市長記者会見記録令和3年7月30日

公開日 2021年07月30日

更新日 2021年08月04日

市からのお知らせ

■動画データ:小樽市長記者会見令和3年7月30日(外部サイト:YouTube)

■会見資料:新型コロナウイルス感染症情報(速報値)[PDF:477KB]

下記のとおり、市長から発表がありました(午前11時〜)

(総務部長)
定刻となりましたので、これより市長定例記者会見を始めます。それでは、本市の取り組みの近況について、市長、よろしくお願いします。

(市長)
おはようございます。大変お暑い中、お集りをいただきましてありがとうございます。本日は二つの項目について会見をしたいと思います。
一点目は、日本遺産「候補地域」の申請結果についてです。新設された日本遺産「候補地域」について、本年3月に、北海道教育庁を通じて、文化庁に対し、申請していましたが、7月16日、本市が申請した「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽~「民(たみ)の力」で創られ蘇った北の商都~」が、「候補地域」に選定されました。この「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」のストーリーについては、昨年6月に、日本遺産として不認定になったところですが、小樽市日本遺産推進協議会で改めて内容を精査し、非常に短い期間の中、再チャレンジした結果が実ったものであり、大変うれしく思っています。「候補地域」に認定された地域は、およそ3年間の「地域活性化準備計画」に基づいて、地域活性化や観光振興のための「人材育成」や「普及啓発」「調査研究」などの事業を、国からの支援を受けて実施していくことになります。今後、本市においても、「地域活性化準備計画」に登載した事業を着実に実施し、日本遺産の認定を目指していきたいと考えています。
二点目ですが、同じく日本遺産に関してです。日本遺産「北前船・船主集落」構成文化財の追加認定についてです。本市の日本遺産「北前船・船主集落」は、平成30年5月に、認定を受けていますが、本年2月に構成文化財として追加申請していました、塩谷地区にある、徳源寺龍神堂(とくげんじりゅうじんどう)の3面、塩谷神社の30面の船絵馬について、7月16日に、文化庁より、新たな構成文化財として認定されました。認定された船絵馬の画像資料を、ただ今、モニターに映していますが、船絵馬とは、北前船の船主や船乗りたちから、航海の安全を祈願して奉納された絵馬のことで、当時の北前船が精密に描写され、奉納者の名前や、出身地、奉納された年などが記載されていることなどから、歴史資料として貴重とされています。すでに、認定されている、祝津の恵美須神社の2面と、真栄の龍徳寺金比羅殿(りゅうとくじこんぴらでん)の船絵馬8面と同等の歴史的意義を有することから、認定されたこととなります。今後については、日本遺産の構成文化財が塩谷地区にも加わり、より広域になったことから、構成文化財を活用した地域活性化を目指していきたいと考えています。
私からは、以上です。

報道機関から、下記のような質疑がありました。

(総務部長)
ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。

(北海道新聞)
繰り返しの部分もあるかも知れませんが、「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」がようやく候補地域、3年後に向けてというところで、この間の取り組みが非常に重要になってくると思います。「活かしたまちづくり」ということを掲げていますが、この3年間どういった方針・かたちで、この「活かした観光・まちづくり」を進めていく考えですか。

(市長)
詳細はこれから庁内で議論していく、庁内といいますか、協議会がありますので、協議会の皆さんのご意見も伺いながら考えていかなければいけないと思っています。日本遺産というのは、とにかく地域の活性化というのが1番のテーマになっていますので、この3年間、計画に盛り込まれている構成文化財を活用した小樽らしい地域活性化策についてしっかりと考えていって、3年後には、文化庁から評価を頂けるような形で着実に進めていきたいと思っています。ただ具体的な事業については、これから協議会の中でも議論させていただきたいと思っています。

(北海道新聞)
今、構成文化財の活用というようなお話もありました。この中に北海製罐の第3倉庫が含まれていると思いますが、先日中間報告もありましたが、改めてこちらの現時点での考えを示せるものがあれば、お話いただけますか。

(市長)
「壊すなよ」という思し召しみたいなものかなと思ったりもしていますが、いずれにしましても、構成文化財の中にこの第3倉庫は位置付けられていますので、そこも踏まえまして、残された時間はもうわずかになりますが、そこもしっかりと意識しながら検討していきたいと思っています。

(北海道新聞)
小中学校の再編の関係で、所管が教育委員会ではありますが、先日、忍路の中央小と中学校が併置すると議会の方でも報告等があったと思います。市長に就任してから、再編計画の見直しということで、小規模校をできるだけ残していこうという思いもあると思いますが、そのあたりの思いがあれば、一言お伺いできればと思います。

(市長)
私が市長に就任していくつかの事業に着手しましたが、その一つとして、当時ありました学校の適正化計画を一回見直そうということにしました。その背景にあるのは、やはり地域における学校の役割は、大変大きいと思っています。学校が地域からなくなることによって、地域が衰退していくことは避けなければならないと思っていましたし、いろんなコミュニティ、地域のコミュニティにおける重要な位置付けだということも考えていましたので、ただ子どもたちの数が減っていった、学校が老朽化していった、ということだけで統廃合するのではなくて、小規模校であってもしっかりと残していって、その地域のために学校が機能していけばいいなと思っていましたので、地域の皆さんからも一定程度ご理解をいただいたことについては大変嬉しく思っていますし、これを契機に、忍路地域、忍路蘭島地域のまちづくりの在り方も改めて考えていきたいと思っていますし、そのためのユニークな学校づくりを進めていけないか、ということについては、教育委員会としっかり協議していきたいなと思っています。地域を越えて入学してくれる方なんかも受け入れるような形でのユニークなという意味ではあります。

