副市長記者会見記録 平成23年5月2日

公開日 2020年11月24日

更新日 2021年01月05日

職員の政治資金規正法違反による逮捕について

下記のとおり、副市長から発表がありました。

 

(副市長)

  各社個別の取材がございましたので、いっぺんに謝罪も含めてお話しをした方がいいということを考えましたので、こんな時間でございましたけれども連絡させていただきました。

 私としては先ほど、小樽警察署に電話で確認をし、山崎総務部長が、報道メモ以外の中身は承知してございませんけれども、逮捕されたということについて知りました。容疑は報道メモにあるように、政治資金規正法違反ということでございます。逮捕に至ったということについては大変驚いているところでございます。

 いずれにしましても、法律を守る立場の市の職員が逮捕されたことについては大変遺憾に思っておりますし、市民の皆さんの信頼を損なうことになったことに対しましては大変申し訳なく思っているところでございます。

 今後、さらに司法関係者による調べがあると思われますので、そういったことを見ながら、市としては法に照らした対応というものを当然考えていくことになろうかと思っております。

 また、新しい市長のスタートの下にですね、出発をするという、新しい市政の出発をする直前にこのようなことが発生したということについて、誠に残念極まりないわけでございまして、先ほど市長に連絡を取りましたけれども、このようなことになったことは、はなはだ遺憾であって、市民の信頼を損ねたということで大変申し訳ない、捜査の推移を見ながら、法に照らした対処をしたいと、このようなお話がありましたので、まずご報告させてもらいたいと思います。

 なお、市長の関係については、今日、就任記者会見を予定してございますけれども、何とか、単独でこの件についての、皆さんとお話し合いというか報告できる機会を何とか持ちたいというようなスケジュール調整をしますので、広報広聴課長の方からその辺の考え方について報告させます。

 いずれにしても、市の職員から逮捕者が出たということに対しては、市民に対して謝罪を申し上げるとともに、当然のことでございますけれども、改めて職員に対し、法の順守を含め、襟を正して職務に専念をすることを徹底をしたいと思ってございます。この度は、大変申し訳ございませんでした。

 

出席した報道機関の記者から、下記のような質疑がありました。

 

(記者)

 山崎部長からは、この件についてどのように報告を受けたのですか。

 

(副市長)

 報道メモにあるように、自分が先輩の松川さん、彼とは職場も一緒でしたので、退職されたOBから預かったということで、時間もなかったということで、各部長に協力をお願いしたというような趣旨の話は聞いておりましたけれども。

 ただ、私としては、先般の記者会見でも申し上げたように、政治資金規正法という法律を熟知していなかったということもございまして、それを見逃したということでございますけれども。

 問題は、総務部というところは、部長でも次長でも課長でもですけれども、外部から、こういう政治パーティー券に限らずですね、いわゆる映画の鑑賞券ですとか、色々なものが持ち込まれて市の職員にお願いしたいと、売っていただけないかというご要請というのは、日常的にはよくあることでありますので、それを各職場にお願いをするという、こういったレベルで考えたのかな、というように考えております。

 ただ、先般も言ったように、政治パーティー券というのが常態化しているといった認識は、私は持っておりませんけれども、今回の部分については、法自体を理解を十分していない中で、一連の要請と同じような扱いでお願いをしたような発言をしておりましたけれども。

 

(記者)

 松川さんと山崎部長の関係は、どういった部署で一緒だったのですか。

 

(副市長)

 経済部で一緒だったと思いますね。今の産業港湾部である経済部では間違いなく一緒で、次長と課長の間柄だったと思いますけれども。後は、これだけの職場ですから、日常的には先輩後輩でよくお酒も飲みますし、親しかったのではないかと思います。

 

(記者)

 山崎さんは何の課長だったのですか。

 

(副市長)

 当時は商工課長と言っていたのかな。経済部の次長と商工課長で同僚だったと記憶しています。その前にもあったかもしれませんけれども。

 

(記者)

 何年くらい前のことですか。

 

(副市長)

 何年前と言われると、正確には分かりませんね。だいぶ前だったと思います。彼が40代前半くらいのときですから、もう十数年くらい前でしょうかね。

 

(記者)

 山崎部長をはじめ、市の内部では法令を熟知していなかったということですか。

 

(副市長)

 当然、我々公務員は、全ての法律を承知をして仕事をしているということではありませんのでね、地方自治法なり地方公務員法なり、税に行けば税の地方税法の勉強ということで、各々の所管のところで対象となる法律を勉強しながら主に仕事をしてきております。

