FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」令和2年7月20日放送分

公開日 2020年07月27日

更新日 2021年01月06日

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【前半】

  • リスナーからのお便り
  • 新型コロナウイルス感染症(クラスター収束宣言・臨時交付金事業)について
  • 国会議員への要請活動について
  • 夏の高校野球について

 

【後半】

  • 市立小樽美術館の特別展と外壁工事について

 

 

放送の内容

オープニング

毎月第1第3月曜日のこの時間は、「明日へ向かってスクラムトライ!」をお送りします。

市民の皆さんに小樽市の取り組みを知っていただくとともに、市民の皆さんからも市政に対するご意見、ご感想をお待ちしています。

「明日へ向かってスクラムトライ!」では、小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、さまざまなジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。

 

前半

(FMおたるパーソナリティー)

「明日へ向かってスクラムトライ!」、前半は小樽市長迫俊哉市長にお話を伺っていきます。迫市長、よろしくお願いします。

 

(市長)

よろしくお願いいたします。

 

(FMおたるパーソナリティー)

さて、7月も後半に入りまして、夏の本格的な暑さがやっと来たかなという状況ですね。

 

(市長)

そうですね。

 

(FMおたるパーソナリティー)

熱中症などにならないように気を付けていきたいところですが、前回、7月6日の放送で愛知県豊橋市にお住まいのラジオネームくじら山こうじさんからメッセージをいただきまして、「小樽に2度ほど来ているんですが、ちょっと気になった点があります。それは小樽駅や南小樽駅に降り立った時、関東の駅ではお馴染みの、その土地に縁のある音楽が無く、無音でちょっと寂しさを感じました。また、小樽に向かう新千歳空港駅からの快速エアポートの車内で、小樽にちなんだ音楽を流して気分を盛り上げるというのも一考の余地があるのではないでしょうか。小樽には星の数ほどご当地ソングがあるんですから。」というメールをお寄せいただきました。

 

(市長)

はい、ありがとうございました。ご提言をいただきまして、前回の放送の翌日、それから先週の金曜日と2回、JR小樽駅は新しく加藤さんという方が駅長になられたんですが、くじら山こうじさんからのお話について、駅長にもお話をさせていただきました。小樽駅には裕次郎ホームがあるのは村岡さんもご存知だと思うのですが…。

 

(FMおたるパーソナリティー)

そうですね、はい。

 

(市長)

ありますよね。石原裕次郎さんに縁のあるこの裕次郎ホームでは、毎日10時から夕方の5時まで、BGMとして裕次郎さんの曲が流れているということなんですね。ただ、ご提言のあった発車時に音楽をかけるということや、車内で音楽をかけるというのは、システム上なかなか対応が難しいというお話をいただいたんですね。特に車内は、通勤の方もいる、通学の方もいる、一般の方もいるという中で、音楽をかけるというのは難しいです、というお返事をいただいたんですね。ご提言いただいたことを直ちに実現するのは難しいのですが、日常的にJR小樽駅長さんとはいろいろなまちづくりのこともお話しさせていただいて、いろいろとご協力いただいていますので、これからもいろいろな事を話し合っていきたいと思っていますし、どんどんご提言もいただきたいと思っています。特に今年は、北海道で鉄道が開通して140周年という節目の年にあたるそうで、今、JRさんと小樽市の間で、いろいろな事業ができないかということを検討していますので、これからJRさんと連携しながら、これからの小樽の街のこと、あるいは小樽観光のことを考えていきたいと思います。引き続き、くじらやまこうじさんからもご提言をいただきたいと思っています。ありがとうございました。

 

(FMおたるパーソナリティー)

そうですね。ぜひ小樽駅の4番ホーム、裕次郎ホームでちょっと耳を傾けていただければと思います。早速、JRの加藤駅長にお会いいただいて、ありがとうございます。

 

(市長)

いいえ、とんでもございません。

 

(FMおたるパーソナリティー)

さて、小樽の話になりますが、新型コロナウイルス感染症の感染者集団、いわゆるクラスターですが、先週の土曜日7月18日に小樽市からは収束宣言が出されましたよね。とはいえ、特に飲食店については二度と同じような事例が起きないよう、今後気を配らなければならない点があると思うんですが、こういう点はいかがでしょうか。

 

(市長)

