FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」令和3年4月19日放送分

公開日 2021年04月20日

更新日 2022年03月24日

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音声データダウンロード(4月19日放送分)29分(外部サイト:YouTube)

【前半】

  • リスナーからのお便り
  • 総合博物館の新しい展示について
  • 小型充電式電池の収集について

【後半】

  • 小樽市の防災について

放送の内容

オープニング

毎月第1第3月曜日のこの時間は、「明日へ向かってスクラムトライ!」をお送りします。
市民の皆さんに小樽市の取り組みを知っていただくとともに、市民の皆さんからも市政に対するご意見、ご感想をお待ちしています。
「明日へ向かってスクラムトライ!」では、小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、さまざまなジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。

前半

(FMおたるパーソナリティー)
「明日へ向かってスクラムトライ!」、前半は、小樽市長迫俊哉市長にお話を伺いします。迫市長、よろしくお願いします。

(市長)
よろしくお願いいたします。

(FMおたるパーソナリティー)
今日は、リスナーさんからメッセージを頂きましたので、先にご紹介します。ラジオネーム「定年後、小樽へリターンします」さんから頂きました。「千葉県より毎回楽しみにしております」と千葉県にお住まいの方なんですね。ふるさと小樽を離れて30数年、定年後には小樽にリターンする決意をしており、リターン後に自分も小樽のために貢献できないかと考えていらっしゃるそうなんですが、「おたる案内人という制度があることを知り、私も、おたる案内人1級、さらには最高位マイスター取得に向け勉強いたしました。勉強するにつれて、小樽の歴史を知り、より一層、小樽愛が芽生えました。おたる案内人制度をもっと市民に知っていただくために、小樽観光大学校の校長でもある迫市長に、より一層のPRをお願いします!」というメッセージを頂いたんですね。

(市長)
ありがたいですね。毎回お聞きになっているということですもんね。それだけではなくて、定年後には小樽にリターンする決意もということで、大変嬉しいメッセージで、感謝したいと思います。今回は、おたる案内人制度をもう少し多くの方々に知っていただいたらどうでしょうか、ということですよね。実は、この「おたる案内人制度」といいますのは、私が校長をしています「小樽観光大学校」の授業のひとつなんですね。この小樽観光大学校というのは、平成18年に産・学・官が協力をして、設立したものでして、小樽の観光を支えていく人材を育てていくということだとか、市民レベルでおもてなしの心を育てていく、そういったことを目的にスタートさせていただいたんですね。当時は、村岡さんもご記憶にあるかもしれませんが、ご当地検定というのがブームになりましたね。先行した自治体もあるのですが、私たちとしては、単なるご当地検定ということだけで、その小樽の歴史とか文化、そういった幅広い知識を学ぶということだけではなくて、今、申し上げましたとおり、まちづくりへの思いだとか、それから地域の誇り、そういったものを醸成させるという目的も持たせているんですね。このおたる案内人になるためには、勉強していただかなければいけないのですが、まず基本的には講座を受講いただいて、テキストで勉強をして、毎年3月の試験を受けていただいて、2級、それから1級、最後にはマイスターの資格を取るという流れになっています。これまでに2級は591人、それから1級は561人、マイスターの方は50人ということで、1202人の有資格者がいらっしゃるということですね。

(FMおたるパーソナリティー)
1000人を超えているんですね。

(市長)
はい。ペンネームの「定年後、小樽へリターンします」さんのようにですね、小樽市内だけではなくて市外、道外から受験されている方も多いと伺っています。

(FMおたるパーソナリティー)
これ結構、分厚いテキストでしたね。本気で勉強しないと、なかなか合格できなかったり、難しいおたる案内人なんですけれども、今回メッセージを頂きました「定年後、小樽へリターンします」さん、千葉県にお住まいなんですが、道外に住んでる方もこの案内人の勉強、そして受験が可能だということなんですよね。

