FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」令和2年1月20日放送分

公開日 2020年01月27日

更新日 2021年01月06日

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【前半】

  • リスナーからのお便り
  • 新年度(令和2年度)予算について

【後半】

  • 最近の火災の傾向と火災予防について

 

放送の内容

オープニング

毎月第1第3月曜日のこの時間は、「明日へ向かってスクラムトライ!」をお送りします。

市民の皆さんに小樽市の取り組みを知っていただくとともに、市民の皆さんからも市政に対するご意見、ご感想をお待ちしています。

「明日へ向かってスクラムトライ!」では、小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、さまざまなジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。

前半

(FMおたるパーソナリティー)
「明日へ向かってスクラムトライ!」、前半は小樽市長迫俊哉市長にお話しを伺っていきます。迫市長、よろしくお願いします。

 

(市長)
よろしくお願いいたします。

 

(FMおたるパーソナリティー)
希望に満ちた新たな年も明けまして、早いもので、もう今年2回目の放送になりました。

 

(市長)
そうですね。

 

(FMおたるパーソナリティー)
迫市長には1月6日に年明け1回目のご出演ということで、市の職員さんの出演がなしで、お一人で番組30分通してお話をしていただきました。ありがとうございました。

 

(市長)
いえ、とんでもございません。新年にあたりまして、いろんなことを市民の皆さんにもお伝えしたいと思ったんですが、意外と30分という時間の中では十分お伝えできなかったと思っていますし、十分自分なりにまとめきれなかったなというところは反省しています。お許しいただきたいと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティー)
また新しい年も市民の皆さんに市長の声をぜひ届けていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 

(市長)
よろしくお願いいたします。

 

(FMおたるパーソナリティー)
さて、前回の放送でも触れたんですが、「明日へ向かってスクラムトライ!」、市の情報などを一方的に発信するだけではなくて、迫市長がリスナーの皆さんからお寄せいただいたご質問・ご意見に直接お答えをしていくという部分で双方向性でありたいというお話がありましたが、今回、リスナーの方から2件ご意見を頂戴しましたので、ご紹介したいと思います。まず、東京のお住いのラジオネームちり神様。

 

(市長)
東京なんですね。

 

(FMおたるパーソナリティー)
インターネット放送サイマル放送で聞いていただいているということなんですが、「札幌市と小樽は発展のために作られた町。この関係を生かして防災協定を結ぶことはできませんか。埼玉の入間市は、これにより情報源・情報量が増え的確な動きができるようになりました。協定により、活動の発動が速く的確になりました。災害時の忙しい時に押印申請はできないと思います。でも事前の了解事項に基づいて発動することはできます。上司は発動したもの修正するだけでよく機動力が上がり、市民は的確な情報が得られます。ぜひ検討をされてみてはいかがでしょうか。」というお話をいただいていますね。

 

(市長)
はい、ありがとうございます。近年は災害の激甚化と言われていまして、特に本州では集中豪雨ですとか猛暑ですとか、異常気象があるわけですが、この防災に対してはしっかり準備をしていかなければいけないと思っています。今日は防災協定ということで、ご質問というかご意見があったんですが、今でも民間企業とは割と防災協定を結んでいるんですね、市としては。災害時にいろんな物品を供給してもらうような形で防災協定を結んでいるんですが、まだ他の自治体とは防災協定を結んでないんですね。ただ、昨年なんですが、札幌市を中心として本市を含む周辺の11市町村で構成されるさっぽろ連携中枢都市圏構想というのがございまして、これをもとに小樽市は札幌市と協定を締結いたしまして、いろんな意味でこれから協力をしていきましょうということなんですね。ですからラジオネームちり神様がおっしゃる通り、平時からある程度具体的な協力内容や要請方法などを取り決めておくということは重要だと思いますし、ちり神様のおっしゃる通り、機動力も上がると思うんですね。ですから今後、さっぽろ連携中枢都市圏構想の枠組みの中で、札幌市と災害時における相互の協力体制などについても話し合っていきたいと思っています。大変重要なことだと思いますね。やはり小樽だけでは対応できないということってあると思います。やはり他の自治体の協力を仰がなければならないこともあると思いますので。貴重なご意見だったと思います。