そうですね。18日に収束宣言をさせていただきまして、特に昼カラオケの休業のお願いもしていたのですが、それを解除しました。飲食店の皆さんから賛否両論ありまして、「まだ昼カラオケの休業要請を解くのは早いんじゃないの。私たちも心配です」と言うような事だとか、「感染防止対策とよく言うけど、実際、経営者として、どうやっていいかわからないよ」という声も、実際にあるわけです。そういう中で私どもも、飲食店を始め、接客を伴うお店の経営者の皆さんには、具体的にこういうことをやってくださいというチェックシートみたいなものを配りまして、それを見ながらまずは確認していただくということで、ビラを配ったところなんですね。これからの様子がどうなるか分かりませんが、またこういうような状況になるとすれば、ご心配されている飲食店などの経営者の皆さんに、実際にお集まりいただいて、説明会みたいなものも、「実際こういうふうにやるんですよ」(と説明する)ということも必要かなということは、今、庁内でも議論しています。具体的にお伝えしていくということが、少しでも不安の解消に繋がると思っていますので、引き続き、我々としてはどんなことができるかを考えていかなければいけないですし、こういうクラスター、集団的な感染が再び起こらないように、引き続き、市民の皆さんにもご理解ご協力をお願いしたいと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

今回、たまたま小樽の場合は、昼のカラオケができる飲食店で発生したということであって、これは他のところでも可能性はあったということですよね。

 

(市長)

そうですね、おっしゃる通りですよね。ですから他人事と思わないで、予防をしっかりやっていただきたいと思いますね。

 

(FMおたるパーソナリティー)

そうですね。

 

(市長)

今回のケースで保健所がお店の内部をいろいろ検査をしました。その中で新たに分かった事もあるので、あらかじめカラオケの業界で示されているガイドラインがあるのですが、さらに小樽独自の検証の結果も反映した形のチェックシートにしてありますので、ぜひ参考にしていただきたいと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

トイレのドアノブですとか、スリッパも。

 

(市長)

スリッパもですね。実際に検証しますと、ウイルスの断片というんですか、それが店内広くに点在していたということなんですが、トイレの中にもかなり点在していたということですので、ここも改めて注意していただかなければならないところだということで、チェックリストの中には加えました。

 

(FMおたるパーソナリティー)

はい、分かりました。さて、その新型コロナウイルス感染症に関するさまざまな対策に資する、第2次となります国の臨時交付金ですが、小樽市への配分額が17億円規模と、大変大きな金額が交付されるとのことでした。どのような割り振りで使われるのか、現在、市役所の中でも協議の最中だと思うのですが。

 

(市長)

できるだけ早く整理したいと思っていますが、市役所庁内のいろんな職場から自分の職場ではこういうことをやりたいと言う要望が出ていますので、今それを全部ヒアリングを行いまして、各部職場ごと、あるいはそのジャンルごと、バランス良く配分できるような形で月内には整理したいと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

はい、分かりました。スケジュールが大変タイトな中で、多くの効果的な事業の実施に向けて進めていかなければならないと思います。どうでしょう、市長としてお考えになられている大局、枠組み、また着目されているポイントなどありましたら。

 

(市長)

前にもちょっと話したかもしれませんが、次の第3波に備えるためには、医療、検査、それから消防も含めた救助、この体制をしっかり整えていかなければいけませんので、市立病院、保健所、それから小樽の消防署、ここの資機材はまず充実させなければいけないと思っています。これが一つの柱になってくると思うんですね。それから二つ目は経済対策になりますが、これまでは飲食店、それから小売、宿泊業、観光客が減っているということと、市民の皆さんの外出の自粛があったという事で影響を受けていますので支援してまいりましたが、それ以外の業種も実は大きな影響を受けているんですね。ですから飲食、小売、宿泊業以外の業種の皆さんへの支援策というのも、今、検討しています。先週の土曜日18日から発売した飲食店応援クーポン券も、もう今日完売になったということですね。

 

(FMおたるパーソナリティー)

あっという間ですね。

 

(市長)

ですからこれを次にもう一度やるか、違うことをやっていくかということも検証しなければいけないと思っています。この後、商店街で使えるクーポン券を発行しますので、その状況を見ながら飲食店のクーポンを再度やるかどうかということは検討していきたいと思っています。それからもう一つ、市民の皆さんに直接関係あるとすれば、公共施設がいろいろありますが、その入り口には、今テレビなどでもよく出ていますが、検温システムを各公共施設の入り口に配備したいと思っています。

