FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」令和6年9月2日放送分

公開日 2024年09月04日

更新日 2024年09月04日

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【前半】

  • 任期2期目の折り返しを迎えて

【後半】

  • 小樽市の救急需要の増加と救急車の適正利用について

放送の内容

オープニング

明日へ向かってスクラムトライ!毎月第1、第3月曜日のこの時間は、明日へ向かってスクラムトライ!をお送りします。
市民の皆さんに、小樽市の取り組みを知っていただくとともに、市民の皆さんからも市政に対するご意見、ご感想をお待ちしています。
明日へ向かってスクラムトライ!では、小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、様々なジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。

前半

(FMおたるパーソナリティー)
明日へ向かってスクラムトライ!前半は小樽市長、迫俊哉市長にお話をお伺いします。迫市長、よろしくお願いします。

(市長)
よろしくお願いいたします。

(FMおたるパーソナリティー)
さて、本日は9月に入りまして、初めての放送になります。迫市長にとりましては、先週の8月26日から、2期目の任期の後半に入ったというところですが、2年間というのは早いものですね。

(市長)
そうですね。2年間を振り返りますと、2期目の就任は令和4年8月だったわけですが、まだ新型コロナウイルス感染症の行動制限がある中で始まりましたし、就任直後の10月には、市制施行100周年の記念式典がありまして、村岡さんにも司会をお願いして進行いただきましたよね。

(FMおたるパーソナリティー)
そういえばそうでしたね。

(市長)
早いですよね、あっという間に2年が過ぎた感じがしますが。

(FMおたるパーソナリティー)
記念式典の時には小学生からのビデオメッセージがあったり、高校生の皆さんによる書道パフォーマンスが印象的でしたが、今となっては、懐かしくも感じます。改めて、この2年間、迫市長は市政の運営については、どのように考えてこられたのでしょうか。

(市長)
はい。色々行政課題もありますが、やはり小樽市にとっての最重要課題は人口減少対策ですので、このことをやはり一番に考えてまいりました。特に、小樽の場合、転入されてくる方よりも、転出される方の方が多いという社会減の状態が続いておりますので、この社会減に歯止めをかけることに重点を置いて、定住人口の確保につなげるということを中心に市政は進めてきたつもりではあります。

(FMおたるパーソナリティー)
この番組の中でも、人口減少対策、特に子育て支援の取組については、よく御紹介をいただいてましたよね。

(市長)
やはり親御さんにとりましても、安心して子育てできる環境づくりというのが必要だと思っていまして、まずはやはり子育てに関わる家計負担の軽減、これは私の公約でもありますが、これを進めてきました。具体的に申し上げますと、例えば、保育料ですと第1子の保育料引下げと第2子以降は完全無料化にしましたし、放課後児童クラブにつきましても、利用手数料の無償化というのを実現してまいりました。今年からはこどもの医療費ですが、高校生の年代である18歳以下までの実質無償化も実現してまいりました。

(FMおたるパーソナリティー)
そうですよね。これは隣町であります札幌市なども意識して進められているというお話もありましたよね。学校など教育環境についても、いろいろな取組がありましたよね。

(市長)
少子化の影響で、ひとつの学校だけで部活動ができない、特に団体スポーツなどができないので、拠点校方式という方法を取りまして、やりたいスポーツ、あるいは文化活動ができる環境作りというものを進めてきました、いわゆる合同部活動ですが、これを開始させていただきましたし、市内の全小中学校の校舎の耐震化も終えました。それから昨年の猛暑を受けまして、市内の全小中学校の普通教室に、この夏からは冷房設備の整備をすることなどを通じまして、教育環境の整備には努めてまいりました。

(FMおたるパーソナリティー)
この冷房設備については、機材の手配が大変難しいという中、各部局の連携によって実現できたというお話でしたよね。港の周辺も、ここ数年で大きく様変わりしましたね。

(市長)
そうですね。特に今年は大きな節目の年ですが、小樽港のクルーズターミナルも完成しましたし、何よりも国が整備を進めていただいた第3号ふ頭の岸壁改修を終えましたので、この春から大型のクルーズ船が市内に一番近い第3号ふ頭に接岸しております。多くの皆さんもご覧になられていると思いますが、こうしたこともありまして、今年のクルーズ船の寄港予定は、まだ流動的ですが、過去2番目に多い31回になる予定ですので、立地条件もいいですから、まだまだクルーズ船の誘致には努めたいなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
まちなかに近いところで見ているからなのかもしれませんが、今年は本当にクルーズ船がたくさん入港しているなと感じます。

