小樽雪あかりの路27

FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」令和6年3月4日放送分

公開日 2024年03月06日

更新日 2024年03月06日

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音声データダウンロード(3月4日放送分)29分(外部サイト:YouTube)

【前半】

  • 小樽市議会第1回定例会について
  • 小樽公園再整備(案)について
  • 公共施設のWi-Fi供用開始について

【後半】

  • 小樽市の防災について

放送の内容

オープニング

毎月第1第3月曜日のこの時間は、「明日へ向かってスクラムトライ!」をお送りします。
市民の皆さんに小樽市の取り組みを知っていただくとともに、市民の皆さんからも市政に対するご意見、ご感想をお待ちしています。
「明日へ向かってスクラムトライ!」では、小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、さまざまなジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。

前半

(FMおたるパーソナリティー)
前半は、小樽市長、迫俊哉市長にお話をお伺いします。迫市長、よろしくお願いします。

(市長)
よろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
早いもので3月になります。本日もよろしくお願いします。さて、市議会の令和6年第1回定例会が開催中です。会期が3月22日金曜日までとのことですので、およそ一か月間の長丁場になりますね。

(市長)
今日から明後日6日まで、会派代表質問というのと、一般質問がありまして、7日からは予算特別委員会が始まります。毎年のことですが、第1回定例会は本当に長丁場ですね。

(FMおたるパーソナリティー)
今日から本格的な議論が始まるということですが、実はこの番組が放送されている時間というのは、代表質問が行われているということもありまして、この放送は、3月1日金曜日に事前収録をさせていただいたものをお送りしています。ご了承いただきたいと思います。

(市長)
よろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
さて、第1回定例会ですが、新年度の当初予算が決められる、いわゆる予算議会ということになるんですよね。

(市長)
そうですね。新年度の予算案をご審議いただくということで、議会の開会初日、2月27日でしたが、新年度に向けた私の市政執行に対する基本的な方針と、それから新年度予算に計上した事業のそれぞれの概要について、ご説明をさせていただきました。

(FMおたるパーソナリティー)
新年度予算全体のテーマを「『危機』に立ち向かい、希望が集まるまちづくり」と掲げられたそうですが、この「危機」というのは、やはり人口減少の問題でしょうか。

(市長)
その通りです。昨年12月に、国立社会保障人口問題研究所という組織があるのですが、ここが公表いたしました地域別の将来人口推計では、小樽の人口が2050年には5万5,000人あまりになるということですので、現在の半分程度になるとの推計値が示されたわけなのです。人口半減社会とよく言われますが、これはまさしく小樽の危機だと思っていますので、この危機に立ち向かっていく必要があるということを、私たち行政だけではなくて、市全体で共有していかなければならないと思います。そういった思いも込めまして、あえて危機という言葉を使わさせていただいたということなのです。

(FMおたるパーソナリティー)
人口が現在の半分程度になってしまうかもしれないというのは、ちょっと衝撃的な数字ですが、この危機はみんなに関係するということですよね。一方で、「希望が集まるまちづくり」というのは、どのような思いが込められているのでしょうか。

(市長)
小樽には、歴史的建造物ですとか小樽運河などの個性的な街並みですとか、海、自然、こういった人や企業を呼び込む魅力があって、これが小樽の強みであり特徴になっています。こういった本市の魅力を生かしながら、どうしても人口減少というのは避けて通ることはできないと思いますが、そういった中にあっても、こういった小樽の強みを生かしながら、活力を維持して、まちの持続性というものを考えていく必要があるだろうなというふうに思いまして、「希望が集まるまちづくり」という言葉を使うことに決めました。

(FMおたるパーソナリティー)
新年度の予算に基づく具体的な事業内容についてですが、すでに公表されている放課後児童クラブの利用手数料の無償化ですとか、子ども医療費の実質無償化の対象範囲を18歳まで拡大といった子育て支援策のほかにも、小・中学校の普通教室などに冷房設備を整備することなど、主なものをどのような事業をほかには挙げられますか。

