花園公園設計図

• 区　分：小樽市指定有形文化財
• 所在地：小樽市総合博物館
• 指定日：令和3年9月30日
• 問合せ先：小樽市総合博物館（電話：0134-33-2523）※通常は資料保護のため展示していません。

明治43（1910）年に、「近代公園の先駆者」とも呼ばれる著名な造園家・長岡安平（1842～1925）が描いた花園公園（小樽公園）の設計図です。長岡は全国の公園・庭園を手掛け、道内では札幌の中島公園、円山公園などの設計にも携わった人物です。

設計図の特徴は、高さ240cm×幅320cm（外寸）の巨大な図面に、樹木や花壇､四阿（あずまや）などの施設が緻密に描かれていることにあります。あくまで設計図のため、書かれたとおりに実現しなかったものもありますが、図書館や公会堂（旧小樽区公会堂）など、現在も市民になじみ深い施設も書き込まれており、小樽公園の基本となっています。

花園公園設計図を完成させた長岡は、当時の新聞のインタビューに「その新設計に畢生（生涯）を注いだつもりであります」と答え、設計に強い情熱をもって取り組んでいたことが分かります。

都市公園の設計にも日本のトップリーダーを招いた、明治後期の小樽の勢いを示す資料です。