FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」令和3年9月6日放送分

公開日 2021年09月16日

更新日 2025年01月30日

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  • リスナーからのメッセージについて
  • 市長就任3年間と今後の展望について

放送の内容

オープニング

毎月第1第3月曜日のこの時間は、「明日へ向かってスクラムトライ!」をお送りします。
市民の皆さんに小樽市の取り組みを知っていただくとともに、市民の皆さんからも市政に対するご意見、ご感想をお待ちしています。
「明日へ向かってスクラムトライ!」では、小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、さまざまなジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。


(FMおたるパーソナリティー)
毎回、この番組では、前半に迫市長に、そして後半は市役所職員の方にお話を伺うのですが、本日は、8月26日に就任4年目を迎えた迫市長に、これまでの3年間のこと、そして残りの任期1年間でどんなことを進めていかれるのか、30分間たっぷりとお話を伺っていきたいと思います。迫市長、よろしくお願いいたします。

(市長)
よろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
その前に、リスナーの方からメッセージ届いておりますので、まずはご紹介したいと思います。

(市長)
はい、お願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
一つ目は、新型コロナ対策に関するご意見です。「ゼロコロナではなく、ウィズコロナを前提で、対策を考えてみてはどうでしょうか?」というものです。現在、緊急事態宣言が発令されています。毎日のように新規陽性者が公表されていて、ゼロコロナという状況は、しばらくは難しいのではないかと思いますが、「ウィズコロナ前提の対策」、このご意見に関して、迫市長いかがでしょうか。

(市長)
はい。ご意見ありがとうございます。「ウィズコロナを前提で」というご意見ですよね。おっしゃるとおりですね。ワクチン効果の持続性、3回目の接種をどうするのかということも、議論されています。変異株の発生を考えると、ただちに「ゼロコロナ」には舵を切れないですね。いろんな状況を見て、しばらくは「ウィズコロナ」の中で暮らしていかなければならないのではないかと思っています。その中でも、病床確保、検査体制の充実、そして、事業支援や消費喚起などの経済対策を行いながら、市民の皆さんの暮らしを守っていきたいと思います。ご提言のとおりだと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
コロナの影響は、本当に長引いていますよね。皆さんも「コロナ疲れ」を感じていらっしゃると思いますが、一方で「コロナ慣れ」というのも怖いですよね。

(市長)
そうですね。市民の皆さん、事業者の皆さんには、本当によく協力していただいていると思いますが、引き続き、感染拡大防止に御協力をお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
そして、別の方からは、こんなメッセージが届いております。「来年は市政100周年ですね。大々的な100周年をお願いします。」ということですが。

(市長)
そのとおりなんですね。市制が施行されてから100年になります。1922年(大正11年)8月1日に、小樽市になりました。記念事業を大々的に行うかどうかは未定ですが、市役所内で検討委員会を設けて進めております。決まりましたら、広報やこの番組などでお知らせしたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
はい、ありがとうございます。メッセージもたくさんいただいてますけども、引き続き番組をお聞きいただいた感想などをお寄せいただければと思います。それでは、今日は30分間たっぷりと迫市長にお話を伺っていきたいなと思うんですが、まずは、これまで3年間の市政について、伺っていきたいと思います。3年前、市長就任後すぐに、胆振東部地震が発生し、その対応に当たられたと思うのですが、奇しくも今日9月6日が胆振東部地震から3年となりました。防災行政無線の整備や、FMおたるの難聴地域の解消に取り組んでこられてきましたが、やはり、胆振東部地震の経験は、大きかったですか?

