市長記者会見記録令和5年1月31日

公開日 2023年01月31日

更新日 2023年04月28日

市からのお知らせ

■動画データ:小樽市長記者会見 令和5年1月31日(外部サイト:YouTube)

■会見資料1:合同企業説明会チラシ[PDF:542KB]
■会見資料2:小樽市指定文化財の新規指定について[PDF:680KB]

下記のとおり、市長から発表がありました(午前11時〜)

(総務部長)

定刻となりましたので、これより市長定例記者会見を始めさせていただきます。それでは、市長、よろしくお願いします。

 

(市長)

おはようございます。では、よろしくお願いいたします。まず、最近の市内の状況についてお話をさせていただきたいと思います。全国的な旅行機運の高まりや、水際対策の緩和から、多くの観光客を目にするようになりました。外国人観光客の需要回復の兆しを、少しずつですが、実感しているところです。また、2月11日から18日まで、「小樽雪あかりの路」が開催されますが、3年ぶりの通常開催になりますので、海外からボランティアも復活すると伺っており、市としても、私としても、非常に喜ばしく思っているところです。新型コロナに加え、インフルエンザの流行も懸念されていますが、引き続き、感染対策に万全を期して、小樽の冬の風物詩ともなっている「雪あかりの路」を、多くの方にお楽しみいただければと思っています。

それでは、本日の報告案件に移りたいと思います。はじめに、副市長の選任についてです。この件については、私としても、適任者について熟慮を重ねてきたところですが、この度、現財政部長である上石明(あげいしあきら)氏に副市長をお願いすることになりました。2月開会予定の令和5年第1回定例会に、人事案件として議案を提出することとしました。この間、外部人材の登用も含めて検討してきましたが、現行の副市長一人体制ということでは、やはり本市の現状を熟知している方が適任であり、内部から登用することが適当という判断に至ったところです。上石氏の履歴については、お配りしている資料をご参照いただければと思います。平成29年から、建設部長、産業港湾部長、財政部長という三つの部長職を歴任しており、広い視野で本市の実情を把握していただいているものと考えています。議会の同意をいただければ、本年4月1日からの着任を予定してします。

次に、令和5年度の予算編成作業についてです。1月16日(月)から行ってきた各部からのヒアリングを一通り終えたところですが、現在、最終的な調整作業を進めています。予算編成作業を進めるに当たっては、本市の最重要課題である、子育て支援策や移住政策を中心とした「人口対策」のほか、本市が抱える多くの行政課題の解決に向けて、事業の効果や優先順位などを勘案しながら、この間、議論を重ねてきたところです。2月13日(月)に、市議会へ、令和5年第1回定例会に提出する議案の説明をさせていただきます。また、お手元の「次第」にあるとおり、新年度予算の記者会見を、2月14日(火)の午後4時から行いますので、よろしくお願いします。

次に、合同企業説明会についてのお知らせです。市が事務局となっている小樽地域雇用創造協議会と、小樽市季節労働者通年雇用促進協議会が主催する「合同企業説明会」を、あさって2月2日(木)午後2時から午後4時30分まで、グランドパーク小樽で開催します。これは、小樽市内での就職を希望している全ての方を対象とした、市内企業とのマッチングイベントです。参加企業数は30社を予定しており、時間内で自由に企業の話を聞くことができます。参加の事前申し込みや履歴書などは不要です。市内に就職を希望されている方は、ぜひご参加いただきたいと思っています。また、仕事や求職活動の悩みなどをハローワークおたるの職員に個別相談できる「働こうかな?相談会」も、同時開催しますので、お気軽にお越しいただきたいと思います。