(市長)
試験会場は小樽だけですので、受験いただくためには、小樽にお越しいただかなければならないのですが、講義につきましては、DVDでの通信講座がありますので、こういったかたちでお勉強いただけることになります。通信講座のお申込みや公式のテキストブックにつきましては、小樽観光大学校事務局のホームページから購入することができます。事務局には先ほど申し上げましたとおり、市外からのお問い合わせも多いと伺っています。今年は、3月14日に試験が行われまして、2級と1級は18回目を迎えまして、マイスターの方は13回目の試験だったということになっています。2級は57人、それから1級は21人、それからマイスターは3人の方が合格をしました。2級の57人のうち12人が、小樽未来創造高校の2年生の皆さん。「定年後、小樽にリターンします」さんはご存知ないかもしれませんが、この小樽未来創造高校というのは、小樽商業高校と小樽工業高校が合併した学校です。ここの2年生が授業で観光を学んでいまして、地元のボランティアガイドに取り組むことも検討しているということなんですね。こうした若い人たちが小樽に関心を持つというのは大変うれしく思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
このおたる案内人のことをたくさんの方に知っていただいて、さらに広まっていくといいですよね。

(市長)
そうですね。おたる案内人に合格された方々が、おたる案内人ボランティアガイドとして、ガイドツアーの案内人になったりしていますし、ガイドマップの作成にもご協力もいただいています。多くの方に興味を持っていただきたいなと思っています。また余談ですが、昨年4月から小学校の総合学習の時間で、ふるさと学習として副読本の「小樽の歴史」という教科書を使いまして、5年生を中心に1年間で10時間程度ですが、子供達も勉強をしているということなんですね。こうした児童たちが、将来は受講してもらえたらなというふうにも思っています。時間がかかりますが、よく「まちづくりは人づくり」といいますが、こういったかたちで多くの方々に関心を持っていただけるように、これからも取り組んでいきたいなと思っています。「定年後、小樽にリターンします」さん、メッセージどうもありがとうございました。

(FMおたるパーソナリティー)
ありがとうございます。4月も半ばを過ぎまして早いもので、来週からゴールデンウイークですね。休日にお出掛けされる方がたくさんいらっしゃると思います。博物館ですとか美術館、図書館などに行ってみようとお考えの方もいらっしゃると思いますが、この4月から小樽市総合博物館の展示が新しくなったそうですね。

(市長)
そうですね。既に新聞で報道されていましたが、新しくなりましたのは、総合博物館本館1階の「炭鉄港ガイダンス展示」、それから「プラネタリウム」、この二つですね。炭鉄港のガイダンス展示といいますのは、文化庁の日本遺産で認定をいただいていますが、空知地域の「石炭」を基軸にしまして、室蘭の「鉄鋼」、それから小樽の「港湾」をつなぐ鉄道の展開によって、令和元年にこのストーリーが日本遺産に認定されています。この炭鉄港を分かりやすく、市民の皆さんに知っていただこうということで、元々旧手宮駅の構内のジオラマというのが博物館にありましたが、このジオラマの背後に大型のスクリーンを設置しまして、博物館が収蔵している、今、申し上げました炭鉄港関連の動画などを投影しまして、ジオラマと映像を使って分かりやすく小樽の歴史について説明をしているんですね。もう一つは、ジオラマとは別に、小樽市内をかたどった立体地図にプロジェクションマッピングの映像を映しまして、小樽の鉄道の歴史、これがどうやって変わってきたか、当時、小樽港、港の中にも鉄道が敷かれていましたが、そういった当時の様子などもご紹介をすることになっています。それからプラネタリウムにつきましては、まずはこの今のコロナ禍でですね、換気のシステムを改修しました。換気を良くするということと、それから、これまでは座席が固定だったんですが、既存の座席を撤去しまして、座席と座席の間の幅を広くできるように、可動式の座席に変えています。固定されていませんので、この座席の幅ですとか、配置を自由に変えることができるんですね。また投影システムも新しいものに変えていますので、本当に鮮明な映像を映し出せるようになっています。ぜひご覧になっていただきたいなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
炭鉄港の展示、そしてプラネタリウムと、いろいろと新しくなったようですが、今回の改修ですが、どのような経緯で行われたんでしょうか。

(市長)
これは、国の補正予算で新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金というのが地方自治体に交付されました。これを使いまして、ポストコロナを見据えたかたちで博物館の改修を行うということが目的でしたので、一つには感染拡大の防止対策のための改修とお考えいただいて結構だと思います。それからもう一つには、改修をすることによって、コロナが終息した後に多くの児童・生徒、いわゆる教育旅行で、小樽にお越しになっていただきたいということで、こういった小樽の強みをより発揮したいという思いで、今回、この地方創生臨時交付金を活用して整備をしましたので、観光振興の起爆剤になってくれることを期待しているんですね。

