FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」令和2年12月21日放送分

公開日 2021年02月03日

更新日 2021年03月09日

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【前半】

  • 本格的な雪のシーズンを迎えて
  • 小樽市議会第4回定例会について
  • 新型コロナウイルス対策について

【後半】

  • 小樽市点字図書館について

放送の内容

オープニング

毎月第1第3月曜日のこの時間は、「明日へ向かってスクラムトライ!」をお送りします。小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、さまざまなジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。

前半

(FMおたるパーソナリティー)
「明日へ向かってスクラムトライ!」前半は小樽市長迫俊哉市長にお話を伺います。迫市長、よろしくお願いします。

(市長)
よろしくお願いいたします。

(FMおたるパーソナリティー)
先週は12月としては気温の低い日が続きましたよね。

(市長)
そうですね。

(FMおたるパーソナリティー)
この冬は暖冬という長期予想もあったので、いきなりという感じがあったんですけど、例年に比べますと雪の量少ない感じがするんですが平年ですと今の時期でどのくらいの降雪量になっているのでしょうか。

(市長)
降雪量というのは毎日何センチ降ったかというのを積み上げていくんですけれども、先週の15日までの資料なんですが、平年ですと、平年というのは30年間のデータなんですけれども101cmでした。昨年は少なかったですから、昨年は79cmなんですけれども、今年は36cmです。

(FMおたるパーソナリティー)
ずいぶん少ないですね。

(市長)
そうですね。去年と比べても半分以下ですし、例年に比べますと3分の1くらいということで、気温は低いですけれども雪の量は例年より少なくなっていますね。

(FMおたるパーソナリティー)
ただ全国的に見ますと、新潟県や群馬県の山沿い、それから北海道内でも岩見沢などで雪の量が多くなってますよね。

(市長)
そうですね。本当にたくさんの雪が降っている、テレビなどでも拝見させていただいていますけれども、市民の皆さんの一番の要望というのは何といっても除排雪なんですね。ですからこれから小樽も雪がどんどん降ってきますけれども市民の皆さんの生活の安心・安全、これはしっかり守っていきたいと思っていますし、いつもお話しさせていただいているように予防保全と言いまして、危険になる前に排雪をするという、これは心がけてやっていきたいと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
はい。さて今月の2日から今年最後の議会が始まりまして今日21日が最終日ですね。

(市長)
そうですね。

(FMおたるパーソナリティー)
迫市長おつかれさまでした。

(市長)
ありがとうございます。

(FMおたるパーソナリティー)
報道を目にしていますと多くのテーマがあったように感じるんですが振り返ってどのようにお感じになっていますか。

(市長)
おっしゃるとおり、12月の議会というのはそれほど多くのテーマはいつもないんですけれども、今年は特別多かったですね。いろいろ感じることもありましたけれども、一つには収支改善プランというのがありまして、将来に向けて人口が減っていきますから、税収も当然減ります。そういった中でどういった収支、収入があって、かかる費用があって、どれぐらい不足するのかというような見通しを立てているんですけれど、時点修正しますと、昨年に比べますとこの収支の不足額というのが増えているんです。このことを受けましてやはり議会の皆さんからは収支不足が増えていくことをどう考えているのか、あるいは職員のコスト意識が不足しているのではないかですとか、あるいは今回の議会の中で市が進めている事務とか事業とかがあって、これの効果はどのぐらいになっているのか聞かれても答えることができない場面が多々あったんですね。ですから私もこのことはすごく重く受け止めていまして、改めて収支改善プランというのをベースにですね、職員一人一人がコスト意識をしっかり持って自分たちのやっている事業がどのくらいの効果を生んでいるのか、成果を上げているのかということを目に見えるような、よく可視化と言いますけど目に見えるような形で市民の皆さんにもお示しをしていく必要があるのだろうと思いまして、改めてやっぱり成果だとか効果だとかあるいはコスト意識、こういったものをしっかり考えていかなければならないなということを思い知らされたという感じですね。今まで以上にしっかりやっていかなければいけないと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
人口が減っていきますから、当然税収が伸びていかないというのは理解できるんですけど、ただこうした中でも市民の皆さんからの要望というのは多様化していきますので、やはりコスト意識を持って本当に必要な事業を厳選していくというのがやっぱり大切なことだということですね。

