公開日 2023年07月28日
更新日 2023年07月28日
市からのお知らせ
■動画データ:小樽市長記者会見 令和5年7月28日(YouTube)
■会見資料1:保育料の見直しについて[PDF:624KB]
■会見資料2:保育園留学で初めて「発達支援」を提供[PDF:1.17MB]
■会見資料3:第51回 小樽市民大学講座[PDF:2.8MB]
■会見資料4:上下水道事業PRイベントの開催について[PDF:123KB]
下記のとおり、市長から発表がありました(午後1時〜)
(総務部長)
定刻となりましたので、これより市長定例記者会見を始めさせていただきます。それでは、市長、よろしくお願いします。
(市長)
私の都合により、本来であれば月曜日の予定でしたが、日程を変更させていただきましてお詫び申し上げます。それでは7月の定例記者会見を始めさせていただきます。
初めに、保育料の見直しについてです。お手元の資料をご覧ください。子育て世帯の家計負担の軽減を図るため、本年9月から、第1子の保育料の引き下げと第2子以降の完全無料化を実施します。保育料は、世帯の市民税所得割額に応じて階層ごとに決められていますが、資料に掲載している例のとおり、第1子の保育料については、階層区分の見直しと金額の引き下げを行います。次に、第2子以降の保育料については、これまでは、市民税所得割額が16万9000円未満の世帯のみを無料の対象としていましたが、9月以降は、所得に制限を設けず、世帯における小学生以上の子どもを含めてカウントした第2子以降の保育料を全て無料とします。引き下げ内容の詳細については、参考資料を付けていますので、そちらを参照ください。なお、新しい保育料の適用については、保護者の方に対して、8月下旬に各施設を通じてお知らせする予定です。
次に、発達が気になるお子さんを対象とした保育園留学事業についてです。お手元の資料をご覧ください。本市では、この度、株式会社キッチハイクが特許を取得している、親子ワーケーションプログラム「保育園留学」を、全国初の取り組みとして、発達が気になるお子さんを対象に実施します。具体的な内容としては、北海道済生会が運営する「発達支援事業所きっずてらす」でお子さんを受け入れ、対象となるお子さんのご家族には、1週間から2週間、市内の宿泊施設「ザ・グリーン小樽ヴィラA」に滞在し、小樽での暮らしを体験していただくことを通じて、関係人口の創出と将来的な移住、定住につなげることを目的としています。今年度は、本日7月28日から申し込みの受け付けを開始し、9月10日から3月16日までの期間で、7家族の滞在を予定しています。詳細については、本市の移住ポータルサイト「笑(え)になるおたる」に、保育園留学募集専用ホームページのリンクを掲載していますので、そちらでご確認ください。
次に、第51回小樽市民大学講座についてです。お手元に、パンフレットを配布しています。第51回小樽市民大学講座を9月28日(木)から開講します。今年も多彩な5人の講師をお招きし、講座を実施します。日程と講師を紹介しますと、9月28日はITエバンジェリストの若宮正子(わかみやまさこ)さん、10月5日は小樽商科大学副学長の鈴木将史(すずきまさふみ)さん、10月19日は建築家・クリエイティブディレクターの福島慶介(ふくしまけいすけ)さん、10月23日はノンフィクション作家・評論家の保阪正康(ほさかまさやす)さん、11月5日はプロアドベンチャーレーサーの田中陽希(たなかようき)さんとなります。受講料は1講座1500円、全講座を受講する場合は5000円です。8月1日(火)より、申し込みの受け付けを開始しますので、小樽市教育委員会生涯学習課へ申し込むか、生涯学習プラザ「レピオ」または小樽市役所地下売店でお申し込みください。さまざまな分野で活躍する一流の講師の話を聞くことができる、またとない機会ですので、ぜひご参加ください。
次に、「わくわく体験!水道フェスタ2023」の開催についてです。お手元の資料をご覧ください。8月6日(日)、ウイングベイ小樽において、主に小学生とその保護者の方を対象に、健全な水循環の重要性についての理解と関心を深めていただくため、4年ぶりに「わくわく体験!水道フェスタ2023」を開催します。イベント当日は、「濁った水を薬品できれいにする」また「汚れを分解する微生物を顕微鏡で観察する」といった職業体験や、「水道管として使用しているポリ塩化ビニル製の管を材料にして水鉄砲を作る」などの製作体験を行うことができます。その他、上下水道の仕組みなどに関する展示や、きき水などのクイズコーナーを設け、楽しく学べる内容となっています。私たちの生活に欠かせない身近な「水」の大切さを考えることができるイベントとなっています。夏休み期間中でもありますので、多くの皆さんにご来場いただければと思っています。