 

(FMおたるパーソナリティー)
互いに連携して協力し合う関係ができればということですね。ありがとうございます。

 

(市長)
ありがとうございました。

 

(FMおたるパーソナリティー)
それからこちらはラジオネーム花園橋DJさん、小樽の方ですね。「東京都調布市にはふれあい給食というのがあります。高齢者が小学校に行って小学生と一緒に学校給食を食べる」ということなんですね。「教室の一部をふれあい給食室として食べる場としている」ということなんですが、「学校給食は塩分や栄養バランスに配慮して献立を作っていますし、年を重ねていくと、あまり量も食べられなくなる。子どもたちが食べる量でちょうどいいんではないんだろうか、お金もかかるかもしれませんがどのようなものでしょうか。」ということで、こちら週1回の開催で参加費が1回370円、対象は市内に住む70歳以上の一人暮らし高齢者のみの世帯、または日中独居の方で自力で通えることが条件となっていると、通所型の介護サービスを使ってる人は利用できないということだそうですが、もうこうした自治体もあるということなんですね。

 

(市長)
なるほど。市内でもふれあい給食ということではなくて、子ども食堂みたいな形で子どもさんであったり町内の方であったりということで、一緒に食事をされている取り組みをされている町内会があったりとかですね、高齢者の世帯を対象に事業者が見守りを含めて給食サービス実施しているという事例もあることはあるんですが、花園橋DJさんのご意見というのは、子どもたちと高齢の方々が交流を深めるという世代間交流という意味合いもあって、大変ユニークな取り組みだなと思っています。ただ、これを実現するためには課題はいくつかあると思いますし、小樽市で言いますと、高齢の方々を担当している職場と、給食ということになりますと教育委員会の所管にもなって、それぞれ担当も違いますが、今日はこの調布市の事例をご紹介いただいたので、調布市の事例などについても、これから調査も研究もさせてみたいと思っています。これからは世代間交流はとても大事な切り口だと思っていますし、高齢の方々から子どもたちが学ぶことがありますよね。そんな機会にもなると思いますので、調べさせていただきたいと思っています。ありがとうございました。

 

(FMおたるパーソナリティー)

貴重なご意見ありがとうございます。さて、1月も下旬に差し掛かりましたが、小樽も含め全道的にやっぱり雪が少ないですよね。

 

(市長)

そうですね。先週の後半あたり少し雪が降りましたが、それでもまだまだ例年より少ないんです。市民生活にとっては雪が少ないっていうの大変好ましいことだとは思うんですが、私もいろんな会合に出たり、街の様子を見たりしていると必ずしもそうではないですよね。先日ホームセンターに行きましたが、ホームセンターはこの時期、除排雪用品を買い求めているお客さんがいるんですが、ちょっと閑散としてたっていうところもありますし、ガソリンスタンドの経営者の方なんかは除雪車が動いてないです、トラックが動いてないですから、軽油というんですか、燃料もいつもと違って出てないんですよという話もありますね。もっと身近なところで言いますと、2月の上旬の雪あかりの路のイベントにも雪が必要です。それから案外みなさんご存じないかもしれませんが、ある程度雪が降って、雪解け水が朝里のダムに溜まる、これで市民の皆さんの飲料水が確保されているので、ある程度雪が降って、雪解け水がないと夏の渇水という状況も心配されるですよね。ですから降る時にはある程度降ってもらわないと、いろんな意味での支障がこれから考えられるんですよね。だから必ずしも喜んでばかりもいられないんですね。

 

(FMおたるパーソナリティー)

いや〜、確かにその通りですね。あまり降られても困りますが、少なすぎてもいろんな面で困ることが多いということなんですね。

 

(市長)

ええ、いろんな面で支障がでてくると思いますね。

 

(FMおたるパーソナリティー)

気温が低い日が多くて雪が少ないと、逆に路面がツルツルになってしまって、それで大変になるという状況もありますよね。

 