次に、「小樽市指定文化財」の新規指定についてです。本市では、文化財保護条例に基づき、現在9件の文化財を市指定文化財として指定していますが、12月に開催された文化財審議会で答申を受けた1件の文化財について、1月26日の教育委員会での議決を経て、新たに小樽市指定文化財として指定しましたので、ご紹介します。今回指定となった資料は、「林家旧蔵アイヌ風俗画画稿」で、総合博物館で保管しているものです。概要については、お手元の資料のとおりですが、本日は、江戸末期から明治初期のアイヌの人々などを描いたスケッチなどの60点の資料のうち、資料の39番にあたる「談笑図」をご用意しました。これらの資料は、余市で漁場を経営した林家のゆかりの方から、平成16年に寄贈を受けたトランクの中に納められていたものです。作者は不詳ですが、表情豊かに描かれているアイヌの人々のスケッチが30点余りまとまっている点や、儀式の動作や道具の解説が記載されたものなどの貴重な資料がそろっている点が、高く評価されています。なお、本日は、他にもいくつか資料をお持ちしています。記者会見終了後、市政記者室で、資料を公開しますので、報道関係の皆さまには、後ほど、是非、ゆっくりと実物をご覧いただきたいと思います。

私からは、以上です。

 

出席した報道機関の記者から、下記のような質疑がありました。

 

(総務部長)

ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。

 

(北海道新聞)

副市長人事ですが、内部昇格という考え方の中で、複数の中から選び、最も適任と判断した方に要請して、受託を受けたということですか。

 

(市長)

そのとおりです。

 

(北海道新聞)

これまでは、外部登用に関して、民間よりは、道庁、あるいは札幌市と調整ができればという話もありました。道庁との調整の状況など、どういった案がありましたか。また、どのような理由で内部昇格という判断をしたのですか。

 

(市長)

それも含めて検討しましたが、現行の1人体制でいくと決めましたので、1人体制でいく以上は、小樽市の行政に精通し、行政課題を熟知している方が望ましいと考え、市の内部から登用することにしました。ただ、2人体制や、外部から招聘(しょうへい)するという考えを断念したわけではありません。今後も市における行政課題等も踏まえた上で、引き続き検討していきたいと思っています。今回は1人体制と決めましたので、庁内からの登用ということで最終的に判断しました。

 

(北海道新聞)

12月に退任した前任の小山元副市長も財政部長をやっていた方で、今回の上石さんも財政部長です。上石さんは建設部と産業港湾部の部長も務めていましたが、やはり財政事情、財務状況に明るい方を選んだということは、市の財政を重視していくという姿勢が示されているのかと思います。そのあたりの考えはいかがですか。

 

(市長)

今も予算編成をやっていますが、予算編成を通じて、各部からさまざまな話を聞いていきますので、そういった意味では、財政部長は、他の部長に比べると、市政全般を把握していると言えると思います。そういった観点から、財政部長を経験しているという点は、私としては、大きく判断を後押しする材料になっていると思っています。

 

(読売新聞)

副市長人事の件で、2人体制についても断念したわけではないとのことですが、今回、1人体制にすると決めたのは、どういう理由ですか。

 

(市長)

今回、副市長の任期が12月4日という年末の時期で、元の4月1日からの任期に戻そうという流れの中で動いていましたが、その段階から新しく2人体制にするというのは、時間的にも少々足りなかったと思っています。議会や経済界からも2人体制を望む声は、引き続きありますので、そういった方々のご意見も伺いながら、これからも、2人体制や外部からの招聘といったものを検討していきたいと思っています。

 

(北海道新聞)

予算編成、予算発表のスケジュールですが、2月13日(月)に説明があって、14日に記者会見ということですが、正式な予算発表はいつですか。記者会見の14日ですか。

 

(市長)

議会の会派への議案説明が、13日と14日の2日間になりますので、2日目の14日の議案説明が終わった後に記者会見を行い、そこで予算案を発表するというスケジュールになります。

 

(時事通信)

明日開設予定の「おたる移住・起業『ひと旗』サポートセンター」のことでお伺いします。簡単な概要と、市長は人口減少対策を大きく掲げていると思いますが、ここに対する期待感があれば教えてください。

 

(市長)

