第2回臨時会 議案説明 記者レクチャー 平成23年5月25日

公開日 2020年11月24日

更新日 2021年01月05日

下記のとおり、市長から説明がありました。

 

(市長)

 本日、第2回臨時会に提案いたします議案につきましては、先ほどまでに全会派の皆さんに説明をさせていただいたところでございます。

 臨時会の日程につきましては、来週の月曜日、30日を予定しております。

 

 今回の臨時会には、山田厚副市長の任期が5月31日に任期満了となりますことから、「副市長の選任」議案を提出させていただく予定でありましたが、後任につきましては、当面、空席とし、第2回定例会に提案させていただきたいと考えております。

 

 今回提案させていただきます議案について、説明させていただきます。

 

 まず、議案第1号ですが、「特別職に属する職員の給与の特例に関する条例案」です。

今回の政治資金規正法違反で、総務部長を含め、当時の11名の市の部長職が起訴されたところでございます。罰金刑などの略式命令を受けたことで、市民の皆さんの信頼を大きく損なうことになりました。

 また、今回の事件では、私の後援会と後援会の事務局長も刑事処分を受けたところでございます。私としても、大変重く受け止めているところでございます。

さらに、先ほど、お話しさせていただきましたように、副市長が空席となる事態となり、市長として大変申し訳なく思っております。

私としては、これらに対する私の責任をなるべく速やかに、明らかにすべきと考えましたので、私の給料月額を6月から8月までの3カ月間10%減額することとし、議案第1号を提案させていただくことといたしました。

 なお、現在、私の給料月額は、財政健全化のため、30%削減をしています。今回の措置でこの削減後の額からさらに10%削減することになりますことを報告いたします。

 

 2号議案以下の人事案件につきましては、総務部次長から説明させます。

 

(総務部次長)

 お手元の資料により説明させていただきます。

 議案第2号及び第3号は「監査委員の選任」です。木野下智哉委員の任期が5月31日をもって満了となり、前田清貴委員の任期が4月30日をもって満了となっておりますので、後任として、本間清二氏と成田晃司氏の選任議案を提出するものです。

 

 議案第4号「教育委員会委員の任命」につきましては、菊譲委員から辞職の届出がありましたので、後任に上林猛氏の任命議案を提出するものです。

 

 議案第5号「固定資産評価審査委員会委員の選任」につきましては、赤石欽司委員の任期が6月30日をもって満了となりますので、後任として、中嶋秀夫氏の選任議案を提出するものです。

 

 議案第6号「職員懲戒審査委員会委員の任命」につきまして、成田晃司委員から辞任の届出がありましたので、後任として、佐々木茂氏の任命議案を提出するものです。

 

 

出席した報道機関の記者から、下記のような質疑がありました。

 

(記者)

 市長の10%減給は、一連の問題の責任を取ったということなのですか。あるいは、今回、副市長人事が遅れたことだけについての問題なのですか。

      

(市長)

 政治資金規正法の問題で、市民の皆さんに本当に大きく信頼を損ねたという問題があります。これは、私ども小樽市の部長職もそうですし、後援会の事務局長をしておられる松川氏、それから、今ご質問の副市長人事をきちんとできなかったという、そういうトータル的な私の責任と捉えていただければと思います。

 

(記者)

 この減額の幅と期間についてですが、これはどういう基準、国の指針などに基づくものですか。

 

(市長)

 国の指針ということではございません。今まで、過去のこのようなことでの市長の責任を取っていた中でいうと、だいたい減給10%を1カ月というのが圧倒的に多いのだろうと思いますけれども、今回の事例については、私自身はさらに重く受け止めたいということで、3カ月とさせていただきました。

 

(記者)

 例えば、札幌市で、官製談合のケースでは減給期間は1カ月ですが、市長の減給幅が50%、さらに副市長3人というのがあります。小樽の場合、いま副市長がいらっしゃらないので、そういうのはないと思いますが、先ほどおっしゃった10%減給で1カ月よりは重いという判断は、小樽の事例を基にということですか。

