市長記者会見記録平成30年11月30日

公開日 2018年12月14日

更新日 2021年01月06日

市からのお知らせ

  • 平成30年度小樽市功労者表彰について
  • 市長と語る会の参加団体等の募集について
  • 平成30年度上期観光入込客数について

 

配布資料

下記のとおり、市長から発表がありました(午前11時00分~)

(市長)

 本日は、お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。

 8月26日が選挙でしたから、私が市長に就任してから約3カ月が経過しました。

 この間、職員と共に議会や経済界等との関係修復、それから、市政の安定化、正常化に向けて力を注いできたところでありますが、何とか少しずつでも前に向けて進んでいるのかなという手ごたえを感じております。

 12月4日からは第4回定例会が始まりますが、提案する議案については、先日、担当より説明があったとおりでございます。

 

 それから、雪(除排雪)の問題についても、少し触れておきたいと思います。従来からお話しをさせていただいているとおり、例年より半月ほど早く、11月15日には除雪対策本部を設置いたしました。

 先週11月23日ころだったでしょうか、降雪があり、気温が下がりました。すでに、ロードヒーティングを稼働させておりまして、市としても、いち早く降雪に備えているところでありますけれども、残念ながら先週末の積雪では、路面凍結等により市内におきまして追突事故が発生したところであります。

 これから本格的な降雪シーズンを迎えますけれども、市民の皆さまにはくれぐれも、安全運転に心掛けていただければと考えております。

 

 私としては、当面の課題としては、雪(除排雪)の問題、副市長の選任の問題、それからもう一つが、国立小樽海上技術学校の問題と考えており、この三つは精力的に取り組んでいるところでありまして、雪(除排雪)の問題につきましては、一定程度、改善策を提示しているところでありますし、何とか副市長の選任(人選)についても終え、あとは議会の同意を待つばかりということでございます。

 

 小樽海上技術学校の問題は、昨年(平成29年)7月に廃校というお話しがあってから、なかなか関係機関との調整が進まない中で、私が市長に就任して、いち早く取り組んだ課題の一つであります。

 この件につきましては、市の方に正式に連絡があったわけではありませんけれども、海技教育機構の判断、あるいは動向、もう一つは、小樽海上技術学校が存続した場合、商業高校をその施設として使用したいというふうに考えておりますので、(施設を所有している)北海道教育委員会、そういったところと協議も進めながら、今後の動きについては注視してまいりたいと考えているところでございます。

 

 それから、先月の記者会見以降の出来事といたしましては、昨年度より選定作業が進められていた北海道遺産に、本市では「小樽のみなとと防波堤」に続く2例目となる、「小樽の鉄道遺産」が認定されるという、大変、嬉しいニュースがありました。

 それから、11月22日には、ニトリグループの「ルイス・C・ティファニーステンドグラスギャラリー」が、旧北海道拓殖銀行の建物を利用してオープンいたしました。小樽観光にとって、大変、心強い展開であります。なかなか歴史的遺産や資源を保存していくということは難しいのですけれども、活用いただきながら歴史的建造物を保存いただけるのは理想的な形だなというふうに思っておりますので、われわれとしても新たな観光拠点として、しっかりとPRに努めていきたいなというふうに思っているところでございます。

 

 

 それでは、市からのお知らせが3点ございます。お手元の資料をご覧ください。

 

 まず、平成30年度小樽市功労者表彰式について、ご案内いたします。

 今年度の小樽市功労者については、産業経済部門から、齋田義孝(さいだよしたか)氏を選出いたしました。

 お手元の資料に記載しておりますが、齋田氏は、昭和61年から小樽繊維工業会の副会長、平成8年から同会の会長を務められ、繊維業界の振興発展に大きく寄与されたほか、平成22年から28年まで小樽商工会議所の副会頭を務められ、会議所運営を通じて、小樽市の産業経済の発展にご尽力をいただいているところでございます。

 表彰式は、12月7日(金)午前10時より、ここ市長応接室で執り行いたいと考えているところでございます。

 

 次に、私の政治姿勢とも関連いたしますけれども、「市長と語る会」への参加団体等を募集します。

 私は、市政運営を行うに当たり、大切にしていることとして、市民の皆さんとの対話を掲げてさせていただいています。政治姿勢として三つ掲げておりますけれども、その一つが対話ということでございます。