(市長)

ありますね。私も先日、通勤の途中で転倒しましてね、特に朝晩が路面が凍結するということなので、今、市の除雪対策本部でも雪が少なくて除排雪はこれまで少なかったんですが、市民の皆さんもよくおわかりだと思いますが、路面に砂、撒かれていますよね。路面に砂を撒くことはこまめにやっていまして、市民の皆さんができるだけ安全に歩けるような、あるいは運転もそうですが、砂撒きは十分にやらせていただいてるんですね。

 

(FMおたるパーソナリティー)

通勤、そしてこれから通学ということでね。

 

(市長)

そうですね、小学校がこれから始まるんですね、今日から始まるんですね。ですから凍結路面対策というのはしっかりやっていかなければいけないですね。特に高齢の方々も多いですからね。

 

(FMおたるパーソナリティー)

さて、小樽市の新年度予算について、まさに今、編成作業が行われている最中だと思いますが、いろいろな事業の具体的な中身につきましてはその庁内での議論を経てからと思いますが、市長が中心的に力を入れていきたいということを教えていただきたいと思います。

 

(市長)

そうですね。ちょうど先週の木曜日から予算の編成の作業に入って、2月の1週目ぐらいまでには新年度の予算を固めて、その後に始まる議会に望んでいくという形になるんです。課題も多いですから、もちろんいろんなことに取り組んでいかなければならないと思うんです。やはり少子化対策、このことについてはしっかり取り組んでいかなきゃいけないと思っていますね。

 

(FMおたるパーソナリティー)

成人式が済んだばかりですが、小樽での新成人も1000人を切ってしまったんですよね。

 

(市長)

そうなんですね。今年成人を迎えた方々は957人、村岡さんがおっしゃる通り1000人を切ったんですが、生まれて来るお子さんの数というのは去年1年間で四百数十人だったわけですから、お子さんの数って半減してる事になるんですね、20年前と比べると。我々の時代というのは確か3000人超えてたはずですから、そうなりますと、ピーク時から見ますと1/7か1/8になっているんですね。で、特に若い世代の方々の人口流出が多い、特に札幌に隣接していますから、手稲区から西区、この辺りに転居される方が多いというのがわかっていますので、子育て世代の方々を支援する政策、これをしっかりやっていきたいと思っています。ですからいくつかの新しい政策も新年度の中に盛り込んで行きたいと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

子育てしやすいまちづくりという点なんですが、これはどういった枠組みを…。

 

(市長)

いろんなことをやっていかなければいけないんですが、細かいことはこれからの議論で決まっていくんですが、これは昨年からもお約束してたんですが、新たに子育て世代包括支援センターというものを保健所に立ち上げようと思っているんですね。これは妊娠期から出産を終えて、小さなお子さんを抱える若い世代の方々に一元的に相談に応じられるような体制を、これまでなかったですから、切れ目のない相談体制ということで新たに令和2年度当初からこれを開設していきたいと思っています。それから子どもの医療費の助成というのは、これまで少しずつ拡充していってるんですが、これも可能であれば子どもさんにかかる医療費の助成というものもさらに拡充していきたいと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

私もそうですが、子育て世代の方には本当にありがたいお話になってくるんですよね。

 

(市長)

そうですね。少子化対策を通じて人口が減少から増加に転じるというのは、いろんなことを少しずつ着実に進めていかない限り難しいと思っているんです。しかもいっぺんにはできないですよね、いろんなことが。ですから毎年1つずつ新しい政策を出して言って拡充していって、理想は札幌市と小樽市の差が、子育て世代に対する政策の差がなくなるようなくらいに持っていきたいと思っているんですね。それが将来に向けてやっぱり人口の定住につながるのではないかと思っていますし、若い世代の方々がここ小樽で安心して子育てをできる環境、働くことができる環境、これを着実に進めていくことが大事だと思っています。それで子育て対策を重点に置きたいと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

はい、わかりました。子育て政策の一方で今度は高齢者の方の健康寿命をできるだけ伸ばしていくという必要もありますよね。

 