今、九州あたりで大雨の被害があります。避難所での感染症対策というのも考えていかなければいけないので、今ある備蓄品の他に、感染対策に必要になる備蓄品もさらに充実させなければなりませんので、そこにポイントに置きながら予算を編成していきたいと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

避難所は密になりやすい環境ですから、新しいスタイルというのも構築していかなければなりませんね。

 

(市長)

そうですね。だから備蓄品を増やすだけではなくて、避難所をどう運営していくかというソフト面も大事な視点だと思いますので、そこはしっかりやっていきたいと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

はい、分かりました。さて、現在は国会が閉会中ということで、国政報告などで地元へ帰られている国会議員の皆さんが多いと思うのですが、そんな中、市長は先週、自ら東京に出向かれて、また北海道に戻っている国会議員にいろいろな分野の要請活動を行われたということですが、小樽のためにどんなお願いをされたんですか。

 

(市長)

今は国会が閉会していますので、それぞれ代議士の皆さんが地元にお戻りになって、国政の報告や地域の要望を汲み取っていらっしゃるのですが、先週は地元に関係するお三方とお会いする機会がありました。衆議院議員の中村裕之さんには、後志管内の20市町村で作っている後志総合開発期成会というのがありますので、後志全体の発展・振興のための要請を行いました。例えば小樽で言うと港ですね、今整備していますが、この整備促進をお願いしました。私は後志の中で国道と新幹線の期成会の会長も務めてますので、高速道路の整備促進、それから北海道新幹線の整備促進をお願いしました。それから同じく衆議院議員の佐藤英道さん、佐藤さんは比例区の方なんですが、道内をくまなく、精力的に回っていらっしゃるのですが、小樽にもお寄りいただきまして、これは山本商工会議所会頭とも一緒に臨みました。会頭から小樽の今の経済状況、コロナで大きな影響を受けていますとお話をさせていただきました。私からは病院の問題ですね、市立病院は感染者を受け入れてますが、入院や外来の収益がかなり落ち込んでいるんですね。

 

(FMおたるパーソナリティー)

そうですね。

 

(市長)

ですから、病院の支援を充実してもらいたいと要請させていただきました。その後、先週の金曜日には参議院議員の長谷川岳さんですね。長谷川さんは総務副大臣、実は非常にFMおたるさんとも関係がありまして、今年度中にFMおたるの難聴地域を解消するための中継場を3個所、市内に作ることになっているのですが、この国からの補助金をいただくために長谷川副大臣には大変お世話になりまして、そのお話もさせていただきましたが、8月中には補助金の交付決定もしていただけるという大変ありがたいお話をいただきましてね。これが実現いたしますと、現在FMおたるが聞きづらくなっている張碓、桂岡地区の皆さん、それからオタモイ、塩谷方面の皆さん、そこでもFMおたるを聴くことができると。防災上も非常に大事なんで、今年度中になんとか整備は完了する予定でいます。今回こういうお三方にご説明を色々させていただいて、市の要望もお伝えさせていただいたところです。

 

(FMおたるパーソナリティー)

はい、ありがとうございます。さて、話は変わりますが、先週7月18日(土)から高校球児たちが一度は諦めた夏の大会、全道大会までとはなりますが、開幕となりましたね。

 

(市長)

良かったですよね。今、全国で熱戦が展開されてますし、小樽でも始まったということで大変楽しみにしています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

実は迫市長も高校球児だった過去があるわけですね。

 

(市長)

そうですね。

 

(FMおたるパーソナリティー)

小樽潮陵高校でピッチャー、しかもエースをやってらっしゃったというですが、やっぱり甲子園がなくなるということは相当ショックな出来事ですよね。

 

(市長)

そうですよね。今回の大会は代替大会と言っていますが、来年卒業を迎える3年生にとっては唯一最後の大会になってしまった訳ですからね、本当に悔いを残さないで戦ってもらいたいと思いますね。

 

(FMおたるパーソナリティー)

そうですね。今回は独自大会と言うことで、保護者の方であったり関係者以外は入ることができない無観客試合となるんですよね。それを踏まえて、FMおたるでは7月25日(土)準決勝、そして決勝の代表決定戦ですね、こちらを実況生中継、特に準決勝2試合については今回初めて実況するという形になるのですが、なんとこの25日(土)の準決勝2試合について解説を迫市長にお願いしております。よろしくお願いします。

 

(市長)