(市長)
そうですね。コミュニティ放送の重要性は、以前から感じていて、私が総務部長であった当時から、難聴地域の解消まではいきませんでしたが、サイマル放送を導入することが出来て、出来るだけ多くの皆さんに、ラジオを聞いていただきたいと思っていましたが、やはり、胆振東部地震でのブラックアウトを経験しますと、情報伝達の手段がいくつあってもいいと思いますね。そのなかで、FMおたるさんに、地域の状況が刻一刻と変化していたのを伝えてもらったり。胆振東部地震でのブラックアウトを経験して、難聴地域解消の後押しになったと思います。災害が頻発、激甚化してきているので、日々備えていかなければならないと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
毎年、9月1日の防災の日に合わせて、小樽市総合防災訓練が実施されています。今年は初めて、対策本部会議の設営訓練と運営訓練を行いましたよね。実際に行われてみていかがでしたか?

(市長)
これまでの実動訓練に加えて、対策本部会議の訓練を初めて実施しました。部長以下全ての職員は、災害時におのおのの役割がありまして、防災計画に定められていますが、これまで職員の訓練は実施していなかったので、災害時にどのような対応をするのか、イメージ付けや当事者意識を植え付ける意義はあると思い、以前から計画をしていたのですが、今回始めて実現ができました。一回目なので、いろんな課題はあったのですが、来年以降、一つ一つの課題を解決していって、職員が災害時に当事者になるんだという意識付けをしていきたいと思います。 
  
(FMおたるパーソナリティー)
小学校・中学校・高校でも、避難訓練とかやると思うのですが、やっておけばいざという時に自分がどういう行動をするのか身についているのとついていないのと大きな違いがありますよね。

(市長)
そうですよね。それぞれの機関の皆さんは、日頃から訓練をしていますが、職員はやっていないのですよ。ですから、年に一度であっても訓練は必要だなと思います。時間はかかりましたけど、初めて実施することが出来ました。

(FMおたるパーソナリティー)
すごくいい機会になったのではないでしょうか。

(市長)
そうですね。着実にステップアップしていきたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
一方で、市民生活を守る取り組みとして、除雪対策にも力を入れてこられたと思いますが、これについては、いかがですか。

(市長)
市長になって、真っ先に取り組んだのが除雪対策だと思っています。雪の降る時期が少しずつ早まっていましたので、除雪対策本部を早く立ち上げて、早く準備をしようと考えていまして、今年も11月1日に対策本部を立ち上げます。以前に比べると、1か月早い立ち上げになり、しっかりと体制を整えて降雪期に備えていこうと思います。私の政治姿勢のひとつに「備え」というものがありますので、それにも合致すると思います。改善点としては、主要な交差点の見通しが悪いと苦情をたくさんいただいていました。主要な交差点の見通し確保など、着実に実施したいと思います。  

(FMおたるパーソナリティー)
これまでの3年間の取り組みとして、小樽こども未来塾を開設した子どもへの学習・生活支援、病児保育事業の開始、子育て包括支援センター「にこにこ」のオープン、小中学校の校舎や屋内運動場の耐震化への取り組みなど、様々な子育て施策を実行してこられましたと思うのですが、子育て対策に重点を置いてきたことが、3年間の迫市政で印象的ですが、そこにはどのような思いがありますか。

(市長)
あとで人口のお話もさせていただくのですが、少子化対策は人口対策の柱になると思うので、数ある施策の中でも力を入れてきました。若い世代の方々が安心して小樽に住み、子育てができる環境を整えていくことは、若い世代の皆さんが小樽へ定住することにつながると思います。そのため、今年4月に市役所に「こども未来部」を独立させまして、サービス向上や市民の皆さんの悩みや相談にのる体制を作りました。これからもいろんなことをやって行かなければなりませんが、子育て対策は、私にとっては重要な施策の一つだなと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
人口減少対策、少子化対策は重要だと思いますが、市長が就任した年と、7月末の人口を比較すると、平成30年7月末の人口は、11万5,333人。一方、今年7月末の人口は、11万1,069人。自然減もあると思いますが、少しずつ減少しているのかなと思います。今後の人口減少対策、少子化対策の取り組みについて、お考えはありますか。