(FMおたるパーソナリティー)
実際に迫市長もご覧になられたんですか。

(市長)
4月10日にオープニングセレモニーが行われましたので、式典の後に、私も新しい展示を実際に体験してきました。特に大型画面に映し出される映像コンテンツですね、炭鉄港の方ですが、全部で7種類ありますので、いろんなストーリーが皆さんにご覧いただけると思っています。博物館には、今回使われています映像の他にも、まだ収蔵してる映像がありますので、今後は差し替えも可能だと伺っています。プラネタリウムは本当に美しいですね。新しい投影設備が導入されていますので、映像の鮮明度というんでしょうか、これまでとは全然違いますので、ぜひ皆さんには一度見ていただきたいなと思っています。それから星空だけを見るのではなくて、本当に太陽系ですとか、銀河系の星の中を宇宙旅行をしている、そんなような感じも受けますし、アメリカ航空宇宙局NASAの計画を紹介するドキュメンタリー映像なども映し出すことができますので、本当に多くの皆さんにご覧いただきたいなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
市長のお話を伺って、とても興味が湧いてきました。

(市長)
私も久しぶりにプラネタリウム見ましたが、本当に良かったです。

(FMおたるパーソナリティー)
「百聞は一見にしかず」ですから、ぜひご覧いただきたいですね。

(市長)
4月29日からですが屋外展示車両の公開も始まります。4月29日から5月5日までの期間は、蒸気機関車のアイアンホース号もご覧いただけることになっていますので、密を避けて無理をなさらずに多くの方々にご覧いただきたいなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
そうですね。さて、4月も後半に入っていますが、小樽市で新年度からスタートした事業がいろいろあるそうですが、その中の一つとして、使用済み小型充電式電池の収集というのが始まったんですね。

(市長)
はい。いくつか新年度からスタートした事業があるのですが、今日は、小型充電式電池、これを乾電池と同じように収集することになりましたので、お知らせしたいと思っています。小型充電式電池というのは、家電製品に使用されていまして、充電すると何度も使える電池のことをいうんですね。種類としては、リチウムイオン電池ですとか、ニカド電池、それからニッケル水素電池というのがあります。収集できる電池にはリサイクルのマークがついているので、そのマークがあるかどうか、あるいはマークではなくて文字で表示しているものもありますので、まずそれをご確認いただきたいなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
これまではどのように収集されていたんですか。

(市長)
これまでは、実は、搬入不適物ということで、市では収集していなかったんですね。回収協力店への持参をお願いしていました。家電量販店などで回収ボックスってありますよね。そちらの方にお持ちいただいていました。これまで「不燃ごみ」だとか「資源物」の中に混入されているケースが多くて、これまでは桃内にあります北しりべし広域クリーンセンターで、作業員が手作業で選別して、絶縁処理をして、専門業者が処分していたんですが、これが他のごみに混ざってしまいますと、発火して、大きな火災事故につながりかねないという問題があったものですから、これを回収するために、新年度から市で収集をさせていただくということになりました。

(FMおたるパーソナリティー)
わざわざ回収協力店に持って行かなくても、市で収集してくれるようになると。大変便利な上に、事故の危険も減らせるということですよね。

(市長)
そうですね。ただ分け方とか出し方にはルールがありますので、乾電池などと同じように、透明か半透明の袋に入れていただいて、袋の口をしっかりと縛っていただきたいと思います。電気製品から取り外せない電池一体型のものもありますが、そういったものにつきましては、無理に取り外さないで、小型家電回収ボックスの設置場所、銭函・塩谷のサービスセンターとか、清掃事業所ですとか市役所のごみ減量推進課、この4カ所にありますので、そちらにお持ちいただくか、あるいは市内の消防署にお持ちいただきたいなと思っています。また、今までどおり家電量販店などでも回収をさせていただきたいと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
家電の機器から取り外せないという場合は、回収ボックス設置場所、または消防署に持っていくということですね。そして、ごみ・資源物の分け方、出し方、これはルールを守っていただくということですよね。

(市長)
これまでと同様に、皆さんのご理解とご協力をお願いしたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
前半は、小樽市長 迫俊哉市長にお話を伺いしました。迫市長、どうもありがとうございます。

