公開日 2023年03月08日
更新日 2025年02月17日
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【前半】
- 市議会第1回定例会について
- マスク着用の考え方について
- 住民票、印鑑登録証明書のコンビニ交付サービスについて
【後半】
- 移住について
放送の内容
オープニング
明日へ向かってスクラムトライ!毎月第1、第3月曜日のこの時間は、明日へ向かってスクラムトライ!をお送りします。
市民の皆さんに、小樽市の取り組みを知っていただくとともに、市民の皆さんからも市政に対するご意見、ご感想をお待ちしています。
明日へ向かってスクラムトライ!では、小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、様々なジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。
前半
(FMおたるパーソナリティー)
「明日へ向かってスクラムトライ!」、前半は小樽市長、迫俊哉市長にお話をお伺いします。迫市長、よろしくお願いします。
(市長)
よろしくお願いいたします。
(FMおたるパーソナリティー)
3月になりました。早いもので、今年もすでに2か月が終わったということになります。今日もよろしくお願いします。
(市長)
お願いいたします。
(FMおたるパーソナリティー)
さて現在、市議会の令和5年第1回定例会が開会中です。議会議論が始まって1週間ということですが、どのようなことが議題に挙がっていますか。
(市長)
これは毎年のことなのですが、第1回定例会といいますのは、新年度の予算案が議論の中心になるわけです。また私の任期2期目の最初の予算編成になります。子育て、それから仕事、移住を柱といたしました人口対策ですとか、時代や社会の変化への対応、それから小樽の魅力を活かしたまちづくりについての施策を取り入れた予算案になっていますので、その辺りの質疑が中心になっています。特に、時代の変化への対応ということで、デジタル技術を活用したサービスの向上という質問も結構ありまして、例えば、小樽市の公式LINEの利便性をもう少し高めたらどうかとか、公共施設でのWi-Fiの環境の整備ですとか、公共施設のオンラインでの予約ができないかどうかといったような質疑が多くなっていますね。
(FMおたるパーソナリティー)
議会の会期は、3月16日木曜日までということですよね。
(市長)
そうですね、3月13日月曜日までは、予算特別委員会と常任委員会がありまして、16日が最終日ということで採決が行われることになっています。
(FMおたるパーソナリティー)
小樽のまちづくりについての大切なことが議論される場ですので、市民の方の注目も集まっているかと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。
(市長)
議員の方々からも様々な質問が予定をされていますが、丁寧に説明をさせていただきながら議論も深めていければなと思っていますし、そのことが小樽のまちづくりにとって良いことだと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
わかりました。さて話題は変わりますが、3月13日月曜日から、マスク着用についての考え方というのが見直されますよね。
(市長)
マスク着用は、個人の考えが尊重されまして、個人の判断に委ねられることになるわけです。ただし、北海道から出されている通知では、3月13日以降も「こういった場面では注意してください」といったような呼びかけが行われていますね。
(FMおたるパーソナリティー)
その呼びかけですが、どのような内容なのでしょうか。
(市長)
一つは周囲の人に感染を広げないために、医療機関ですとか高齢者施設などに行く時、あるいは通勤ラッシュ、混雑した電車やバスに乗る時、それからご自身や同居の家族に風邪のような症状のある時、またご自身のためには、重症化リスクが高い方が混雑した場所に行く時にはマスクを着用したほうがよいということになっています。また、医療機関や高齢者施設などで働いている方には、勤務中の着用が推奨されているということですね。
(FMおたるパーソナリティー)
これからは個人の判断に委ねられることになりますが、引き続き、気を付けてほしい場面はあるということですよね。
(市長)
マスクはさまざまな理由から着用できない方もいらっしゃいますし、着用しなければいけない方もいらっしゃるわけで、正しい理解と、何よりも思いやりのある行動をお願いしたいと思います。
(FMおたるパーソナリティー)
そうですね。まだ毎日のように新規陽性者が発表されていますので、対処方針が緩和されても、感染拡大防止は必要ですよね。
(市長)
3月13日以降も基本的な感染対策というのは重要になると思いますし、三密回避ですとか手指の消毒、やはり言われているのは換気ですよね。こういったことへのご協力はお願いしたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
3月は、それぞれの学校で卒業式も行われますが、卒業式でのマスク着用の対応はどうなっているのでしょうか。
(市長)
国や北海道からは、児童生徒それから教職員は、式典全体を通じてマスクを着用せずに出席をするということを基本とした上で実施するようにという通知があります。ただし、着脱については、児童生徒ですとか保護者の意思を尊重することになっています。
(FMおたるパーソナリティー)
マスクをつけるにしても外すにしても、強要するものではないということですね。
(市長)