(市長)

そうですね。一般的に言われているのは、平均寿命はどんどん伸びていってますよね、日本の医療技術が高くて。でも自分のことが自分でできるといわれている健康寿命と平均寿命との間に10年ぐらいの差があるんですよ、全国的に見ても。ですから差をできるだけ縮めていく、要するに健康寿命を延ばしていくということが、ご本人にとってもご家族にとっても、そして社会全体にとっても大事なことだと思いますので、いろんな政策を通じて高齢の方々の健康寿命を延ばしていくと、基本的には予防行政を充実させていく、介護予防、医療予防、こういうものを充実させていくということが大事ではないかなと思います。

 

(FMおたるパーソナリティー)

はい。わかりました。前半は小樽市長迫俊哉市長にお話しを伺っていきました。迫市長、どうもありがとうございました。

 

(市長)

どうもありがとうございました。

後半

(FMおたるパーソナリティー)

「明日へ向かってスクラムトライ!」をお送りしています。後半は小樽市役所職員の方にお話を伺いしていくんですが、今日はですね、最近の火災の傾向と火災予防についてをテーマに担当の小樽市消防本部予防課調査係の谷本さんにお話を伺っていきます。谷本さん、よろしくお願いします。

 

(谷本)

よろしくお願いします。

 

(FMおたるパーソナリティー)

まず消防士の谷本さんに現場での経験などを踏まえて、火災の怖さについて改めて教えていただきたいと思うんですが。

 

(谷本)

はい。火災は人の命を奪い、住んでいる家や写真などの思い出の品を奪います。たとえ、住宅の一部で火を消し止めたとしても煙のにおい、火災の汚れなどで衣類が着れなくなってしまったり、家財が使えなくなったりします。また、炎による熱から逃れようとするのはもちろんですが、煙はあなどれません。火災で命を落とす大きな要因はその煙なんです。煙は音もなく皆さんが眠っている寝室に入り込み、天井から徐々に下のほうへ降りていきます。皆さんが寝ているところまで煙が降りてきて、「あれ?焦げ臭いな」と煙のにおいに気が付いたときには家中が既に炎と煙に包まれているでしょう。慌てて逃げようとしたときに煙を吸い込んでしまい、意識を失って逃げ遅れることもあります。そして私が一番恐ろしいなと思っていることは、火災はいつ発生するかがわからないことです。普段通りに寝ていて、「はっ!」と目を覚ますと部屋が燃えている。自分の家が予期しないことから火の海になってしまう。火災は本当に怖いですよね。

 

(FMおたるパーソナリティー)

そうですね。火災が一度発生すると命が危険にさらされ、生活にも影響を与えますよね。そして、いつ起きるかが分からないということが火災の怖いところなんですよね。昨年は火災で亡くなる方が多かったとお聞きしていますが、火災の件数はどのくらいだったのでしょうか。

 

(谷本)

はい。ここ数年火災は減少傾向でしたが、残念なことに昨年の火災件数は平成29、30年連続で過去最低だった32件から7件増加の39件、9名の方が亡くなりました。この死者の数は平成10年以降、最多となっております。自分の命、家族の命を守るためにも改めて市民の皆様には、火の元に十分注意頂きたいと思っております。

 

(FMおたるパーソナリティー)

件数、そして亡くなられた方も増加してしまったということなんですが、火災のそもそもの原因としてはどういったものが多いんでしょうか。

 

(谷本)

そうですね。昨年の火災はたばこが原因で火災となった事例が多くありました。例えば、灰皿の付近の物品に着火してしまったり、消火されていない吸い殻がゴミに含まれており、ゴミ袋の中から出火したりすることもあります。このような火災を防ぐには、たばこを吸う場所の周りに燃えやすいものを置かないことや、吸い殻をしっかりと水で消火することが大切です。また灰皿に吸い殻がたまっていると、灰皿の中の吸い殻が燃え、火災となることもありますので、吸い殻はこまめに確実に消火して捨てるようにしてください。私もたばこを吸っているんですけども、必ず捨てる前には水をかけて火災にならないように気をつけています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

