FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」令和6年8月19日放送分

公開日 2024年08月21日

更新日 2024年08月21日

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【前半】

  • 防災の日について
  • 小樽市からの情報発信について
  • 地域公共交通活性化の取り組みについて

【後半】

  • 子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種について

放送の内容

オープニング

明日へ向かってスクラムトライ!毎月第1、第3月曜日のこの時間は、明日へ向かってスクラムトライ!をお送りします。
市民の皆さんに、小樽市の取り組みを知っていただくとともに、市民の皆さんからも市政に対するご意見、ご感想をお待ちしています。
明日へ向かってスクラムトライ!では、小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、様々なジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。

前半

(FMおたるパーソナリティー)
明日へ向かってスクラムトライ!前半は小樽市長、迫俊哉市長にお話をお伺いします。迫市長、よろしくお願いします。

(市長)
よろしくお願いいたします。

(FMおたるパーソナリティー)
お盆も過ぎまして、8月も後半になってきましたが、来月、9月1日は「防災の日」ですよね。今年はお正月早々、能登半島地震があって、大変な年明けとなりましたよね。

(市長)
そうですね。1月1日に発生しました能登半島地震は、広い範囲で大きな被害をもたらしました。小樽市には大きな被害はありませんでしたが、災害はいつ発生するわかりませんので、日ごろから防災意識を高めていくことが大切だと感じています。

(FMおたるパーソナリティー)
「防災意識を高める」というフレーズは、確かにこの番組でもよく耳にしますが、具体的にはどのようなことを考えていくとよろしいのでしょうか。

(市長)
いくつかありますが、まずは日頃からできることとしましては、日用品の備蓄が挙げられると思います。電気、ガス、水道などのライフラインが止まった時に備えて、食料などを最低3日分、できれば1週間分を備蓄しておくとよいと言われております。これには、ローリングストックを活用した備蓄が効果的だと、最近は言われています。

(FMおたるパーソナリティー)
このローリングストックという言葉もよく耳にしますが、これはどういうことなのでしょうか。

(市長)
これは、普段食べている食品を買い置きしまして、古いものから順に食べて、食べた分を新しく買い足していくということなのです。こうすることで、常に一定量の食料が家に備蓄されるということになります。

(FMおたるパーソナリティー)
いざというときに、食べ慣れた食料がストックされているというのは、心強いですよね。食料以外では、備蓄に関して、何か気を付けることというのはありますか。

(市長)
自宅以外の場所に避難することもありますので、緊急時に持ち出すものをリュックにまとめておくということも大切だと思っています。それから、能登半島地震の時には、断水によりまして生活用水の不足が深刻な状況となりまして、トイレが十分に使えなかったことが、その背景にあると言われています。

(FMおたるパーソナリティー)
トイレが十分に使えないということで、トイレに行かないように、飲食を控えたりしてしまうことで体調不良になった方も多かったと聞いたことがありますね。

(市長)
これについてはあまりお聞きになったことがない方もいらっしゃると思いますが、災害用トイレも大切な備蓄品になります。1回使い切りの携帯トイレや、複数回使用可能な簡易トイレなど、いくつか種類はありますが、一般家庭での備蓄率は低いのが現状です。少しずつでも備蓄していくことを考えていただければと思います。備蓄量の目安は、成人の方1人あたり35回分、日数にしますと約1週間分となっています。

(FMおたるパーソナリティー)
食料ですとか水の備蓄というのはイメージが湧きますが、トイレの備蓄というのは、お話を聞かないとなかなか気が付かないことかもしれないですね。さて、その防災の日に向けてですが、実際に行う訓練の予定ですが、どのようになってますでしょうか。

