公開日 2024年09月18日
更新日 2024年09月18日
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【前半】
- 移住施策について
- 市内における外国人の状況について
- 「まちゼミおたる」の開催について
【後半】
- 消費者トラブルと特殊詐欺について
放送の内容
オープニング
明日へ向かってスクラムトライ!毎月第1、第3月曜日のこの時間は、明日へ向かってスクラムトライ!をお送りします。
市民の皆さんに、小樽市の取り組みを知っていただくとともに、市民の皆さんからも市政に対するご意見、ご感想をお待ちしています。
明日へ向かってスクラムトライ!では、小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、様々なジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。
前半
(FMおたるパーソナリティー)
明日へ向かってスクラムトライ!前半は小樽市長、迫俊哉市長にお話をお伺いします。迫市長、よろしくお願いします。
(市長)
よろしくお願いいたします。
(FMおたるパーソナリティー)
今日は9月16日、敬老の日ですね。お仕事がお休みで、ご自宅で聞いてくださっている方もいらっしゃるかもしれません。さて、前回の放送で、人口減少対策を最重要課題として、特に社会減に歯止めをかける取組に重点を置いてこられたというお話をお伺いしましたが、この辺りについて、今日はもう少し詳しくお聞かせいただけますか。
(市長)
はい。前回は、社会減の対策として、子育て支援の取組を中心にお話をさせていただきましたが、今日は、その取組の中の移住施策について、お話をさせていただきたいと思います。
(FMおたるパーソナリティー)
移住ですね。私も実は、よそのまちから小樽に来まして、小樽に実際に他のまちから移り住んでらっしゃるという方にもお会いしたことありますが、具体的にはどのような取組をされてらっしゃるのですか。
(市長)
小樽は、多くの自然と歴史的なまちなみが人気で、以前から移住希望者が多く、市としてもその相談を受けて取り組んでまいりました。しかし、人が他のまちに移り住むには、住むところ、それから仕事が必要になりますが、市役所では住まいの紹介ですとか仕事の斡旋もできないというところが課題でありましたので、非常にもどかしく思うところでもありました。
(FMおたるパーソナリティー)
確かに、市役所でアパートですとか仕事を紹介したりするという話は聞いたことがないですからね。
(市長)
そうなのです。そこで、民間と力を合わせまして、オール小樽で移住に取り組むことといたしまして、今は、商工会議所に移住のワンストップ窓口を開設しています。
(FMおたるパーソナリティー)
ワンストップ窓口ですね。実際に、商工会議所では、どのようなことを行っているのでしょうか。
(市長)
「ここが、ひと旗あげる場所。小樽市」、これを移住のスローガンにしているのですが、令和5年に「ひと旗サポートセンター」という移住のワンストップ窓口を設けました。ここでは仕事、それから起業、これは新しく仕事を起こすことですね、それから住居など幅広く相談に乗っていただいています。特に、私が先ほど言いました仕事とお住まいにつきましては、商工会議所の会員企業さんから求人や不動産に関する情報提供をいただき、直接紹介させていただいています。
(FMおたるパーソナリティー)
市長が先ほど「もどかしい」とおっしゃっていた部分が、解消されたということになりますよね。移住に関しては、知り合いが全くいないなど、住んでからが大変という話も聞きますが、その辺りのフォローというのはどのように行われているのですか。
(市長)
サポートセンターで、移住後の相談にも対応させていただいておりますが、市といたしましても、移住された方同士のコミュニティをつくることを目的にしまして、移住者の方、それからUターンの方を対象に移住者ミーティングというのも開催しています。
(FMおたるパーソナリティー)
それは心強いですよね。移住者ミーティングですが、今年はいつ開催されるのでしょうか。
(市長)