(小樽ジャーナル)
ワクチンパスポートに関して、26日から発行がスタートしましたが、これまでに申請された件数を教えてください。

(市長)
申し訳ございません。私は把握していませんが、ちょうど秘書課の横に(ワクチン接種対策本部が)ありますので、連日見ていますが、毎日何人かの皆さんがお見えになられているようではありますが、申請日から何件かという詳しい数字は把握しておりませんので、後ほど担当からお知らせさせていただきたいと思います。(会見後、申請件数は8件であると確認。)

(北海道新聞)
コロナワクチンの関連ですが、昨日、対策本部長の副市長からようやく予約再開というようなお知らせもありました。今後の長期的な供給が見込めない中で、また、非常に苦しい場面というのも出てくるのではないかと予想されますが、国を含めた要望は、市長の方からはどのようにされていく考えですか。

(市長)
昨日副市長からいろいろとお話があったと思いますが、予約の受け付けを再開いたしまして、60歳から64歳の方、基礎疾患のある方々については全世代、今回対象にさせていただくことができますので、それについてはまず良かったなと思っています。ただ、先々の長期的な視点で言いますと、まだ供給計画は見えないところがありますので、これについては、どの場面というのは改めて具体的にお示しすることはできませんが、さまざまな機会を通じて地方自治体に対するワクチンの供給については、要請をしていきたいと思っています。

(北海道新聞)
コロナの関連で質問です。本日、国の方でまん延防止の関係の話も出てきていると思います。小樽市に関しても、陽性者がこの直近1週間で15人程度というところで、少しずつ感染拡大の方に振れてきている状況です。観光としては、書き入れ時の状況に入っていきますが、この辺りの心配・懸念・対策など何かあれば、お考えを教えてください。

(市長)
まず資料をお配りします。コロナの関係の質問が出るのではないかと思い、資料を用意させていただきました。この資料は毎日午後3時以降に議会やホームページに掲載している資料なのですが、その速報値ということでお示しさせていただきます。先日、取材を受けまして、市の考えを問われたときに、一つには北海道のステージ4に当たる15人を目安に、市の対応は考えたいとお答えさせていただきました。資料の左上をご覧ください。今日現在で、10万人当たりの新規陽性者数が直近1週間で17.1人ということで、北海道のステージ4の15人を超える状況になりました。全国的にも感染者が増えている状況の中で、地方にも飛び火しだしているということもありますので、私としても大変な危機感を持っているところです。ただ、資料の右下の数字をご覧いただきたいと思いますが、これまでと違って特徴的な部分で言いますと、60歳以上の陽性者の数が0になっています。これは全国的な傾向でもありますが、高齢者のワクチン接種が進んだことによるものだと思っていますので、一定程度ワクチンの効果が見られるのではないかと思っていますが、7月27日以降、感染者が連日出ていますので、しっかり注視していきたいなと思っています。ただ、この資料は速報値ですので、入院患者数は出ていませんが、昨日の段階で確か9人だったと思います。今、病床数は70~80床見込んでいますので、今後15人を超えて、直ちに市としてなんらかの対策を打ち出す、ということではなくて、やはり、病床のひっ迫度合い、あるいは検査ですとか、学校の現場の状況だとか、あるいは飲食店などの感染拡大の兆候、こういったことを総合的に判断しながら、市としての対応を考えていきたいと思っていますので、当面は注視させていただきたいと思っています。 それから、新聞報道等でしか私も把握していませんが、今回の北海道のまん延防止措置については、酒類の提供を中止するといったことが検討されていると伺っていますので、飲食店の経営者の方々とも、十分、この辺の情報交換を密にしながら、今後の対応を考えていきたいと思っています。やっぱり会食の場面というのは感染リスクが高いですから、札幌がお酒の提供を中止したことによって、札幌からのお客さんが小樽にどんどん来ますと、感染が(広がる可能性があります)。

(時事通信社)
夏休み期間に入るに当たって、道外からの観光客も増加すると考えられますが、そういったことで感染状況が広まったりであるとか、そういった観光客に対する呼び掛けとか行っていく予定はありますか。

(市長)
特に観光客に対して特別に呼び掛けをするということはありませんが、夏休みであったり、お盆の時期で帰省ということも考えられると思いますので、これから人の動きが激しくなることも予想されますので、しっかり注視していきたいと思っていますが、観光客向けに特別、ということはありません。ただ、この資料の7月27日の7人という数字があると思いますが、この日のデータを見ますと、7人のうち3人が長時間、飲食しています。ですから、やはり道の特別対策の中にもありますが、大人数で飲食をしないだとか、長時間飲食をしないだとか、会話中はマスクをする、ということが要請されていますので、そこを改めてしっかりと皆さんには守っていただきたいということでの注意喚起はしていきたいと思っています。

(総務部長)
他に無ければ、以上をもちまして今月の市長定例記者会見を終了します。次回は、次第にありますとおり、令和3年8月27日(金)、午前11時からを予定しておりますので、よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

お問い合わせ

総務部 広報広聴課
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