(市長)
訓練の予定ですが、小樽市総合防災訓練といたしまして、8月30日金曜日に市役所におきまして災害対策本部の訓練を行います。これは豪雨の影響による溢水や浸水、崖崩れによる被害を想定いたしまして、小樽開発建設部さんやあるいは警察、自衛隊など関係機関と連携を図りながら、まず情報伝達訓練などを行ってまいります。また同時に、天神にあります市民消防防災研修センターでは、土砂災害や患者救出など災害現場での訓練を行うことになっていますし、東小樽会館では、避難所の開設訓練や応急給水などの訓練を実施いたしまして、災害対策本部と災害の現場、避難所の連携についても訓練することにしています。その後、9月6日金曜日には、北海道が実施しますが、北海道シェイクアウト訓練としまして、地震発生時の安全確保行動を身に着けるための訓練を行うことにもなっています。

(FMおたるパーソナリティー)
実際の災害に即した訓練を行っていくということですが、北海道シェイクアウト訓練とは初めて聞く言葉なのですが、どのようなことを行うのでしょうか。

(市長)
聞きなれない言葉ですよね。これは、地震を想定して参加者が一斉に行動するという新しい形の訓練になっております。訓練の内容としては、「まず低く」、「頭を守り」、「動かない」という基本行動を約1分間行った後、プラスワン訓練といたしまして、避難経路や備蓄品の確認など、参加された皆さんがそれぞれ独自に考えた訓練を行うものなんです。

(FMおたるパーソナリティー)
みんなが一斉に行動する訓練、そして参加された皆さんがそれぞれ独自に考えて行うというのがいいですね。これは、どのような方が参加されるのでしょうか。

(市長)
主催者である北海道が、多くの皆さんに参加を呼び掛けておりますので、ラジオをお聞きの皆さんも是非、参加を御検討いただければと思います。参加の方法につきましては、インターネットで「北海道シェイクアウト」と検索して確認をし、お申込みいただけることになっています。

(FMおたるパーソナリティー)
防災の基本であります「災害時には、自らの身の安全は自ら守る」ということを考えるためにも、良い機会になりそうですね。

(市長)
是非ご検討いただければと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
また、災害時といいますと、いろいろな情報が飛び交って混乱するということもありますが、情報発信について、市長はどのようにお考えでしょうか。

(市長)
はい。大変重要なことだと思っておりまして、まさに村岡さんがおっしゃるように、災害時には、偽の情報や誤った情報がSNS、それからインターネット上で拡散されることがありまして、能登半島地震でも大きな混乱を招いたと伺っています。先ほどお話ししました、災害に備えて普段から準備をしていただきたいことの一つに「正確な情報の入手先の確保」、これも大事だと思っています。いざという時にどこから情報を入手するかということを、防災の日であるこの機会に考えて、確認をしておいていただきたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
災害ではありませんが、物騒な話としましては、全道的にヒグマの出没が続いていまして、市内でも比較的民家に近い場所での目撃情報というもありますが、こうした情報というは、市民からどのように届いているのでしょうか。

(市長)
ヒグマに関する市民の皆さんからの情報提供は主に電話でいただいておりますが、警察から市へ連絡が来ることもあります。急を要する情報となりますし、詳細な場所の確認も必要ですので、なるべく市民の皆さんには電話での連絡をお願いしているところです。

(FMおたるパーソナリティー)
連絡を受けて、市の担当の方は現地に確認に行くということですが、その情報を広く市民の皆さんにお知らせするために、LINEですとかSNSの活用が始まったと聞いてますが。

(市長)
目撃情報が市に入った際には、速報として学校、保育所、それから町会への周知が必要となってまいります。これまでは担当部署である農林水産課から、教育委員会などそれぞれの担当へメールや電話で情報共有し、さらにそこから学校や保育所、町会へ連絡をしていましたが、それでは時間がかかりますので、目撃情報の第1報をLINEなど市の公式SNSにより、即時にお知らせできる形で発信するようにしました。