(市長)
小樽市の人口は、毎年2,000人ずつ減少している傾向に変化はありません。5年に一度の国勢調査のたびに、1万人減少するのです。国立社会保障人口問題研究所というのがあって、全国の将来の人口を推定しているのですが、2045年には、市の人口が6万人台まで減少すると言われている。国が想定しているラインを下回らないようにやっていかなければなりません。人口対策に特効薬はないが、いろいろな事業や施策を組み合わせて、やって行くしかないと思います。その柱になるのが、少子化対策だと思いますので、子供に関する施策だとか事業を着実に積み上げていく努力が必要だと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
変わって、経済対策について伺います。コロナの影響で、なかなか、思うような経済対策が実施できていないと思いますが、このような中でも行ってきたこと、また、これから行っていきたいことを伺いたいと思います。
 
(市長)
コロナの期間に入ってから、ほとんど経済対策は打ち出せなかったです。国からの交付金を頂いて、中小企業の皆さんの事業の継続を維持するというのをやってきましたけど、それ以外はできなくて歯がゆい思いをしています。いつもの年ですと、市長として東京なり、本州各地を回って、船会社さんを回ったり、荷主さんを回ったり、デパートや見本市にも顔を出すとか、クルーズ客船や貨物の誘致、物産のPRや販路拡大など、こういう手立てを一切できなかったですね。本当に歯がゆい思いをしています。やはりお客さんを集めることも出来ませんから、潮まつりや雪あかりの路などで集客することもできませんでした。一日も早くコロナが解消できれば、率先して取り組み隊と思います。

(FMおたるパーソナリティー)
市長のお話の中で、おたる潮まつりの話もありましたが、今年は何とか形を変えてもできないかということで、オンラインでのお祭りとかもありましたけども、まちの皆さんも何とかしなきゃという声がありましたけども、形にしようと頑張っている方がたくさんいらっしゃいますよね。

(市長)
伝統ある潮まつりは引き継ぐことが出来ましたけども、経済効果はまた違いますけどね。

(FMおたるパーソナリティー)
本当にいち早くコロナが落ち着いて、経済対策を進めていきたいところだと思うのですが、市の基幹産業である観光業が大きな影響を受けていますね。観光業界との協力・連携が必要だと思いますが、どのように取り組みを進めていかれますか。

(市長)
改めて思うのは、インバウンドといわれる外国人観光客にかなり依存していましたね。その方々がまた戻ってくるのは2~3年先になってくると思います。ですから、今は国内回帰の観光戦略を考え直さないといけないですね。そうなると、平日よりも週末、休日中心の観光になりますね。その期間、小樽でゆっくりと時間を過ごしていただくような滞在型の観光を、改めてしっかり国内の観光客向けに情報発信することに力を入れていく必要があると思います。マイクロツーリズムと言われていますけど、国内の観光客を誘致したいです。

(FMおたるパーソナリティー)
うれしい話題としては、今年、「北海道の『心臓』と呼ばれたまち小樽」が、新たに制度化された日本遺産の「候補地域」に認定されました。小樽単独での日本遺産認定に向けては、いかがでしょうか。

(市長)
あらためてチャレンジさせていただく機会をもらえました。小樽単独で日本遺産の認定というのは、関係者の皆さんの悲願ですから、3年間さまざまな事業を実施して、文化庁から認定を頂けるように取り組んでいきたいです。審査の段階でいろいろ指摘されたことがありまして、例えば、小樽は北日本随一の商業都市なんですけども、そのイメージをどのように伝えていくのか、具体的な課題も見えていますので、こういった課題に3年間どう向き合っていくのかが問われると思います。さまざまな事業を実施して、認定をいただけるように関係者の皆さんと頑張っていきたいなと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
私も案内人1級を受けていましたから、番組の中でも皆さんに伝えていかなきゃいけないと改めて思いますね。