(市長)
今、村岡さんがおっしゃられたように、新年度予算の柱はやはり少子化対策だと思っています。今もお話があったように、放課後児童クラブの利用手数料の無償化ですとか、子ども医療費の実質無償化を18歳まで拡大するというような事業に着手したいと思います。昨年から1年半前に保育料の無償化にも取り組んでいますから、こういったことをしっかりと着実に前に進めていきたいと思っています。そのほかで主だったものを少しご紹介させていただきますと、こども家庭センターというものを新たに設置いたしまして、妊産婦、あるいは子育て世帯、子どもへの相談、支援体制を強化をする一方で、ヤングケアラーの支援の充実に取り組んでいきたいと思っています。それから、市民や事業者が市役所へ出向かなくても都市計画の関連情報などを取得できるようにインターネット上でデータを公開する「公開型GIS」、そういったものを構築したいと思っています。先ほど申し上げましたヤングケアラーの支援ですとか、公開型GISの構築というのは、これまでも議会から要望があったものですので、それを反映させた形で、新年度の事業に盛り込んだところであります。それから、もうすでに報道されていますが、公共施設の老朽化ですとか将来に向けた最適化に向けまして、保健所ですとか、今、申し上げましたこども家庭センターなどをウイングベイ小樽の方に移転をするほか、新総合体育館の整備にも取り組んで参りたいと思っています。それから、40歳、50歳、60歳、70歳、この節目の年に歯周病健診を新たに実施します。新年度の予算の中には、歯に関わる事業というのはいくつかあるのですが、やはりお口の中の健康と糖尿病などの生活習慣病の疾患の発症に関連があると言われていますので、歯周病の早期治療ですとか予防によりまして、市民の皆さんの健康を支えさせていただきたいという思いから、新たに歯周病健診を実施させていただくことにいたしました。ほかにもさまざまな事業に取り組んでいきますが、今後も番組を通じて皆さんにお知らせしていきたいなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
一つ一つ詳しくお聞きするには、ちょっと全然時間がありませんので。

(市長)
そうですね。確か新規の事業だけでも32件あります。時期を見て、またお話をさせていただければと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
ただ、その前に議会で予算案の承認を得なければならないですよね。

(市長)
おっしゃる通りです。まず、この議会で丁寧にご説明をさせていただきながら、承認を得られるように努めていきたいと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
さて、新年度の市の事業ですが、個人的には、小樽公園の新しい遊び場というのが大変気になりますし、楽しみでありますね。

(市長)
すでに報道されていますが、背景には、やはり子育て支援策、あるいは人口対策の一つとして整備を決めたものなのですね。公園というのは、いろいろな種類がありまして、これは都市計画法という法律の中で決められてるのですが、例えば、皆さんのお近くに小さな公園っていっぱいあると思うんです。そういったものは街区公園とか、近隣公園と言われてるんですね。市としても、その街区公園だとか近隣公園というお近くにある公園の遊具は定期的に更新をさせていただいています。都市計画法で定める大きな公園のことを総合公園って言ってるんですが、市民の皆さんは、やはり総合公園の整備を求めていらっしゃるんですね。ですから、札幌にある大きな公園なんかによく行かれているということでしたので、やはり市民の皆さんの要望にお応えするためには、やはり抜本的に、総合公園である花園公園を整備していくことが、やはり重要じゃないかということで、今回、小樽公園を新しい遊び場として整備をさせていただくことになったんですね。エリアごとにいろいろな形で整備をさせていただくことになっているのですが、いろいろな方々のご意見を伺って、それを反映した形で公園を整備したいと思っていますので、今日から17日までの2週間、小樽公園再整備のアンケートを行っています。今回実施するアンケートでは、公園の計画図を見ていただいて、エリアごとの遊具を選んでいただく内容となっています。

(FMおたるパーソナリティー)
その計画図を、今、私も見させていただいてますが、いろいろなエリアごとに分かれているということなのですね。

(市長)
今回、四つのエリアを設定させていただいています。雨の日でも遊べるエリア、斜面でも遊べるエリア、水遊びができるエリア、親子で遊べるエリア、この四つになります。特に、やはり市民の皆さんから要望が多かったのは、水遊びができるエリアというんですか、水遊びができる空間をこれまでも望まれていることが多かったので、やはり水遊びができるのはどうしても設けなければいけないなと思いましたので、ぜひお楽しみいただければなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
「雨の日でも遊べる」とか「水遊びができる」、今、小樽にある公園の中ではちょっとないものかもしれないですね。

(市長)
そうですね。レイアウト(案)のコンセプトは「親子連れで遊べる小樽の特性を生かした公園」ということにさせていただいてます。特に「小樽の特性を生かした」というのは、小樽公園の斜面を生かして「芝すべり」などができるように整備したいと思っています。今でも花園グラウンドに向かってソリ遊びをされている光景って見られますよね。ですから、やはり斜面を利用して冬でも楽しめる整備を進めていきたいと思っていますし、やはり駐車場も整備しなければいけませんし、キッチンカーを設置できるスペースも作りたいと思っていますので、ぜひ今回のアンケートにご協力をいただきまして、さまざまなご意見をいただければなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
アンケートへの参加・回答は、インターネットからとなりますので、小樽市ホームページのアンケートフォームから回答をお願いします。