 私が考える市民には、個人の方だけではなく、もちろん経済界、それから、まちづくりを行う団体などの皆さんなども含めておりますが、そうした方々と意見交換をする場をつくること、このことが重要だと考えております。

 この市長と語る会は、前市長のころは事業を休止していたと聞いておりますけれども、私は、皆さんからの多様な意見にしっかりと耳を傾け、そして可能な限り、市政に反映させていく、そういった姿勢を大切にしていきたいというふうに考えているところでございます。

 すでに、11月27日に第1回目を開催済みでありますが、今後も、できるだけ多くの皆さんと対話を進めていきたいと思っておりますので、多くの市民の皆さん、そして、団体の皆さんに申し込んでいただければと考えているところでございます。

 詳細につきましては、お手元に配布した資料をご参照いただき、参加団体等の募集についての報道にご協力をお願いできればと思っております。

 

 それから3点目でございますが、平成30年度上期観光入込客数についてお知らせします。

 本年度上期の観光入込客数は、395万4900人で対前年度比13万2300人減の96.8%となりました。9月6日に発生した北海道胆振東部地震の影響により、9月の入込客数が対前年比72.5%と大幅に減少したことによるものです。

 道外客数は、8月までアジア圏を中心とした外国人観光客の入り込みが好調に推移したことにより、前年度並みの174万2600人となり、道内客数は7、8月の天候不順の影響もあり、対前年度比で94.3%の221万2300人となりました。

 宿泊客数は、宿泊施設の増加等により対前年度比で103.5%の42万人となりました。特に、外国人宿泊客数については、海外旅行博への出展や旅行会社担当者等の招請事業などの成果により、対前年度比で110.9%の9万636人となり、6年連続で過去最高を更新しました。

 国別の宿泊者数では、韓国が格安航空会社(LCC)の直行便の就航増等により、対前年度比136.4%の2万5027人となり、中国を抜いてトップとなりました。

 また、修学旅行宿泊客数は、これまでの道内外の旅行会社や学校へのPR活動により、対前年度比108.2%となりました。

 今回の地震の影響による観光客減少に対応するため、観光PR動画の発信事業やSNSなどによる情報発信事業を実施し、下期の観光繁忙期であります2月に向けて、小樽が安心して訪れることができる観光地であることを継続的に発信することで、国内外の観光客を出来るだけ早く呼び戻してまいりたいと考えているところでございます。

 

 私からは以上でございます。よろしくお願いいたします。

 

報道機関から次のような質疑がありました

(総務部長)

 ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。

 

(北海道新聞)

 観光客の入込客数についてですが、9月に相当落ち込みましたけれども、その後、PR動画などの効果もあり、回復してきているのでしょうか。

 

(市長)

 はい。10月、11月と、少しずつですけども観光客は戻ってきているというふうに考えておりますけども、前年と比べると10月だと…

 

(観光振興室長)

 10月の速報値ですが、市内の主要施設の宿泊ですと対前年比90%ぐらいかと思います。

 

(市長)

 では、まだ途上ということかもしれませんね。正確な数字ではありませんけれども、いろいろな方々に会合で会ってお話を聞きますと、やはり9月は観光客の数が減っただけではなくて、私の感覚的な部分ですけども、大体売り上げとして2割とか3割減少したなというのが全体的な傾向ではないかなと感じています。まだ11月のデータはありませんので、10月の時点で申し上げますと、まだ途上かなという感じですね。

 

(朝日新聞)

 同じく観光入込客数について、地震があったとはいえ、宿泊客数、特に外国人の方の宿泊客数は順調に伸びているようなんですが、先ほど市長は、ホテルが増えたという、宿泊施設が増えたからだというふうにおっしゃっていますが、これについての後期の見込みですね。それから、他に何か要因があれば、教えていただきたいです。

 

(観光振興室長)

 宿泊施設数の増加等により宿泊客が増えました。これは、一つには128室のホテル・トリフィート小樽運河さん、これが4月に大きな形で出てきています。それに加えて、今年の6月15日から民泊施設の登録制度が始まっております。きちんと登録されている所での宿泊が6月15日から10月末までで、小樽市内で約4000人。これも施設の増加です。これにプラスして民泊施設に関係して、簡易宿所という形での施設も増えています。こういった形で、上期については外国人を中心とした中で、9月の落ち込みはあったけれども対前年比で上回っているということになります。