(市長)
そういった資格を持った方々の人材育成も一つ大きなテーマになっています。次の世代に伝承していくための対策もしっかりとっていきたいなと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
引き続き私も勉強していきたいと思います。さて、まちづくりのハード面に関して、長期的な視点に立った施策として、一つ目に、小樽港第3号ふ頭とその周辺地域の再開発、二つ目に、北海道新幹線新駅と新駅周辺の整備、 三つ目にJR小樽駅前広場の再整備、という3つの大きなプロジェクトがありますよね。今の進捗状況をお話しいただけますか。

(市長)
第3号ふ頭については、大型クルーズ船対応ですね。国の事業は来年度中に終わるめどがついています。市の事業として、ターミナルや駐車場の周辺整備、マリン広場に民間のインフォメーション機能を持った商業施設を建設予定です。ここに賑わいの空間を作ることによって、観光客の誘致をしたいと思います。二つ目の新幹線ですけど、なかなか課題が多くて、函館から札幌まで20kmくらいあるんですけど、8割がトンネル。小樽でも5工区あり、発生土の処理が課題です。新幹線が来るだけで街が元気になるわけでは無いので、小樽らしい特色のあるまちづくりを進めて、新幹線との相乗効果によって小樽の町を活性化するのが理想だなと思い、戦略会議で今議論させていただいています。JR小樽駅前広場は、車と観光客・歩行者が混在していて、以前から危険を指摘されていたんですけど、小樽の玄関口としてふさわしい広場にしようということで、今議論しています。複数の案が出ていますが、今年度中に一つの案に絞り込みます。

(FMおたるパーソナリティー)
小樽の活性化につながる大きな事業となりますけど、どうなっていくのでしょうね。

(市長)
いずれにしましても、費用や時間がかかりますので、なんとか小樽の活性化につなげたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
北海製罐小樽工場第3倉庫の保全活用に向けた検討が注目されています。まだ正式な発表の時期ではないと思いますが、お話しできる範囲で、市長のお考えを伺ってもいいですか。

(市長)
一部報道されていますけども、経過を申し上げますと、昨年夏に北海製罐さんから会社の事情があって第3倉庫を解体したいというお話がありました。私としても大変大きな問題ですし、多くの方の意見を聞かないとならないということで、一年の時間の猶予をいただいて、その締め切りが10月末なんですね。私としては、運河と一体になった景観は重要な観光資源、譲り受けたいと考えて、できれば無償で譲渡いただけないか打診していて、議会にもお伝えしています。来週から市の議会も始まる。市議会での意見も伺い、活用ミーティングの最終報告をもって、10月中には結論を出したいと思っております。

(FMおたるパーソナリティー)
もうすでに報道もされているのでご存じの方もいると思います。小樽運河のランドマークでもありますからね。

(市長)
何とか保全活用できるように皆さんと議論を深めていきたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
そして、すでに任期4年目に入っていらっしゃいます。この1年はどのようなことを重視していきたいと考えていらっしゃいますか。

(市長)
一番大きなテーマは公共施設の再編ですね。市庁舎及び総合体育館はとても大きくて改修の費用も掛かるので、個別施策計画というのを策定しています。12月の議会には案をお示しさせていただきたいとおもいます。小樽看護専門学校の存続について、看護の人材を地域に輩出するだけでなく、若い世代の方々に小樽で働いてもらうことは、人口対策の上でも必要なことだと思います。必要な支援については検討しなければならないと考えています。

(FMおたるパーソナリティー)
この番組も、開始して3年が経ちました。今回で71回目の放送になります。これからもよろしくお願いいたします。

(市長)
はい、お願いいたします。

(FMおたるパーソナリティー)
本日は、迫市長に伺いました。
迫市長、ありがとうございました。

(市長)
ありがとうございました。

エンディング

「明日へ向かってスクラムトライ!」お送りしてきました。
再放送は、9月8日水曜日、午後7時から。次回は、9月20日月曜日午後2時からの9放送です。どうぞお楽しみに。

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