公開日 2021年02月03日
更新日 2021年03月09日
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■音声データダウンロード(12月7日放送分)29分(外部サイト:YouTube)
【前半】
- 小樽市議会第4回定例会について
- 公共施設再編計画について
- 人口減少対策について
【後半】
- 小樽市の移住政策について
放送の内容
オープニング
毎月第1第3月曜日のこの時間は、「明日へ向かってスクラムトライ!」をお送りします。小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、さまざまなジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。
前半
(FMおたるパーソナリティー)
「明日へ向かってスクラムトライ!」前半は小樽市長迫俊哉市長にお話を伺います。迫市長、よろしくお願いします。
(市長)
よろしくお願いいたします。
(FMおたるパーソナリティー)
12月に入りまして、小樽市の市議会も動きが出てきています。先週、12月2日(水)に迫市長から第4回定例会の議案の提案説明がありまして、本日7日の月曜日からは会派代表質問が始まるわけですが、さまざまな議論テーマがあり、大変なボリュームだと伺いました。
(市長)
第4回定例会は、12月2日に私から提案説明をして、12月21日までの日程で行われます。議案の提案説明の話をすると、議案とは、大きく予算と条例をつくったり変えたりするといったものです。
予算で言うと、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を国からいただいていて、これまでもさまざまな事業を行ってきたのですが、今回はその第6弾ということで、それに関わる予算を審議いただきます。
一つ例示すると、例えば町内会です。町内会活動が行われていませんので、町内会としては町内会館の使用料が入ってこず、大変運営が厳しくなっているという話を聞きました。また、町内会でも感染症対策をしてますので、そういったものにもお金がかかっているわけです。ですから今回は、この交付金を使って町内会を支援したいと思っています。
また、実は11月30日にも臨時議会を開いて、新型コロナウイルス対策で急ぐものを先に審議いただきました。例えば、コロナウイルスの関係で仕事を辞めて、まだお仕事に就いていない方を支援させていただいている離職者支援給付金について、コロナウイルスの期間が長くなっていますので、この制度の期間を延長することや、4月28日以降にお子様が生まれたご家庭で、収入が減少しているご家庭を支援するための新生児臨時給付金も議決をいただきました。
それから条例で言うと、今回、組織を改革するために条例を改正させていただきます。これは、新たに「こども未来部」、「福祉総合相談室」を設置して、お子様に関することや福祉に関することを、それぞれ一つの職場でさまざまな相談に応じることができるようにして、市民の皆様へのサービスを改善したいと思います。
また、議案ではありませんが、来年3月に作る公共施設の長寿命化計画の案ができたので、議会に報告し、審議をいただきます。これについては後ほど詳しくお話ししたいと思います。
(FMおたるパーソナリティー)
わかりました。小樽市議会第4回定例会で、市の公共施設の再編について議論があるということですが、具体的には公共施設に関する計画についての議論となるのでしょうか。
(市長)
そうですね。来年3月までに計画を作りますが、今その案ができましたので、それについて審議いただくことになります。小樽市内の多くの公共施設は、昭和30年代の後半以降に作られたものが多いです。昭和30年代の後半というと、小樽市の人口は、ピークの約20万人いました。人口は減少して、2045年には6万人台になるという試算がされている中で、ピーク時の3分の1の人口で今の公共施設を維持していくのは難しいです。そして、次の世代に大きな負担をさせるわけにはいかないです。これは私たちの責任だと思っています。公共施設の「面積総量削減」と言っていますが、財政も厳しくなるでしょうから、人口に見合った形で総量を削減して、コストも縮減しようと。そのための計画を作るというのが趣旨です。
(FMおたるパーソナリティー)
これは予算との兼ね合いにもなると思いますが、課題も多いですし、計画期間も長くなりますよね。
(市長)
そうですね。やはり多くの公共施設が老朽化していますし、地震に対する耐震強度も不足しているのですが、一度に整備することはできないです。なので、将来にわたってある程度財政状況を推計して、特定の年に多く負担することがないように、毎年度の負担を同じような額に収めていくように、私たちは「平準化」と言っていますが、この検討を今しています。計画としては、40年くらいかけて再編していきたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
