公開日 2022年11月11日
更新日 2023年10月17日
1 都市計画の提案内容
土地所有者から、以下のとおり都市計画提案が提出されました。
(1)都市計画の種類等
小樽築港駅周辺地区地区計画の変更(商業レクリエーション地区)
(2)提案理由
当地区は都市計画法の「臨港地区」で用途地域は「工業地域」であり、平成5年に小樽市が策定した「小樽築港駅周辺地区整備基本計画」の土地利用の考え方を踏まえて地区計画が定められ、その後、一部変更されて今日に至っています。
地区計画の「商業レクリエーション地区」に存する大型複合商業施設は、今日の厳しい商業環境や商品需要の落ち込みの中で商業床の利用が大幅に減少しており、地区の中核施設の運営は大変厳しい状況にあり、現在、新たな業態等による床利用を模索しながら街の再創造を図っている現状にあります。
このような中、提案者は地区内の「医療・福祉関連サービス業務地区」に存する、社会福祉法人恩賜財団済生会支部北海道済生会(医療・保健・福祉を運営)との間で、大型複合商業施設内の関連企業が連携して相互のノウハウや資源を活用し、健康的で安心な暮らしを守るまちづくりを進めるため「ウエルネスタウン」構想に関する協定を結び、双方が連携協働して「まちの再創造」を推進することにしました。
こうした動きの中で、提案者としては、医療、福祉、介護系に関わる教育機関及び共同住宅の建設を進めると共に、健康な高齢者が大型複合商業施設内のスポーツ施設や映画・娯楽施設、大型書籍店等を利用しながら、健康で文化、教養にあふれた豊かな暮らしができる環境を整備し、移住高齢者や医療、福祉、介護系事業従事者の居住を意識した共同住宅の提供も考えながら「ウエルネスタウン」にふさわしい土地利用を行うため地区計画の変更を提案するものです。
(3)計画の内容
地区計画の「商業レクリエーション地区」において、現在の地区計画では建築できない医療、福祉、介護系の教育機関及び共同住宅を建築可能とする一部変更を提案する。
(4)提案の位置、区域、面積
ア 小樽市築港の一部
ウ 10.5ha
2 小樽市の判断及び理由
- 都市計画提案について、都市計画の決定が必要と判断した理由は以下のとおりです。
(1)判断及び理由
(1)本提案は、第2次小樽市都市計画マスタープラン(以下「第2次都市マス」という。)における将来目指すべき土地利用において、「親水空間と調和した交流・生活サービス機能などが充実した魅力ある空間の維持・創出を基本としつつ、土地利用転換が一定程度進んだ段階で、良好な市街地環境の保全に配慮しながら、その土地にふさわしい地域地区や地区計画等の見直しを検討します。」と位置付けられていることから、第2次都市マスで示されている考え方に整合している。
(2)本提案は、小樽築港駅周辺地区地区計画の区域内の「医療・福祉関連サービス業務地区」に存する社会福祉法人と健康的で安心な暮らしを守るまちづくりを進めるため、「ウエルネスタウン構想」に関する協定を結び、連携協働して「まちの再創造」を推進し、健康な高齢者が健康で文化、教養にあふれた豊かな暮らしができる環境を整備することを目的したものであり、第7次小樽市総合計画のテーマ「人口減少・少子高齢化への対応」の施策である「将来人口への適応」の目標に即している。
(3)当該地区は、これまで商業、娯楽及び宿泊機能を中心に土地利用を進めてきたが、人口減少や少子高齢化のほか、買い物客の札幌圏都市部への流出により、地域の活性化が図れない状況にある。そのため、地区計画の一部を変更し、商業施設の活用を中心としながら、医療・福祉等の機能と連携した複合的な土地利用を図り、にぎわいと活力ある市街地の形成を図る必要がある。
(2)決定した都市計画の内容
- 提案のあった地区において、医療、福祉、介護系の教育機関及び共同住宅(「サービス付き高齢者向け住宅」に限る。)が建築可能になりました。
- 決定された地区計画の詳細は、小樽築港駅周辺地区[PDF:1.96MB]を御覧ください。
- その他の地区計画は、こちら(地区計画)から確認できます。