木造聖観音立像

• 区　分：小樽市指定有形文化財
• 所在地：小樽市富岡1丁目19番21号
• 指定日：平成11年11月3日
• 問合せ先：浅草観音寺（電話：0134-22-4869）※拝観の際は事前にご連絡ください。

平安時代中頃（10世紀後半）に京都・滋賀周辺で作られたものと考えられ、道内で確認されたものでは最古の仏像のひとつです。京都・聖護院にあった塔頭「有門院」から明治20年代後半に小樽に招来されたと言われ、浅草観音寺の本尊となっています。

像はサクラ材による一木造りで、右手の肘より先と左手の肩より先を別材で補修していますが、顔や胴体など主要な部分は約1000年前の姿をよくのこしています。丸顔に小ぶりの目と鼻が、それ以降の仏像とは異なる穏やかな表情をあらわしています。