(FMおたるパーソナリティー)
ということは、市の公式LINE、X、Facebookに登録をすれば、ヒグマの情報がいち早く届くということですよね。

(市長)
そうですね。

(FMおたるパーソナリティー)
これはヒグマだけでなく、市からはいろいろな情報発信があると思いますが、公式SNSではどのようなことを発信されているのでしょうか。

(市長)
Xでは、市の公式ホームページに新着掲載された記事を、ホームページへのリンクとともに投稿しています。そのほか、Facebookではイベントのお知らせなどを、チラシとともに掲載をさせていただいています。

(FMおたるパーソナリティー)
私も活用させていただいていますが、イベントはもちろんですが、市長への表敬訪問ですとか、食中毒警報といった情報なども投稿されているのですよね。

(市長)
そうですね。市政に関するすべてをお知らせするということはできませんが、なるべく多くのことを市民の皆さんにお知らせできるように、SNSをこれからも活用していきたいなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
ヒグマ以外には、緊急情報をLINEなどSNSでお知らせすることはあるのでしょうか。

(市長)
今のところ、小樽市内で基準値を超えたことはないのですが、PM2.5が基準値を超えた場合も、市民の皆さんに外出を控えるよう呼びかける必要があるため、LINEのプッシュ通知でお知らせをしております。

(FMおたるパーソナリティー)
これまで、LINEをはじめ公式SNSのお話をお伺いしましたが、市からの情報発信としては登録制メールというものもあると聞いてますが。

(市長)
登録制メールは、地震や津波、それから気象に関する特別警報などの情報ですとか、ミサイル攻撃などの国民保護情報、それから避難指示などの避難情報のほか、先ほど申し上げましたPM2.5や熱中症に関する注意喚起など、緊急性のある情報をメールで発信しています。

(FMおたるパーソナリティー)
今年も、昨年に続いて暑い日が続いていますし、熱中症に関する情報もとても大切ですよね。

(市長)
そうですね。登録制メールの登録方法につきましては、市のホームページに詳しく掲載しておりますので、そちらを御確認の上、登録をお願いしたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
このメールを登録しておけば、SNSを使っていない方でも緊急情報を得られるということですね。私も登録しておきたいと思います。

(市長)
是非お願いしたいと思います。先ほどの災害時の情報発信の話に戻りますが、誰もが簡単に発信できる時代だからこそ、正しい情報を見極めていく必要があると考えています。正しい情報を得る手段として、今御紹介をさせていただきました市の公式SNSですとか登録制メールへの登録を是非、ご検討いただければと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
SNSといいますと、小樽市で公共交通の情報もSNSで発信してるのですね。

(市長)
村岡さんがおっしゃっているのは、小樽市あるいは交通事業者などで構成する小樽市公共交通活性化協議会のSNSで、X、それからFacebook、Youtubeなどで情報を発信しています。

(FMおたるパーソナリティー)
これは、なぜ始められたのでしょうか。

(市長)
路線バスをはじめとする公共交通は、利用者の減少ですとか乗務員不足により、維持していくことが非常に難しい状況になっています。そのため協議会では、利用者や乗務員の増加につながる取組を行っており、その一環としてSNSで情報発信をしています。短編映画、ショートフィルムの公開も行っていますので、是非こちらもご覧いただければと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
ショートフィルムとは、興味深いですねこれは、どなたが作られたのでしょうか。

(市長)
北海道科学大学と中央バスさん、それと市と協力して制作をしたものなのです。

(FMおたるパーソナリティー)
是非皆さんにもご覧いただきたいと思います。確かに、最近、減便するバス路線が増えていますので、市民の皆さんの移動手段を維持するためには、大切な取組かと思いますよね。他には、どのようなことを行っているのでしょうか。

(市長)
SNSではないのですが、協議会では、現在、路線バスの観光利用促進策といたしまして、小樽市内一日乗車券を通常800円のところ、8月いっぱいは500円で販売をしています。もちろん市民の方も御利用いただけますので、この機会にバスをご利用いただいて、市内をめぐっていただければと思っています。この情報も協議会のSNSで発信していますので、是非、ご覧いただければと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
こちらは売り切れ次第販売終了となりますが、8月いっぱい3,000枚限定で販売をしているという事です。是非ご利用なさっていただきたいと思います。前半は、迫市長にお話を伺いしました。迫市長、どうもありがとうございます。

