市長記者会見記録令和4年7月29日

公開日 2022年07月29日

更新日 2022年08月02日

市からのお知らせ

■動画データ:小樽市長記者会見 令和4年7月29日(外部サイト:YouYube)

■会見資料1:小学生の医療助成拡大[PDF:645KB]
■会見資料2:美術館の催し[PDF:495KB]
■会見資料3:文学館の催し[PDF:296KB]
■会見資料4:小樽市民大学講座[PDF:1.24MB]
■会見資料5:総合博物館の催し[PDF:1.02MB]
■会見資料6:図書館の催し[PDF:4.24MB]

下記のとおり、市長から発表がありました(午前11時〜)

(総務部長)

定刻となりましたので、これより市長定例記者会見を始めさせていただきます。それでは、市長、よろしくお願いします。

 

(市長)

おはようございます。お暑い中、お集まりいただきましてありがとうございます。よろしくお願いいたします。始めに、新型コロナウイルス感染症の状況についてお話をさせていただきます。全国、全道においても感染が急拡大しています。本市では7月中旬から新規感染者が増加しており、7月28日、昨日ですが、175人と過去最多を更新しました。病床使用率は徐々に上昇しており、7月28日現在30.6%となっており、全道、札幌市よりも高い状況となっており、今後の感染状況によっては、さらに医療への負荷が大きくなる可能性があります。また、7月26日には、市内で初めてBA.5の感染事例が確認されたところです。国立感染症研究所によると、8月上旬には、このBA.5にほぼ置き換わると推定されており、さらに感染が拡大することが危惧されています。国は、7月15日に変更しました基本的対処方針において、現下の感染拡大への対応について、新たな行動制限を行うのではなく、社会経済活動をできる限り維持していくという考え方を明らかにしています。こうした状況の下で、社会経済活動を維持していくためには、市民の皆さん一人一人に感染防止行動に対する意識を、今までよりももう一段、高めていただき、感染対策を徹底していただくように、ご理解とご協力をお願いしたいと思っています。既に小中学校は夏休みの期間に入り、今週末には「オタルサマーフェス2022」が開催されるなど、家族での外出の機会や、イベントへの参加などの活動が、活発になることが予想されています。市民の皆さんには、改めて感染防止行動の徹底をお願いします。一つには、外出前には検温を行っていただくなど、少しでも体調に変化がある場合には外出を控えていただくこと、それから、いわゆる三密を回避し、人との距離を確保するとともに、マスクの着用、あるいは手指消毒を徹底いただくこと、また、飲食の場では、短時間で深酒をせず、大声を出さず、会話の時にはマスクを着用することなどの対策を徹底していただくようにお願いしたいと思っています。また、誰もが感染する恐れが高まっている、こういった状況を踏まえて、いざという時に備え、食料や薬の確保にもご留意いただくようにお願いします。ワクチンの3回目接種ですが、7月26日現在、65歳以上の方は89.5%まで進捗していますが、64歳以下の方は52.4%にとどまっています。感染拡大が進む中、特に若い世代の方々には、感染予防、発症予防、あるいは重症化予防のため、3回目の追加接種を、ぜひとも、ご検討いただきたいと思っています。

次に、小学生の医療費助成の拡大についてです。お手元の資料をご覧ください。このたび、市内の子育て世帯の経済的負担の軽減を、より一層図るとともに、経済的な理由で病院への受診をためらうことのないように、8月から医療費の助成対象を拡大することといたしました。助成を拡大する対象は、「課税世帯の小学生の、入院外、通院分の医療費」です。これまで、課税世帯の小学生の医療費は、ご家庭での自己負担を1割としていましたが、8月診療分からは、初診時の一部負担金のみ自己負担とすることとし、実質無料化を実現するものです。今回の助成拡大の対象となる課税世帯の小学生の人数は、令和4年3月末時点で、約3,000人となっています。なお、今回の助成拡大の対象となる方も含めて、医療費助成の対象となる方には、7月22日に、新しい受給者証を発送していますが、お子さんが生まれた場合など、新たに対象となる方は、申請が必要になりますので、詳細はこども未来部こども福祉課へお問い合わせください。