そうですね。一方では、歌う場面ですとか、呼びかけを行う場面が卒業式にはありますので、その際にはマスク着用など一定の感染対策を講じた上で実施することとされていますので、マスクの着脱を呼びかけたり、事前に説明するなどの対応も必要になってくると思います。
(FMおたるパーソナリティー)
今年卒業する中学3年生は、入学前の6年生だった3年前のちょうど今頃からコロナの感染拡大が始まって、中学3年間はコロナ対策の中で学校生活を送ったという生徒たちなのですよね。
(市長)
そうですね。思い出に残る良い卒業式になるようにお祈りしています。
(FMおたるパーソナリティー)
ちなみにですが、小樽市内の小中学校の卒業式は、いつ行われるのでしょうか。
(市長)
中学校の卒業式は、市内全校が3月15日、小学校の卒業式は、学校によって3月17日から3月20日までの間に行われることになっています。
(FMおたるパーソナリティー)
わかりました。さて先月、この番組でもお知らせをしましたが、3月1日から、住民票と印鑑登録証明書のコンビニ交付サービスというのがスタートしたのですよね。セブンイレブンやローソン、ファミリーマート、そしてセイコーマートの各コンビニエンスストアのほか、イオン小樽店、マックスバリュ手宮店、スーパーアークス、一部の店舗を除くラルズマートとサッポロドラックストアーで利用できるそうですね。
(市長)
はい。実際に利用してみたという職員から話も聞きましたが、意外と簡単に、そしてスムーズにできたということは伺っています。
(FMおたるパーソナリティー)
そうなのですね。コンビニや一部のスーパーでも利用できるそうですが、その職員の方はどこで試してみたのでしょうか。
(市長)
自宅の近くのローソンでやってみたということです。店内にあるコピーの機械を使うということなのですね。
(FMおたるパーソナリティー)
コンビニでは、銀行のATMやコンサートのチケットなどを発行する機械も設置している場合がありますが、こちらはコピー機を使うということなのですね。
(市長)
はい。マルチコピー機といいまして、コピーの機会に操作パネルがついているそうなのです。そのパネルで「行政手続き」というメニューを押して、「各種証明書の発行」というボタンを選択するということです。
(FMおたるパーソナリティー)
具体的な利用の手順ですね。
(市長)
そして、マイナンバーカードをセットする場所がありますので、そこにマイナンバーカードを置いて、4桁の暗証番号を入力して、あとは画面の指示に従って操作していくという流れになります。
(FMおたるパーソナリティー)
暗証番号の入力というのが必要になってくるのですね。
(市長)
はい。画面の手順に従いまして、必要な証明書を選んで枚数を選択し、発行手数料をコピー機に入れますと、証明書と領収書がコピー機から発行されるといった流れになります。
(FMおたるパーソナリティー)
パネルの操作さえできれば、大丈夫そうですね。
(市長)
それほど難しくはないのではないかと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
今の話を整理しますと、交付サービスを利用するときに用意するものは、マイナンバーカードと、手数料1通につき300円ということですね。
(市長)
そうですね。ですから、持っていくものは、カードとお金ということになりますが、4桁の暗証番号を必ず確認しておいていただければと思います。
(FMおたるパーソナリティー)
コンビニ交付サービスできるのは、住民票の写しと印鑑登録証明書の2種類ということですね。
(市長)
そのとおりです。ただし、注意事項がいくつかあるのですが、15歳未満の方、それから成年被後見人の方は利用できないということと、世帯の中に転出予定の方がいる場合などは証明書が発行できない場合がありますので、ご注意いただきたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
3月から4月にかけては、お引っ越しなどで市役所の窓口も混むと思いますし、待ち時間の短縮にもなりそうですね。
(市長)
そうですね。これからの時期は、どうしても転入・転出・転居に伴う手続きをされる方が非常に多いので、混雑を避けるために、コンビニ交付を利用していただくのもよいのではないかと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
市役所の窓口が開いていない時間に利用できるというのもいいですよね。利用可能時間、それぞれの店舗の営業時間にもよりますが、基本的には朝6時30分から夜11時まで、土日祝日でも利用できるということですね。
(市長)
マイナンバーカードを使った交付サービスとなりますので、マイナンバーカード、そして交付手数料をお忘れにならないようにしていただければと思います。
(FMおたるパーソナリティー)
前半は小樽市長、迫俊哉市長にお話をお伺いしました。迫市長、どうもありがとうございます。
(市長)
ありがとうございました。
後半
(FMおたるパーソナリティー)
明日へ向かってスクラムトライ!後半は、小樽市役所職員の皆さんにお話を伺ってまいります。本日は、小樽へ移り住む移住政策について、小樽市総務部企画政策室の杉谷さんにお越しいただきました。杉谷さんよろしくお願いします。
(杉谷)
よろしくお願いします。
(FMおたるパーソナリティー)
実は杉谷さんには、2年ほど前にもこの番組にお越しをいただきました。移住相談窓口のお仕事をされているということなのですが、改めてどんなお仕事内容なのか、お伺いしてもよろしいですか。
(杉谷)
はい、私は小樽市役所の企画政策室にある移住相談窓口で、小樽へ移住を考えている方からの相談を日々受けています。
(FMおたるパーソナリティー)
移住相談ということですが、小樽市への相談というのは年間どのくらいあるのでしょうか?