大変長期にわたる計画だと思いますが、市民の皆さんとしてはやはり総合体育館や市民会館、こうした大型施設が将来的にどうなっていくのかというのが気になるところではないかと思います。
(市長)
そうですよね。市民会館は必要な改修をしながら当面は残していきたいと思っています。市役所の石造りの本館は歴史的な建造物ですので残していくという方針です。それから、地震に対する耐震強度の問題で言いますと市役所の別館(山側の建物)や、総合体育館は耐震強度が不足していますので、建て替えが必要だと考えていますが、いずれも数十億円というお金がかかりますので、その優先順位なども今後市議会の皆さんや市民の皆さんのご意見を伺っていきたいと思っています。その他、市民の皆さんから要望がある市民プールも、総合体育館の建て替えと合わせて併設できないかといったご意見も今後伺っていきたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
大型の施設は更新時期が似通っていますし、財政的にも同時に建て替えられないわけですから、プランを立てて慎重に取り組んでいかなければならないということですね。私たち市民はこういった計画についてどういったアクションができるのでしょうか。
(市長)
そうですね。パブリックコメントという制度があって、市民の皆さんからご意見をいただく機会を作っています。今回の議会終了後の12月22日から来年1月20日まで、小樽市公共施設長寿命化計画のパブリックコメントを実施しますので、いろいろなご意見をいただきたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
わかりました。たくさんの皆さんからのご意見をお寄せいただければと思います。
(市長)
お願いいたします。
(FMおたるパーソナリティー)
さて、先ほどの迫市長の話にもありましたが、小樽市の人口が25年後には今の半分程度に減少すると言われています。これから先の将来、人口規模は大きく変わっていくので、計画の策定も非常に難しいところだと思いますが、人口減少問題に対する方策について、市はどのように進められているのでしょうか。
(市長)
そうですね。この人口減少問題を解決するためには、何かをやったら解決するということではないので、さまざまな事業を重層的にやっていく必要があります。その中でも特に、若い世代の方々の札幌に向けての人口流出が続いていますので、まず若い世代の人口流出になんとか歯止めをかけていく必要があります。そのために、今私どもとしては、時間はかかりますが、子育て支援策を少しずつ充実させていくことが大切だと思っています。例えば、お子様の医療費無料化を段階的に拡充していったり、今年開設しましたが、子育て世代包括支援センターを設置して、若い世代の方々の妊娠・育児の相談に応じる体制をしっかり整えたりしながら、若い世代の方々がこの小樽で安心してお子様を産み育てられる環境を作っていく必要があると思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
人口減少対策といってもいろいろな切り口があると思います。その中の一つに移住政策、小樽への移住をサポートする取り組みがあると伺いました。銭函地区にはカフェやパン店、ワイン専門店などが、こぞって新規出店をしていて、大半が小樽に移住をされた方と伺いました。こちらは移住先の選択肢として近年注目されていますね。
(市長)
そうですね。定住人口を維持していく他に、外から人を呼び込むという移住策も大変重要だと思っています。この後、担当から詳しくお話をさせていただきますが、やはり小樽は海・山に近いという自然環境に恵まれ、食材が豊富だということも評価されていますので、小樽の魅力をしっかりPRすることが大切だと考えています。これまでも毎年東京で行っている移住フェアに参加して、ぜひ小樽に住んでくださいといったアピールをしています。
(FMおたるパーソナリティー)
海や山をはじめとするその自然や景観、またその歴史・文化・芸術の香りが小樽全体のいろいろな地域に存在するわけですから、この小樽らしさを人口減少の課題解決に活かすことができればと思いますよね。
(市長)
そうですね。小樽らしさ、あるいは小樽の強み。こういったものを活かしながら、人口減少の課題解決にしっかり取り組んでいかなければいけないと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
わかりました。前半は小樽市長迫俊哉市長にお話を伺いました。迫市長、どうもありがとうございます。
(市長)