次に、市制施行100周年記念事業についてのご紹介です。お手元の資料をご覧ください。ご存じのように8月1日をもって、大正11年(1922年)の市制施行から、ちょうど100年を迎えることになります。今年、さまざまな記念事業を企画、実施しているところですが、小樽市制100周年記念事業として、「第50回小樽市民大学講座」を3年ぶりに開講します。新型コロナの影響により、2年連続で中止していましたが、50回目の開催となる今回は、市制100周年記念も兼ねて、多彩な5人の講師をお招きすることとしています。9月27日は、漫画家・文筆家のヤマザキマリさん、それから、10月4日は、元プロ野球選手の森本稀哲(もりもとひちょり)さん、10月6日は、小樽商科大学の学長、穴沢眞(あなざわまこと)さん、それから10月13日は、法政大学の教授であります、堀川三郎(ほりかわさぶろう)さん、10月20日は、小説家の朝倉かすみ(あさくらかすみ)さんとなります。受講料は1講座1500円、全講座を受講する場合は5000円となっています。週明けの月曜日、8月1日から、申し込みの受け付けを開始しますので、小樽市教育委員会生涯学習課へ申し込むか、生涯学習プラザレピオ、または、北海道新聞小樽支社までお申し込みください。さまざまな分野でご活躍されている一流の講師の話を聞くことができる、またとない機会ですので、ぜひご参加ください。また、現在、100周年記念事業として、総合博物館では、企画展「百年の礎 北海道の心臓と呼ばれたまち」、市立美術館では、特別展「画家と娘―岸田劉生〈麗子〉とともに」、同時開催で「大正昭和初期の小樽の画家たち」を開催中です。また、8月に開催する事業としては、8月20日、21日の両日、総合博物館において、限定コラボ「蒸気機関車in機関車庫三号」、8月6日から市立文学館において、「旧小樽地方貯金局竣工70年記念 逓信・郵政建築展」、8月27日からは図書館において、「海で拓かれた北海道の過去・現在・未来」を行うことになっています。その他の100周年記念事業としては、8月19日(金)午後5時から、市民センター、マリンホールにおいて、小樽で幼少期を過ごした、あがた森魚さんが監督を務める、映画「佐藤啓子先生を探して」の上映会を開催します。入船小学校に通っていた当時の恩師「佐藤啓子先生」の思い出を追い、小樽市の人々、母校である入船小学校の閉校式や卒業式の様子も映像として納められている、小樽が主な舞台となっている映画ですので、ぜひ、多くの市民の皆さんに鑑賞いただきたいと思っています。

次に、旧北海製罐第3倉庫のライトアップについてです。3年ぶりの通常開催となった「第56回おたる潮まつり」開催に合わせて、7月22日から24日の3日間、旧北海製罐第3倉庫外観のライトアップを実施したところです。しかし、小樽市制100周年記念事業「オタルサマーフェス2022」の初日である、明日7月30日から、当面の間、倉庫西側壁面のライトアップを実施することとしています。この事業は、新たな夜の観光コンテンツの提供と、北運河エリアへの人の流れを創出し、小樽での滞在時間の延長を推進することにより、小樽観光の魅力度アップにつなげることを目的に実施するものです。当面の間は、プレ点灯としての実施となりますが、本格的なライトアップが開始されますと、コンピューター管理によって、光と音の多様な演出を可能とし、旧北海製罐第3倉庫の構造美を効果的に浮かび上がらせ、建物自体が生きているかのように『鼓動』する様を演出することとしています。さらには、倉庫の屋上からサーチライトを立ち上げることにもなっています。ただ、昨今の世界情勢により、海外からの調達部品の納入が遅れているため、本点灯の実施については、令和4年10月下旬ころを予定しています。

私からは、以上です。

 

出席した報道機関の記者から、下記のような質疑がありました。

(総務部長)

ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。

 

(北海道新聞)

コロナ対策についてお伺いします。コロナの新規感染者が急拡大しています。これから夏場で大変たくさんのイベントが市内で開かれる予定ですが、改めて、感染対策に向けて、市としてどのように対応していくのでしょうか。

 

(市長)