(市長)
感覚的にはやっぱり多く感じますよね。

(FMおたるパーソナリティー)
沢山の方が小樽の街を歩いてくださっているなと思います。もっとにぎやかになるといいなと思います。子育て支援ですとかまちづくり以外のことについてもお伺いしたいと思いますが、小樽市の人口構造としましては、やはり高齢者の方々が多いという状況ですが、高齢者の方々への取組としては、どのようなことを行ってこられたのでしょうか。

(市長)
高齢者の皆さんには、地域社会との接点を持ちながら、健康寿命を延ばして元気に生活をしていただくということを目指しています。どうしても平均寿命と健康寿命の差というのがありますので、できるだけ健康寿命を平均寿命に近づけていくという視点なのですが、まずは高齢者の皆さんが街に出て、いろいろな活動に関わっていただくことを後押しをして、生きがいづくりへつなげるための交通費を助成するふれあいパス、これはこれまで通り継続して実施をさせてきていただいています。

(FMおたるパーソナリティー)
やはりいつまでも健康でいるということは大切ですものね。

(市長)
そうですね。また、これは高齢者の方ばかりではないと思うのですが、近年、お口の中の健康というは、全身の健康にも影響を及ぼすと言われるようになっていまして、歯周病と虫歯を予防することで、健康寿命を延ばすことにつながると言われています。以前は8020運動と言いまして、80歳まで歯を20本残すということではありましたが、もっと踏み込んで、健康にも関わってくるということもありますので、今年度からは、40歳、50歳、60歳、70歳、この節目になる方を対象にして歯周病検診を新たに実施することにいたしました。

(FMおたるパーソナリティー)
確かに、歯が弱くなったことで、これまでのようにものを食べられなくなったというお話も聞きますから、お口の健康というのは大変重要ですよね。さて、任期の折り返しということですので、今後予定される取組についてもお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

(市長)
後半の2年ですが、時々新聞でも報道されていますが、プールを併設した新総合体育館の整備が大きな事業だと思っています。体育館は旧緑小学校の跡地に建設することとしまして、本年2月に基本計画をまとめまして、令和11年度の開業を目指して、今年度は建設を行うための事業者の選定作業を進めているところです。

(FMおたるパーソナリティー)
総合体育館を含め、小樽公園一体の整備をこれから進めていくということになるのですよね。

(市長)
はい、おっしゃる通りです。市民の方からは「小さな子どもが遊べる場所が少ない」ですとか、「また遊びに行きたいと思える公園を造ってもらいたい」という声がたくさんこれまでも寄せられていましたので、「親子連れで遊べる小樽の特性を生かした公園」、これをコンセプトに、小樽公園の旧こどもの国の再整備と言ったほうがイメージが湧くかもしれませんが、具体的な設計を行っています。

(FMおたるパーソナリティー)
確か、「雨の日でも遊べる」ですとか、「水遊びできる」といったエリアを設定するのですよね。

(市長)
そうですね。昨年行いましたが、公園のリニューアルに関するアンケートを参考に、村岡さんがおっしゃったものの他、「斜面でも遊べる」とか「親子で遊べる」、こういった4つのエリアに分けてですね、整備をすることにしています。

(FMおたるパーソナリティー)
そうなると、この整備なんですが、総合体育館にはプールも併設されるかと思いますが、事業費が多額になってしまうのではないかなというところがあるかと思うのですが。

(市長)
現在、資材なども高騰しておりますので、当初の想定よりも増えてまして100億円近くかかると想定しています。もちろん人口が減少していくのに100億円もかけるのかというご意見があることは私どもも承知はしていますが、ただ公共事業ですので、まず国の補助金を活用すると考えています。これは、都市再生整備計画という計画の策定が前提になりますが、これを策定することで工事費の50%は補助金を導入することができます。残りの50%は起債といいまして借金になりますが、小樽市は法律上過疎地なので、過疎地に指定されていますと、過疎対策事業債という有利な返済方法が活用できるのですね。具体的には50%の借金のうちの70%は後になってから交付税というかたちで市に戻ってくることになるんですね。つまり100億円という工事費を仮定しますと、50億円は国の補助金、残りの50億円の70%、35億円は国の交付税を活用できるということになりますので、この計算でいきますと、総事業費は100億円かもしれませんが、市の負担額というのは15億円程度ということになってまいります。ただ多額ですので、いわゆるご家庭で言うローンの返済は30年くらいかけようかと思っています。ただ、工事費だけがこの補助金の対象になりますので、それ以外の部分もありますので、最終的には十数億円程度が、市の純粋な持ち出しになるのかなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
いずれにしても、私たちの税金が返済に使われるということですね。将来の負担を少なくするということも大事なことなんですよね。