 公職選挙法というものは、例えば選挙管理委員会で熟知するというようにですね、政治資金規正法を一つの軸にした仕事というのは、市の、地方自治体の仕事の中には基本的にありませんので、そういう意味では、一般国民と同じような範囲の中で、その法律の下で生活しているように私は思っています。

 ですから、先般お話したように、これは私だけかもしれないけれども、政治家と政治団体が主に適用になる法律なんだな、という認識くらいしか持っていませんでしたから。山崎部長については、捜査そのものといいますか、事情聴取をされた段階で、この法律に触れるということを知って、それで私どもの弁護士にこれはどういう法律なんだ、ということで、この政治資金規正法という疑いだということで、全部見ないうちに確認をして、(市の幹部)みんなで(政治資金規制法)第22条の9というのがここにあるということをこのとき初めて、変な話ですけれども、みんなで熟読をして、言ってみれば、売った行為と買った行為など関わったことについて、疑い、疑念を持たれることはあり得るなというのは、事情聴取をされてから認識をしたぐらいですので、そういう意味では大変恥ずかしい話ですけれども、日常的に関わっている法律ではなかったので、少し甘かったかなというのは、私としては感じています。

 

(記者)

 このようなかたちで筆頭部長の逮捕という前代未聞の不祥事であるが、今後、山崎部長の進退はどうなるのか。

 

(副市長)

 通常は休職扱いなり、これについては調べてみなければなりません。当然、今、仕事に出てきていない訳ですから、調べられている現実からすると、逮捕ではありますが、刑が確定している訳ではありませんから、身分的には担保はされることと思います。当然、一定程度の結論が出た段階では、法に照らしての処分がされますので、これが具体的にどうなるかは今、申し上げる段階ではありません。

 総務部長は、議会運営なり行政側から調整をする立場のリーダーですので、これから臨時会、定例会を予定している中で大変厳しい状況ですが、総務部次長以下、私も含めて、仕事に支障のないよう、がんばっていきたいと思っています。

 

(記者)

 当面の職務代行は誰が行うのか。

 

(副市長)

 職務代行という制度はありませんので、当然、総務部長の代わりというのは私が直属の上司ですので、私がやることになります。一般的な業務、日常業務については総務部次長がおりますので、次長が対応することとなります。

 実態と条例に照らした取り扱いを検討しなければなりませんが、現在、総務部長のほかに議会事務局長が欠となっていますので、その併任辞令も私となっています。これをどうするかも含め、内部で考えていかなければならないと考えています。

 

(記者)

 今、議会事務局長も併任というかたちなのか。

 

(副市長)

 併任というか、議会は執行機関が別ですから併任で、事務取扱としては産業港湾部長もやっています。今、部長職が退職していないということで、人事異動まではそういう形を取らせてもらっていますので、予定では何とか6月初めに人事異動をしたいと思っています。それまでの間の論議については、辞令行為を変えるなり何なり必要かどうか含めてですね、今日夜中にこういう話になった段階ですので、調整して詰めたいと思っています。

 

(記者)

 山崎部長が最初に調べを受けたのは何日だったと認識しているか。

 

(副市長)

 何日ごろですかね。先週の終わりごろだったと記憶しています。日にちまでは記憶していません。先週の末ではないと思いますけど。

 

(記者)

 松川氏が逮捕されたことで、今度は選挙の陣営の中で、例えばこれが公選法に発展した場合には、連座制ということになって、場合によって首長までという可能性も無い訳でもないと思うが、そうなった場合、行政の運営に関してどのような影響が考えられるか。

 

(副市長)

 それはなった段階で判断するしかないと思います。後援会の松川氏が逮捕されたことで、彼がどのような立場でされたのかを含めて承知しておりません。今、質問のあったような「場合によっては」という「場合」の部分がどれに該当するのか承知していませんので、それについてはコメントする立場にないと思っています。当然、そういった今のご質問のようなことになれば、なった段階での関係の判断はあると思います。      

 

(記者)

 ある意味、市長自身の問題であると思うが、この件について申し訳ないとおしゃっているのですか。

 

(副市長)

 新しい市長の選挙に関わった部分という意味で、それは当然、直接的ではないにしろ、間接的には関係はあるのでしょうが、それについては直接的なお話しは聞いてはおりません。ですから後ほど調整をして、市長が自らどんなお考えなのかをお聴きいただけると思います。