今年は9月28日土曜日に予定をしていまして、移住のきっかけですとか、それから小樽の良いところ、悪いところなど、小樽での移住ライフについて、皆さんでお話をしていただくことになっています。今回分の申し込みは9月13日で締め切っていますが、来年の1月か2月にもう一回開催したいと思っていますので、今後、参加を希望される方は、市のホームページをご確認いただくか、担当窓口である企画政策室にお問合せをいただければと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
移住後の小樽での生活について、気持ちを共有できる人がいないと思ってらっしゃる方もいるかと思いますので、そういった方は是非、参加をご検討いただきたいと思います。そして、これも移住に関係してですが、確か、小樽市では「保育園留学」という取組をされているともお聞きましたが。
(市長)
はい。親子ワーケーションプログラム「保育園留学」という取組なのですが、全国初で行っています。これは発達が気になるお子さんを対象としておりまして、北海道済生会が運営する発達支援事業所きっずてらすに通いながら、1週間から2週間の小樽暮らしができるという内容なんですね。
(FMおたるパーソナリティー)
全国初とは、大変興味深いですね。
(市長)
お子さんのプログラムは「挨拶」、「体操」、「運動」、「制作」といった、いくつかのテーマに沿って行いまして、一人一人の個性に合わせて組み立てられています。例えばトランポリンなど、自分の好きな遊びをしながら、お子さんには、「できた」という経験を積み上げ、達成感を体験してもらい、親御さんには日常から離れた場所で、家族と向き合う時間を過ごしていただくというものなんですね。
(FMおたるパーソナリティー)
先日の報道では、発達障害への理解が広がったことから、道内でもこうした発達支援施設が増えているとありましたので、これからニーズは増えていきそうですね。
(市長)
そうですね。先月8月には東京、大阪から2組のご家族にご利用いただいています。また、事業を開始して2年目となりまして、問合せも増えていますので、引き続き、北海道済生会さんとも協力、連携しながら取り組んでまいりたいと思っています。小樽市では、移住の一歩手前とでもいうのでしょうか、関係人口と言われる、住民ではないですが継続的に小樽にかかわっていくという人の拡大にも取り組んでいますが、保育園留学を通じて小樽を知っていただいて、継続的にかかわってくれる方が増えてもらえれば、そういう思いもあります。
(FMおたるパーソナリティー)
継続的に関わってくれる関係人口の増加は、宿泊費ですとか食事代など経済活動が活性化するだけではなくて、将来的な移住につなげるためにも重要になってきますね。
(市長)
その通りなんです。ですから、そのためにも、多くの人が小樽に興味を持っていただくように、日常から小樽の魅力を広く伝えていくことが大切だと考えています。他局にはなりますが、小樽市ではFMノースウエーブさんと連携協定を結び、ラジオ番組の中で毎週小樽の情報を発信していますが、10月には番組パーソナリティーと市内を巡る、日帰りバスツアーなども予定しています。なお、ツアーは応募の申し込みについては、すでに締め切りをさせていただいています、申し訳ございません。
(FMおたるパーソナリティー)
それだけたくさんの方が応募をされてるということですが、より小樽の魅力を多くの方に知っていただくというのは非常に大切な取組ですし、こうした関係人口を増やす取組は、まだまだ他にもあるといいかもしれないですね。
(市長)
この番組で以前にも御紹介させていただきましたが、「スキマ時間にすぐ働ける」で有名な株式会社タイミーと小樽市とは、3月に連携協定を結びました。この共同企画として、市外にお住まいの方に、小樽市で働きながら滞在してもらう「タイミートラベル」というのも実施を予定しています。地方で「はたらく」体験を通じて、第二の故郷を見つけられる機会を提供するというものなのですが、関係人口の創出ですとか、移住、定住につなげる、あるいは人手不足となっている市内企業の労働力確保としても進めていきたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
これは人手不足と移住の両方に働きかける取組になるのですね。
(市長)