(市長)
そうですね。体育館だけではなくて、今言いました小樽公園の整備もこの考え方で整備をさせていただきますが、これからも様々な事業を行ってまいりますが、しっかりと財源を確保して、将来の負担については十分検討した上で事業を進めていきたいなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
さらに今後進めていくものとしては、旧北海製缶第3倉庫もありますが、こちらについては、どのように活用を進めていきますか。

(市長)
第3倉庫につきましては、現在は、第1フェーズといいまして、いわゆる活用に向けた準備期間になっていますが、OTARU CREATIVE PLUSの皆さん方が市民への関心を高めるためのイベントを開催するなど、本格活用に向けた社会実験を行っており、今年度中に本格活用に向けた提案をいただけると伺っています。そして令和8年度からは第2フェーズ、本格活用期間になりますので、任期の後半の2年間は、まさに行政として第3倉庫の利活用に対して、どのように取り組んでいくのかということが、総合体育館の建設と併せて大きなテーマになってくるのかなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
今後のお話は、まだお伺いしたいところなのですが、時間に限りもありますので、任期後半に向けた迫市長の思いをお伺いしたいと思います。

(市長)
任期後半におきましても、行政課題、多様化していますし、色々ありますが、着実に解決に導いてまいりたいと思っていますし、色んなことは市民の皆さまにしっかりと情報提供もしていきたいと思っていますので、ラジオをお聴きの皆さんをはじめ、今後とも皆様のご理解とご協力をいただければと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
ありがとうございます。前半は小樽市長、迫俊哉市長にお話をお伺いしました。迫市長、ありがとうございます。

(市長)
どうもありがとうございました。

後半

(FMおたるパーソナリティー)
明日へ向かってスクラムトライ!後半は小樽市職員の方にお話を伺っていきます。今日は、小樽市の救急需要の増加と救急車の適正利用について、お話を伺います、小樽市消防本部救急課の竹鼻真司さんにお話を伺いします。竹鼻さんどうぞよろしくお願いいたします。

(竹鼻)
よろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
竹鼻さんは、小樽市消防本部救急課の所属ということですが、どのようなお仕事をされる部署なのですか?

(竹鼻)
私が所属する消防本部救急課は、救急に関する業務を幅広く行っています。例えば、救急隊が救急出動するために必要な救急車両や救急資器材の管理であったり、救急隊員の能力向上のための教育に係る病院での実習や研修会への参加の調整、救急出動の活動内容の検証、救急需要に係る統計調査や国への報告、市民への応急手当の普及啓発活動や救急に関する広報活動などを行っています。

(FMおたるパーソナリティー)
救急と言えば、病気やけがをした時に救急車を呼んで病院まで搬送してもらうというイメージがありますが、それ以外でも救急に関する業務を幅広くされているのですね。小樽市には、救急車は今、何台くらいあるのでしょうか。

(竹鼻)
小樽市には救急車が現在6台あります。実際に小樽市内の救急出動に対応しているのは、銭函支署、オタモイ支署、手宮支署、花園出張所、朝里出張所に配備されている5台の救急車です。このほかに、救急車の故障や車検の時に使用する予備の救急車が1台あります。

(FMおたるパーソナリティー)
出動している救急車は5台しかないのですね。いつも救急車のサイレンを耳にしますので、もっと救急車の台数は多いかなと思っていましたが、5台ですか。ちなみにですが、竹鼻さんも救急出動されているのですか?

(竹鼻)
私は消防本部救急課に配属された昨年の4月からは救急出動はしていない状況です。それまでは8年ほど救急救命士として救急出動はしていました。ただ、今は消防本部で救急隊が活動しやすい環境を整えたり、救命に必要な資器材を整備したりすることで、救急業務に携わっています。この仕事が市民の命を守ることにも繋がっていくため、責任をもって業務に取り組んでいます。

(FMおたるパーソナリティー)
救急現場だけではなく、消防本部で救急隊を支え、市民を守ることに取り組まれていらっしゃるのですね。その中で、何か抱えている問題などはありますか。

