市長記者会見記録令和3年11月26日

公開日 2021年11月26日

更新日 2021年12月01日

市からのお知らせ


■動画データ:小樽市長記者会見令和3年11月26日(外部サイト:YouTube)

■会見資料1:令和3年度小樽市功労者のご功績と略歴等[PDF:362KB]
■会見資料2:旧三井銀行小樽支店の重要文化財指定に係る答申について[PDF:414KB]
■会見資料3:令和3年度[上期]小樽市観光入込客数の概要(P1-2)[PDF:172KB]
■会見資料4:令和3年度[上期]小樽市観光入込客数の概要(P3)[PDF:250KB]

下記のとおり、市長から発表がありました(午後3時〜)

(総務部次長)

定刻となりましたので、これより市長定例記者会見を開催します。それでは、お手元の次第に沿ってご説明させていただきます。市長、よろしくお願いします。

 

(市長)

よろしくお願いします。本日は私から4点、お話しさせていただきたいと思っています。

始めに、「令和3年度小樽市功労者表彰」についてです。市の功労者については、毎年度、本市の振興発展に顕著な功績があった個人、団体を表彰させていただいています。本年度は、社会民生功労の分野から、荒田一正(あらたかずまさ)氏を表彰します。荒田一正氏の経歴については、お手元の資料をご覧ください。荒田氏は、小樽危険物安全協会会長や一般財団法人全国危険物安全協会の理事として、危険物に対する保安意識の向上に取り組まれ、また、公益社団法人小樽法人会会長や公益財団法人全国法人会総連合の理事として税に対する理解の促進や納税意識の高揚に携わり、さらに、小樽地区保護司会会長として更生支援にもご尽力されました。長年にわたるこれらの多様な活動をとおして、安全と安心を生み出すための多大なる貢献に対しまして、本年度の小樽市功労者として表彰することとなったものです。なお、表彰式は11月29日(月)16時から、消防庁舎6階講堂で行いますので、報道方、よろしくお願いします。

次に、「旧三井銀行小樽支店の重要文化財指定にかかる答申」についてです。令和3年11月19日(金)に開催された国の文化審議会の答申により、旧三井銀行小樽支店が、国の重要文化財として指定を受けることになりました。詳細については、お配りした資料をご確認ください。旧三井銀行小樽支店については、色内銀行街を代表する歴史的建造物の一つとして、平成29年2月に小樽市指定文化財に指定していましたが、このたび、国の文化財にふさわしい価値があるとして、重要文化財の指定を答申いただきました。これもひとえに、所有者の似鳥文化財団様をはじめとする関係者の皆様方の保存に対するご尽力のおかげであり、この場を借りて深く感謝申し上げます。旧三井銀行小樽支店は、日本遺産候補地域として認定を受けました「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」のストーリーの、構成文化財の一つにもなっています。先月の北海製罐第3倉庫の無償譲渡に続き、本市の歴史文化を物語る貴重な文化遺産についての動きは、本市が推進する歴史を活かしたまちづくりの実現に向け、大きな励みになるものと、大変喜ばしく受け止めています。同時に、本市の歴史的建造物の保存と活用について、更なる期待が寄せられるものと受け止めていますので、今後とも、歴史遺産や文化財の保護に一層力を入れ、市民の皆様とともに、歴史的な街並みを活かした個性あるまちづくりに取り組んでいきたいと考えています。

次に、「小樽市成人式参加者の抗原検査」についてです。12月12日(日)に開催する令和3年小樽市成人式、それから、年が明けました1月9日(日)に開催する令和4年小樽市成人式につきましては、開催に向けて準備を進めていますが、新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底するため、参加される皆様には、抗原検査キットにより事前に自宅で検査を行い、陰性を確認した上で、参加いただくこととしました。受付では、スマートフォン等で撮影した「陰性を確認できる写真」を提示していただくことになります。参加申し込みは、小樽市ホームページからオンラインで受け付けており、令和3年成人式については、申込期間を延長し、11月30日(火)まで受け付けしています。また、令和4年成人式については、11月末に案内状を発送し、12月1日から17日までの期間で参加申し込みの受け付けをします。参加申し込みのあった方には、生涯学習課より抗原検査キットを郵送しますので、検査により陰性を確認の上、ご出席いただきますように、感染防止対策へご協力をお願いします。