 

(市長)

 そうでございます。あとは、それぞれの責任の重さというのは、いろんなケースがあると思いますので、それらをトータル的に判断したとご理解いただければと思います。

 

(記者)

 現在、部長さんたちの処分についても、今後、分限懲戒のほうでお調べになっていくということですが、それの結論が出る前に、先に上司である市長の減給に踏み切られたのはどうしてですか。全体像が見えない中で、この重い軽いというのは判断しにくいところがあろうかと思いますが。

 

(市長)

 全体像を見てやると、その分だけ遅れてしまいますので、スピードを持った私の責任、対処をお示しした方がよろしいかということの判断でございます。

 

(記者)

 例えば、まだ、これからのことで仮定の質問になるかもしれませんが、部長さんたちに対する処分がそれなりに厳しかった場合に、追加的に自らに課すということはあり得ますか。

 

(市長)

 それは、そのときに判断したいと思います。ですから、無いということとは違います。そのときに判断をしたいと思います。

 

(記者)

 部長さん方を含めて、関係職員の処分が終わる前、全容を見る前にご自身の処分というのは、それはそれで考え方だと思いますが、一つ懸念は、今回のご自身への処分が、職員への処分の一つの基準になるのではという考え方もできると思いますが、そういうことではないですか。

 

(市長)

 それは、全く別問題であると考えております。私は私でございます。ですから、現在この状況の中で、私としてはこういう責任を取りたいと、こういうことでございます。

 

(記者)

 職員の処分とはまた別ということで。

 

(市長)

 別です。

 

(記者)

 それは、厳正にやるということですね。

 

(市長)

 それは、今までもお話し申し上げているとおりでございます。

 

(記者)

 今後の部長職の人事ですが、大部分の方が処分を受けているという中で、どういうところを人事のポイントと考えていらっしゃいますでしょうか。

 

(市長)

 それは今、これから考えていきたいと思っております。まだ、部長の人事については白紙でございます。ただ、これもあまりゆっくり時間があるわけではありませんので、できるだけ早く対処して、案を作っていきたいと思っております。

 

(記者)

 昨日のご答弁の中で、公民権の停止というのは、業務の遂行能力とは関係ないという様なご答弁をされたと思いますが、それは言ってしまえば、留任もありというように受け止められるのではないかと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか。

 

(市長)

 今、市政が大変厳しい状況で観光問題、経済問題がありますから、そういったところをしっかりと対処していくような人事は必要だと思っておりますので、そういったこともあり得るかもしれませんね。

 

(記者)

 一般職の人事異動は、本来では6月1日と伺っていますが、これについては予定どおり行われるのでしょうか

 

(市長)

 いいえ。一般職の人事は、いつも(6月1日よりも)遅いと思います。部長職以下の人事というご質問であれば、今回はいろいろな状況が重なっていますので、今のところ私としては、3回くらいに分けて人事を考えていかなければならないかなと思っています。現在、副市長が(空席となっている)部長職を兼務していますので、まずは部長職の人事をきちんとやっていきたい。これは、できるだけ急いでと思っています。その後、次長、課長、そして係長、一般職という人事で行きたいと考えています。ですから、いっぺんにはなかなか難しいと思いますね。                  

 

(記者)

 今の副市長が兼務されている人事については、今度の臨時会で扱われるのですか。

 

(市長)

 いいえ。それは、議会で承認のいる人事ではありませんので。

 

(記者)

 (部長職の人事は)5月31日付けで任命されるのですか。

 

(市長)

 6月1日付けで考えています。

 

(記者)

 部長職の人事ですが、今回、略式命令を受けた部長級の職員に対しても、留任があり得ることなのでしょうか。

 

(市長)

 あり得ると思います。

 

(記者)

 その理由は。

 

(市長)

 まだ、あり得るというだけであって、申し上げたとおり市政の中でいろいろな仕事があり、それをしっかりとやっていかなければならない。(職員の)適材適所ということでは、そういったこともあり得るということです。人事のことについては、またあらためてお話しさせていただくことがあると思います。