(竹鼻)
年々増加する救急出動件数が、とても大きな問題だと捉えています。

(FMおたるパーソナリティー)
全国的にも救急出動件数が増えているとはよく聞きますが、小樽市も救急出動件数が増加しているのでしょうか。

(竹鼻)
そうですね。小樽市の救急出動件数も年々増加しています。小樽市内の救急出動件数は、5年前は年間で6,500件前後だったのですが、令和2年には5864件ということで一時的には減少したのですが、令和3年から令和5年にかけて、とても急増しています。令和4年にははじめて7,000件を超えて,7062件、令和5年はさらに増えて7,666件と過去最多の出動件数となっています。

(FMおたるパーソナリティー)
5年前と比べると1,000件以上も救急出動件数が増えているということですよね。救急出動件数が増えている要因というのは、何か考えられるものはありますか。

(竹鼻)
救急出動件数の増加については一概には言えないとは思いますが、新型コロナウイルス感染症の流行であったり、緊急性の低い救急出動が増えていること、高齢化率の上昇などが影響しているのかなと思っています。国の調査では、実際、コロナ禍に関わらず、救急車で搬送された方の約半数が入院を必要としない軽症であると分析されています。

(FMおたるパーソナリティー)
そうですか。新型コロナウイルス感染症の流行というのは、救急出動件数にはどのような影響があったのでしょうか。

(竹鼻)
新型コロナウイルス感染症が流行し始めた令和2年当初は、外出自粛の社会経済活動が停滞した影響で救急出動件数が減少していましたが、ワクチン接種などにより行動制限が解除していく中で、どこの病院に行けばいいのか分からないといった理由であったり、発熱しかないが病院を受診したいといった理由で救急要請事案が増えたように感じています。コロナ禍では感染拡大に伴って不安を感じられた傷病者の方が多く生じたことが救急要請の増加に影響したのかなと感じています。

(FMおたるパーソナリティー)
私たちもコロナ禍では、不安の中で日常生活を送っていましたが、多くの方がその影響で救急要請をされていたということですね。

(竹鼻)
コロナ禍では、私たち救急隊も厳重な感染防止対策をした上での活動が続き、終わりが見えない不安も多く、それに相まって救急出動が増え、身体的にも疲弊する日が多くありました。そのような状況ではありましたが、小樽市消防本部では、救急活動における救急隊員の新型コロナウイルス感染が一例も発生せず、今後の感染症対策に反映できる経験ができたと感じています。

(FMおたるパーソナリティー)
それは素晴らしいですね。救急隊の皆さんもコロナ禍は大変だったのですね。コロナ禍の影響のほか、先ほどは全国的に見ても、救急搬送された方のおよそ半数が軽症の方というお話がありましたが、救急搬送された方の年代などに何か傾向みたいなものはありますか。

(竹鼻)
小樽市内の救急搬送人数の約7割は65歳以上の高齢者が占めています。令和5年は救急搬送された6,796人のうち4,875人が高齢者となっています。これは道内の人口10万人前後の市と比較しても、高齢者が人口の4割以上を占めている小樽市は、救急出動件数が多い傾向にあります。

(FMおたるパーソナリティー)
小樽市の高齢化は、救急出動の増加にも影響しているということですよね。救急出動が増加すると、どのような影響が考えられますか?

(竹鼻)
救急車は台数に限りがあります。救急出動は現場から一番近い救急隊が出動しますが、救急出動が増えると出動中の救急隊が多くなることで、現場から一番近い救急隊が出動できなくなることが増えます。本来出動するはずの救急隊よりも遠いところから別の救急隊が出動することになるので、救急隊が現場に到着するまでの時間が遅くなってしまいます。

(FMおたるパーソナリティー)
救急出動の件数が増えると、現場から一番近い救急隊が出動していて不在になってしまうということがあるのですね。そうすると、より遠い所から救急隊が出動するので、現場までの到着時間は遅くなるということなのですね。

(竹鼻)
救急車の要請から救急車が実際に救急現場に到着するまでの時間というのは、5年前は平均で8分48秒でしたが、昨年は平均で10分39秒と2分近く遅くなっています。これは全国平均の10分18秒を上回っています。救急出動が重なると市内にある5台の救急車すべてが出動中となることもあるので、救急要請してもすぐに救急出動できないというケースも少なくありません。

(FMおたるパーソナリティー)
ということは、場合によっては救急車が全て出動中のために、すぐに駆けつけられないということもあるのですね。

(竹鼻)
実際に生命の危険が伴う緊急性の高い方は、一刻も早く医療機関に搬送する必要があります。救急件数が増加すると、緊急性の高い方のためにいち早く救急出動することができなくなることが増えるおそれがあります。本当に救急車が必要かと思われる要請が全国的に散見されているのが実情です。一人ひとりが救急車の適正利用を理解することが、本当に緊急性が高く救急車を必要とする方を助ける一助になると考えています。