私の2期目の公約の中で、やはり一番の課題は人口対策ですが、高齢化も進んでいる中で、自然減少に歯止めをかけることはなかなか難しいので、社会減少に歯止めをかけることを重点的に臨んでいます。できるだけ出て行く人を抑えて、入ってくる人を増やすということ以外に社会減に歯止めをかけることができません。明日開所するセンターは、小樽で移住したい、さらに、小樽で仕事もしたいという方を、ワンストップで受け入れるための機能を持ったセンターになりますので、さまざまな面から、小樽に関心を持たれている方々をサポートさせていただいて、移住や創業につなげていければという、大変大きな期待感を抱いています。事業として、「ひと旗プロジェクト」と掲げていますが、北海道経済の中心地であった頃に、いろいろな方々が成功を夢見て、「ひと旗あげよう」とこの小樽に来たわけです。そういった、小樽で「ひと旗あげたい」という方々をしっかりとサポートしていきたいと思っています。事業は、商工会議所に委託して、しっかりと行政と経済界が連携しながら、創業支援も充実させていきながら、サポートしていきたいと思っています。新年度予算の中にも、小樽に移り住んで創業したいという方の創業支援策も拡充していく形で、経済界と行政がしっかりタッグを組んで、サポートしていければと思っています。

 

(北海道新聞)

新型コロナウイルスの感染症法上の分類が、5月8日から5類に引き下げられると決まりました。その中で、マスクの着用は個人の判断に委ねられることになりそうです。マスクが感染予防につながっていることは、科学的に証明されているところです。小樽は高齢者の方が多く、重症化リスクの高い方が多いですが、5月8日以降のマスクの着用について、市はどのように考えていますか。市民や観光客に対して、何らかの周知やアナウンスは考えていますか。

 

(市長)

2類から5類に引き下げるという動きや、マスクの着用が個人の判断に委ねられるという情報は把握していますが、小樽市全体として、5類に引き下げられたときにどういった対応をするかは、まだ協議が整っていませんので、これからしっかりとさまざまな面から検証しながら、最終的に対応を決めていきたいと思っています。いろいろなことが決まっている段階ではありませんので、その点についてはご理解いただきたいと思います。

 

(北海道新聞)

一部報道で、小・中学校でのマスク着用について、卒業前の3月くらいに先行して緩めるという話が出ていますが、その場合、小樽市内の小・中学校の対応は市教委の判断、それとも各学校の判断になるのでしょうか。

 

(市長)

その点もまだ教育委員会と協議が済んでいません。基本的には、学校ごとというのは非常に判断が難しくなるのではないかと思いますので、最終的には市教委で、小樽市全体としてどういう対応をするのかを考えることが望ましいのではないかと思っています。まだ市教委とも打ち合わせをしていませんので、最終的にどういう判断をするかは、これからになります。

 

(北海道新聞)

これから雪あかりの路があります。通常開催は3年ぶりということで、観光客がたくさん来ると思います。5類引き下げ以降は、さらに観光客が増えると期待できると思いますが、それと同時に、感染リスクが高まってしまうかと思います。それらの対応や感染予防については引き続き周知していきますか。

 

(市長)

雪あかりの路もそうですが、今、行動制限がない中で、多くの観光客の皆さんがお越しになっているようですし、これから夏に向けたさまざまなイベントも予定されています。観光客の皆さんに向けて、どういった対策を講じていくかは、それぞれの実行委員会とも協議していかなければいけないと思っています。全体としてどうしていくかは、先ほど申し上げましたように、まだ方向性が定まっていませんので、決まりましたらまたお知らせしたいと思っています。

 

(北海道新聞)

1月10日にドカ雪が降ったり、その後降雪量が多かったりという日が何日かありました。市道の除雪体制の関係で、高齢化も踏まえて、除雪体制を強化するということが市長の2期目の公約の一つでもあったと思います。難しい部分が多いと思いますが、雪の量が多くなる時間帯に合わせて、うまく効率的に除雪ができれば、日中のバスの遅れなどを必要以上に招かなくても済むというような除雪の在り方などを検討できる可能性もあると思います。1月10日の場合は、除雪の時間帯よりも後、朝方以降に降雪量が増えてきたということもあって、一部交通機関の混乱もありました。除雪出動の在り方や柔軟な対応について、今はどのようにお考えですか。