(市長)
どうぞよろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
さて、話題は変わりますが、3月1日金曜日から、市役所などの公共施設でフリーWi-Fiが利用できるようになったそうですね。

(市長)
これもですね、公共施設の利用者の皆さんからご要望が多かったものの一つですので、利用者サービスの向上ですとか、あるいは観光客へのサービス、また防災の面から考えて設置をさせていただくことにいたしました。

(FMおたるパーソナリティー)
今、インターネット利用というのは、生活に欠かせないものですね。ちなみに、そのフリーWi-Fiが利用できるようになった施設というのは、どこになりますか。

(市長)
7か所ございまして、市役所の別館1階、それから市民会館、公会堂、市民センター、勤労青少年ホーム、生涯学習プラザ、図書館になります。それぞれの施設の中で利用できるエリアについては、施設にご確認をいただきたいと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
例えば、市役所であれば、別館1階の市民ホール、市民会館はロビー、公会堂であれば集会室と和室といったことですね。

(市長)
そうですね。あとは市民センターであればロビー、会議室、それから勤労青少年ホームはロビー、軽運動場、集会室で使えますので、会議や研修会、それから学習会などの機会に、使っていただくことができるのではないかと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
どの施設も、多くの市民の方が利用するところですよね。

(市長)
図書館でも勉強の際ですとか、インターネット検索をするときなどには便利ではないかなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
小樽市公共施設で利用できるフリーWi-Fiですが、名称は「Otaru-City-Wi-Fi」、「Otaru-City-Wi-Fi」といいます。セキュリティーへの配慮のため、SNS認証方式で利用いただく仕組みになっています。利用にあたっては、インターネット接続から「Otaru-City-Wi-Fi」を選択して、利用規約へ同意の上、SNS認証を経てご利用ください。

(市長)
よろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
前半は、迫俊哉市長にお話をお伺いしました。迫市長、どうもありがとうございました。

(市長)
どうもありがとうございました。

後半

(FMおたるパーソナリティー)
後半は、小樽市職員の方にお話を伺います。今日は、小樽市総務部災害対策室から主査の小林尚大(こばやし なおひろ)さんにお越しいただいてます。今日は小樽市の防災についてお話を伺います。小林さん、よろしくお願いします。

(小林)
よろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
今日は防災をテーマにお話を伺いますが、今年の1月1日に発生した能登半島地震、被災された方々には心からお見舞いを申し上げますし、1日も早く生活が元に戻ることを祈るばかりですが、一方で、防災について真剣に考えておかなければならないと、皆さんが思われたのではないかと思います。小林さんも防災を担うお仕事をされていて、お感じになったことも多かったのではありませんか。

(小林)
そうですね。同じような災害が小樽で起こったらと想像すると、自分の担っている業務の重要さを実感しますし、日頃からの備え、準備が大切だと改めて感じました。

(FMおたるパーソナリティー)
今日も災害に向けた備えの重要さを市民の皆さんにお伝えしていただくということなのですよね。

(小林)
以前にも災害対策室の職員が、この番組で防災についてお話したことがあります。同じ話が出てくるかもしれませんが、改めてお聞きいただければと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
お願いします。災害対策と言いますと、これは市だけではなく、国や都道府県、警察、消防、自衛隊などの公的機関や、ガス、電気、交通機関など生活インフラを担う事業者、さらには住民やボランティアの方々も、それぞれの役割があると思いますが、その中で小林さんの職場であります災害対策室が担っている業務というものはどのようなものがあるのですか。

(小林)
災害対策室の業務について申し上げますと、災害が発生した時や災害が発生する恐れがあるときには、住民の皆さんへ避難情報などの災害に関する情報を伝えるという業務、避難所を開設した場合には、避難所を運営するという業務、そのほかに、気象や災害の情報、被害状況、避難所の状況など、災害に関するさまざまな情報を収集して、関係機関などと調整を行い、対応していくという業務があります。そして、災害が発生していない平時には、災害発生に備え、防災計画を作ったり、防災訓練を実施したり、防災情報を伝達するための施設の整備や、避難所の物資の配備、住民の皆さんの防災意識を高めるための啓発活動などを行っています。

(FMおたるパーソナリティー)
その中で、小林さんは普段はどのような業務を担当されてるんですか。

(小林)
私は、毎年行われている小樽市総合防災訓練のほか、町会などで行われる防災訓練の支援、迫市長を会長として行政機関や公共機関の職員などで組織する小樽市防災会議に関する業務を担当しています。実は、本来、別の職員が出演する予定でしたが、急きょ私がピンチヒッターになりました。ちなみに、出演予定だった職員は、災害備蓄品の避難所への配備などのほか、個別避難計画表の作成業務を担当しています。災害備蓄品や個別避難計画については、後程、説明させていただきます。

