小樽市総合博物館運河館( Otaru Museum of History and Nature )

公開日 2020年11月14日

更新日 2021年09月30日

小樽市総合博物館・運河館

( Otaru Museum of History and Nature )

運河館の展示イメージ小樽を知る運河館コンセプト

 

運河館について

小樽市総合博物館運河館は小樽市の歴史と自然環境について、当館所蔵の資料約2万点の展示でご紹介しています。
建物は明治26年に建てられた「旧小樽倉庫」を利用しています。歴史的な価値の高い建築物の雰囲気をお楽しみいただきながら、商都として栄えた小樽の歴史に思いを巡らせていただけます。
運河館は平成19年7月まで「小樽市博物館」として開館していましたが、「小樽市総合博物館」の開館に合わせその分館として生まれ変わりました。小樽市のあゆみと恵まれた自然について、さらに分かりやすく学べる施設として好評をいただいております。
ぜひ「共通入館券」をご利用いただき、ご見学ください。
 

第一展示室

北前船の模型と帆船箪笥倉庫の壁に使われる軟石を切り出した道具

左:北前船の模型と帆(実物)|中:船箪笥|右:倉庫の壁に使われる軟石を切り出した道具

 

大日本職業別明細図之内小樽市引札:永井商店引札:上野商店

左:大日本職業別明細図之内小樽市|中:引札―永井商店|右:引札―上野商店

 

ニシン漁の漁具鰊盛業屏風

左:ニシン漁の漁具|右:鰊盛業屏風

 

復元商家オルガンオタモイ龍宮閣の展示

左:復元商家|中:オルガン|右:オタモイ龍宮閣の展示

 

小樽の歴史―まちのあゆみを知る

小樽はアイヌ文化の長い歴史の後、江戸時代後半に始まるニシン漁業と、明治時代以降の港湾整備によって発展したまちです。明治から大正にかけては、北海道の玄関として、また北海道一の経済都市としてその名をとどろかせました。そして小樽運河はその繁栄を象徴する存在でした。
第一展示室では、アイヌの時代から近代までの小樽のあゆみを、さまざまな角度から紹介しています。北海道と本州を結んだ北前船に関する資料、ニシン漁業に関する資料、小樽のまちの変遷を記録した古写真と古地図が主な見どころです。
また展示室後半には、小樽がもっとも華やかであった大正時代の街並みを復元しています。古い電話やオルガンに触れられるコーナーもあります。

 

 

第二展示室

小樽の昆虫ジオラマ―小樽の森トド全身骨格

左:小樽の昆虫1000種|中:ジオラマ―小樽の森|右:トド全身骨格

 

ウサギをねらうキタキツネアオカナブンコクワガタ

左:ウサギをねらうキタキツネ|中:アオカナブン|右:スジクワガタ

 

小樽の自然―その多様な姿を知る

海と山とが接する小樽は、立体的で変化に富んだ自然に恵まれたまちです。小樽が発展するきっかけとなったニシン漁業・港の建設も、小樽の自然の恩恵によるものといえます。
第二展示室では小樽に生息する動植物の展示を中心に、複雑で多様な小樽の自然の姿を紹介しています。北海道の森の盟主―ヒグマから昆虫まで、千種類以上の動植物を標本や写真、ジオラマで展示しています。
 

豊富な自然史資料

当館は開館当初から地域に生息する動植物の標本収集に力を注いできました。第二展示室では当館所蔵の自然史資料の一部、約二千点を展示しています。
展示室中央にある巨大なトドの全身骨格は、銭函海岸に漂着した野生個体のもので、小樽の海の豊かさを示す貴重な標本です。また、小樽に生息する代表的な種類を網羅した、昆虫標本のコレクションも必見です。
 

縄文時代の人々の暮らし忍路土場遺跡出土物火おこし体験コーナー

左:縄文時代の人々の暮らし|中:忍路土場遺跡出土物|右:火おこし体験コーナー

 

小樽の古代を知る

第二展示室後半には、小樽市西部にある忍路土場遺跡(縄文時代後期・約3500年前)の発掘資料を展示しています。発火具や漆製品など当時の生活を知る上での貴重な資料も公開しています。シミュレーターでは、当時の火起こしを体感できます。


 

フロアマップ

運河館フロアマップ

  • 見学所要時間は30分から1時間程です。
  • 車椅子用のトイレがございます。

 

 

歴史的建造物―旧小樽倉庫

運河館=旧小樽倉庫の外観小樽倉庫株式会社開業式瓦製のシャチホコ

左:運河館=旧小樽倉庫の外観|中:小樽倉庫株式会社開業式|右:瓦製のシャチホコ

 

当館は明治26年に建てられた「旧小樽倉庫」の一部を利用して開館しています。小樽倉庫は加賀の商人西出孫左衛門、西谷庄八によってつくられた営業用倉庫で、穀物や海産物などを預り受ける事業に使用されていました。
建物は木造の外壁に軟石を張り巡らせた「木骨石造」と呼ばれる、小樽の倉庫建築独特の様式になっています。屋根は北海道では珍しい瓦ぶきで、大きなシャチホコが上げられていることも特徴的です。
 

収蔵資料とデジタルアーカイブス

明治時代の小樽倉庫雪景色と人力橇オタモイ龍宮閣

左:明治時代の小樽倉庫|中:雪景色と人力橇(大正時代)|右:オタモイ龍宮閣(昭和戦前期)
 

当館では、小樽市の歴史や文化、自然に関する資料の収集・保存事業を続けており、収蔵資料の点数は十万点以上に上ります。常時公開している資料はその一部にすぎませんが、それ以外も様々な機会で公開・活用を行っています。
中でも二万点に達する古写真のコレクションは、当館を代表する収蔵資料です。これらはデジタルデータ化され、展示の他にも、出版物や映像の制作など様々な場面で活用されています。展示でご覧いただけない写真は、館内に備え付けのパソコンで検索・閲覧することができます。また、プリントアウトのサービス(有料)も行っておりますので、お気軽にご利用下さい。
 

トピック展とギャラリートーク

トピック展ギャラリートーク

左:トピック展|右:ギャラリートーク

展示室の一角では「トピック展」を常時開催しています。普段公開していない収蔵資料や、新しく収集した新着資料などを様々なテーマで紹介しています。
展示資料について学芸員が解説する「ギャラリートーク」も定期的に開催しています。当館ホームページなどでスケジュールをお知らせしておりますので、是非ご確認下さい。
また、団体や学校の見学向けの解説も行っております(要予約)。お気軽にお問い合わせ下さい。
 


 

お問い合わせ

教育委員会教育部 小樽市総合博物館
住所:〒047-0041 小樽市手宮1丁目3番6号
TEL:0134-33-2523
FAX:0134-33-2678

教育委員会教育部 小樽市総合博物館 運河館
住所:〒047-0031 小樽市色内2丁目1番20号
TEL:0134-22-1258
FAX:0134-22-2350

(総合博物館共通)E-Mail:museum@city.otaru.lg.jp

 

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