最後に、「令和3年度上期の観光入込客数」についてです。詳細については、お配りした資料をご確認ください。令和3年度上期の観光入込客数は136万2100人となり、令和2年度より5万人の増加、対前年度比は103.8%となりましたが、4月から9月にかけては、昨年から続く新型コロナウイルス感染症のまん延を背景として低迷したことから、コロナ禍以前の令和元年度と比較すると34.3%となりました。特に緊急事態宣言が発出された期間やまん延防止等重点措置が実施された期間においては、外出自粛の呼びかけの影響が数値に表れたものと考えており、6月、9月においては、それが顕著となっています。道内・道外客数別に見ると、道内客数は昨年度と比較してほぼ横ばいですが、道外客数は前年度比120.5%、8万3300人増の49万300人となり、昨年大きく落ち込んだ状況からは、若干持ち直した結果となっています。宿泊客数については、北海道で実施した「新しい旅のスタイル」や本市で実施した誘客促進事業の実施効果もあり、前年度比117.9%、2万7100人増の17万8300人となり、昨年度からは回復傾向が見られました。外国人宿泊客数は、国において外国人に対する入国制限等の措置を講じていることから、統計を開始した平成9年度以降、最少となった昨年上期の数字をさらに下回る結果となりました。一方で、海水浴客は、昨年度から密を避ける屋外レジャーとしての人気に加え、今年の記録的な暑さも影響し、対前年度比132.3%となりました。現時点においては、ワクチン接種率の向上等により新規感染者の減少が継続している状況ですが、今後については、ポストコロナ社会に備え、市内の関係団体や関係事業者と連携を図りながら、本市観光の魅力の発信と観光需要の回復につながる施策を行い、本市の観光関連産業の回復を目指した取り組みを進めていきたいと考えています。

私からは、以上です。

報道機関から、下記のような質疑がありました。

(総務部次長)

ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。

 

(北海道新聞)

上期の観光入込客数について、昨年は、市長が数字の受け止めとして、飲食や小売りなど、あらゆる産業に影響を及ぼすというようなお答えをしていたのですが、今年の数値もほぼ変わらないような状況だと思います。とはいえ、去年と違うのは、やはり少し明るい展望があるのかと思います。この受け止めと展望を今一度お願いします。

 

(市長)

受け止めについては、いつも申し上げているとおり、観光客の入り込みが減少しているということは、飲食店、宿泊、交通、あるいはお土産屋さんも含めた幅広い業種で大変大きな影響を受けているだろうと推測をしています。懸念されることとしては、今までは休業要請もあり、お店のシャッターが閉まっていましたが、今この状況になって、依然としてシャッターが開いていないお店も見受けられますので、そういったケースは多分、コロナを契機に廃業されたのではないのかということも懸念しています。廃業も含めて、このコロナによってどういった影響があるかということは、これから調べていかなければいけないと思っています。それから、展望と言いますか、先週の土曜日に会合があり、夕方に運河の周辺にいましたが、運河クルーズの乗り場に大変多くのお客さんが列をなしていました。先週は東京に出張して、在京のクルーズ客船の船社も三社まわってきましたが、ある会社は2022年の小樽発着のクルーズのプランが示されていました。このまま感染状況が落ち着くようであれば、一定程度、明るい兆しが差し込んできているのかなという感じはしています。ただ、ここ数日間を見ますと、数は少ないですが、感染者がポツポツと出始めています。感染者がいるということは、感染リスクの拡大の懸念もあるということですので、数は少ないですが、感染状況の推移は注意して見ていかなければいけないだろうと思っています。仮に第6波になった場合については、その影響を最小限に抑え込むような取り組みをしていかなければなりませんので、引き続き、保健所、病院、医師会などと連携を図っていかなければいけないと感じているところです。

 

(読売新聞)

質問が3点あります。一つは並行在来線の問題で、住民説明会がありましたが、小樽市としての方針が決まっていれば、それを教えてください。二つ目は、来年、小樽市が市政施行100年になりますが、100年を記念するようなイベント等、検討しているものはありますか。三つ目は、市政100年の関連で、迫市長が将来描く小樽市の像。これは総合計画にも書いてありますが、あれを一まとめにして言うのも難しいので、市長が思い描くような小樽像を簡潔に、もしあれば教えてください。

 

(市長)