(市長)
そうですね。はい。

(FMおたるパーソナリティー)
今回の市議会では具体的にはどういったテーマが議論されたのでしょうか。

(市長)
いくつかご説明させていただきたいと思います。この前も番組の中でお話ししてきたものもありますけれども、一つには組織の改革です。これは条例の改正が伴いますので議会には議決を頂かなければならないんですけれども、やはり社会経済状況がいろいろ変化していく中で、組織も今までどおりではいけないということで、少し時間をかけながら、組織改革の議論をしてきましたが、一番大きなのはやはり、こども未来部というものを新設しまして、これは子育て支援策をしっかりやっていくということを市民の皆さんにお示しをしたいということと、それから子育てに関することをワンストップで受けるということです。ある意味行政サービスを改善するという意図でこども未来部というものを創設します。ただこれは議会からもご指摘を頂いたんですけれども、部としては一つになるんですけれども職場が市役所であったりあるいは放課後児童クラブは商業高校の中に、これは教育委員会と一緒なんですけど商業高校の方にあったりとか、あるいは子育て世代包括支援センター、これは保健所にあったりとか職場が分かれるものですから、ここはしっかり連携体制をとってくださいということで議会からも指摘を受けましたので、これはしっかりと連携を取りながら、市民の皆さんにご不便をかけないようにして行きたいなと思っています。
それともう一つは福祉保険部というのを新たに設置をさせていただきます。これは今までの職場で言いますと、たるさぽ、いろいろ生活支援の相談を受けているたるさぽというものがありますけれども、たるさぽですとかあるいは地域福祉課とか障害福祉課という複数の課があったんですけれども、これを一つにまとめる福祉総合相談室というのを新設しまして、福祉に関わる相談をワンストップで受け入れようということで考えていますので、一つにはこの組織改革としてはこども未来部を新設するというのと、福祉保険部というのを設置してその中に総合相談窓口を開設させていただくというのが一つのポイントですね。ここをご議論いただきました。
それから公共施設の長寿命化計画、これは前回もお話をさせていただいたと思うんですけれど市内にある公共施設が本当に老朽化していますし、それから耐震強度、これも不足しているのが結構ありますので、約40年くらいかけてこういった公共施設を新たに作ったりそれから移転をしたり、場合によっては廃止したりという計画なんですけれども、一番のポイントはこれも新聞で報道されていましたが市役所の庁舎と、それからプールを併設した総合体育館。これをどっちを先にやるんでしょうかという優先順位を今回は問われまして、ただどちらにしても多額の費用が掛かりますので、同時進行はできないわけですね。財政状況を考えると。そうするとどちらを先にやるかということになるのですが、それを議論するための情報はまだまだ足りない、この長寿命化計画だけでは足りないということで別途個別の計画を作って、より具体的にどういった規模でどういった機能を持ってそれから例えば総合体育館ですと、ランニングコストがどのぐらいかかるのということなどもお示しをする材料として個別計画を作って、改めてこの優先順位についてはご議論をいただこうということになりました。ただ公共施設の長寿命化計画につきましては、今年度中に策定をさせていただきますので、3月末までには策定するんですが、それまでの間に市民の皆さんのご意見をお伺いする機会を設けてありまして、実は今日から1月の20日までパブリックコメントを実施させていただくことにしています。これは市のホームページで長寿命化計画をご覧いただくことになっていますので、市民の皆さんからのご意見をいただければと思っています。
それからもう一つは、ふれあいパスってご存知ですよね。高齢の方々の外出を支援するためにバス代を助成しているんですけど、やはり市の財政状況が大変今厳しい状況の中で、今までどおり実施していくのが難しいということと、やはり将来に向けてこの事業を継続していくためには、やはり一定程度制限を設けなければいけないということで、市役所の中では年齢で制限しようとか、あるいは所得で制限しようだとか、今お配りしている冊数、パスですね、制限しようとか、いくつかのプランを考えて、その中で最終的に今までは無制限だったふれあいパスを年間12冊ということで制限することにさせていただきました。今までどおりやっていただきたいという大変多くの声も頂いておりまして、それはそれで私も重く受け止めてるんですけれども、やはり市の財政状況が厳しい中で、この事業をこの先も続けていくことになれば、やはり一定程度制限せざるを得ないなということで議会の方にもご理解をいただいたというところでして、今回の議会であったような組織改革の問題、それから公共施設の長寿命化計画の問題、それから今お話ししたふれあいパス、これがやはり大きなテーマとして議論になったというところですね。

(FMおたるパーソナリティー)
わかりました。既に報道にもありましたけれども市役所庁舎と、そしてプールを併設した体育館の優先順位、これが問われているということで、どちらも建設費が多額になりますから、ちょっと悩ましいところでありますね。

