選本がとても重要です。朝の短い時間に収まるようなもの、季節感があるものをみんなで相談しながら選んでいます。
読み聞かせ役は毎週交替で担当しますが、事前に家で練習をしてから本番に臨んでいます。読み方で子どもたちの反応が変わってくるものです。
朝8時15分から30分まで。授業が始まる前の時間は、仕事を持つメンバーにとっては慌ただしくもありますが、桜小の子どもたちに絵本の楽しさを伝えていきたいと思っています。
長く続けられているのは、やはり自分たち自身が絵本を好きだということですね。一緒に活動する絵本好きのメンバーを随時募集しています。
放課後を活用した学習指導
若竹小学校でも取り組んでいましたが、放課後を活用した学習指導を本年度から全学年で実施しています。
児童の理解が不十分なところを中心に、各教室において指導しています。
ティームティーチング
算数科での2人体制(ティームティーチング)による授業を本年度から全学年で実施しています。
子どもの理解度に応じた習熟度別の学習を取り入れ、基礎・基本の定着を図っています。
桜小 みんなで がんばり8 (かんばりエイト)
統合を契機として、基本的な生活を見つめ直し、当たり前のことを当たり前に行っていこう。
家庭と学校とが信頼関係でつながり「家庭学習、朝食、睡眠、読書」といった習慣づくりに連携して取り組んでいます。
また、校内生活のめあてとして「桜小 みんなで がんばり8」を作成し指導しています。
「桜小 みんなで がんばり8」
1. 大きな声であいさつ・返事をする。
2. 廊下・階段は静かに右側を歩く。
3. 決められた場所以外では遊ばない。
4. 5分前には遊ぶのをやめ学習の準備をする。
5. 身の回りの整理整頓をする。
6. トイレ・水飲み場・玄関をきれいに使う。
7. 必要のない物は持ってこない。
8. ていねいな言葉づかいで話す
これらの内容は、普段いつでも目にすることができるように児童玄関に大きく掲げるとともに、各教室にも掲示しています。
児童会ともタイアップし、全校朝会で月ごとの生活目標を発表し実践しています。
子どもたち自身が「桜小学校をいい学校にしたい」と自分のこととして意識してくれることを期待し、全教職員が一丸となって取り組んでいます。
通学安全の取り組み
統合により校区が広がったため、通学路の安全点検を行うとともに、保護者や学校支援ボランティアの方々の協力などをいただきながら、児童の安全確保に取り組んでいます。
PCを使っての危険箇所の洗い出し 通学支援ボランティアによる見守り活動
新たに校区となった危険箇所の実地踏査 地区割りを新しく見直した集団下校訓練
校内研究授業
『授業を通して子どもたちを育てたい』という先生たちの熱い思いがあります。
校内の研究授業を全学年で実施し、教職員も切磋琢磨し、創意工夫を重ねながら“分かる授業づくり”に取り組んでいます。
1年生国語「ゆうだち」。登場人物であるウサギとタヌキに 3年生国語「すがたをかえる大豆」。説明文読み取りの
なりきってその気持ちを理解しようとする児童たち 授業に、他学年の先生たちも真剣な眼差しを送ります
校区探検
〜 若竹地区まで広げた校区探険、若竹町会との連携 〜
3年生の社会科では、校区探検を行いました。
桜小学校の校区となった平磯公園や若竹小学校の校舎跡地にも足を延ばし、学習を深めました。
また、若竹町会長さんが学校を訪れ、桜小学校の児童たちの安全面について話し合うことができました。
耐震補強工事
本年7月から始まった耐震補強等工事は、来年3月末に完了する予定です。
耐震補強工事に合わせて暖房設備を更新するとともに、児童用トイレをすべて洋式に改修します。(トイレの工事は、冬休み中に施工予定)
また、体育館の補強工事は、先行して10月末の完成予定で、床は研磨されコーティングが施されます。
児童たちが楽しみにしている学習発表会は、新しくなった体育館で11月24日に開催される予定です。
※写真は平成25年10月4日の様子です。