おっしゃるとおりです。具体的には、首都圏などの方々をターゲットに、朝里川温泉のホテルで働きながら1週間程度滞在してもらい、仕事の合間に小樽での観光や地域交流などを楽しんでいただけるプログラムを企画いたしまして、これは11月に実施する予定で、今月中に首都圏などを中心に募集を始めていきたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
働きながら、まちを体験できるというのは、これはとても人気がありそうですね。
(市長)
タイミーさんからも、小樽は人気だと伺っていますので、たくさんの応募があれば大変嬉しく思いますし、実際に小樽での滞在を通じて小樽ファンが一人でも増えればと期待もしています。
(FMおたるパーソナリティー)
労働力を確保するということでは、最近は、小樽で働く外国人の方をよく目にするようになりましたね。
(市長)
そうですね、私もまちなかで若い外国人の方々をよく見かけるようになりましたが、市内では、本年8月末現在で1,006人の外国人の方が住んでいまして、これは10年前に比べると倍以上、市内の人口の約1%ということになります。少子・高齢化の影響によりまして、様々な産業で人材不足が顕著な状況になっていまして、外国人は労働力確保の観点から私も期待をしているところなのです。
(FMおたるパーソナリティー)
小樽市内では、主にどのようなところで働かれているのでしょうか。
(市長)
昨年、市内の企業に行ったアンケートでは、機械工業あるいは食品製造といった製造業が約4割を占めておりまして、国籍ではベトナムの方が全体の約半分となっています。住民基本台帳では特に銭函地区で多くなっていますが、この方々は銭函の工業団地で勤務されているのではないかと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
貴重な人材ですが、雇用するにあたっての課題というのはないのでしょうか。
(市長)
やはり雇用にあたってのハードルは決して低いものではなくて、実際に雇用している企業からは困っていることとしてコミュニケーション、特に日本語能力の問題が指摘されていますし、実際まだ雇用されていない企業からは、雇用しない理由として、コミュニケーションに不安があるというのが、やはりそれぞれ一番多く挙げられています。
(FMおたるパーソナリティー)
確かに働く上では、意思疎通は欠かせない問題ですからね。どうでしょう、市内では、更に受入れを拡大していくような状況なのでしょうか。
(市長)
国におきましても、特定技能制度の対象分野の拡大を行うなど、外国人材の受入れ環境の整備を進めていますので、小樽でも今後増えていくと思っています。しかし、企業からは、労働力不足解消の選択肢として考えている一方で、先ほど申し上げたように、言語ですとか文化の違いによるトラブルを懸念されているという話も伺っております。
(FMおたるパーソナリティー)
外国人に期待する反面、不安もあるということですよね。小樽市としては、今後、どのように取り組んでゆかれるのでしょうか。
(市長)
市としては、人口が減っていく中で外国人は必要な働き手と考えております。まずコミュニケーションの問題に対応するために、現在行っています日本語教室を拡大して実施することと考えています。また、雇用に向けた各企業の不安を取り除くために、どのような取組ができるか、今後も引き続き検討してまいりたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
わかりました。さて、話は変わりますが、今年も、まちゼミおたる、始まっていますよね。
(市長)
講座の期間は9月15日から10月15日までで、早い講座は既に始まっていまして、私も2講座ほど予約をさせていただきました。
(FMおたるパーソナリティー)
そうなんですね。
(市長)
はい。このゼミは、お店としては講座を通じてお客様と信頼関係を築くことを目的にしていまして、お客様にお店を知っていただくという機会と、やはりよい学びの機会にもなるのではないかと思っています。受講料は無料ですが、一部材料費がかかる講座もありますので、空き状況や申し込みなど詳しい内容などは各店舗へお問い合わせいただきたいなと思っています。全体の内容につきましては、今月1日の広報おたるに掲載されていますし、ホームページから確認もできますので、皆さんの参加をお待ちしています。