たばこを消したというその思い込みですとか、その燃えやすいものを置かないことに注意しないといけないということですね。このたばこのほかには気をつけることというのはありますか。

 

(谷本)

はい。ストーブ、電気、ろうそくなどが原因の火災も発生しています。ストーブを使用するときには周りに燃えやすい物を置いたり、ストーブの上や近くに洗濯物を干したりしないようにしてください。ストーブの上は乾きやすいっていう声もよく聞くんですけども、もしストーブの上に洗濯物が落ちたら確実に火災となりますので、ストーブの上や近くに洗濯物を干さないようにしてください。また、ストーブの燃料をご自分で給油する方は、入れる前に燃料を確認してください。灯油ストーブに間違ってガソリンを給油してしまい、火災になった事例もつい最近もあります。

 

(FMおたるパーソナリティー)

そうなんですね。冬の時期というのは、ついついストーブの近くに洗濯物を干して早く乾かしたいっていうのがあると思うんですが、もし洗濯物がストーブに落ちてしまうと考えると、これは怖くて干せないですよね。そして電気についてはどういったことがあるんでしょうか。

 

(谷本)

はい。電気についてはタコ足配線でコードが熱を持ってしまったり、電気コードを家具で踏んでしまい火災になったり、プラグ部分にほこりなどが溜まって火災となったりすることがあります。タコ足配線をしていないか、電気コードは家具などで踏んでいないか、プラグ付近にほこりなどが溜まっていないかなど、今一度、確認をお願いします。特に冷蔵庫の裏やテレビなどの大型家電の裏は掃除しにくいとは思うんですけども、定期的に掃除をお願いしたいと思います。

 

(FMおたるパーソナリティー)

電気コードを家具で踏みつけると火災になるということがあるんですね。特に大型家電の裏はほこりが溜まりやすいので、定期的に掃除しなければいけないということなんですね。そして、ろうそく、こちらについても気をつけないといけないですね。

 

(谷本)

はい。ろうそくをともす場合は火がついている間は側を離れないようにしてください。大丈夫だと思っていてもろうそくが倒れてしまったり、風でカーテンなどがろうそくに触れることで火災になることがあります。私の義理の母もろうそくは使っているんですけども、ろうそくによる火災が怖いので、昨年から電気ろうそくを使用したりして火災にならないようにしています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

電気ろうそくというのもあるんですね。ろうそくを使用されているご家庭も多いと思いますが、こちらも気をつけなければいけないということですね。他に何か気をつけなければいけないことがありますか。

 

(谷本)

火災はいつどんなことが原因で起きるか分かりません。家電製品の不具合でも火災になることがあります。また、火災を起こさないということも大切なんですけども、もしものために火災を早期に発見し、消火や避難するための対策も大切ですね。

 

(FMおたるパーソナリティー)

火災を早期に発見することが大切ということなんですが、具体的にはどういったことを行うといいでしょうか。よく住宅用火災警報器を付けたらいいとは聞くんですが、こういう対策でよろしいでしょうか。

 

(谷本)

村岡さんのおっしゃるとおり、火災の早期発見に住宅用火災警報器の設置はとても有効です。住宅用火災警報器は火災の早期発見だけではなく、火災前の異変を発見することもあります。例えば、就寝中、皆さんが眠っている時にですね、住宅用火災警報器の音で火災に気づき、避難することができたり、炎が燃え広がる前に消火できた事例も数多く報告されております。住宅用火災警報器が義務づけられてからは小樽市内の火災件数は右肩下がりで、住宅用火災警報器が義務化される前の約3分の1程度の件数まで、現在は減少しております。

 

 

(FMおたるパーソナリティー)

すごいですね。

 

(谷本)

