市長記者会見記録令和3年1月4日

公開日 2021年02月04日

更新日 2021年02月04日

市からのお知らせ

動画データ:小樽市長記者会見令和3年1月4日(YouTube)

下記のとおり、市長から発表がありました(午後3時30分~)

(総務部次長)
定刻となりましたので、これより今年最初の市長定例記者会見を開催いたします。それでは、お手元の次第に沿ってご説明させていただきます。市長、お願いします。

(市長)
 新年あけましておめでとうございます。皆さんにとりまして、今年一年が健康で希望に満ちた素晴らしい年となりますよう、心からご祈念申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。それでは、新年最初の記者会見を始めさせていただきます。
令和2年は、新型コロナウイルスが、国内はもとより、全世界を震撼させ、翻弄した年でありました。感染症によりお亡くなりになられた方々には、心より哀悼の意を表しますとともに、現在も治療されている方々には謹んでお見舞い申し上げます。また、過酷な状況の中で、医療従事者の方や介護従事者の方をはじめとする、日々、感染症と対峙し、闘っていらっしゃる皆さんには、改めまして敬意を表したいと思います。本市においては、特にこの年末年始の期間中に、認可外保育施設、医療機関、スナック、介護事業所で立て続けに集団感染が発生しており、年が明けても、残念ながらまだまだ安心できる状況にはありませんので、引き続き感染拡大防止に全力を挙げて取り組んでいきたいと考えています。市民の皆さんにおかれましても、引き続き感染拡大防止に努めていただきますよう、この場をお借りして強くお願いを申し上げたいと思います。
 昨年を振り返りますと、新型コロナウイルスは、本市の市民生活や市内経済など、さまざまな面で影響を及ぼしました。このコロナ禍にあって、昨年、本市としては、「感染拡大防止策」や「医療提供体制・検査体制の整備」、「市民生活・経済活動」への支援など、国の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」も活用しながら、でき得るあらゆる対策を打ち出し、総力を挙げて取り組んできました。一方、民間では、市内の飲食店での出前やテイクアウトの実施、ドライブスルーイベントなどの新たな取り組み、感染防止対策を徹底しながら、全国各地で北海道物産展が展開されるなど、知恵を絞り、工夫を凝らした、数々の、小樽が元気になるような事業が行われたことを大変、心強く感じました。また、不足していたマスクや消毒液などのたくさんの物資や、「新型コロナウイルス等感染症対策資金基金」に多大なご寄付をいただき、さらには「ふるさと納税」などを通じて市内外から支援をいただいたことに、この場をお借りして改めてお礼を申し上げたいと思っています。新年を迎えたばかりですが、先程も申し上げたとおり、この年末年始の期間中に複数の集団感染が発生するなど、まだまだ、感染予防と経済対策の両立という難しいかじ取りを迫られる局面が続いています。求められるリーダーシップと強い使命感を抱きながら、引き続き、緊張感とスピード感を持って市政運営に取り組んでいきたいと考えています。
 さて、小樽市議会令和2年第4回定例会が昨年末の12月21日をもって閉会し、提案した全ての議案について、可決・同意をいただいたところです。この間の議論の中で特に感じたこととして、事業や取組の成果や効果を、経費も含めた可視化を念頭に、市民の皆さんにどのように伝えていくかということが、今後の大きな課題の一つだと改めて認識したところであり、このことを念頭に置きながら、今後の市政運営に当たっていきたいと考えています。当面の課題としては、国の第3次補正予算において、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の交付が予定されています。本市への交付限度額は、今後示される予定ですが、使途については、本市の独自施策としては第7弾となりますが、感染拡大防止に向けた医療・検査体制の充実はもとより、地域経済の好循環に向けた経済対策、教育を含めた市民生活への対応を念頭に置きながら、コロナ収束後も視野に、より効果を発揮する事業の選択や制度の設計について積極的に準備しておくよう、庁内に指示しているところであり、メリハリを付けて事業を実施していきたいと考えています。将来的な課題としては、本市「まちづくり」の展望については、第3号ふ頭及び周辺地域の再開発、北海道新幹線新駅と新駅周辺の整備、小樽駅前広場の整備という、近未来を指向した三つの事業を挙げることができます。これらの事業については、官民連携した組織を中心に議論を重ねながら、着実に前に進めていきたいと考えています。一方、この1年間で早急に取り組んでいかなければならない課題もあります。この課題に関しては、4点ほどありますので、お話をさせていただきたいと思います。
 1点目は、小樽港港湾計画についてです。昨年12月に、20年から30年後の小樽港の目指すべき姿を示す「小樽港長期構想」を策定しました。この長期構想において、「ひと・ものが世界と行き交う北海道日本海側拠点小樽港」を将来像として、しっかりとした方向性を示すことができたと考えています。今後はこの構想を基に、本年7月を目途に港湾計画の改訂作業を行っていきますが、この中でも「魅力的で活力のある港づくり」となるよう計画し、実現に向けて事業を進めていきたいと考えています。
 2点目は、公共施設の再編についてです。第4回定例会の中でも議論させていただきましたが、プールを含めた総合体育館、あるいは市の本庁舎別館の再整備に当たっては、市民サービスに大きく関わること、特に多額の費用を要することなどの観点から、公共施設長寿命化計画から切り離した上で、迅速に対応していく必要があります。このため、この二つの施設については、優先順位を含め、規模や機能、コスト面など、詳細についてスピード感を持って協議を進め、令和3年度中に個別の計画を策定したいと考えています。
 3点目は、北海製罐株式会社小樽工場第三倉庫についてです。昨年9月にホッカンホールディングス社から、厳しい経営上の理由により年度内解体の意向が示されましたが、第三倉庫は北運河地区のシンボル的なものであり、解体は本市にとって大きな損失となる旨、申入れをさせていただき、1年間、保存活用について考える時間的な猶予をいただいたところです。この件については、さまざまな課題があると認識していますが、市民の皆さんなどのご意見を伺いながら、経済界とも連携し、課題の解決に取り組み、活用方法を見出したいと考えています。
 最後となる4点目は、小樽看護専門学校についてです。昨年8月、令和3年度の学生募集の再開については、同校を運営する学校法人共育の森学園と協定を締結させていただき、11月には、令和4年度以降の学校運営について、医療法人社団心優会が継承していただけることとなり、私としても、大変有り難く、心強く感じているところです。しかしながら、事業継承に当たっての校舎の確保等々、学校を運営していく上で解決を急がれる課題が数多いものと認識していますことから、関係機関と精力的に協議を重ね、令和3年度の可能な限り早い段階で、当面解決すべき課題をクリアし、本市における看護師資格取得の機会の拡大、医療現場の看護師の確保、そして若い世代の人口定着につなげていきたいと考えています。
年が明けたばかりですが、気を緩めることなく、本年も着実に市政を推進していく所存でありますので、引き続き市民の皆さんのご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
私からは以上です。