(FMおたるパーソナリティー)
わかりました。では、今日は出演できなかった職員の方の分まで、たくさんお話していただきたいと思いますが、小林さん、本日はどのようなお話をしていただけますか。

(小林)
はい。防災に関する基本的な考えである自助・共助・公助それぞれの役割の話から、公助について本市が進めていることなどをお話ししたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
自助、共助、公助、というのは以前この番組でも聞いたことがありますが、改めてお話していただけますか。

(小林)
まず、自助は、自分の自に助けると書きます。「自分と家族の身は自ら守る」ということです。この自助には、災害が発生しない時から災害に備え、水や食料、照明器具、暖房器具などの災害備蓄品を用意しておくこと、地震による家具の転倒防止対策をしておくこと、あらかじめハザードマップなどで避難する場所や避難経路を確認しておくこと、災害避難情報の入手方法を確認しておくことなどがあります。次に、共助とは、「ともに助ける」という意味で、近所の住民や町内会などで協力して助け合うことを言います。平時から町内会などが計画する防災訓練に参加することや、いざという時に備え、自主防災組織など地域の協力体制を整えておくことも重要になります。最後に、公助とは公に助けると書きます。公助は、国や自治体などの公的機関による救助や援助のことで、具体的には、消防や自衛隊による救助活動や、避難所や防災施設などの整備、また、災害用品の指定避難所への備蓄や、ハザードマップの作成などが含まれています。一般的に災害対応において果たす役割の割合は、「自助」が7割、「共助」が2割、「公助」が1割と言われています。

(FMおたるパーソナリティー)
自助7割、共助2割と言いますと、自助と共助で9割を占めるということになりますよね。

(小林)
平成7年の阪神淡路大震災では、発災後に、家屋倒壊などから救出された方のうち、自力や家族によって助け出された、自助または共助によって救出された割合は94.9%に上ると調査結果があります。「自助」と「共助」の重要さがあるかと思います。平成23年の東日本大震災においては、地震発生後30分程度の短時間で大津波が到達したので、こういった状況下では一刻も早く安全な場所へ家族や近隣住民と声をかけ合って避難する必要があり、「自助」と「共助」の役割がますます重要となります。また、災害対応に関するさまざまな調査や研究では、災害発生直後に、負傷者が同時多発的に増える状況で、行政が全ての被災者に対して救助・援助をするような対応は、今ある職員数や、保有している資機材の面で難しいこと、そして、行政の建物や職員など自体が被災するという場合もありますので、救助や援助の体制を整えるには時間がかかることから、災害発生直後の「公助」には限界があり、防災・減災には「自助」と「共助」の対応力を高めることが重要であると考えられるようになっています。

(FMおたるパーソナリティー)
「自助」と「共助」が重要だということですよね。では、小樽市として、この「自助」、「共助」を促すための取り組みとしてどのようなことを行っているんですか。

(小林)
まず、一つ目として、広報おたるに防災特集の記事を年に2回から3回掲載しており、本市の公式ホームページや公式SNSでも防災に関する情報を提供しています。今月発行した広報おたる3月号にも、災害への備えについての記事を掲載していますので、ぜひご覧いただきたいと思います。二つ目として、災害時には、FMおたるさんに協力をいただき、災害情報をFMおたるから放送することとしていますが、その訓練を兼ねまして、毎月、最終金曜日の朝9時30分から小樽市の防災情報を放送しています。、その放送の中で、皆さんが取り組むことを、例えば、在宅避難の備え、非常時の持ち出し品、正確な情報の入手方法など、さまざまな防災に関する情報を放送しています。さらに、災害時に自力避難が困難な方を支援できるように、対象者の名簿を作成して、民生委員や消防、警察、自主防災組織などの支援関係者限定で情報を提供しています。この名簿に載っている方のうち、津波、洪水、土砂崩れなどの災害が発生する可能性の高い地域に住んでらっしゃる方から優先して、災害時に誰が支援するのか、どこにどういった経路で避難するのか、どんな配慮が必要かなどの具体的な支援内容を示した計画表、これが冒頭にお話しした「個別避難計画」というものであります。順次、対象の方に連絡をいたしまして、面談を行った上で作成を進めているところであります。

(FMおたるパーソナリティー)
個別に確認して計画をつくるというのは、かなり大変な作業だと思いますが、その作業を、今日出演できなかった職員の方が担当されているということなのですね。では「公助」について、これは小樽市でも、平時から災害対策に取り組んでいると思いますが、こちらについてはどのようなものがありますか。