(市長)
ありがとうございました。

後半

(FMおたるパーソナリティー)
「明日へ向かってスクラムトライ!」、後半は、小樽市職員の方にお話を伺っていきます。今日は小樽市総務部災害対策室の主査笹哲郎さんに小樽市の防災についてお話を伺います。よろしくお願いします。

(笹)
よろしくお願いいたします。

(FMおたるパーソナリティー)
早速ですが災害対策といいますと、災害時の救出作業ですとか、被災者の方が避難所に避難している様子が思い浮かびます。そして、国や都道府県、自衛隊や警察などさまざまな公共機関、またさらには、住民やボランティアの方々などがお互いに協力しあって、災害に対処しているのは想像できるのですが、その中で笹さんの職場であります災害対策室が担っている業務というのは、どういったものがあるんでしょうか。

(笹)
災害対策室の業務について簡単に申し上げますと、災害が発生した時や災害の発生する恐れがある時には、住民の皆さんへ避難情報などの災害に関する情報を伝えるという業務、避難所を開設した場合にはその避難所を運営する業務、その他に気象や災害の情報、被害状況、避難所の状況など災害に関するさまざまな情報を収集して、関係機関などと調整を行い対応していくという業務があります。そして、災害が発生していない平時には、災害発生に備え、防災計画を作ったり、防災訓練を実施したり、防災情報を伝達するための施設の整備や避難所の物資の配備、住民の皆さんの防災意識を高めるための啓発活動などを行っています。

(FMおたるパーソナリティー)
小樽市ではさまざまな災害対策業務を行っているということなんですが、その中で笹さんはどのような業務を担当されているんですか。

(笹)
私は、災害対策室の庶務関係業務を担当しています。具体的にいうと、市役所の内部や国や道などの関係機関からの調査に回答したり、災害用備蓄品の避難所への配備、予算管理、契約事務などを行っています。また今年度から、昨年度、市で新たに設置した防災行政無線の設備の維持管理業務も担当しています。防災行政無線については後ほどご説明します。

(FMおたるパーソナリティー)
さまざまな業務があって、とても守備範囲が広い、大変なイメージを持っているのですが、色々担当されていると思いますが、それでは笹さん、今日はどういったお話をしていただけるのでしょうか。

(笹)
防災に関する基本的な考えである自助・共助・公助の話から、公助として本市が進めていることなどについてお話ししたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
自助・共助・公助ですが、最近よく聞く言葉なんですが、改めてその内容と重要性を教えていただけますか。

(笹)
まず、自助について説明します。自助とは、自分の自に、助けると書きます。言葉の意味を簡単に説明すると、「自分と家族の身は、自ら守る」という意味です。この自助には、災害が発生していない時から、災害に備え、食料や水、照明器具、暖房器具などの災害備蓄品を用意しておくこと、地震による家具の転倒防止対策をしておくこと、あらかじめハザードマップなどで避難する場所や避難経路を確認しておくこと、災害・避難情報の入手方法の確認をしていくこと、などがあります。次に、共助ついて説明します。共助とは、共通の共に助けると書きます。まさに「ともに助ける」という意味で、近所の住民や町内会などで協力して助け合うということです。平時から町内会などが計画する防災訓練に参加したり、いざという時に備え、自主防災組織などの地域の協力体制を整えておくことも重要です。最後に公助について説明します。公助とは、公(おおやけ)に助けると書きます。公助は、国や自治体などの公的機関にある救助や援助のことで、具体的には自衛隊や消防による救助活動や、避難所や避難施設などの整備、また災害用品の備蓄やハザードマップの作成なども公助に含まれます。一般的に、災害救助において果たす役割の割合は、自助が7割、共助が2割、公助が1割といわれています。