大変早いスピードで急拡大しているということについては、私も懸念しています。市民の皆さんからも電話がつながらないというお話をいただいたり、発熱外来の医師からも直接、医療現場が本当に厳しい状況になっているというお話も伝わってきていますので、今後の拡大を本当に心配しているところです。ただ、市としましては、できる限りのことは、今、実施をさせていただいていると思っています。改めて国の方は、行動制限を国民に対して要請しないという考えですので、そうなりますと、国民と言いますか、市民の行動というのは今までどおり行われていきますので、当然、感染のリスクは高まってくると思っています。ですので、私どもとしては、明日から始まるサマーフェスに当たっても、私のメッセージを発しましたが、やはりお一人お一人が基本的な感染防止対策、マスクの着用ですとか、いわゆるソーシャルディスタンスですとか、換気ですとか、手指消毒ですとか、そういった身の回りでできることについては、確実に実行に移していただきたい、そういう思いでいます。

 

(北海道新聞)

小学生の医療費助成が、8月から対象が拡大されます。市長就任以来、医療費の関係で、札幌との差を埋めるとお話されてきましたが、この段階に至っての認識というか、札幌との差を含めた認識ということを、改めてお伺いできればと思います。

 

(市長)

8月1日から小学生までの医療費が無償化されるということで、これは札幌と同じレベルに達したということになります。札幌はすでに小学生までの無償化は終わっていますので、絶えず、隣の札幌市がどのような対策を講じているかということは、我々は考えていかなければいけないのですが、やはり、今、行政には、子育て支援の拡充ということが求められています。子ども医療費の助成の、さらなる拡大については、考えていかなければいけないと思っていますし、まだまだこの他にも、札幌と比べて開きのあるもの、例えば保育料ですとか、放課後児童クラブの利用料金などに格差がありますので、これをどう縮めていけるのかということは、市の財政状況も見ながら、真剣に考えていきながら、市民の皆さんの子育てに関わる家計負担の軽減につなげていきたいと思っています。

 

(北海道新聞)

小学生の医療費助成で、札幌市とレベルを同じにするということで、子育て世代を小樽に住み続けてもらうというか、呼び込むというか、そのような狙いも今回の助成にあるということでしょうか。

 

(市長)

人口動態に対する調査はこれまでもやっていますが、小樽に住む若い世代の方々がどこに転居しているのか。いろいろなところに転居していますが、札幌市の西区と手稲区に転居して行っているケースが多いという調査結果、アンケート結果があるものですから、札幌市がどういう対策を講じているのか、できるだけ子育て支援策については、札幌市との差を無くす、子育て支援策だけではなく、教育環境や、公園の整備も札幌に比べると小樽はだめだよねと言われているので、教育環境や子育て環境の全てを総合的に、できるだけ札幌市との格差を縮めていくという努力していかなければならないと思っています。その背景には、手稲区や西区への転居が多いということを意識しての対策です。

 

(北海道新聞)

コロナの拡大ということで、小樽で潮まつりが開かれて、すごくにぎわいがありました。潮まつりがコロナの拡大につながったかどうかは、市長はどのように考えていますか。

 

(市長)

感染経路が追えないので、間違いなくこうですということは言えないのではないかと思っています。ただ、推測ではありますが、潮まつりが終わって、次の週の中ごろには感染が増えるのではないか、という当初の予想どおりになっているので、その可能性はあるのではないかと考えています。断言はできないと思います。

 

(北海道新聞)

本日、国の方で、感染が急拡大している地域を対象に、知事会の要請を受けた形で、「BA.5対策強化地域」というものを位置付けることを検討しているようなのですが、国がそのような対策を取る一方で、行動制限をかけていない、その中で医療が逼迫(ひっぱく)しているという状況で、これは、なかなか市としても感染者数を減らす上で、対策の難しさを感じることはありますか。

 

(市長)

第6波と比べて、感染の広がりやスピードは圧倒的に違うので、今までと同じように対応するということは、例えば軽症者が多いとか、無症状者が多いのに、どこまで経過観察をやっていくかということを今までどおりやっていくとなると、発熱外来の現場が逼迫するとか、そういうひずみというのは間違いなく生まれてくると思っているので、ここの考え方を変えない限り、今の状況を変えていくのはすごく難しいのではないかと思います。本来であれば、限られた資源というのは、発熱外来の現場の逼迫、これを解消するだとか、あるいは、重症化リスクの高い方々にサポート体制を厚くするとか、限られた資源をそういったところに重点的に充てていかなければなりませんが、その余裕も無くなりつつあるということは、国が基本的な考えを変えていくような方針を示していかないと、今の状況を変えるのは難しいのではないかと思っています。報道でもありますが、抗原検査の検査キットが十分配備されていないという声も聞いていますが、検査キットの充足も速やかに満たしていただけるように、国にはお願いしたいと思っています。一地方自治体だけで、この問題を解決するのは、すごく難しくなってきているというのは実感としてあります。

