公開日 2024年07月22日
更新日 2024年07月22日
熱中症の救急搬送者が増えることが予想されます
熱中症は、暑い場所で体の水分と塩分のバランスが崩れたり、体の調整機能が正常に働かなくなることによって発症します。屋外だけでなく、室内や夜間でも幅広い年代層で発生しており、例年、6月中旬から9月下旬にかけて救急搬送者が急増します。気温が高い日や湿度の高い日には、適度に扇風機やエアコンを使用することが大切です。
熱中症の正しい知識で予防しよう
熱中症予防には、「暑さを避け、こまめな水分補給」が大切です。
⑴ 暑さを避けましょう
室内では温度・湿度をこまめに確認し、風通しをよくする。
屋外では直射日光を防ぐため、日傘や帽子を利用し、日陰を選んで歩く。
通気性、吸湿性、速乾性のよい服装をする。
⑵ こまめな水分補給と適度な塩分補給をしましょう
のどの渇きを感じる前に、こまめな水分補給をする。
激しい運動や作業で多量の汗をかいた時は適度な塩分を補給する。
熱中症予防のお願い
⑴ 暑さの感じ方は、人によって異なります!
睡眠不足や体調不良時は熱中症になりやすく、その日の体調によって暑さの感じ方は、個人によって異なります。
少しでも自分の体調に異変を感じたら、無理をせず涼しい場所に移動し身体を休めましょう。
⑵ 高齢者は特に注意が必要です!
熱中症救急搬送者の半数以上は65歳以上の高齢者です。
暑さや水分不足に対する体の調整機能が低下しており、暑さやのどの渇きを感じにくくなっています。暑さを感じなくても扇風機やエアコンを使って温度調整を行い、のどが渇いていなくてもこまめな水分補給をするように心がけましょう。
熱中症に対する応急手当
⑴ 涼しい環境に退避させる
風通しのよい日陰や冷房が効いている室内に移動しましょう。
⑵ 衣服を脱がせ、身体を冷やす
衣服を脱がせて皮膚を露出し、皮膚にぬるめの水をかけて濡らしながら扇風機やうちわで風を当てましょう。
氷のうや冷却パックで、首、わきの下、太ももの付け根を冷やしましょう。頬、手のひら、足の裏も効果的です。
⑶ 水分補給と塩分補給をする
少量の塩を加えた水、塩分を含んだ経口補水液やスポーツドリンクを飲みましょう。※意識がもうろうとして、自分で飲めない場合は無理に飲ませようとしてはいけません。
⑷ 楽な体位にする
本人にとって楽な体位をとらせます。
119番通報が必要な場合
頭痛、吐き気、嘔吐、注意力の散漫などがある場合は、速やかに病院受診が必要です。
意味不明な言動や意識がもうろうとしていたり、体温が極端に高い場合には、直ちに119番通報をしてください。