(FMおたるパーソナリティー)
自助が7割、共助が2割ですか、自助と共助で9割ということになりますね。

(笹)
平成7年の阪神・淡路大震災では、救助された方のうち、自力によって、または家族や近所の方によって救出された割合が、90%以上にのぼるという調査結果もあり、自助と共助の重要度の高さが伺えます。平成23年の東日本大震災においては、地震発生後30分程度の短時間で、大津波が到達したので、こういった状況下では、一刻も早く安全な場所へ家族や近隣住民と声を掛け合って非難する必要があり、自助と共助の役割がますます重要となります。また、災害対応に関するさまざまな調査や研究では、災害発生直後に負傷者が同時多発的に増える状況で、行政がすべての被災者に対して、ほぼ同時に救助・援助することは、職員数や保有している資機材の面で難しいこと、そして、建物や職員など行政自体が被災することにより、救助や援助の体制を整えるのに時間がかかる場合があることなどから、災害発生直後の公助には限界があり、災害の規模が大きくなるほど期待できなくなるといわれています。このため、防災・減災には、自助と共助の対応力を高めることが最も重要であると考えられるようになってきています。

(FMおたるパーソナリティー)
自助と共助がとても重要だということが分かりました。それでも、公助についても重要だと思うのですが、現在、小樽市が進めていることは、どういったものがありますでしょうか。

(笹)
まず一つとして、ハザードマップの作成と住民の皆さんへの配布です。東日本大震災の津波災害の教訓から平成29年度に津波ハザードマップを作成しており、令和元年度から2年度にかけては洪水ハザードマップを作成しました。各種ハザードマップについては、市役所やサービスセンター、いなきたコミュニティセンターで配布しているほか、小樽市のホームページでも公開しています。二つ目として、令和元年度から2年度にかけて、市内沿岸部38カ所に、防災行政無線を設置しました。このスピーカーからはJアラートなどの警報も伝達されることになっています。また、町内会などの訓練でも活用できますので、その際は災害対策室にご相談ください。三つ目として、備蓄品の配備です。平成30年の北海道胆振東部地震の際には、小樽市では7カ所の避難所を開設しましたが、停電対策が不十分であるという課題があったため、令和元年度に発電機やジェットヒーターの備蓄を行いました。また令和2年度には、新型コロナの感染拡大を受け、マスクや消毒液などの備蓄品を増強し、感染症への対策を意識した避難所運営マニュアル(暫定版)を作成・公表しています。さらに本市職員の災害対応力の向上として、令和元年度は避難所開設訓練、令和2年度は、避難所運営訓練を実施しています。

(FMおたるパーソナリティー)
小樽市では、公助の取り組みを色々進めているんですよね。では、小樽市として自助、共助を促すための取り組みとしてどのようなことを行っていますか。

(笹)
まず一つ目として、「広報おたる」に防災特集記事を年2回程度掲載しており、本市ホームページにも防災に関する情報を掲載しています。二つ目として、FMおたるさんにもご協力をいただき、災害時には、災害情報をFMおたるさんから放送させていただくことになっています。このFMおたるさんからの放送については、毎月、最終金曜日の朝9時30分から訓練を兼ねて、小樽市の防災情報を放送しています。その放送の中で、皆さんが自助として取り組むこと、例えば、在宅避難の備え、非常時持ち出し品、正確な情報の入手方法などのさまざまな防災に関する情報を提供しています。さらに災害時に自力で避難が困難な方を支援できるよう対象者の名簿を作成して、民生委員や消防、警察、自主防災組織などの支援関係者限定で情報を提供しています。

(FMおたるパーソナリティー)
今年度は特にどんな取り組みに重点を置いていますか。

(笹)
昨年度、新型コロナウイルス感染症の影響で防災訓練があまり実施できませんでした。今年度は、本市職員の防災対応力を高めるため、災害対策本部の運営訓練や感染症の拡大を意識した避難所運営訓練を実施する予定です。また、これまでも災害関連情報は提供していましたが、分かりやすく家庭の見えるところに掲示していただけるように、保存版の一枚ものの防災パンフレットを作成し、提供したいと考えています。

(FMおたるパーソナリティー)
わかりました。さて、迫市長、小樽はこれまであまり大きな災害に見舞われることはありませんでしたが、いつ誰の身に起きてもおかしくありませんので、日頃からしっかり備えることが重要ですよね。

(市長)
そうですね。先ほども言いましたが、公助にはやっぱり限界がありますので、市民の皆さんですとか、あるいは地域の皆さん方には、自助だとか共助の対応力を高めていただきたいと思いますし、市してもしっかりと支援してきたいなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
本日は迫市長、そして災害対策室の笹さんにお話を伺いしました。迫市長、笹さん、どうもありがとうございます。

(市長・笹)
ありがとうございました。

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