(市長)
どうもありがとうございました。

後半

(FMおたるパーソナリティー)
明日へ向かってスクラムトライ!後半は小樽市職員の方にお話を伺っていきます。今日は、小樽市保健所健康増進課保健師でいらっしゃいます高橋さんに、子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種のお話を伺いします。高橋さん、どうぞよろしくお願いします。

(高橋)
よろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
高橋さんは、スクラムトライは初登場ということになりますね?

(高橋)
はい。平成27年に保健師として市役所に入庁しまして、介護予防ですとか母子保健、感染症に関する仕事をしてきましたが、今までスクラムトライに出させていただく機会はありませんでしたので、楽しみにしていました。

(FMおたるパーソナリティー)
それでは、早速お伺いしていきますが、子宮頸がんワクチンのお話ということですが、最近、テレビなどでも子宮頸がんワクチンのコマーシャルを目にする機会が増えましたが、まず、子宮頸がんとは、どういった病気なのか教えていただけますか。

(高橋)
子宮頸がんは、子宮の入り口にできるがんで、子宮の奥にできる子宮体がんとは、発症の原因が異なる全く別の病気です。主な原因は、ヒトパピローマウイルス、HPVというウイルスであることが分かっています。このウイルスは、女性の多くが一生に一度は感染すると言われていまして、ウイルスがなくなることもあるのですが、何回でも感染する方もいます。長期間、感染した状態が続くと、がんになると考えられています。

(FMおたるパーソナリティー)
ヒトパピローマウイルスというのが主な原因ということですが、だいたい何歳くらいの方が、この病気にかかるのでしょうか?

(高橋)
統計では、子宮頸がんの患者さんは、20歳代から増え始めて、40歳代でピークとなり、その後、減少していきます。

(FMおたるパーソナリティー)
患者さんの人数でいうと、どのくらいいらっしゃるのですか。

(高橋)
国内では、毎年、およそ1万人以上の女性が、新たに子宮頸がんになっており、治療のため、30歳代までに子宮を失ってしまう方も、年間に約千人いらっしゃいます。また毎年、3千人以上の方々がこの病気により亡くなられています。

(FMおたるパーソナリティー)
子宮頸がんというのは、どちらかというと、若い世代の女性が多くかかるがんであり、子宮頸がんを発症する年代は、女性が出産される年齢とほぼ重なりますよね。ウイルスの感染を防ぐためには、ワクチンを打つことが重要ということは分かるのですが、子宮頸がんを予防するワクチンについて、教えていただけますか。

(高橋)
はい。現在、3種類の子宮頸がんワクチンがあり、どのワクチンを接種するかは、医師に相談の上、御本人が選択できます。いずれのワクチンも一定の間隔を空けて、合計で3回ほど接種します。ワクチンの種類や御本人の年齢によって、接種のタイミングや回数が変わります。

(FMおたるパーソナリティー)
ワクチンを打ったとしたら、どのくらいの予防効果があるのですか。

(高橋)
3種類のワクチンのうち、最も新しく認められたワクチンは、子宮頸がんの原因の80%から90%を防ぐことができます。

(FMおたるパーソナリティー)
予防接種としての効果は非常に高そうですね。今、ワクチンを打つことができる方というのは、どういった方になりますか。

(高橋)
予防接種法に基づいて行われる市が実施する定期接種としては、毎年、小学校6年生から高校1年生相当の年齢の女性を対象に行っています。

(FMおたるパーソナリティー)
小6から高1といいますと、だいたい12歳から16歳くらいでしょうか。かなり早い時期から、ワクチンを打つようになっているんですね。さて、本日のテーマですが、子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種ということですが、このキャッチアップ接種というのは、どういう意味なのでしょうか。