(杉谷)
年間では、だいたい80件前後というところです。市役所に来る方や電話やメールでの相談、これが40件程度、その他に、首都圏での移住フェアなどのイベントでの相談が40件程度ですね。
(FMおたるパーソナリティー)
想像していたよりかなり多い気がするのですが、ちょっと気になったのですが、この「移住」というのは、例えば会社都合の転勤ですとか、お子さんが進学ですとか就職で引っ越すといったものも「移住」に含まれるのでしょうか。
(杉谷)
とてもいいことを聞いていただきました。「移住」の定義なのですが、これは公式には定義がないのです。
(FMおたるパーソナリティー)
そうなのですか。でも、新聞やニュースで「移住者が増えているまち」なんて紹介されている自治体がよくあるかと思うのですが、あれはどうやって移住者を数えているのでしょうか。
(杉谷)
数え方は各自治体でそれぞれ異なるのです。
(FMおたるパーソナリティー)
そうなのですか。でも、それぞれ異なるやり方でよろしいのでしょうか。
(杉谷)
そこが各自治体の悩みなのです。移住促進とは何なのかということから説明しますと、首都圏への人口一極集中、これを是正するために国が掲げたものが、地方への移住促進なのですね。ところが、国は肝心の「移住」の定義、「移住者」の定義というものを定めていないのです。なので、各自治体はそれぞれで「移住」の定義を設定して、全く異なる方法で移住者を数えています。
(FMおたるパーソナリティー)
では、小樽市ではどういう方を「移住者」ととらえているのでしょうか。
(杉谷)
小樽市では、「移住する前に相談窓口に移住相談をした人」こういう方が実際に移住した際に移住者としています。また、移住した後に、移住に関する支援金ですとか補助金に該当することが分かった方、こういう方も移住者としています。
(FMおたるパーソナリティー)
そうなのですね。ではそこで小樽で移住者として把握されている方なのですが、これはどれくらいいらっしゃるのでしょうか。
(杉谷)
年によってばらつきはあるのですが、ここ5年くらいは毎年およそ7~8世帯、20人から25人くらいの方を移住者として把握しています。
(FMおたるパーソナリティー)
小樽くらいの規模のまちですと、転入してくる方は年間でかなりいるように思いますので、なんだかもっとたくさんの移住者がいるような気もしますよね。
(杉谷)
そのとおりだと思います。令和4年1月から12月、この1年間で言いますと3,238人の方が小樽に転入してきていますし、移住する方全員が市役所に相談するわけではないので、移住者の数え方には限界があるかなと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
そうすると、他の自治体はどのように数えているのでしょうか。
(杉谷)
小樽市と同じくらいの人口10万人前後の自治体を例に挙げてみますと、小樽市と同じように「移住前に移住相談した人」ですとか「移住に関する補助金に該当する人」を移住者としているところが多いのですが、全く把握していない自治体もあります。逆に、人口1万人以下などの規模のまちは、転入者全員にアンケート調査をしたり個別訪問調査をして、移住者として特定しているところが結構あるようです。
(FMおたるパーソナリティー)
転入者の数が少なければ、そういうこともできるかもしれませんよね。それでは、実際の移住相談についてお伺いしたいのですが、相談内容で多いのは、やはり仕事とか住まいの探し方といったところになるのでしょうか。
(杉谷)
はい、そのとおりです。この仕事と住まいの探し方に関する相談対応というのが非常に難しくて、これまで悩みの種でした。
(FMおたるパーソナリティー)
そうですよね。市役所で仕事を紹介したり不動産情報を紹介したりというのは難しいことなのじゃないかと思うのですが。
(杉谷)
そうなのです。仕事の紹介や斡旋というのはハローワークでなければできませんし、不動産情報の紹介というのも市役所ではすることができないのですよね。なので、これまでの相談対応というのは、まずは移住希望者のお話を聞くことが中心でした。その上で次のステップを示すということをしてきたのですが、仕事と住まいの相談にもっとお応えできるように、先日、商工会議所に「おたる移住・起業ひと旗サポートセンター」という総合相談窓口を開設しました。先月2月1日に開所式を行ったところです。
(FMおたるパーソナリティー)
これは、今までよりもっと柔軟な対応といいますか、いろんな紹介ができるようになったということでしょうか。