(小林)
まず一つ目は、ハザードマップの作成と住民の皆さまへの配布です。市では、平成29年に津波ハザードマップ、令和元年から2年度にかけては、洪水のハザードマップを作成しました。各種ハザードマップについては、市役所やサービスセンター、いなきたコミュニティセンター等で配布をしているほか、本市のホームページでも公開しています。作成から年数が経過して状況が変化していますので、令和6年度、来年度には津波、土砂災害、洪水の三つのマップを一つにした防災マップを作成する予定でいます。

(FMおたるパーソナリティー)
新年度には新しいハザードマップができるんですね。

(小林)
はい、その通りです。そして二つ目の取り組みとしましては、令和元年度から2年度にかけて、市内沿岸部38ヶ所に防災行政無線を設置し、電子メールで放送の内容を確認できる登録制メールの運用を行っています。このスピーカーからはJアラートで弾道ミサイルなどの警戒の情報も伝達することとなっています。また、町内会の訓練などでも活用できますので、その際は、災害対策室にご相談ください。

(FMおたるパーソナリティー)
ぜひ、町内会での訓練などにも活用してほしいですよね。

(小林)
三つ目といたしましては、備蓄品の配備です。平成30年の北海道胆振東部地震の際には、小樽市では7ヶ所の避難所を開設しましたが、停電対策が不十分であるという課題が残ったため、令和元年度に発電機やLEDライトなどの備蓄を行いました。また、そのほかの備蓄品としましては、胆振東部地震の際に、避難所開設で大量に消費し入れ替えた備蓄品の期限切れ伴う更新が今年度多く発生しています。1月1日の能登半島地震では、食料以外の被災地のトイレ事情が問題となったことを踏まえまして、今年度中に非常用トイレ袋の追加購入等も予定しています。今後も避難所機能の強化をしていきたいと考えています。さらに、毎年、国や北海道などの機関も参加する「小樽市総合防災訓練」を実施しており、今年度は大規模地震を想定した訓練を行いました。来年度は、大雨洪水警報発表等による土砂災害や洪水の発生を想定した訓練を実施する予定です。また、本市の職員の災害対応能力の向上を目的としまして、避難所運営に関する職員研修も令和4年度から実施していて、今後も継続して行っていきたいと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
今年度はほかに、特に重点を置いて取り組んだものというのは、どのようなものがありますか。

(FMおたるパーソナリティー)
これまでも災害関連情報は提供していましたが、わかりやすく、ご家庭の見えるところに掲示していただけるように、1枚ものの「令和5年度版防災啓発チラシ」を作成し、町会等を通じて提供しました。チラシにも防災グッズの準備や避難場所等の情報、正確な情報収集の手段などの記載をしていますので、ぜひ見ていただければと思います。

(小林)
幸いにも小樽市では、これまで、あまり大きな災害に見舞われることはありませんでしたが、災害は、いつ、誰の身に起きてもおかしくありませんので、日頃からしっかりと備えることが重要ですよね。迫市長、今日は防災についてお話を伺ってきましたが、1月1日元日の能登半島地震のことも踏まえると、やはり備えが大事だってことがわかりますね。

(市長))
そうですね。1月に能登半島地震がありましたので、今日からの市議会でも、やはり備蓄品の備蓄状況など本市の防災対策について、質問も多く出されることになっています。市議会でのご意見も踏まえまして、防災体制をしっかりと強化して参りたいと思っています。また災害時には、市の広報からFMおたるさんには刻一刻と変化する市内の状況をお伝えすることになっていますので、ぜひ、災害の時にはFMおたるにチャンネルを合わせていただいて、情報収集に努めていただければなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
ありがとうございます。今日は迫市長、そして小樽市総務部災害対策室主査の小林さんにお話をお伺いしました。迫市長、小林さんどうもありがとうございました。

(市長・小林)
ありがとうございました。

エンディング

「明日へ向かってスクラムトライ!」では、番組をお聞きいただき、市政に対するご意見ご感想をお待ちしています。
留守番電話・ファクスは0134-21-2000、E-mailは763@fmotaru.jp、またFMおたるのメッセージフォーム新しいウィンドウで外部サイトを開きますからもお寄せいただくことができます。 はがきでという方は、郵便番号047-0021、小樽市入船4-9-1、FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」宛までお送りください。
この番組の再放送は、、3月6日水曜日、午後7時からお送りします。また、次回の放送は、3月18日月曜日です。どうぞお楽しみに。

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