(市長)
そうですね。老朽化している公共施設というのは必ずしも市役所の庁舎と体育館だけではなくて、その他にも市民会館あるいは福祉センターだとかいろいろありますけれども、この市役所の庁舎とプールを併設した体育館というのは相当多額な経費もかかりますし、同時に手をかけていくということができませんので、やはりどちらを先にやるかということについてはこれからも議会のご意見あるいは市民の皆さんのご意見を伺うために別個個別の計画を作成して改めてご審議いただきたいと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
はい、わかりました。さて、政府は新たに新型コロナウイルスの対策を決めました。迫市長はどのようにお考えでしょうか。

(市長)
今回で3次の補正予算なんですね、コロナ対策については。国の1次の補正予算では地方創生臨時交付金というのを国が地方自治体に配分しているんですけれども、この1次の段階で1兆円。それから2次補正の段階で2兆円が地方自治体に交付されています。今回の3次の補正予算では1兆5000億円を改めてまた地方自治体に交付して新型コロナウイルス対策に充てるいうことになっているんです。まだ小樽市にどのくらいの臨時交付金が配分されるかまだわからないんですけど、やはり柱としてはこれまでどおり三つありまして、医療、それから検査体制の強化、これはまずしっかりやっていかなければいけないと思っていますし、あるいは消費喚起なども含めた市内経済を維持する、雇用を守るという観点からしっかりこの経済対策を進めていかなければいけないと思っていますし、もう一つはポストコロナと言いまして、新型コロナウイルスの感染が収束した後のまちづくりも意識した対策というのを今から考えていかなければいけないと思っていますので、そういった事業に今回交付される交付金を充てていきたいと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
わかりました。前半は小樽市長迫俊哉市長にお話をお伺いしました。迫市長どうもありがとうございます。

(市長)
ありがとうございました。

後半

(FMおたるパーソナリティー)
「明日へ向かってスクラムトライ!」、後半は小樽市役所職員の方々にお話を伺います。小樽市には図書館や総合博物館などの社会教育施設のほか市民ホールや観光施設を含め市民の皆さんが利用するさまざまな施設があります。本日は福祉部障害福祉課の菅澤さんにお越しいただきましたので福祉の施設の中から小樽市点字図書館についてお話を伺っていきます。菅澤さん、よろしくお願いします。

(菅澤)
よろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
さて、小樽市点字図書館ということなんですが、この施設の名前初めて聞くというリスナーの方もいらっしゃるかもしれません。施設の概要を教えていただけますか。

(菅澤)
はい。小樽市点字図書館の歴史は古くてですね、昭和46年11月に全国の視覚障害者の方へ点字図書および録音図書で各種情報の提供を行う施設として開設されました。現在社会福祉法人小樽市社会福祉協議会が運営しています。場所は富岡1丁目にある小樽市総合福祉センターの3階にあります。点字図書館自体は全国でも73カ所しかなく貴重な図書館になります。主な業務内容は点字図書、録音図書、デイジー図書の貸し出しや制作、点訳、音訳のプライベートサービスを行っているほか、これらの制作ボランティアを養成しています。

(FMおたるパーソナリティー)
全国でも73か所しかない点字図書館が小樽にもあるということなんですが、お話の中で点字図書、そして録音図書、またデイジー図書とお話がありましたが、デイジー図書というのはどういうものなのでしょうか。

(菅澤)
なかなか耳慣れない言葉だと思います。デイジー図書のデイジーはデジタル録音図書の国際標準規格のことで、この規格で録音するとCD1枚に50時間以上収録できるものになります。

(FMおたるパーソナリティー)
そうなんですね。これは初めて私も知りました。このそれぞれの図書なのですが、どのくらい利用されているものなのでしょうか。

(菅澤)
点字・デイジー図書の昨年度の貸出件数ですが点字図書館が直接貸し出した点字図書は93件。デイジー図書は4364件になります。また、ダウンロードで利用されているタイトル数が点字図書が3428件。デイジー図書は6万6212件になります。小樽市内だけでなく全国の視覚障害者の方々にも利用されています。

(FMおたるパーソナリティー)
ダウンロードでも利用していただけるということで、小樽だけではなくて全国にも貸し出しをしているということなんですね。視覚障害者の方々にとって、この点字図書館というのは情報を提供してくれる大切な施設ということになると思うんですが、点字図書にデイジー図書、これらはどのように制作をされているのでしょうか。