(高橋)
キャッチアップとは、「遅れを取り戻す」という意味があります。なにが遅れてしまったのかということなのですが、子宮頸がんワクチンを接種した方の一部に、運動障害を中心とした多様な症状が出ていると報告され、マスコミでも多く報道されました。これを受けまして、平成25年6月から令和3年までの約9年間、国が一時、積極的な接種の呼びかけを控えておりました。その間、ワクチンの安全性について検証が行われましたが、報告されたような様々な症状とワクチン接種の因果関係は、科学的には証明されませんでした。

(FMおたるパーソナリティー)
ワクチン接種の呼びかけを一時中断するきっかけとなった様々な症状は、ワクチンの影響によるものであるとは言い切れなかったということですか?

(高橋)
そうなのです。そして検証の結果、考えられる副反応のリスクよりも、ワクチンを接種した有効性の方が明らかに上回るということで、令和4年4月から、通常どおりワクチン接種の御案内を再開しております。キャッチアップ接種とは、当時、子宮頸がんワクチンの接種の機会を逃した方々へ、期間を延長して行う無料接種のことで、今年度が3年間続いたキャッチアップ期間の最後の年となっています。

(FMおたるパーソナリティー)
積極的な接種の呼びかけをしていなかった時期が9年間あって、当時、接種しなかった方々への、いわば救済措置ということですが、これは今の年齢でいいますと、何歳くらいの方々になるのでしょうか。

(高橋)
キャッチアップ接種の対象は、平成9年度から平成19年度生まれです。現在の年齢で言うと、17歳から27歳ぐらいまでとなります。

(FMおたるパーソナリティー)
先ほど、副反応があるかもしれないというお話でしたが、どういった副反応が考えられるのですか。

(高橋)
副反応は、注射した部位の痛みや腫れ、赤みが見られることがあります。このほか、まれに重篤な症状が報告されていますが、1万人当たりで3人から5人程度です。

(FMおたるパーソナリティー)
それで、副反応のリスクよりも、ワクチンを接種した有効性の方が高いと言えるということなのですね。今、ワクチンの接種率ですが、どのようになっているのでしょうか。

(高橋)
接種率は、全体的に低い状況です。令和3年の数値ですが、国が公表している実施率は37.4%、北海道では21.1%です。少し計算方法は異なりますが、小樽市では、令和5年の数値で13.5%となっています。

(FMおたるパーソナリティー)
よそよりもかなり低い数字かなという印象ですが、小樽に限らず道内、そして国内でも、ワクチンの接種率というのは低いのですね。ちなみにですが、海外だとどのような状況なるのでしょうか。

(高橋)
世界保健機構、WHOが子宮頸がんワクチンの接種を推奨しておりまして、現在120か国以上で予防接種が行われています。例えば、カナダ、イギリス、オーストラリアの接種率は80%以上です。日本のワクチン接種率は、世界的にも最低のレベルで推移しています。

(FMおたるパーソナリティー)
海外の多くの国では、ワクチンを打って子宮頸がんを予防することは、いまや当たり前になっているのですね。ところで、ワクチンを自費で打つとしたら、費用はどのくらい掛かるのでしょうか。

(高橋)
最も予防効果が高い種類のワクチンで言いますと、1回当たり約3万円になります。必要な接種3回分を全て自費で行いますと、諸々で10万円ぐらいになります。

(FMおたるパーソナリティー)
3回分で10万円ですか。結構な金額になりますね。いざ全額を自分で負担するとなると、なかなか考えてしまうような金額ですね。

(高橋)
そうなのです。ただ、来年3月まででしたら、無料でワクチンを打つことができますので、この機会に接種をご検討いただければと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
来年3月までに3回ワクチンを接種するとなると、逆算するといつまでに1回目を接種するとよろしいですか?