並行在来線の方針ですが、この間3回、地元説明会を開催しました。1回目の塩谷地区で開催したときに、会場は塩谷小学校だったのですが、駅周辺の方々はなかなか塩谷小学校まで来られないんだ、という意見がありました。それはご高齢の方もいらっしゃるということだと思うのですが、それを踏まえて、明日、塩谷地区の2カ所で改めて説明会をさせていただきます。特に塩谷地区・蘭島地区は、地域に駅がありますので、非常に鉄路に対する思いが強いと思っているところです。北海道の方針で年内に方向性を示すということが、並行在来線の協議会の中で示されていますが、この間、地域の皆さんの意見を聞いていますと、少なくても小樽市として年内に方向性をお示ししていくことは難しいと感じていますし、もう少し市民の皆さん、あるいは地域の皆さんのお話をお聞きしながら、多少時間がかかっても、丁寧にご説明をしていきながら、方針は決まっていませんが、ご理解いただきたいと思っています。それから、来年の100周年については、今手元に資料がないのでわかりませんが、各部からは、どのような事業が本市の市政100年の事業としてふさわしいか、ということを照会していて、その回答は上がってきています。今後、各部から上がってきた事業についてセレクトしていく作業をすることになっていますので、全体として、どういった事業を進めていくかということについては、未定ということです。ただ、一つ決まっている事業もありますので、後ほど総務課に確認していただきたいと思います。NHKの放送事業、公開放送ですが、これは90周年の時も確かやったはずで、それに類似した事業がだいたい決まっています。大変申し訳ありませんが、総務課に確認していただければと思います。最後の質問については、今後100年ですから、少し想像がつかないですね。人口問題研究所では、2045年、今から20数年後には人口が半分になるというような推計がありますので、さらにその先の話ですので、なかなか想像はつきませんが、少なくても私たちの責任として、次の世代にはしっかりと活力ある街というのを引き継いでいかなければならないなと思っています。そういった意味では、人口の減少は避けることはできないと思いますが、観光客でにぎわう活力のある街であってもらいたいと思っているところです。

 

(北海道新聞)

看護専門学校について、市が方向を示してから間もなく半年が経とうとしています。場所については、ウイングベイをメインで協議が進んでいると思いますが、まず、市長としてウイングベイが適当だという考えは、依然として変わりませんか。また、場所が決まらないと次に進まないと思いますが、市長として、いつぐらいまでに場所を正式に決めるべきだと考えていますか。また、これまで4者協議が続いていたと思いますが、半年前の説明では、財政的な課題などを挙げられていました。その協議の中で解決していったものや、逆に課題として浮かび上がってきたものがあれば教えてください。

 

(市長)

正直申し上げまして、協議は進んでいないです。場所についての考え方ですが、これは心優会さんの考えではありますが、学校の定員を確保するためには、小樽・後志地域だけでは十分ではなくて、札幌圏からの学生さんを確保しながら定員を満たしていきたいというお考えがあって、そのためには、理想として、駅直結型が望ましいというご要望がありました。それであれば、やはり駅に直結という面から言うと、ウイングベイ小樽は第一候補ではないかなと考えています。ただ、ウイングベイさんと心優会さんとの間で協議がまだ進んでいませんので、最終的に問題になってくるのは、運営費の収支については粗々示されていまして、小樽市としてもどのくらい支援できるかという試算は行っていますが、そこの試算に入っていないものが、家賃であり、光熱費であり、あるいは改修費であり、という比較的金額の大きいものがまだ試算されていないので、そこのところで、所有者のOBCさんと心優会さんの折り合いが付くかどうかが、まだ正直見通せていないと感じています。そこのところで折り合えば、ウイングベイさんで心優会さんが学校を開校することに一歩前に進むと思います。もう一つは、心優会さんをあそこに誘致するというのは、OBCさんが今やっているウェルネス構想の一環ですが、あそこの建物は臨港地区という特殊な地域にあって、いろんなものを自由に展開できるわけではありませんので、都市計画の変更なども当然必要になってきます。その協議もまだ進んでいませんので、できるだけ早く方針を示して、これから看護学校に進学したいと思う学生さん達を安心させてあげたいと思っていますが、残念ながら担当の保健所がコロナ対応に追われていたということもありまして、協議が思うように進んでいないというのが現実です。

 

(朝日新聞)

並行在来線について伺います。隣の余市町は、かなりの熱量で残したいと動いていますが、もし小樽市の塩谷とか蘭島とかの近隣の皆さんが、残してほしい、存続させてほしいという声が大きかった場合は、市長はそちらの方にシフトすると思いますが、余市町とタッグを組んで動き出す、話し合いをするという考えはありますか。

 

(市長)

この後どういう議論展開になるかわかりませんが、どこかの時点で余市町長とお話をしていかなければいけないと思っています。年内は、それぞれ、余市も住民説明会がありますし、我々もまだ住民説明会をこの後も続けていくつもりですので、年内は難しいと思っていますが、齊藤余市町長とは、どこかの場面で意見交換はさせていただかなければならないと思っています。年明けになるのではないかと思っています。

 

(朝日新聞)