(菅澤)
点字図書についてですが、まず本を選びます。その後、点訳者がパソコンを使って点訳をします。漢字を正確に点訳することが大事なので人命や地名などに注意しながら進めます。一次校正、二次校正し、完成したものを点字図書館に渡し、点字プリンターで打ち出した後、専用のバインダーで製本しますが点字図書はページ数の関係で複数刊になります。ここまでの作業は点訳1人、一次校正2人、二次校正1人の4人1チームで制作にあたり、作業期間は6カ月から1年ぐらいかかるそうです。

(FMおたるパーソナリティー)
ええ!一冊の本を点訳するのに早くても半年は必要になってくるんですね。大変な根気とスタミナが必要になるんじゃないかと思いますが、では変わって、デイジー図書の方はいかがでしょうか。

(菅澤)
デイジー図書の制作については、点字図書と同じく選書コーディネーターが本を選び朗読者に渡します。朗読者は渡された原本の下調べを行います。下調べは漢字の読み、地名、人名、方言、アクセントなどを確認します。下調べが終わった後に録音スタジオにて録音を始めます。録音終了後に校正者が録音した音声を聞きながら校正します。校正では誤読、アクセント、イントネーション、読みの雰囲気などに気を付けながら確認していきます。この校正を一次、二次と行い、さらに別の校正者がチェックを行った後、朗読者が指摘された訂正箇所を再録音します。次に三次校正者が正確かどうかを確認しますが、この作業はしばしば四次校正まで続くそうです。四次校正の後に、今度は編集者がパソコンで音声編集・加工ソフトを使って編集作業を行い完成となります。ここまでの作業の期間は、本のページ数にもよりますが早くて3カ月、長いものでは1年かかり、制作に関わる人数も1冊の図書に朗読者1人、校正2人、編集1人の計4人で作成にあたります。

(FMおたるパーソナリティー)
点字図書もデイジー図書も1冊を完成させるのに本当に長い時間と、そしてボランティアの皆さんの大変な労力が必要なんですね。こうして作られる点字そしてデイジー図書、どういった種類の本が作成されているのですか。

(菅澤)
図書のジャンルは、ミステリー、恋愛小説や時代物、随筆などの日本文学や外国文学の翻訳本や、哲学、自然科学、健康問題などさまざまな分野から選ばれていまして、人気のジャンルは文学部門の小説、時代物だそうです。このほか市の広報紙であります広報おたるなど急ぐものは10人で作成にあたり、1週間くらいの短期間で完成させるそうです。ただ、市の広報誌などは特例で点字図書もデイジー図書も少ない人数で制作しています。これは表現に統一性が保たれるようにするためです。点訳の場合は点字は全てひらがなになるため、同じ本の中で違う表現にならないように気をつけたり、音読であれば読み手を一人にすることで表現を統一させるための工夫をしているとのことです。

(FMおたるパーソナリティー)
いろいろなジャンルの図書が制作されて視覚障害者の方たちへ情報が提供されているということなんですね。その他にも点訳、音訳のプライベートサービスがあるというお話がありましたがこれはどういったサービスなのですか。

(菅澤)
点訳、音訳のプライベートサービスは各種雑誌や電化製品の説明書などさまざまな依頼があるそうです。昨年度については55件の依頼がありました。

(FMおたるパーソナリティー)
取扱説明書ですね。大切ですよね。さて、ここまでは点字図書館で行われている業務についてお話をしていただきましたが、この業務を行っていくにあたって欠かせない人たちの存在があるそうですね。

(菅澤)
そうなんです。点字図書館の業務を行っていくうえで欠かせない存在が点字図書、デイジー図書の制作ボランティアさんです。それぞれ小樽点訳友の会、小樽朗読友の会に所属しているボランティアさんになります。

(FMおたるパーソナリティー)
はい。それぞれの図書の制作はボランティアの皆さんの活動、ご尽力があってこそなんですよね。ではそれぞれのボランティアの皆さんの団体についてお話しいただけますか。

(菅澤)
まず小樽点訳友の会ですが、図書を点訳して点字図書を制作するボランティアグループになります。昭和47年に結成し、現在15人で活動されている団体になります。昨年度は28タイトル125冊の展示図書を作成されています。もう一つのボランティアグループの小樽朗読友の会は、図書を音訳して録音図書、デイジー図書を制作するグループです。昭和47年に結成し、現在81人で活動されています。昨年度は147タイトルを制作されました。ここでボランティアさんの活動の関係で一つご紹介したいお話があります。