報道機関から、下記のような質疑がありました。

(総務部長)
ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。

(北海道新聞)
コロナの年末年始の関係で質問します。石橋病院では今日も陽性者が発表され、累計で60人超となっていると思います。医療機関への現状認識というか、看護師が非常にひっ迫しているのではないか、患者を一人でケアできないことも含めて、専門的な看護師が必要なのではないか、ということが取り沙汰されています。道への調整なども含めて、今どのような現状となっているのでしょうか。

(市長)
大変大きな問題だと受け止めています。今朝、朝一番で対策本部会議を開催して、庁内で情報共有を図ったところです。今お話があった、特に石橋病院における看護現場が相当疲弊をしているということについては、私どもも保健所長から報告を受けたところです。市としてどのように対応できるかどうかについては、今、保健所とも協議をしていますが、私どもにできることがあれば、必要な支援は積極的にしていきたいと思っています。一方では、関連する病院からの看護師の支援も受けることができると伺っていますので、そういった状況を見極めながら、市としてできる対応はさせていただきたいと思っています。ですから、必要な要請があれば、必要な要請を関係機関にしていくという準備はしているところです。

(北海道新聞)
それは病院サイドからの要請があれば、ということですか。

(市長)
はい、そうです。

(北海道新聞)
患者が増えているということで、感染症指定医療機関の病床が一定程度厳しい状態になってきていると思います。今、病床数は明かさないようにしているということですが、病床の稼働率を含めて、どのような対応をしていく可能性があるのかお伺いします。

(市長)
その点についても、今朝の対策本部会議の中で、病院事務局の方から報告がありました。入院患者も増えていますので、病床がひっ迫しているという状況は認識していますし、状況によっては広域搬送を視野に入れた対応が必要だと伺っていますので、今後の状況を見た上で、必要があれば私の方からも関係機関に要請をしていくという対応が求められるのではないかなと思っています。しっかりとそのための心掛けはしておきたいと思っています。

(読売新聞)
今伺った印象だと、これから必要なことがあればいろいろ要請するという感じですが、現時点で地元医療機関や他の行政機関などに具体的に何か支援を要請しているものがもしあれば、お伺いしたいのですが。

(保健所次長)
現状で、石橋病院の看護師の不足ということは、我々の方にも報告が入っていますので、道を通じて看護師の派遣が可能かどうかという手続きに、今入るところになります。実際にいつ派遣ができるかということはこれからになりますが、看護師の派遣の要請を道にしていくことを準備しているところです。

(読売新聞)
要請をしようと準備をしているということですね。例えば、どんな人数をどうしたいというのはありますか。

(保健所次長)
人数や時期については病院で調整し、まとめた上で要請をかけていくことになると思います。その手続き中ということです。

(北海道新聞)
コロナに関連して質問します。ワクチン接種が取り沙汰されるようになって、札幌などでも「いつぐらいに」という話が出てきていますが、小樽の体制というか、見通しというか、準備体制の現状があればお願いします。

(保健所次長)
この後、国の方の情報では2月末には接種が始まるという情報を受けていますが、詳細はまだきていない状況です。今、保健所内でどのような体制が必要なのかということを協議していますので、全庁の中で体制を構築していく必要があるというふうになった時点で、改めて具体的な体制をご相談していくことになるかと思います。現在はどういった体制が必要なのかということを所内で協議している段階です。

(読売新聞)
国もまだはっきりしないようで、緊急事態宣言を検討するというようなお話になっていますが、そういうはっきりしないことで聞くのも恐縮ですが、それ(緊急事態宣言)がもしなされた場合のその影響への懸念というか、今どんな予測をしているか、もしあれば聞かせてください。

(市長)
なかなか申し上げられないですが、やはり経済的なダメージを考えなければならないと思っています。市内ではまだそれほど顕在化していませんが、全国紙などを読んでいると、やはり倒産だとか廃業というのが少しずつ増えているような記事をしばしば目にします。そういった記事に触れる毎に、私としても本当に市内経済に今後長引くことによって、どのような影響が及んでくるのかというのを絶えず心配しているところですので、緊急事態宣言が出された場合、いろんなことに配慮していかなければなりません。やはり小樽の場合、小規模経営あるいは個人経営が多い土地柄ですので、そういった部分は懸念せざるを得ないのではないかと思っています。

(総務部長)
他に無ければ、以上をもちまして今月の市長定例記者会見を終了いたします。次回は、次第にありますとおり、令和3年1月29日(金)午前11時からを予定していますので、よろしくお願いします。

お問い合わせ

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