(杉谷)
そうなのです。まず仕事に関してですが、求人情報を扱うために厚生労働大臣へ届け出を出しまして「無料職業紹介所」として、小樽市内の求人情報等を紹介できるようにしました。そして不動産情報に関しても、商工会議所の会員企業が持っている情報を移住希望者の方へ提供できる体制を整えたところです。
(FMおたるパーソナリティー)
移住希望者の要望に応じて、具体的な情報を提供できるようになったということですね。
(杉谷)
これまでも、商工会議所では、創業する方・起業する方を支援するサポートセンターという体制を取っていましたので、ここに移住相談の機能を追加したのです。
(FMおたるパーソナリティー)
実際、相談というのは来ているのでしょうか。
(杉谷)
先月中旬に打ち合わせに行ってきたのですが、従来の創業や起業の相談に加えて、さっそく移住相談も何件か受けていると聞いています。
(FMおたるパーソナリティー)
では今後は、杉谷さんがされている市役所の移住相談窓口というのは、どうなってくるのでしょうか。
(杉谷)
市役所の移住相談窓口も引き続き相談をお受けします。例えば、市の制度に関することですとか各種補助金に関することは、市が説明する必要がありますので。
(FMおたるパーソナリティー)
そうなのですね。杉谷さんがこれまで移住相談を受けてきた中で、小樽への移住を考えている人の特徴的な傾向みたいなものはありますか。
(杉谷)
移住相談の担当になって2年目あたりから感じるようになってきたことなのですが、小樽に対していいイメージを持っている人は、全国にとてもたくさんいるのですね。でも、生活するとなると全くイメージが湧かないという人が結構多くて、そもそも雪国の生活そのものがわからないという人がとても多いのですね。例えば、冬でも雪が降るのは山だけで、吹雪なんて街なかでは起こらないと思っていたりだとか、市内の中心部は年中スニーカーで歩けると思っていたり、冬でも外に洗濯物を干せると思っていた人もいたのです。なので、そもそもの雪国の生活を一から説明しなければならない人というのが、移住相談者の中にも結構多いのです。
(FMおたるパーソナリティー)
何かお伺いしていると、雪国に憧れている方が多いのかなと思いますが、雪国で暮らす日常の当たり前というか、冬の感覚が全くわからないということですよね。
(杉谷)
そうなのです。例えば、氷点下の気温では水が凍る、路面がツルツルになるということを理科の実験では知っていても、日常生活の感覚としてやはりないのだと思います。一例をあげますと、東京で雪が降った時なのですが、自宅の前の雪を融かそうとして水をまいたら翌朝スケートリンクのように凍っていてびっくりしたという人の話がニュースになっていて。私はそれにびっくりしました。
(FMおたるパーソナリティー)
笑い話みたいなことですが、でも本当にそういう感覚でいらっしゃるということなんですよね。
(杉谷)
移住相談でも「小樽に観光で行って、とてもいいところだと思って移住を考えています」という場合は、相手の方が雪国で暮らした経験のない場合はかなり注意が必要で、その人の小樽での生活イメージがどのくらいなのか探ることから始めています。
(FMおたるパーソナリティー)
イメージとのギャップみたいなものがあるということでしょうか。
(杉谷)
そうなのです。やはり移住に失敗する人の多くは、このイメージギャップが原因だと私は思っています。なので、その人のイメージと、小樽の現実とのギャップがどの程度かをじっくり探って、違うところは違うのですよ、もっと現実は厳しいですよということを早めに気づいてもらって、その上で、こういうところに気を付けて家探しをしたほうがいいですよというお話をするようにしています。
(FMおたるパーソナリティー)
そうですよね。街中でも普通に吹雪はありますしね。路面もスケートリンクのように凍ることもありますから、いいことばかり言っても、移住は実現しないということですよね。
(杉谷)
いいことアピールをして「移住してきてください」と呼びかける自治体は多いのですが、確かにあまり知名度のない自治体だと、こんな美味しいものがありますとか、いいことアピールをして、まず知ってもらうところからのスタートというところもあるかと思うのです。でも、小樽の場合は、すでに知名度がありますので、むしろ悪いところといいますか、厳しいところをきちんとお伝えしなければいけないなということは、毎日相談を受けて感じています。
(FMおたるパーソナリティー)
移住してから、こんなはずじゃなかった、と思われても遅いですものね。