こちらこそよろしくお願いいたします。一般の皆さんは観戦できませんので、試合の様子を皆さんにしっかり村岡さんと一緒にお伝えしたいと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

昨年は残念ながら公務がありましてできなかったのですが、2年振りとなりますが、どうぞよろしくお願いします。

 

(市長)

よろしくお願いいたします。

 

(FMおたるパーソナリティー)

前半は小樽市長迫俊哉市長にお話を伺っていきました。迫市長、どうもありがとうございます。

 

(市長)

どうもありがとうございました。

 

後半

(FMおたるパーソナリティー)

「明日へ向かってスクラムトライ!」、後半は小樽市職員の方々にお話を伺っていきます。今日は8月からの美術館の展覧会について、担当の市立小樽美術館学芸員の星田さんにお話を伺っていきます。星田さんよろしくお願いします。

 

(星田)

こんにちは。よろしくお願いします。

 

(FMおたるパーソナリティー)

さて、小樽市の美術館ですが、昨年、開館40周年を迎えられたんですね。おめでとうございます。改めて、どういう美術館なのか教えていただけますか。

 

(星田)

はい。美術館の建物は昭和27年の建物で非常に古くて、郵政省の小樽地方貯金局を再利用した建物なんです。これは実は戦後日本の貴重なモダニズム建築と言われていまして、建築家は小坂秀雄という著名な方なんですが、外務省ですとか、ホテルオークラで知られている大変有名な建築家の方なんです。しかも小坂にとって初めての鉄筋コンクリートの建物ということで、小坂は日本建築学会賞を受賞していますが、その受賞の翌年に建設された、つまりその時代の日本のトップの建築家が作った貴重な建物なんです。

 

(FMおたるパーソナリティー)

そういう建物が小樽にあるというのが、まず、すごいなと思いますが、旧手宮線の横に隣接していまして、とても良い環境にあると思うんですが、一見すると美術館とは分かりにくいですよね。建物内部については10年ほど前にリニューアルされてるということですが、どういう特徴があるものなんですか。

 

(星田)

当館は全国的に見ても類例がないと言われているんですが、市民運動でできた美術館なんです。もともとは中村善策のための美術館をつくりたいという熱意のある方々が始められた運動で、小樽中央ライオンズクラブの創立20周年事業として募金活動が始められました。それが原型になって美術館が誕生しましたが、その期成会の方々は美術館が開館してからは協力会となって、今も側面から支援してくださっています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

まさに市民の声を反映していることなんですよね。今、色内大通りに面した外壁に足場が組まれていまして、外壁の塗装工事が行われているんだそうですね。

 

(星田)

ええ。さびやひび割れが目立っていまして、手宮線を通る観光客の方からも外壁が残念だという声が聞こえてきまして、33年ぶりに正面玄関の外壁の一面を今、修理しているところです。

 

(FMおたるパーソナリティー)

33年振りなんですね。この辺りはかつて北のウォール街とも呼ばれまして、近代建築の歴史を一同に体験できる日本でただ一つの地域ですよね。

 

(星田)

向かいの日銀とは全く対照的な建物で、この空間の中に明治の石造り建築だけではなくて、昭和を代表するようなモダニズムの建築があるということを、建築史家の駒木定正先生が新聞に寄稿されましたり、論文を発表されたりしていますので、徐々に関心を持っていただけるようになってまいりました。

 

(FMおたるパーソナリティー)

そうですね。美術館の誕生の時と同じく、今回も何か市民の動きというのあったんでしょうか。

 

(星田)

昨年の冬から地元30名のアーティストの方々がチャリティー展を開いてくださいましたし、今、フランス在住で活躍されている小樽出身の女流画家でマユミ・ウヌマ・リンク先生という方が、昨年個展を開催された時の売り上げの一部を寄付してくださったりとか、大変温かな積み重ねがありまして、さらに一気に進んだのは水彩画家の白江正夫先生のご遺族からの多額の寄付がございました。

 

(FMおたるパーソナリティー)

そうなんですね。こうした皆さんの温かいお気持ちがあると、市の美術館としても励みになりますよね。その水彩画家の白江正夫先生ですが、もう少し詳しく教えていただけますか。

 

(星田)

白江先生は過去に2回特別展を当館で開いておりまして、小樽美術館のことを大変気にしてくださっていました。そして自分がもし亡くなった際には小樽美術館に貢献したいと美術館のためになる形で寄贈したい、それがどこに使われるのかわからない状態ではなくて、来館者が見てわかるところに使われて、つまり美観ですね、きれいになったねと皆さんに喜んでもらいたいと、そういうものでした。