 

(北海道新聞)

今回、市長の任期最後の定例記者会見だと思います。改めて、この4年間の振り返りというか、一言いただければと思います。今回、医療費助成が8月ということも、一つあるかと思いますが、「〇〇のカラー」とか、自分の主張なり、やりたいことをこの4年間の中でどれほどできたのかも合わせて伺いたいです。

 

(市長)

早いもので間もなく1期目の4年を終えますが、先程来、コロナの話になっていますが、任期の多くは新型コロナウイルスの感染拡大を防止することに多くの時間を費やしてきたと思っています。その一方で、なかなか前に進めることができなかった施策もあるなと感じています。私が就任した当時は、皆さんご存じのとおり、非常に市政が混乱していまして、年4回開かれる定例会は毎回のように中断して、会期の延長を繰り返して来たわけですし、経済界との関係もすっかり疎遠な関係だったわけですから、市長に就任して、まず市政の、そういった市議会や経済界との関係を元に戻しながら市政を正常化する、安定化させるということに取り組んできました。今はご存じのように、市政は非常に安定した状況の中で進めることができていると思っています。ただ、やはり、私が市長に立候補した時には、職員から直接市長になった訳ではなくて、ご存知のように、定年の2年前に辞めて、政治活動をしていましたが、結果的に2年ではなく1年半で選挙を迎えることになりましたが、その1年半というのは、市民の皆さんの声を聞く機会が多く、行政に対する不信感とか不満があるなと感じて市長になりました。私の得票率は47%ですから、その結果もそういったことが反映されているのではないかと思いました。いろいろな課題もありますし、いろんなことに取り組んできましたが、心掛けてやったのは、市民の皆さんが感じられている不信感や不満を解消していくために、政治姿勢の一つとして、対話を掲げました。市民の皆さんに寄り添っていく、そのために市民の皆さんのお話をいろいろ聞いていくということが大事だということで、対話の重視を掲げました。自分としても、なぜ市民の皆さんがそう思うのか、と考えた時に、やはり市長と市民、あるいは小樽市行政と市民の間に距離感があるのだろうと、だから森井市政のように、何かを変えたいという思いが投票行動に表れたのだろうと思うので、何より市民の皆さんに信頼していただける行政作りにすごく力を注いできました。ちょうど今、7月1日の広報に「市長への手紙」が同封されていましたから、毎日のように市長への手紙をいただいていますが、まだまだ市政に対してお叱りや苦情があります。そういったお叱りや苦情は、考え方を変えれば、行政にとっての課題だから、そういった小さな声をしっかりとくみ取ってあげて、確実に解決に向けてやっていくということが、市民の皆さんの行政に対する信頼の醸成につながっていくのだろうと思っています。2期目に向けても対話重視をもう一度掲げますが、それは小樽行政に求められている大事なことだと思いますので、そこはかなり神経を使いながらやってきたつもりです。限られた4年の中で、コロナ禍もあって十分ではありませんが、「市長と語る会」もいろんな団体とやってきましたし、こういった取り組みはまだまだやっていきたいと思っています。

 

(北海道新聞)

施策についてはどうですか。

 

(市長)

基本的には1期目立候補する時に30の公約を掲げて市長に就任させていただきましたけれども、そのほとんどが実行、あるいは着手を済ませています。一例を申し上げると、学習支援と子ども未来塾を開校しましたし、FMおたるの難聴地域の解消にも努めてきましたし、あるいは西陵中学校と松ヶ枝中学校を合わせて今の商業高校に持っていくという当時の小中学校の適正配置計画は一回凍結することを約束しまして、これも凍結して、改めて、地域における学校の役割を見直そう、そこから考えようということで仕切り直して、西陵中も松ヶ枝中も残したり、忍路も二つの小中学校を併置校として残したりしました。一番大きいのはプールでしょうか。長い間市民の皆さんから要望があって、歴代の市長も公約には掲げてきましたが、なかなか財政事情などもあってできなかったわけですが、6月の議会で予算もお認めいただいて、基本構想に着手する作業もスタートしましたので、総合体育館にプールを併設ということで、まだまだ課題はありますが、大きな進歩だったと思います。