ありがとうございました。
後半
(FMおたるパーソナリティー)
「明日へ向かってスクラムトライ!」後半は小樽市役所職員の皆さんにお話を伺っていきます。今日は小樽へ移り住む移住政策について、小樽市総務部企画政策室の杉谷さんにお越しいただきました。杉谷さんどうぞよろしくお願いします。
(杉谷)
よろしくお願いします。
(FMおたるパーソナリティー)
早速ですが、杉谷さんが担当している業務はどんなものになりますか。
(杉谷)
はい。私は移住ワンストップ窓口を担当していまして、小樽への移住を考えている人からの相談を日々受けています。電話での相談もありますし、小樽市役所に直接お越しになる方もいらっしゃいます。
(FMおたるパーソナリティー)
移住ワンストップ。小樽市では、移住に関する相談はかなり前からやってるのですか。
(杉谷)
はい。小樽市では平成17年7月に移住ワンストップ窓口を開設して、企画政策室という部署が担当してきました。ワンストップということですので、まずはここでお話を伺って、内容に応じて担当窓口へ引き継ぐという対応をしています。
(FMおたるパーソナリティー)
この小樽市への移住相談は年間どのくらいあるものなのでしょうか。
(杉谷)
そうですね。電話や実際に市役所にいらっしゃる方々からの移住相談は毎年40〜50件ほどありまして、その他にも移住相談会などのイベントでも40〜50件ほどの相談者の方が見えています。
(FMおたるパーソナリティー)
想像していたよりもかなり多いですね。最近は大都市から地方への移住という言葉をよく耳にしますが、移住がクローズアップされてきた要因はどのように考えていますか。
(杉谷)
はい。要因は二つあるのではないかと思います。まず一つ目は大都市に人口が集中して、地方の人口減少が進んでいることです。ここで移住を促進することによって、大都市から地方への人の動きを作り出そうということが注目されています。そしてもう一つは、新型コロナウイルスの感染拡大によって、働き方や暮らし方に対する考え方が変わってきたということがあると思います。三密を避ける必要性から、満員電車に乗って出社するのではなくて、テレワークをするといった働き方が注目されるようになり、それならば仕事は今のままで、住まいを地方に移すことが可能ではないかという考え方が生まれたことも移住が注目されるようになった要因だと思います。
(FMおたるパーソナリティー)
最近ではコロナ禍の中で働き方や暮らし方を見つめ直すという視点が出てきているということですが、小樽に移住している方の人数は、実際にはどのような推移を見せているのでしょうか。
(杉谷)
はい。こちらで把握しているのは、小樽市の移住ワンストップ窓口を利用して事前相談の上で移住した方に限りますが、平成17年度から令和元年度までの15年間で、95世帯198人の方が小樽に移住したことがわかっています。昨年度の1年間の相談件数は、窓口とイベントの合計で80件ほどありますが、そのうち移住に至った方は9世帯21人になります。そのため、こちらで把握できていない方々も含めると実際にはもっとたくさんの方が移住されているんだと思います。
(FMおたるパーソナリティー)
思っているよりも多いんだなという感覚がありますが、杉谷さんのところへ寄せられる移住相談は具体的にはどのような内容ですか。
(杉谷)
よく聞かれるものが二つあり、まず一つは仕事、そして二つ目が住まいです。
(FMおたるパーソナリティー)
移住を考える方にとってはどちらも非常に重要なテーマになると思いますが、どういった案内、対応をするのですか。
(杉谷)
そうですね。実際には仕事も住まいも市役所が直接紹介することはなかなかできませんので、具体的な情報となると、ハローワークや不動産屋さんにお問い合わせいただくことになりますが、ハローワークが出している市内の求人情報や、新聞の折り込みチラシの不動産情報などを私の方で日頃からストックしておいて、事前の参考情報としてお送りすることもあります。また、「小樽で飲食店を始めたい」「民泊を始めたい」という相談もありますので、創業支援制度や店舗の改修費用の助成制度などを紹介して、個別の担当者へ引き継ぐこともあります。
(FMおたるパーソナリティー)
仲介のようなかたちになりますね。仕事と住まい以外ではどういった相談があるのでしょうか。
(杉谷)
例えば、小樽市への移住はほぼ決めていて「どのエリアが住みやすいですか」という相談もあります。そういうときは、一軒家が希望か、アパート・マンションが希望か、車を持っているか、という話をしながら、買い物やバス路線の利便性なども考慮して、いくつかのエリアを紹介することがあります。中には、「多少不便でもいいので、海が見えるところで建て込んでいないところがいい」という具体的なイメージをお持ちの方もいます。また、お子さんの学校に関することや「これから購入しようとしている土地があるが、そこは住居や店舗を建てていいところなのか」といった非常に多岐にわたる相談をいただきますので、関連する部署と連携することも多いです。