市長は個人的な意見として、余市・小樽間の鉄道鉄路を残した方がいいとお考えですか。

 

(市長)

難しいですね。確かに住民の皆さんの中で、これから脱炭素社会を目指していくのであれば、バスより鉄路の方が環境への負荷は少ないよね、というようなご意見もいただきますと、なるほどな、という思いもあります。ですが、そこはやはり現実的に立ち返って、初期投資ですとか、あるいはランニングコストですとか、あるいは将来の人口減少も踏まえた総合的な判断は必要になってくるのだろうと思いますので、正直難しいと思っています。最終的にはいろんな部分で総合的に考えていかなければならないだろうと思っています。

 

(北海道新聞)

余市は残したいという方向性が一定程度出ていますが、住民意見などを重ねた上で、話し合う場面があるとして、どういう方向性で市長は余市町長と話をするのですか。

 

(市長)

一番は財政負担をどう考えるのかということだと思います。そこに尽きるのではないでしょうか。実際、現実的に利用者がいるということは数字上はっきりしているので、余市町さんが鉄路を残したいという思いは十分理解できます。元々嶋町長の時からJRの経営分離については非常に抵抗されていた経過もあって、もう地域的に、地域的にというのは、議会も経済界も含めて、鉄路を残していこうという風土があるのですが、そこに対して実際、小樽と余市の間でどうやって財政負担を現実的にしていくかということは、最後のテーマとして残ると思います。そこがやはり一番の柱になってくると思います。鉄路に対する財政負担というのは、余市だけではなくて、沿線の小樽から長万部の自治体の皆さんは、一番そこを考えられると思います。最終的に沿線の9自治体が足並みそろうかどうかということもあると思います。ニセコとか蘭越あたりも鉄路存続の声が強いなと、新聞を見ていると思います。なので、地域住民の皆さんは、国の支援を求められないのかとか、本州あたりでは並行在来線について、JRさんが資産を無償で譲渡してあげたりだとか、簿価を下回って譲渡したりして並行在来線を残しているケースはありますが、ここの山線にそれができるかどうかは見通せていないのです。もちろん貨物調整金はないわけですから、そういった中でどうやって維持できるのかというのは、現実的な問題としてあると思います。

 

(北海道新聞)

新型コロナワクチンの3回目接種についてですが、ファイザーをまずは小樽市でも接種していくということで、後々、モデルナの承認が下りれば、一緒にまわってくるとみられます。また、今後2月以降だと思いますが、5歳から11歳のワクチン接種も始まるということで、医療関係者の中からも、モデルナとファイザーを一緒に接種する体制を本当に構築できるのかという声や、そもそも5歳から11歳は、重症化しにくいと言われている中で、果たして接種は必要なのかという声があり、国の方針で医療現場が混乱しているところです。1回目と2回目の接種の時もワクチンの配布遅れとかで混乱が起きましたが、今回の3回目接種の国の進め方について、市長はどう思っていますか。

 

(市長)

これについてはまだ庁内であまり議論していないので、十分なお答えができないのですが、少し時間をください。別途、取材には応じますので、今日は許していただければと思います。

 

(北海道新聞)

北海製罐第3倉庫ですが、今後、引き渡しのセレモニーのようなものはありますか。

 

(市長)

今、12月の議会が終わった後くらいに調整しています。多分、小樽でやることになると思います。これは、ご寄付もいただきますので、当然、市としての感謝状をお渡ししなければなりませんので、そういったことと一緒に、年内にはやりたいと思っています。日程が決まりましたら、ご案内差し上げたいと思います。

 

(北海道新聞)

大事なのは、今後、どのように活用していくのかということだと思います。市が持つということになるので、市が主体的に考えていく立場になると思います。民間のミーティング組織では、なんとなくの期間で第1ステップ、第2ステップみたいな感じで示されていますが、まちづくり団体なりに運営を任せるなり、ビジョンが必要になってくると思いますが。

 

(市長)

商工会議所と協議はしているのですが、まだ具体的にどうするということは決まっていません。まずは、あの施設を運営していく組織を作るか、あるいは今あるなんらかの組織にお願いするという選択肢もあると思います。正式には年が明けてからになりますが、小樽市のものになりますので、来月中にはどのように運営していくかという、組織の在り方だとかを打ち合わせさせていただきたいなと思っています。ある程度見えたら、また記者会見の方でもご報告させていただきます。これから協議を始めていきたいと思っています。

 

(総務部次長)

他になければ、以上をもちまして、本日の市長定例記者会見を終了します。次回は、令和4年1月4日(火)午後2時半からを予定していますので、よろしくお願いします。

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