 

(記者)

 市民の理解が得られるとお思いですか。

 

(市長)

 それは、何とも申し上げられません。

 

(記者)

 議案3号の監査委員の選任のことです。共産党からかなり(ポストを)野党にという話があったようですが、結局、与党である自民党の成田晃司さんがいうことで、この判断については。

 

(市長)

 議会で議論していただくことになりますが、今回は成田委員ということにさせていただきました。

 

(記者)

 その成田さんを選んだ要因というのは、市長としてどういった判断でしょうか。

 

(市長)

 適任だと思いましたから、選任しました。

 

(記者)

 議案4号、教育委員会委員の後任として上林猛さんは、どのような方ですか。

 

(市長)

 後志総合振興局(旧後志支庁)の教育局長をやられていた方で、道立図書館の館長もされていたと思います。

 

(記者)

 (学校の)先生ではないのですね。

 

(市長)

 教師ではありません。

 

(記者)

 前任の菊さんは元先生でしたし、教育長は元先生が多いと思うのですが、今回は事務方からという選定理由は。

 

(市長)

 教育委員としてふさわしい方だと判断いたしました。今度、何かの機会に(皆さんが)お会いすることもあると思いますが、教育行政にとても熱心な方です。私も、今回の選挙で教育問題について市民の皆さんにお話しをしてきましたし、(上林さんは)私の考えに賛同してくれており、何とか学力の向上なども踏まえて、真剣に取り組んでいただける人物だということで判断いたしました。

 

(記者)

 先ほどの内容の確認なのですが、6月1日の時点で部長職の人事をまとめていくという予定なのですか。

 

(市長)

 先ほど、(人事は)白紙と申し上げましたが、時期的には6月1日付けで発令したいと思っています。

 

(記者)

 課長職などや一般職は、少し後ということですか。

 

(市長)

 そうですね。ですから、今、できるだけ前倒しで人事をやっていきたいと考えています。そうしないと、市民の皆さんに対してのいろいろな仕事がある中で、そこに停滞があってはならないわけです。ただ、(人事には)ある程度の時間が必要ですので、3回くらいにならざるを得ないかなと考えています。そのため、6月1日には部長人事をしたいと思っています。その後に次長、課長の人事を行い、そして係長以下ということです。

 

(記者)

 (人事の)2回目、3回目のめどは、大体いつ頃ですか。

 

(市長)

 めどとしては、(次長、課長職が)6月10日、(係長以下が)6月21日頃と考えているのですが、できるならそれよりも前倒しで、できるだけ早くスピーディーに行いたい。

 

(記者)

 あらためてですが、副市長人事案を出せなかった理由について教えてください。

 

(市長)

 適任者がいなかったということです。

 

(記者)

 現職の山田副市長は、どのようなことで続投させないということですか。

 

(市長)

 マスコミの皆さんがいろいろとお書きになっている通りですので、彼自身も一つのけじめといいますか、責任を感じていることと思います。私は、彼から直接聞いていませんが、そういうこともあるだろうと思っています。

 

(記者)

 当初、(副市長人事の)候補であった総務部長が逮捕されてしまったことで、(山田副市長の)続投というのも。

 

(市長)

 それは、一度も話したことはありません。

 

(記者)

 副市長人事については、内部からの昇格やあるいは外部からという案があると思うのですが。

 

(市長)

 それも、私はお話ししたことがありません。

 

(記者)

 今現在の進行状況としては。

 

(市長)

 まだ、まったく白紙です。

 

(記者)

 これまで、後援会のことは任せていたので承知していないということをおっしゃっていました。今回の給与カットはトータル的な責任ということですが、後援会のことも含めての責任ということなのですか。

 

(市長)