 下期につきましては、先ほど言いましたように、10月は、主要な施設では対前年比90%ですけれども、私どもとしては、それを11月、12月、そして、1月、2月は外国人も多く来る時期ですし、雪明りの路もありますので、対前年比をなんとか上回っていきたい。希望的なところもありますけれど、そういうふうに思っております。

 

(市長)

 先般の補正予算の説明の中で、観光の元気発信事業も計上させていただいております。この事業はこれからも引き続き、継続させて事業展開をさせていただきたいと思っておりますので、なんとかその取り組みも前向きに進めていきながら、上期は96.8%ということで対前年度比で落ち込んでいますけれども、この分を下期に挽回できればなというふうに思っております。

 今、説明ありましたように、やはり受け皿が拡大したということが、(宿泊客数増加の)やはり大きな原因の一つではないかなというふうに思っております。

 

(北海道新聞)

 副市長の選任を終えられ、同意を待つばかりです。副市長が長い空白を経て就任されますけれども、あらためて期待や望むことなどについてお聞かせください。

 

(市長)

 冒頭の挨拶の中にも含めましたけれども、やはり1年間副市長が不在と言う非常に異常な事態だったわけで、この副市長の選任によりまして、通常の体制に戻るわけですから、市政の正常化に一歩踏み出したなというふうに思っております。

 先般もお話しさせていただいたかもしれませんけれども、小山氏につきましては財政問題には非常に精通しておりますし、それから市立病院の統合新築については、スタートの時点からずっとかかわっておりました。それから、森井市政にあっては、医療保険部長として介護の問題のほか、子どもたちの医療費の無料化などといった部分で一生懸命、力を発揮されました。

 小山氏が力を発揮された部分というのは比較的、私にとっては、35年の在職期間中に、ほとんど縁のなかった分野なんですね。私はどちらかというと、経済・まちづくりを中心に市役所での仕事に当たってきたわけですから、ある意味、私が苦手な部分を補完していただけると思っています。

 それから、何より3月まで市役所におりましたから、即戦力としての期待感、それから市役所内外における人望といいますか信頼の厚さといいますか、そういった部分にも期待しております。

 

(北海道新聞)

 先程、市長も触れられていましたが、海上技術学校については、まだ正式な連絡が市の方には来ていないということでしたけれども。

 

(市長)

 はい、市の方にはないですね。

 

(北海道新聞)

 商業高校の校舎について、北海道教育委員会との協議というのは、今、どの程度進んでいるのでしょうか。

 

(市長)

 私の方では、1回、北海道教育委員会の教育長にお願いに伺ってまいりました。一番大きな問題というのは、譲渡価格がどのくらいになるのかということなので、これがまだ算定されておりませんし、そこはしっかり見極めていかなければならない部分だと感じておりますので、北海道教育委員会の方にごあいさつに行ったときにも、やはり小樽市の財政状況にも、最大限ご配慮いただけませんかというようなお願いはしてきております。その後、まだ北海道教育委員会とは正式にお話しはさせていただいておりませんけれども。

 

(北海道新聞)

 いつぐらいに、めどが立つという見通しなどは。

 

(市長)

 まだ、正式に譲渡するという話もまだありませんし、譲渡いただけるということであれば、われわれの財政状況を考えますと、譲渡価格というのも判断を左右する大事な要因だと思っておりますので、できるだけ近いうちに、また道教委や知事部局の方にはお伺いしなければいけないと思っております。

 

(北海道新聞)

 海技教育機構の方からは、いつぐらいをめどに正式お返事しますというような話は、特に来ていないのでしょうか。

 

(市長)

 正式にはまだ何も来ていないです。時期も何も示されていません。

 

(北海道新聞)

 話し合いの予定というのも…

 

(市長)

 まだないですね。そこの部分で言うと、われわれは受け身の立場になりますので。ただ、時間を空けないで道庁なり、知事部局なり、道教委の方には、また、ごあいさつに行きたいと思っております。

 

(北海道新聞)

 できれば、年内にでしょうか。

 

(市長)

 はい。できれば年内には、一回行ってきたいと思っています。

 

(総務部長)

 ほかになければ、これで本日の記者会見を終わります。

 

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