 

(FMおたるパーソナリティー)

ということは、まさに白江先生の思いが今回の工事につながっているんじゃないかなと思いますが、ありがたいですね。

 

(星田)

もちろん駒木先生の新聞記事ですとか、ニュースレターをご覧になったことも大きなきっかけだと思います。白江先生は、画家としては道展と日本水彩画会に所属していまして、北海道の大変厳しい冬を描いた「さいはて」という作品で内閣総理大臣賞を受賞されています。それで全国的に高い評価を受けられた方です。小樽の画壇だけではなくて、北海道の画壇全体を牽引していく存在であり、大変尊敬されていました。2014年に亡くなられて、今年は没後6年の七回忌になります。

 

(FMおたるパーソナリティー)

そうなんですね。さて、長く休館されていた美術館ですが、8月に特別展を開かれるそうですが、どういう展覧会なのか教えていただけますか。

 

(星田)

「水彩画家・白江正夫からのメッセージ」を開催いたします。実は今年、富良野で展覧会が予定されていたんですが、大変残念なことに中止となりまして、それであれば今、外壁工事を行っておりますし、七回忌になる今年、白江先生のことを偲ぶ大きな展覧会を行ったらどうだろうかと思いまして企画いたしました。

 

(FMおたるパーソナリティー)

タイトルが「白江正夫からのメッセージ」とありますが、これはどういう意味合いが含まれていますか。

 

(星田)

先ほど申しました、たくさんの作品を収蔵している美術館のために、死後お金を使ってほしいという遺言のようなメッセージを残されましたので、そのことと重ねています。

 

(FMおたるパーソナリティー)

そうですね。この回顧展と外壁の工事が両方タイミングよく実現となりましたが、この外壁の完成というのはいつになるんですか。

 

(星田)

8月いっぱいかかりまして、9月の第1週から色内通り側の正面玄関の外壁がきれいになって、皆様をお迎えできると思います。

 

(FMおたるパーソナリティー)

はい。10月11日までこの展覧会は開かれていることですからね。

 

(星田)

ええ、併せてご鑑賞いただければと思います。

 

(FMおたるパーソナリティー)

では、白江正夫先生のその絵の特徴ですとか、見どころを教えていただけますか。

 

(星田)

今回の展示作品は50点、すべて水彩画で、道展や日本水彩展に出品された代表作が中心になります。それに加えて、ご遺族秘蔵の12点が加わります。今回はできるだけ小樽風景に絞った内容を心がけております。

 

(FMおたるパーソナリティー)

そうなんですね。この白江先生の作品ですが、一言で言いますとどういう作品でしょうか。

 

(星田)

失われていくものへの愛惜の情と見ております。20代から小樽に住まわれておりまして、この街と白江先生の作品というのは大変密接に結びついていました。小樽運河、築港の開発、それからグランドホテルなどの高層建築と民家、妙見市場、銭湯というような、きっと皆さんが記憶されている小樽の風景が随所に出てきます。

 

(FMおたるパーソナリティー)

特に小樽の皆さんにはご覧いただきたい内容になっていますよね。さまざまなイベントが中止や延期になっていますが、展覧会は8月から10月と長期に渡りますから、状況を見ながらご覧いただきたいと思いますね。迫市長、ぜひ小樽の皆さんにこそご覧いただきたい、そんな展覧会、そして美術館ですよね。

 

(市長)

そうですね。今、お話がありましたが、築港の開発は私も関わってきましたので、そういう絵も楽しみにしてます。ただ、この間、コロナの関係で休館が何回かありましたが、この特別展はちょっと長期になりますが、このまま順調にいって、この期間閉館することのないように続けていければいいなと思っています。多くの皆さんにお越しいただきたいと思います。

 

(FMおたるパーソナリティー)

はい。今日は迫市長、そして担当の市立小樽美術館主幹学芸員でいらっしゃいます星田さんに来ていただきまして、現在行われてている外壁工事と、そして8月からの特別展「水彩画家・白江正夫からのメッセージ」について、いろいろとお話をお伺いしました。迫市長、星田さん、どうもありがとうございます。

 

(市長・星田)

どうもありがとうございました。

 

エンディング

「明日へ向かってスクラムトライ!」、今日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。

この番組ではみなさんからのメッセージをお待ちしています。

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