 今も、関わっているという話はしておりません。ただ、私の後援会があのような形で刑事的なというか、処分を受けたということを重く受け止めているということでございます。

 ですから、私が関わっているとか、関わっていないということではなくて、やはりきちんとした、重い責任を感じているということでございます。今も、私は関わっていたとは思っていません。パーティー券の問題だとか、後援会活動だとか、そういうことには、今も関わっているということではなくて、私自身が、支援してくれた後援会が、今回こういう重い結果となったわけですから、そういうことを含めて私も重く受け止めておりますということでございます。

 

(記者)

 副市長の空席期間ができるということですが、その間の職務代行はどなたがされるのですか。

 

(市長)

 (代行する者は)いないです。それは全部市長が責任を持ってやらなければいけないということになると思います。

 

(記者)

 空席の期間ですが、どれくらいの期間になりそうですか。

 

(市長)

 第2回定例会にお諮りするべく、人選を進めていきたいと思います。2回定例会は6月の20日過ぎくらいから7月くらいだろうと思います。その間、できるだけ部長人事や部内の人事も含めて、先ほど1日、10日、21日というお話をしましたけれども、それも前倒ししたいと思いますし、今回の副市長の人事もできるだけこの空席、空白の時間を短くしたいというのは、今の私の考えです。

 ただ、2回定例会でご承認いただかないとどうしようもありませんから、それにはお諮りするような形で進めたいと思っております。

 

(記者)

 副市長の後任人事についてですが、道から職員を要請するということも可能性としてはあるのでしょうか。

 

(市長)

 トータル的にはあろうかと思いますけれども、現在、全くの白紙でございます。その白紙を何とか早く埋めたい、スピードを持って白紙でない状態にしていきたいと思っています。

 

(記者)

 議案第1号に関連してなんですけれども、この条例案、この項目を、第2回臨時会に入れようとした、要はご自身に対しての責任を明らかにするのを決めたのはどのタイミングだったのですか。昨日の(第1回臨時会での)議論を受けてのタイミングなのか、それとも昨日の(第1回臨時会での)集中的な質問などの前の段階だったのですか。

 

(市長)

 少し前だと思います。第1回臨時会の議案を出した後だったと思います。

 

(記者)

 昨日の議会で、質問の中で副市長の退職金についての言及もありました。これに対して、副市長は断らないというようなことを示されましたけれども、もしそうだとすると、市民の理解が得られるのかどうか、ということが疑問として残るのですが、いかがですか。

 

(市長)

 それは、副市長本人が考えることではないでしょうか。

 

(記者)

 具体的に、給与がいくらからいくらに下がったのですか。

 

(総務部次長)

 本来額が98万3000円、これが条例上の金額でございます。そこから、財政健全化のために30%を削っておりますので、68万8100円。そこからさらに、10%を削減いたしますと、61万9290円。この額で3カ月間、実際に支給される額という形になります。

 

(記者)

 これはボーナスにも影響するのですか。

 

(総務部次長)

 (影響するかどうかについては)確認の上、お知らせします。

 

(記者)

 後援会との関連に関してですが、当初、後援会のことについては重く受け止めているという発言は聞かれなかったのですが、それは当初から変わらないということですか。

 

(市長)

 それはそのときに、後援会自体がどういう形で起訴されるのか、後援会の事務局長をやっていた松川氏がどういう形になるのかというのは何もない時期でございました。ですから私としては後援会そのものと関係というか、活動も含めて、関わっておりませんということを申し上げてきたところです。でも今回、ああいう形になりましたから、重く受け止めておりますというようにお話をさせていただいているところです。

 

(記者)

 刑事的な結果が出たということを受けてですか。

 

(市長)

 はい、そうです。

 

(記者)

 釈放された後の山崎部長と松川さんとは、お話しになりましたか。

 

(市長)

ありません。

 

(記者)

 市として市の職員の方が山崎さんに連絡を取ったことは。

 

(市長)

 分かりません。ただ、山崎氏は今週中くらいには出てくると、だいぶ体調の方も良くなったと聞いておりますけれども。

 

 

※記者会見の内容は、総務部広報広聴課において文言を整理・作成しています。

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