(FMおたるパーソナリティー)
ホテルのコンシェルジュのような業務で、多岐にわたって大変なボリュームじゃないかと思うのですが、電話や対面での相談以外ではどういった業務があるのですか。
(杉谷)
首都圏でのPRとして、東京で開催される北海道移住交流フェアに小樽市は出展しています。また、毎年2月には市内で移住体験ツアーを開催していて、どちらも平成27年度から参加したり、実施したりしているイベントです。
(FMおたるパーソナリティー)
今年はコロナウイルスの影響でイベントの開催は難しいと思うのですが、首都圏での移住交流フェアは開催されたのですか。
(杉谷)
はい。今年の北海道移住交流フェアは11月15日(日)に開催され、小樽市も出展してきました。例年50を超える道内の自治体が出展して、来場者が千人を超える規模ですが、今回は新型コロナウイルスの感染防止対策を講じての開催となったため、かなり大幅な縮小となりました。出店自治体が22自治体、来場者が220人でしたが、小樽市のブースには15組20人の首都圏在住の方々にお越しいただきました。
(FMおたるパーソナリティー)
小樽に興味を示されている方がかなりいらっしゃったんじゃないかと思うのですが、首都圏での移住相談の内容は具体的にはどのようなものが多かったのでしょうか。
(杉谷)
やはり仕事と住まいに関する相談が圧倒的です。仕事に関しては「今の仕事をリタイアした後に小樽に移住して、軽い作業や事務系の仕事がしたい」「IT企業に就職したい」「秘書の仕事をしたい」という相談がありました。こういったことは首都圏だとよくある働き方なのかもしれませんが、同じようなことを小樽でイメージしているのだとしたら、そこはイメージのギャップがあるのではないかと感じたのが率直なところです。そういう方には通勤圏である札幌市も視野に入れて職探しをするようにお話をしたところです。また「小樽には何度も行った事があるが、運河周辺などの観光エリアしか行ったことがないので、住むとなるとどういうエリアがいいのか」という相談も多かったです。その他、生活費や家賃の相場観、「雪国での暮らしはどうですか」ということも聞かれました。
(FMおたるパーソナリティー)
そうですよね。やはり北海道に住むとなると冬の寒さがどれくらいなのか、雪がどれくらい降るのかということは一番気になりますよね。
(杉谷)
そうですね。出身が北海道という方もいらっしゃいますが、雪とは全く縁がない生活をされてきたと思われる方も多くいらっしゃいますので、そういう方には必ず冬の小樽を見に来て下さいという話をしています。冬に雪が積もると道路がどんな状態になるのか、そういうときはどんな靴が必要なのか、住宅街の様子なども自分の目で見てほしいということを伝えています。
(FMおたるパーソナリティー)
慣れない雪道で転倒されている観光客の方も見受けられますよね。来場された方の反応はどういう感じでしたか。
(杉谷)
そうですね。「実際に小樽に住んでいる人の話を聞けてよかった」という声をいただいています。また「次回小樽に行くときには冬に行って、住宅街の様子や交通アクセスを確認したいです」「コロナウイルスの感染拡大があるうちはなかなか行けないけど、落ち着いたらまた小樽に行きます」という声もいただきました。
(FMおたるパーソナリティー)
そういった声をいただけるのはうれしいですね。
(杉谷)
そうですね。「移住フェアにはもう何回も来場している」という方もいらっしゃって、小樽ファンの方がここにもいてくれたんだと思う瞬間です。
(FMおたるパーソナリティー)
これからも移住相談を続けて、それをきっかけにどんどん移住してほしいということが担当としての思いですか。
(杉谷)
そうですね。その気持ちももちろんありますが、移住した後に「やっぱりイメージと違った」ということにならないように、じっくり時間をかけて決めてほしいというのが率直なところです。どこに住むかを決めるという事は、1人の人間の生き方やアイデンティティーに関わる重大なことだと思いますので、よく調べて納得してから移住してきてほしいと思います。そして、生活するためには仕事もセットで考えることになりますが、この仕事と住まいについて市役所がお手伝いできることは非常に限られてきますので、果たしてどこまでお役に立つことができているのかという思いがいつもあります。そのため、私個人としては悩ましいところもたくさん抱えながら日々の業務をしているところです。
(FMおたるパーソナリティー)
仕事や住まいを探して決めるというのは簡単なことではないと思いますが、実際には手厳しい意見もあるのでしょうか。
(杉谷)