最後に、今日から、小樽の夏の一大イベント、「第57回おたる潮まつり」が始まります。潮ふれこみや潮ねりこみのコースも短縮なく、最終日に行われる「神輿パレード」が4年ぶりに復活するなど、ほぼコロナ前の内容に戻ることになっています。また、潮まつりと同じ期間に「第12回小樽がらす市」も開催されます。こちらも4年ぶりの開催となり、旧国鉄手宮線を会場に、ガラス製品の販売や、グラスデザインコンテスト入賞作品の展示、子どもクイズラリーなどを行います。夏の楽しい思い出を作っていただけるよう、ご来場をお待ちしていますが、祭りの期間中は、市内外から非常に多くの方々がお越しになることが予想されます。特に花火打ち上げの前後は、JR小樽駅から会場にかけて非常に混雑します。また、時間帯により交通規制などもありますので、新聞報道やチラシなどで確認いただき、安全に楽しんでいただければと思っています。
私からは、以上となります。
出席した報道機関の記者から、下記のような質疑がありました。
ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。
(北海道新聞)
保育料の見直しについて、新年度予算で少し触れられていたことかと思いますが、第2子以降完全無料化は、他自治体と比較すると、どうでしょうか。
(こども未来部子育て支援課長)
実施しているところは結構あり、札幌市も第2子の無償化をしていますが、大きく違う点は、きょうだいの考え方になります。小樽市は小学生以上のお子さんもカウントに入れて、上から数えて1番目、2番目となり2番目以降は完全無料です。つまり、きょうだいの中で、保育所に入ってお金がかかるのは一人目までとなります。2人目以降のお子さんは無料となります。ほかの町は、先ほどお話したとおり、所得制限があったり、1人目・2人目の数え方が、札幌市ですと、保育所に入っている中で、2人目以降は無料となっていたりしています。そこが小樽市は大きく違います。
(北海道新聞)
資料には「世帯における子どものカウントに小学生以上の」とありますが、子どもとは18歳以下ですか。第1子の年齢に上限はあるのでしょうか。
(こども未来部子育て支援課長)
基本的には、同一世帯であれば、第1子が大学生でも対象となります。
(北海道新聞)
何歳まででしょうか。
(こども未来部子育て支援課長)
制限はありません。世帯の中でお子さんとして数えられている方となります。
(市長)
同一世帯が条件となります。そのため、世帯から外れれば対象になりません。
(北海道新聞)
これに関する予算はどのぐらいつけられたのでしょうか。
(こども未来部子育て支援課長)
おおよそですが、昨年の階層と人数で、9月からの年間ベースで見ますと大体1400万円規模となります。
(北海道新聞)
すごく本気度を感じましたが、市長の受け止めはいかがでしょうか。
(市長)
子育て世帯の負担軽減は、私の2期目の最大の公約の一つでもありますので、新年度予算の編成に当たり、こども未来部からいろいろな提案をしてもらいました。その一つとして、最初に実施したのが、この保育料の見直しとなります。これに並行して協議をしているのが、医療費の無償化の問題です。現在は小学生までの医療費は実質無償化になっていますが、これを中学校あるいは高校まで、段階的に行くのか、または一足飛びに高校生まで無償化にするのかということを、財政状況も見ながら考えていきたいと思っています。そういった意味では、子育て世帯の家計負担の軽減の第一歩として、保育料の負担軽減にまず取り組んだということになります。これからも、まだまだ可能なことがあれば、前向きに取り組んでいきたいと思っています。
(北海道新聞)
保育料の無償化については、次年度も継続の方向ということでよろしいでしょうか。
(市長)
もちろんその考えです。
(北海道新聞)
保育園留学のことですが、資料に「全国初の取り組みとして」とは、発達支援が全国初という理解でいいですか。
(総務部企画政策室主幹)
よろしいです。
(北海道新聞)
資料に「スタートしました」とあるのは、今日から始まっているので過去形という理解でいいですか。
(総務部企画政策室主幹)
そうです。
(北海道新聞)
今、発達に不安のあるお子さんが増えていて、学習支援の児童数が増えている傾向だと思いますが、これに取り組まれた意図を教えてください。