(FMおたるパーソナリティー)
どういったお話でしょうか。

(菅澤)
先月の話になりますが、両団体とも活動期間も長く熱心に活動されていますが、小樽朗読友の会のボランティアの軽部亮子さんが公益財団法人鉄道弘済会と社会福祉法人日本盲人福祉委員会主催の朗読録音奉仕者感謝行事において校正奉仕者の全国表彰を受賞されました。この校正奉仕者の表彰は、全国で2人の方が表彰されました。

(FMおたるパーソナリティー)
全国でわずか2人なんですね。きっと軽部さんの長年の活動が評価されたんですね。

(菅澤)
そうなんです。この表彰は校正の奉仕期間を10年以上行い、1200時間以上の校正を行ってきた方が対象になりますが、軽部さんの実績は25年6050時間になります。さらに原本と照らし合わせ、録音全般やアクセント等を含めた総合的な照らし合わせを行い校正内容も正確であることが必要になるそうです。また、昨年度も朗読録音奉仕者の全国表彰を加藤瑠璃子さんが。デイジー編集奉仕者の北海道表彰を稲村和子さんがそれぞれ受賞されました。

(FMおたるパーソナリティー)
軽部さんだけではなくて他のボランティアの皆さんも授賞されて、小樽朗読友の会の活動、これは高く評価されているんですね。

(菅澤)
そうですね。ボランティアさんが作成した点訳図書、デイジー図書は日本点字図書館が管理するサピエというインターネット上のサイトからもダウンロードすることができますが、全国の方たちからも好評で、最初の方にお話ししましたが昨年度は点字図書、デイジー図書を合わせて約6万9000件ダウンロードされたそうです。このように正確な点訳、録音が評価されているボランティアさんのグループなのですが最近少し困っていることがあります。

(FMおたるパーソナリティー)
どのような困り事なのでしょうか。

(菅澤)
それはボランティアさんの後継者がなかなか見つからないことです。点字図書館では、点字図書製作ボランティア養成講座と録音図書製作ボランティア養成講座を隔年で交互に開催しています。点字図書製作ボランティア養成講座は5月から10月の期間で点訳の理論と基礎技術を1日2時間で計20回の講座を行っています。録音図書製作ボランティア養成講座も点訳と同じく5月から10月の期間に音訳、校正、編集の基礎を1日2時間で計20回行われます。この講座を受講されてからそれぞれの友の会に加入し活動してもらうことになりますが、この講座の受講者が年々少なくなっています。広報おたるや新聞に募集のお知らせなどを掲載してもらい受講者の募集をしていますが、なかなか受講者が増えていきません。以前は年に10人以上の申し込みがありましたが、ここ数年は5人を下回るような状況が続いています。今年は点字図書製作ボランティア養成講座の開催の年でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、受講者がいませんでした。来年は録音図書製作ボランティア養成講座を行います。点字図書や録音図書の制作ボランティアのことなど、もう少し詳しく聞いてみたいことがありましたら、点字図書館にお問い合わせ下さい。電話番号は25-7401です。開館時間は午前9時から午後5時までで、月曜日は休館日となっています。点訳図書や録音図書の作成にはボランティアさんの存在は欠かせませんので、ぜひ受講してもらい活動していただくようお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
はい、わかりました。視覚障害者の方々にとって大切な点字図書やデイジー図書の作成に携わるそれぞれのボランティアさんなので、なってくれる人が増えていきまして、今の技術が引き継がれていくと良いですよね。では最後に迫市長、一言お願いできますでしょうか。

(市長)
はい。私もですね、昨年点字図書館にも実際足を運ぶ機会がありましたし、今回の軽部さんの受賞を機に、いろいろとお話をお伺いしたんですけれども、本当にボランティアさん一人一人の技術の高さはもちろんですけれども、一つの図書を制作する際のチームワークの大切さについてお話も伺いましたし、本当に欠かすことのできない存在だということを改めて実感しました。今お話があったとおり、このボランティアさんの養成をしっかりして後継者を育てていくということも、これは大切な、そして大きな課題だと思っていますので、市としてもしっかりと応援していきたいと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
はい、わかりました。そして「明日へ向かってスクラムトライ!」ですが、今年最後の放送になりました。迫市長、今年1年、本当にお世話になりました。ありがとうございます。

(市長)
こちらこそお世話になりました。どうもありがとうございます。市民の皆さんには、本当にくれぐれも良い年をお迎えいただきますようにお祈りしています。

(FMおたるパーソナリティー)
ありがとうございます。本日は迫市長、そして小樽市点字図書館について担当の障害福祉課菅澤さんにお話をお伺いしました。迫市長、菅澤さん、どうもありがとうございます。

(市長・菅澤)
ありがとうございました。

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