(杉谷)
失敗したからといって、簡単にすぐまたよそへ移住なんてできませんよね。なので、まずは知名度が高いがゆえの小樽のイメージギャップ、これを取り除くことが、私の仕事の1つかなと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
ギャップを楽しんでもらえるといいなと思いますが、そのほかにはどんな相談がありますか。
(杉谷)
意外と多い相談は「どうやって住まいを見つけたらいいですか」「小樽のどのあたりに住むと住みやすいですか」という相談です。
(FMおたるパーソナリティー)
でも、自分が住む場所ですよね。それを市役所に相談される人が多いのですか。
(杉谷)
中には「移住者には特別に安くしてくれる賃貸住宅ってないの」という相談もあって、最初は面食らったのですが、おそらくこれは「移住者はお客様」という意識があるのかもしれないなというのが私なりの分析です。
(FMおたるパーソナリティー)
移住者はお客様ですか。
(杉谷)
はい。わかりやすく言うと、移住しようとしている私はお客様なんだから、何か特別なことをしてくれないのという感じかなと。移住相談の一部なのですが、そういう考えの方がいるのは事実です。
(FMおたるパーソナリティー)
確かに、観光客に対しては「おもてなし」なんていうことが言われたりしますよね。
(杉谷)
そうですね。おもてなししてほしいという意味なのかなと思います。ですが、私は観光と移住は全く違うものだと思っています。観光は、非日常を楽しむためのほんの一瞬のものだと思うのです。観光客は確かにお客様かもしれないのですが、移住というのは生活そのものなので日常なのです。移住したあとは、その人は私たちと同じ小樽市民になるわけなので、移住者はお客様ではなくて、私たちと同じ小樽市民という認識が正しいのではないかなと思っていますし、移住希望者にもそういう気持ちで移住を考えてほしいなというのが正直なところですね。
(FMおたるパーソナリティー)
確かに観光と移住ではずいぶん意味合いが違いますよね。そのほかには、どんな相談がありますか。
(杉谷)
イベントなどでアンケートを取ると多いのが、「移住したあと、その土地に馴染めるか、友達ができるかが不安です」という内容が多いですね。
(FMおたるパーソナリティー)
小樽市内に親戚や友人もいないとなると不安でしょうね。この悩みには何か対応されているのですか。
(杉谷)
移住してきた方同士の交流の場が必要だな、と思いまして、昨年10月に市内のカフェで移住者ミーティングを開催しました。コロナ禍の前にも開催したことがあったのですが、今回はよりカジュアルな雰囲気を重視して企画しまして、市役所の職員が司会をするとか、そういう堅苦しいことを一切やめてみました。そうしたところ、とても打ち解けた雰囲気ですごくおしゃべりも弾んでよかったと好評でしたので、これからも続けていけたらいいなと考えています。
(FMおたるパーソナリティー)
移住相談と一口に言っても、移住前から移住後までいろいろな要素があるのだなということが、よくわかりました。杉谷さん、ありがとうございます。さて迫市長、小樽への移住ということについてお話を伺ってきましたが、いかがでしょうか。
(市長)
やはり仕事と住まいの問題が移住のハードルだということは担当からも聞いておりましたので、この2月1日に商工会議所に設置しました「おたる移住・起業ひと旗サポートセンター」で、仕事と住まいの両方の相談に、より具体的に対応させていただくことで、小樽へ移住を考えている方の背中を押すことができたらと思っております。
(FMおたるパーソナリティー)
後半は、移住政策について、小樽市総務部企画政策室の杉谷さんにお話をお伺いしました。迫市長、杉谷さん、どうもありがとうございます。
(市長・杉谷)
ありがとうございました。
エンディング
「明日へ向かってスクラムトライ!」では、番組をお聞きいただき、市政に対するご意見ご感想をお待ちしています。
留守番電話・ファクスは0134-21-2000、E-mailは763@fmotaru.jp、またFMおたるのメッセージフォームからもお寄せいただくことができます。 はがきでという方は、郵便番号047-0021、小樽市入船4-9-1、FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」宛までお送りください。
この番組の再放送は、3月8日水曜日、午後7時から。次回は、3月20日月曜日、午後2時からの放送です。どうぞお楽しみに。