 

(市長)

北海道新聞の「柔軟さに欠けた除排雪ではなかったか」という記事は読みました。実際、今の除排雪は、市民生活や経済活動に配慮をする形で、夜間に行っているのが通例です。この時間帯を、柔軟性を持たせて行えるかどうかは、経済活動への影響や市民生活への影響も踏まえて考えなければいけません。否定するわけではありませんが、去年から見ても、まとまって雪が降る日が増えていますので、それに向けた対応を考えていかなければいけないだろうとは思っています。ただ、日中でも直ちに除排雪に入っていけるかどうかは、建設部や業界の皆さんたちとも協議していかなければいけない問題ではないかと思っています。あくまでも現行の除排雪体制は、市民生活なり経済活動への支障をできるだけ少なくなるような形で行っているということについては、ご理解いただければと思っています。

 

(北海道新聞)

双日株式会社が建設を予定している毛無山周辺の風力発電施設の環境アセスメントの縦覧が、今日から始まっています。環境アセスメントの仕組みの中で、市長が意見を提出することができる最後のタイミングになると思います。以前にも、市として、市長としての考えを出していますが、市議会で陳情を採択されたり、改めて反対している市民団体からの要望もあったりしました。前回と比べて、市長自身が現地を視察していますが、どのような姿勢で、どのような考えで臨む予定ですか。

 

(市長)

臨む考えは変わっていませんが、しっかりとした市の意見を述べていかなければいけませんので、私も評価書に目を通しています。異を唱えるにしても、合理的な考え方を述べていかなければいけませんので、自分でもその縦覧図書を読み込んでいこうと思っています。この後、2度3度、生活環境部環境課の職員からレクチャーを受けることになっているので、そういった段階を経て、最終的に判断していきたいと思っています。

 

(北海道新聞)

市長による意見提出は、縦覧期間が終わってからですか。

 

(市長)

終わってからです。

 

(北海道新聞)

新型コロナウイルスに関連した医療について伺います。今、陽性で入院する時は専用病床に入りますが、5類に移行してからは専用病床がなくなります。全国的に1月も亡くなる方がかなり多かったので、依然としてウイルスの脅威はなくなっていない状況です。今後、基本的に専用病床はなくなりますが、コロナ患者の入院について、市として、どのように対応していきますか。また、今は保健所が入院調整をしていますが、それがなくなると、負担が増えるという懸念が医療機関から出ていると聞いています。その支援策について、検討前だと思いますが、その方針を教えてください。

 

(市長)

先ほどからお話していますが、一連のこれらの動きについては、これから対応、検討していきたいと思っています。

 

(保健所次長)

医療提供体制と国の体制ということですが、今、国から示されているのは、今年の5月8日に、感染症法上の分類を5類に変更するということだけで、それ以外の部分については、今後示していくと示されています。医療提供体制についても、今後、国の考えを示していくという段階です。市としては、国の方針を見極めた上で対応をしていく必要があると思っていますので、現状では、こうできる、こうするということをお示しできない状況です。

 

(北海道新聞)

公費支援が段階的に縮小されることに対する市の対策もこれからということですか。

 

(保健所次長)

そうですね。国の方針が示されない限り、市としてどうするかは考えられないので、国の方針が出てくるのを待つという状況になります。

 

(市長)

いくつか質問をいただきましたが、いずれも検討の段階ですので、ある程度市の方針が決まりましたら、お知らせしたいと思っています。

 

(総務部長)

ほかになければ、以上をもちまして本日の市長定例記者会見を終了させていただきます。次回につきましては、令和5年2月14日(火)午後4時からを予定していますので、よろしくお願いいたします。

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