 

(記者)

 事務的な話だが、市長の就任会見はどうなるのか。

 

(副市長)

 就任会見の話というのは、いろいろと混雑するのを基本的に私どもも避けるべきであろうということで、広報広聴課に指示をしています。当然、新しい市長がこれからどうのように船出をするか、政策的にどのように考えていくか、そして近々の話であれば経済対策をどう考えていくのか、一方で今回の不祥事に対する考え方もありますが、今申し上げたことに対する市民の関心もあるところだと思います。それとこれとが一緒になって整理がつかないということも困りますので、午前中に今回の件(政治資金規正法違反事件)を集中的に会見できる形にしたいと思っています。それから就任のこれからの市政方針については、時間的にどのように調整できるか、当初予定していた(5月2日の)午後1時半でできるか調整して会見を行いたいと考えています。

 

(記者)

 午後1時半の会見は、少し遅くなるということか。

 

(副市長)

 明日はやるべきことがたくさんありますので、全職員を集めて話すこともありますから、調整を取らせてもらいたいと思います。市長の公務も優先させてもらい、職員に対する挨拶も夕方にするなどの調整もしながら、何とか午後に予定とおりにできるようにしたい。午前中には今回の案件について会見できるように進めたいと思っています。

 

(記者)

 副市長の直接的な所管事項ではないかもしれないが、松川氏も市職員OBであり、その人が法律上の問題を起こしてしまい、まして議会事務局という選挙に関わることのあった方が、こういった問題に名前を連ねてしまったことに関しては、どう考えているか。

 

(副市長)

 議会事務局というのは、執行機関の任命権者が議長ですから、市長部局で議会事務局長を経験した人にいろいろ言う立場にはありません。ですから、後援会事務所がそのOBを事務局の方に採用されて仕事をしたということぐらいは認識していますが、そのことについて特別コメントすることはありません。

 

(記者)

 市のOBがこのようなかたちで選挙に関わることで、結果的に元々あった市職員との先輩、後輩の関係などを利用して選挙運動に巻き込んだ訳だが、それについてはどうか。

 

(副市長)

 これからは相手方が誰であっても、受ける側の問題として律するべきであり、仕事の問題にしても何にしても、先輩であるからどうこうというのは、どんな問題であっても受け取る側として、公務員倫理という認識の中で律して対応すべき問題ですから、これについては改めて今のご指摘、ご質問がありましたが、先ほど言いました公務員という立場で、いかなる人との関係であっても、きちんとした対応をすべき、しなければならないということを再協議しなければならないと思っています。

 

(記者)

 明日、職員に対する本日の逮捕について説明を行うのか。

 

(副市長)

 説明するというか、市長が職員に就任挨拶をしますので、詳細は別として、その中で市長自身としてこの事件についてどう思うか、所信と言いますか、訓示という形になろうかと思います。

 

(記者)

その取材は可能か。

 

(副市長)

 一般的に申し込んでいただければと思います。場所は、いつも新年の挨拶などと同様に議場で行います。幹部職員を集め、庁内放送もします。時間は調整してお知らせします。4時ぐらい、夕方ぐらいになるかと思います。今回の件だけを話すためにやるのではなく、あくまで新市長として就任の挨拶をするものです。新しい市長には申し訳ないのですが、いきなりの挨拶がそういう訓示で始まるということに私としては大変申し訳なく思っています。

 

(記者)

 もともとは11時に行う予定だったのか。

 

(副市長)

 朝にやる予定だったのです。庁内で調整できるものは調整して、外向きの部分については、何とか夕方にやろうかなと思っています。

 

(記者)

 明日は予定どおり、新市長登庁後に部長会議を行うのか。

 

(副市長)

 この事件の取り調べが始まっているという事実を市長に話をしたという段階で、4月30日に市長に出勤してもらい、今、そんな事実があるということを言った段階です。5月2日の初登庁のセレモニーを中止すること、それから直ちに部長会議を開いてほしいということの指示があり、明日9時に部長会議を開く予定で考えています。

 

(記者)

 これは、撮影などできるのか。

 

(副市長)

 それはできません。部長会議は、それだけをやるわけではなく、役所のいろいろな仕事の話もしますので。今までも取材させた例もありません。特段、訓示をするというものではありませんし。

 

※記者会見の内容は、総務部広報広聴課において文言を整理・作成しています。

 

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