そうですね。実際に移住相談の電話を受けた時に「ホームページに“小樽にようこそ”と書いているが、移住者用の住宅もなければ、仕事の斡旋も、引っ越し代の補助もないのか」という声もたくさんいただきます。今「移住」という言葉が結構一般的になってきたので、「移住したい」と言うと、受け入れる自治体側が全部用意して迎えてくれると捉えてしまう方も中にはいるのではないかと実は少し感じています。また、相談を受けていると「とりあえず住まいだけ決めて移住してしまって、仕事はそれからゆっくり決めます」という考えの方もいらっしゃいます。「移住」と一口に言っても一人一人本当にバラバラですね。
(FMおたるパーソナリティー)
「仕事と住まいがあればすぐにでも移住します」という方も中にはいらっしゃるのですね。
(杉谷)
そうなんです。一方で市役所に相談しなくても着々と計画を立てて、すでに移住しているという方々もたくさんいらっしゃるようです。最近、雑誌にお店特集が掲載されて、それで「この人も移住者だったんだ」と知る機会が多い気がします。
(FMおたるパーソナリティー)
一口に移住といっても考え方や行動の仕方はさまざまなんですね。
(杉谷)
そうですね。担当になってそのことを初めて知りました。今、地方の人口減少が大きな課題だということは理解できるのですが、移住という切り口で全国の自治体が人を取り合うようなことになっては本末転倒だと思います。移住してきた人数を自治体間で競うようなことになったら、それはとても悲しいことだと思います。ただ、この「移住」という言葉が広まって、大勢の方が自分の生き方を見直すきっかけになるのはとてもいいことだと思っています。そして、小樽は全国的にも知名度が非常に高いので、注目してもらいやすいのではないかと実感してます。小樽に移住を考えている方には、決して焦らずに時間をかけて準備をしてから移住してきてほしいと思っています。そのためにも必ず冬の小樽を見てから決断してほしいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
そうですね。ところで最近は「会議や打ち合わせもオンラインで」ということが増えていると思いますが、移住相談についてはどうですか。
(杉谷)
「移住のイベントもオンラインで」という取り組みは多くなっていまして、例年の対面のイベントを全部オンラインにしたという主催者もいますし、自治体が個別にオンライン移住相談を始めるというケースも増えてきています。小樽市も9月に初めてZoomを使った移住相談を実施して、相談者の方は大阪の方でしたが、予定時間の30分が本当にあっという間でした。やはり顔が見えるのはいいことですし、用意したパワーポイントの資料や写真を一緒に見ながら話ができるのも効果的だったと感じました。首都圏のイベント以外でも顔が見える相談ができるということに手ごたえを感じました。
(FMおたるパーソナリティー)
では今後もオンライン相談を続けていくということですね。
(杉谷)
実は9月の時は主催する団体がタブレット端末を貸してくださいまして、道内の自治体が一斉にオンライン相談を開催したというテストイベントでした。現在、小樽市役所内でもZoomなどのツールを使用した業務ができるように、外部との通信環境を整えているところですので、これが整備されたらオンライン移住相談も始めたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
新型コロナウイルスの感染もいつまで続くかわかりませんし、こうしたオンラインで相談者とつながれるというのはいいですよね。
(杉谷)
そうですね。これからはオンラインをうまく活用していくことが必要だと思っています。模索しながら日々の業務に当たっていきたいです。
(FMおたるパーソナリティー)
わかりました。ありがとうございます。迫市長、この移住ですが、小樽の魅力を存分に皆さんにわかっていただいて、考えるきっかけにしていただきたいですよね。
(市長)
そうですね。最近は首都圏から移住や、コロナ禍における働き方の一つとしてテレワークということが言われていますが、地方へ移住したいという方の中に、小樽に興味を持たれている方もたくさんいらっしゃるということで、実際に移住された方々もかなりいらっしゃいます。小樽に移住を考えている方々には、これからもさまざまな情報をお届けしていきたいと思っていますし、丁寧に対応させていただきたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
そうですね。後半は移住政策について小樽市総務部企画政策室の杉谷さんにお話をお伺いしました。迫市長、杉谷さん、どうもありがとうございます。
(市長・杉谷)
ありがとうございました。
エンディング
「明日へ向かってスクラムトライ!」では、番組をお聴きいただき、市政に対するご意見ご感想もお待ちしています。