 

(HTB)

今、この4年間を振り返って、できなかったところもあるということですが、具体的にやり残したことは何ですか。

 

(市長)

できなかったことは、比較的大きなプロジェクトみたいなものも公約に掲げていましたので、1期4年でそれを完結するということはなかなか難しいだろうと思っています。一例を上げますと、今、小樽港の第3号ふ頭を大型クルーズ客船に対応できるような形で、岸壁の整備を行っていて、令和5年度には完成します。1期の期間中では整備が完了できなかったし、その周辺の整備は、むしろこれから、次の段階として、緑地の整備だとかやっていきます。それから、JRの小樽駅前広場の問題ですが、ここは以前から、タクシー、バス、一般車両、それから歩行者が混在する危険性が指摘されていて、整備を求められていました。これは基本計画ができる段階まで進めて、工事着手はこれからということになります。北海道新幹線を活用したまちづくりは2030年までやっていかなければなりません。こういったものもまだ道半ばですので、2期目にはこれらをしっかりと前進させるような取り組みを進めていきたいと思っています。あと、やはり一番大きいのは人口減少です。人口減少問題は、私の1期4年期間中では人口減少に歯止めをかけることができなくて、ここ毎年2000人ずつ人口が減っていっています。それに歯止めをかけることができない状況になっていますので、これは2期目の大きな課題になるだろうと思っていて、重点公約には掲げさせていただいているところです。

 

(HTB)

任期中、対話を重視してきたということですが、その中でも、小樽市政が今直面している最大の課題は何かなと感じているでしょうか。

 

(市長)

課題は、今言ったように人口問題です。人口の何が問題かということですが、人口の減少を考えるときに、お亡くなりになる方と生まれる方の自然減、転出される方と転入される方の差の社会減、二つの考え方があるのはご存じだと思いますが、高齢化社会を迎える中にあって、自然減を抑えることは、私たちにとって非常に難しいことだと思っています。ですから、この後は、社会減に歯止めをかける、ここにターゲットを絞って政策を進めていきたいと思っています。社会減を抑えるためには、転出を抑える、転入を増やす、この考え方しかありませんので、小樽に住んでいらっしゃる若い世代の方々に、小樽で安心して働いて子育てができる環境づくりを行っていくということと、もう一つは、小樽に魅力を感じられて、小樽に移住してきて、ご商売をされる方がかなりいらっしゃいますので、そういった方々に対するサポート体制だとか、あるいは小樽でビジネスを展開するための支援策だとか、そういったものを拡充しながら転入を増やしていくという中で、社会減をできるだけ少なくしていく、という取り組みを進めていくことが重点的な課題だと思っています。ただ人口に歯止めをかけるのではなくて、社会減に歯止めをかける、ここにテーマを絞って2期目に臨んでいきたいと思っています。

 

(北海道新聞)

北海道新幹線のトンネルから出てくる残土の問題についてです。朝里川地区にある残土の埋め立て候補地のすぐ真下が土砂災害警戒区域に、先日指定されていますが、それに対して、市長はどのように受け止めていますか。

 

(市長)

あそこの工区から出てくる、いわゆる発生土については、石切山に持って行くという当初の考え方が、JRTTから示されていましたが、その後、その発生土を持っていく場所の下が、今回、土砂災害警戒区域に指定されることになったわけです。この話は少し前からこういう話を伺っていましたが、土砂災害警戒区域の上に発生土を盛るということについては、私としては安全性が保障できないということもあって、そのことをもって住民説明で住民に理解してもらうことは非常に困難だということで、JRTTには、石切山にあの工区から出てくる発生土を持ってくることについては再考を願いたいとお話をさせていただいています。その場所がどこかということはまだ決まってはいないようですが、市の考え方としては、すでにJRTTにお伝えしています。

 

(総務部長)

ほかになければ、以上をもちまして、本日の市長定例記者会見を終了させていただきます。次回は、令和4年8月31日(水)午前11時からを予定していますので、よろしくお願いいたします。

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