(市長)
いくつかの視点があると思いますが、小樽に発達支援に取り組む事業所があるということが前提条件だと思いますし、こういったことをきっかけにして、関係人口を増やしていきながら、小樽に短期間ではありますが、このワーケーションプログラムを活用して滞在していただいて、小樽に住んでみたいなと思っていただける方を少しずつ増やしていきたいと思っています。どちらかというと、一見、福祉政策のようにも捉えられますが、われわれのきっかけとしては、どちらかというと人口対策としてスタートした事業ということでご理解をいただければと思っています。
(読売新聞)
保育料の引き下げについてですが、平均していくら引き下げという数字は出せますか。
(こども未来部子育て支援課長)
後ほどになりますが、単純な平均であれば出すことはできます。
(北海道新聞)
保育園留学に関連して質問します。発達が気になるお子さんが対象の全国初の取り組みだということですが、この「発達が気になる」という条件は、例えば、障害者手帳があるお子さんが対象なのか、親御さんが気になれば対象となるのか、決まっていますか。
(総務部企画政策室主幹)
対象は満1歳からにしています。満1歳になると、1歳、3歳、就学時という健診があると思いますが、そのときにちょっと他の子とは違うよとか、単純にそういうことが気になるという方と、発達支援の給付を受けられる対象の子どもの方の両方を受け入れるということです。
(北海道新聞)
医師の診断が必ずしも必要というわけではないということですか。
(総務部企画政策室主幹)
普段の生活を見ていて…とか、そういった事前の相談にのるような体制もできていますので、受給者証の発行へ進むとか、そういったところで制限していません。
(北海道新聞)
2026年度開設予定の正看護師の養成学校の開設先についてお聞きします。6月の第2回定例会で、市長は、候補地を決めるに当たって、最終決定に今しばらく時間を要すると答弁しています。6月中の方針決定という見通しから少し遅れていると思いますが、現状を含めて理由をお伺いできればと思います。
(市長)
議会の答弁の後になりますが、OBCから心優会に、看護学校としてOBCに入居する場合に必要となる内装工事の費用や、実際に入居した場合にかかる光熱水費がどれくらいになるのかということが提示されました。心優会からは、それらについて、心優会の理事会で協議をすると伺っていますが、その経緯や結果をまだ伺っていませんので、市としては、今、心優会がどういう判断をされるかを待っているような状況です。そのため、今日時点で、看護学校の動向についてお話しできるような状況ではありませんが、心優会の内部で協議をいただいていると認識しています。遅れた理由については理解していませんが。
(北海道新聞)
いつぐらいに、いくらかかるかという提示が心優会にされて、返答のリミットはいつくらいと予定されていますか。
(市長)
できれば、夏ぐらいにとお話していました。それは令和8年度の開校に向けて、逆算していくと、ちょうどこのぐらいがタイムリミットだと聞いていますので、そう遠くない時期にはご判断されるのではないかと認識しています。
(北海道新聞)
夏というと、7、8月、今でしょうか。
(市長)
もうこのぐらいだと思っています。
(北海道新聞)
今、タイムリミットというお話がありましたが、2026年度の開設となると、学校を作りますよ、という申請のリミットというか、生徒募集とかいろいろなことがあると思うのですが、いつ頃に確定させたいというのはありますか。
(市長)
確定まではわからないですが、生徒募集や、開設に当たって北海道との協議が必要になってくると伺っていますので、どのくらいの時期に確定しなければならないのかというのは、正直私は詳しくわかりませんが、先ほど言いましたように、令和8年度開校するためには、そういった作業が必要となるので、今年の夏ぐらいまでには判断したいと、心優会側がわれわれにお話されているのかなと認識しています。
(北海道新聞)
だけど、ちょっと遅れているということですね。そうなると、ウイングベイにかかわらず、いずれにしてもどこかに作るとすれば、夏までにということになるのですか。
(市長)
令和8年に開校しようと思うと、さまざまな問題をクリアしていくためには、どこに建てるにしても、この時期だと認識しています。
(北海道新聞)