はい。また、火災を早期に発見できるということは火災による被害を軽減することもできます。皆さんもおわかりの通り木造の建物の場合、炎が広がることはかなり早いんですよね。たった数分、気づくのが早ければバケツで水をかけるだけで済んだ火災が、火災に気づけなかったことで建物全部が燃えてしまったり、逃げ遅れてしまって命を落とした事例もあります。住宅用火災警報器は、「もう少し早く気づいていれば」を「早い段階で火災に気づけてよかった」に変えてくれるんです。ただ、小樽市の住宅用火災警報器の設置率は71%、全国の82%に比べ11%も低い設置率です。まだご自宅に住宅用火災警報器を設置されていない方は早期に設置をお願いします。また、少し気にしていただきたいと思っているのが、ご両親が住んでいる家にも設置されているかという事です。実は、火災で命を落としている方の約7割は65歳以上の方です。住宅用火災警報器の設置がご自分のご両親を守ることにつながると思うと設置してあげなきゃなって思いませんか。設置していないなと思われる方は、この機会にぜひご検討をお願いします。

 

(FMおたるパーソナリティー)

住宅用火災警報器による火災の早期発見はご自分ももちろんですが、その家族の命、そして財産を守るということにつながっていくんですよね。その住宅用火災警報器なんですが、どういうところに設置するとよろしいでしょうか。

 

(谷本)

はい。小樽市で設置を指導しているのは寝室の天井、または壁、次に寝室が2階以上にある場合は寝室がある階の階段の天井、または壁です。住宅用火災警報器は大きく2つのタイプがあるんですけれども、煙に反応するものと熱により反応するものがあります。寝室や階段には煙に反応するものを選択してください。また、台所には必ず設置しなければならないわけではありませんが、住宅用火災警報器の設置をお勧めしています。台所には調理による熱や蒸気に反応する熱タイプでも構いませんが、早期に煙に反応する煙タイプをお勧めしています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

住宅用火災警報器にも煙と熱で2つのタイプというのがあるんですね。設置した後に気をつけるということはありますか。

 

(谷本)

そうですね。設置したから大丈夫ではなくてですね、すでに住宅用火災警報器を設置されている方も一般的なものは10年くらいすると電池切れや煙に反応しなくなり、作動しなくなる恐れがありますので、「10年経ったら取り替える」を合言葉に10年経ったものは取り替えるようにしましょう。

 

(FMおたるパーソナリティー)

合言葉は「10年経ったら取り替える」ですね。住宅用火災警報器以外にはどういう事に気をつけるとよろしいですか。

 

(谷本)

はい。皆さんは自宅が火事になった時に逃げようと思ったら、階段や廊下などを通ると思います。その階段や廊下に物とかを置いてはいませんか。普段は歩いたりするのに支障はないかもしれないんですが、実際に火災が起きると停電も発生します。真っ暗な中で急いで逃げなきゃって思ってるのに、物にぶつかったりつまずいたりして避難に苦労することになると思います。避難経路の確保はいざという時にとても大切です。万が一の事を考え、階段や廊下にはなるべく物を置かないようにしてください。

 

(FMおたるパーソナリティー)

普段から火災を起こさないよう気をつけるだけではなく、住宅用火災警報器を設置して、避難経路を確保するなど、もしもの時の対策というのも大切なんですよね。では最後に迫市長から一言をお願いしたいと思うんですが。

 

(市長)

昨年は1年間を通じまして、火災件数も多かったのですが、何よりも亡くなった方が9名ということで、大変多かったというのは非常に残念な思いをしているんですね。ちょうど今この時期、火を使う機会も多いですから、市民の皆さんにとってもまずは、今、お話を聞いていただいて火の用心に努めていただきたいと思っていますし、市長として、市政に携わる者として、市民の皆さんの安全安心はしっかり守っていかなければいけないと思っています。火災による被害が少しでも減るような取り組みを、これからもしっかりやっていきたいと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

はい。わかりました。本日は迫市長、そして担当の小樽市消防本部予防課調査係の谷本さんにお越しいただいて、最近の火災の傾向と、そして火災予防についてということをテーマに色々とお話を伺いしました。迫市長、谷本さん、今日はどうもありがとうございます。

 

(市長・谷本)

どうもありがとうもございました。

エンディング

「明日へ向かってスクラムトライ!」では、番組をお聞きいただき市政に対するご意見ご感想もお待ちしています。

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