(FMおたるパーソナリティー)
必要性を考えてほしい救急車の要請ですが、具体的にはどのような例があげられますか。

(竹鼻)
全国的に報告されている事例には、タクシーで病院に行くとお金がかかってしまうからであったり、救急車で病院に行くと待たずに診察してもらえる、海水浴で日焼けしてヒリヒリ痛い、眠れないから話を聞いてほしいといった内容の救急要請が実際にあります。このような事例は、やはり救急車を要請する前に、適正な利用なのか一度考えてほしいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
これはまさにそうですね。救急車の利用が適正であるか考えることはとても大切なことだと思いますし、これから救急車の適正利用を推進するために、どのようなことが必要だと思われますか。

(竹鼻)
今お話ししたように、小樽市の救急出動の現状を少しでも多くの方に知っていただいて、急を要さない救急車の利用が、一刻を争う傷病者に影響してしまうこともあるという認識をもってもらいたいです。私たちも一人でも多くの方を助けたい思いで救急業務を行っているので、救急出動件数が増え続けてしまうと、傷病者の命を守るための対応に影響してしまいます。そこで市民の皆さんの御協力が必要と思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
市民の皆さんが協力することで、助けられる命があるかもしれないですね。

(竹鼻)
そうですね。市民の皆さんに救急車の適正利用の理解が深まり、一人でも多くの人の命が助かるように、改めて適正な救急車の利用に御協力をお願いします。救急車の利用は、救急車を利用しないでくださいということではもちろんありませんので、普段と違い顔色が明らかに悪い場合であったり、突然の激しい頭痛がある場合、急な息切れで呼吸困難がある場合など、本当に必要な場合は迷わず救急車を呼んでもらえればと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
はい。私たち一人ひとりの心がけが大切ですね。ほかに私たちができることは何かありますか。

(竹鼻)
もし目の前で人が倒れた時に、いち早く応急手当をすることができるのは、私たち救急隊ではなく、その近くにいる市民の皆さんです。特に心臓と呼吸が止まった方は、一刻も早い救命処置をする必要があります。いざという時に適切な応急手当をできるようにしておくということが大切かと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
目の前で人が倒れた時には、私たちがいち早く応急手当をすることが大切なのですよね。この応急手当の方法というのはどこで教えてもらるのでしょうか。

(竹鼻)
消防本部又は消防署で毎月9日に4時間の普通救命講習会を開催しています。普通救命講習会では止血の方法や喉をつまらせたときの対処方法、心臓と呼吸が止まった人に行う心肺蘇生法や電気ショックができるAEDの取扱い方法を学ぶことができます。ほかにも60分から90分程度で行う救急講習も受け付けていますので、詳しくは消防本部救急課のホームページでの確認、又は私たち救急課まで直接ご連絡いただければと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
私たち一人ひとりが応急手当の方法を身に付けるということも必要ですね。

(竹鼻)
また、来週9月8日の日曜日には、ウイングベイ小樽5番街2階の喜久屋書店前で「救急の広場」を開催します。そこでも心肺蘇生法であったり、AEDの取扱い方法を学ぶことができますので、是非お越しください。 

(FMおたるパーソナリティー)
ありがとうございます。さて迫市長、今日は小樽市の救急出動の現状を知ることができましたし、改めて救急車の適正利用の大切さを感じることができましたね。

(市長)
そうですね。救急出動件数の増加というのは小樽だけではなくて、全国的に大きな問題になっているわけであります。本来、救急車は命に危険性があったり、緊急性の高い方を一刻も早く医療機関に搬送するために必要なものですので、改めて今日のお話を聞いて救急車の適正利用についてご理解いただけたのかなと思っています。一人一人の心掛けがなければ何も変わることもありませんし、場合によってはさらに悪化することもありますので、今日の話をきっかけに、小さなことからでも結構ですので市民の皆さんには救急車の適正利用について考えてもらい、ご協力いただければと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
ありがとうございます。今日は、小樽市の救急需要の増加と救急車の適正利用について、小樽市消防本部救急課の竹鼻さんにお話を伺いしました。迫市長、竹鼻さん、どうもありがとうございました。

(市長・竹鼻)
ありがとうございました。

エンディング

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この番組の再放送は、9月4日水曜日、午後7時からお送りします。また、次回の放送は、9月16日月曜日です。どうぞお楽しみに。

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