小樽の観光地に、コインパーキング(駐車場)があちこちにありますが、24時間でいくらというように、一日の料金の上限が示されておらず、1時間単位で示されていたり、例えば、20分でいくら、30分でいくらといった小刻みに示したりしている駐車場が増えているようです。インターネットでは、「停めっぱなしにしていたら、法外な値段になっちゃった」という話が広がっていることはご存じですか。
(市長)
いえ、私は知らないですが。いろいろな料金形態があるなと思いながら、私も駐車場を利用していますが、少なからず、利用料金を明示しなければいけないと思います。利用された方々が使用後に想定外の料金を請求されるということは、基本的には好ましいことではないと思いますし、相場というものもあるでしょうし、十分配慮いただきたいと思っていますが、実態については、そういったSNS上での投稿があるということですので、観光振興室にも確認させていただきたいと思います。私はどちらかというと、小刻みというよりも6時間単位とか12時間単位の駐車場が増えているような感じがしていますが、そうでもないのでしょうか。私が利用しているところがそうなっているのですかね。12時間まで何度でも出し入れできて、1回出ても、もう1回入れるところもあったりして。まずは、どちらにしても調べてみます。
(北海道新聞)
本日の朝刊でも書いたのですが、産科の関係で、小樽レディースクリニックが来年1月末で分娩(ぶんべん)の取り扱いをやめるということでした。そうすると、北後志でいうと協会病院のみ、後志管内全体でみると倶知安厚生病院を含めた二つの総合病院だけになります。先ほど保育園留学や保育料の引き下げとか、少子化対策にかなり力を入れられている一方で、「産む」ということだけで選択肢がかなり減ってきています。医師集約の動きも元々あったとはいえ、これから子育てに力を入れていくという中では、なかなか逆風という感じかなと思いますが、市長は北後志周産期医療協議会の会長でもあるので、そこの影響について、どのように考えて、今後、協会病院とどのような対応をとっていきたいのか教えてください。
(市長)
まず、小樽レディースクリニックには、本当に長い間、小樽の周産期医療を支えていただいたことに、感謝申し上げたいと思っています。ただ、最近で申し上げても、小樽レディースクリニックで300件を超える件数を扱っていただいていましたので、これを今の協会病院の体制でカバーできる状況にはないことは、私どもも認識をしています。ただ、小樽だけではなくて、北後志も含めた周産期医療を考えると、このままというわけにもいきません。先日、小樽レディースクリニックの小林先生と、協会病院の産婦人科の先生がお見えになりましたが、しっかりと連携しながら、医師の確保には努めていかなければならないと思っています。これは医師会とも連携していかなければならないと思っていますが、市長として、関係する機関に必要な協力要請をやっていかなければいけないと思っています。
(北海道新聞)
医師確保となると、選択肢としては基本的に医育大学、札幌医科大学か北大かになると思います。協会病院は基本的には札幌医科大学の関連病院なので、札幌医科大学への要請となるのでしょうか。
(市長)
基本的には、毎年、札幌医科大学には医師の充足に向けて要請してきていましたが、ここに来て、医師の確保が急がれることになりますので、やはり札幌医科大学は要請先になると思っていますし、札幌医大だけではなくて、市立病院としても協力すべきところがないかどうかと考えていますので、関係する機関には必要な要請を行っていきたいとお話しさせていただきました。医大だけではなく、協会病院と相談させていただいて、市立病院の協力が必要であれば、市立病院としても協力できるような体制を考えていきたいと思っています。
(北海道新聞)
ある程度、医師が確保されるという見通しでクリニックさんが閉院されるという話なのか、それとも300件丸々、今は受けられないかもしれないが、とりあえず閉めるという状況なのでしょうか。
(市長)
そこまでは確認していません。今日の報道にもありましたように、やはり小林先生の体力の問題ということもありましたし、それは私どもも確認させていただいていますが、協会病院側の医師の問題も絡めてご判断されたのかどうかということについては、われわれとしては確認していません。ただ、医師の確保に向けては、しっかり取り組んでいければと思っています。
(総務部長)
他になければ、以上をもちまして本日の市長定例記者会見を終了させていただきます。次回については、令和5年8月30日(水)午前11時からを予定していますので、よろしくお願いいたします。