(高橋)
ガイドラインに示されている標準的な感覚では接種完了まで6カ月かかりますので、9月中に1回目のワクチンを接種すると、無理なく来年3月までに終わります。このほか、標準的な間隔で接種できない場合は、接種する医師の判断により短縮して、11月からの3回接種でも来年3月末までに間に合う場合もあります。ただ、医療機関が混みあったりですとか、御本人の体調面などの理由でその後の接種日が延びたりすると、期限内に間に合わなくなることもありますので、できるだけ9月中までに1回目の接種を始められるようお勧めしています。

(FMおたるパーソナリティー)
一月ちょっとということですが、このワクチンを接種する手続きというのはどのようにするとよろしいですか?

(高橋)
現在、市内では、23か所の医療機関でワクチン接種を行っており、保健所のホームページで医療機関名をお知らせしています。予約が必要な場合がありますので、まずは接種を希望する医療機関へ、直接、お電話でお問合せをお願いします。また、対象者には予診票という必要書類を以前にお送りしていますが、見当たらなかったり紛失されたりした場合は再発行できますので、保健所までお知らせください。

(FMおたるパーソナリティー)
17歳から27歳までの女性で子宮頸がんワクチンを打っていない方は、無料になるキャッチアップ接種が今年度で終わりますので御注意いただきたいということ、また手続きで分からないことがあれば、保健所にお電話すると教えていただけるということですね。

(高橋)
はい、そのとおりです。子宮頸がんの対策として覚えていただきたい重要なことは、適切な時期にワクチンを接種しておき、20歳を過ぎたら、定期的にがん検診を受け続けるということです。子宮頸がんは、予防が可能と言われている数少ないがんの一つです。今できることとしては、無料のワクチンで予防することができますので、今回の放送が御本人や御家族の方々へ、ワクチン接種を考えるきっかけになっていただければと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
ありがとうございます。さて迫市長、今回、子宮頸がんについて色々お話を伺いましたが、がん対策につきましては、小樽市としてもこれまで色々と対応をされていると思いますが、特に婦人科系のがんである子宮頸がん、この対応もますます重要になってくると感じましたね。

(市長)
そうですね。子宮頸がんを発症する年齢は、今お話がありました通り、20代、30代から増え始めるということで、まさに働き盛りの年齢でもあり、また、妊娠、出産をされたり、あるいは小さなお子さんの子育て真っ最中の方々ではないかなと思っています。子宮頸がんは、これから人生を謳歌していく若い女性の健康や生活に影響を及ぼすような大きな病気であるとともに、行政としても、子どもを生みやすく育てやすい環境をいかに作っていくか、そこを目指していく目標がありますので、子育て世代への支援策の一つとしても、非常に重要な課題であるととらえています。また、ワクチンの接種率が低いという話がありましたが、実は、がん検診についても、残念ながら小樽市は、道内でも受診率が低いという現実があります。市といたしましても、今後、どうやってがん検診の受診率を上げていくのか、時間はかかるかもしれませんが、できることから一つずつ取り組んでいきながら、市民の皆さんの安心で安全な生活をお支えしていきたいなと思っています。また、別の機会になりますが、がん検診の重要性についても、このスクラムトライでお話しさせていただければと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
わかりました。今日は子宮頸がんワクチンについて、お話をお伺いしてきました。迫市長、そして小樽市保健所健康増進課保健師でいらっしゃいます高橋さんにお話をお伺いしました。迫市長、高橋さん、どうもありがとうございます。

(市長・高橋)
どうもありがとうございました。

(FMおたるパーソナリティー)
ちなみにですが、12月に保健所がウイングベイ小樽へ移転する予定となっています。現在の保健所庁舎は11月29日金曜日まで業務を行う予定となっています。各種手続き、また乳幼児健診などご利用の皆さんには大変迷惑をおかけしますが、ご理解いただきますようお願いいたします。そしてワクチンの接種、できるだけ9月中に始められますよう、どうぞご検討をお願いしたいと思います。

エンディング

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この番組の再放送は、8月21日水曜日、午後7時からお送りします。また、次回の放送は、9月2日月曜日です。どうぞお楽しみに。

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