(FMおたるパーソナリティー)
前半は、小樽市長、迫俊哉市長にお話をお伺いしました。迫市長ありがとうございます。
(市長)
どうもありがとうございました。
後半
(FMおたるパーソナリティー)
明日へ向かってスクラムトライ!後半は小樽市職員の方にお話を伺っていきます。今日は、消費者トラブルと特殊詐欺について、お話を伺います。担当の小樽市生活環境部生活安全課消費生活係、三上恭平さん。そして小樽・北しりべし消費者センター相談員の斉藤智子さんのお二人にお話をお伺いします。三上さん、斉藤さん、どうぞよろしくお願いします。
(三上・斉藤)
よろしくお願いいたします。
(FMおたるパーソナリティー)
それでは、改めてお一人ずつ自己紹介をお願いできますか。
(三上)
生活環境部生活安全課消費生活係の三上恭平です。令和6年4月に配属となり、消費生活の業務に関わらせていただいています。
(斉藤)
小樽・北しりべし消費者センターの斉藤智子です。平成17年4月から小樽・北しりべし消費者センターで消費生活に関する相談業務をしています。相談場所は、小樽市役所別館5階にある小樽・北しりべし消費者センターです。
(FMおたるパーソナリティー)
三上さんは今年4月に配属されたばかりで、一方で斉藤さんは20年目ということなんですね。さて、まず、消費者トラブルについてですが、この消費者トラブルとはどのようなケースがあるのか、斉藤さん御紹介していただけますか。
(斉藤)
はい、それでは消費者トラブルということで、相談員の私の方からお話をさせていただきます。突然ですが、村岡さん、私たち消費者センターで受付けをしている消費者トラブルの相談って、どのような相談だと思われますか?
(FMおたるパーソナリティー)
なんと、消費者トラブルの相談ですか。突然聞かれるとうまく答えられないですが、そうですね、身に覚えがない請求が来たとか、なにか高額なものを売りつけられたりとか、クーリングオフとか、そういった相談なのかなと思いますが、いかがですか。
(斉藤)
そうなのです。身に覚えのない架空請求の相談や、訪問販売で高額な買い物をしてしまったとか、クーリングオフはどうやったらできるのかなどといった相談です。
(FMおたるパーソナリティー)
なんだかたくさん相談がありそうですが、他にも、まだまだあるんですよね。
(斉藤)
例えば、「クリーニングに出したセーターが破れて戻って来た」とか「引っ越ししたら高額な現状回復費用を請求された」とか、「携帯電話料金が安くなると勧誘されたのに、安くなっていない」などといった相談があります。
(FMおたるパーソナリティー)
携帯電話が安くなってない。本当に幅広い相談があるんですね。
(斉藤)
また、数は少ないですが、危害危険相談と言って、「エステで皮膚がただれた」とか「100円ショップで購入した、おりたたみ式踏み台に子どもが指を挟んだ」といった、国民生活センターに急いで報告しなければならない相談などもあります。
(FMおたるパーソナリティー)
危害や危険の相談も受け付けてらっしゃるのですね。本当に色々な相談があるのですね。しかも、どの相談の内容も、毎日生活していると、誰もが遭遇しそうなトラブルですものね。
(斉藤)
そうなのです。誰もが遭遇しそうなトラブルで、相談される内容も千差万別です。また、相談される金額もマンションなど何千万円もするような高額のトラブル相談から、電話料金が7円多く請求されているというような、1円単位のトラブルの相談までさまざまです。
(FMおたるパーソナリティー)
1円単位のトラブル、でもお金のことですからね、これも大事なことですよね。
(斉藤)
そうですね。ただ、村岡さん、どんな価格のどんな内容の相談でも、どれも消費者と会社やお店、工場などの事業者との間で起きたトラブルの相談、これが消費者センターで受付けをしている相談ということになります。
(FMおたるパーソナリティー)
そういうことですか。すると、例えばですが、「会社で買ったクーラーがすぐに壊れた。新しいのと交換してほしい」というような相談は、会社とクーラーを販売しているお店とのトラブルだから違うということになるのでしょうか。
(斉藤)
そうなのです。もし、そういった会社からのご相談があった時は、別の相談機関をご紹介しています。
(FMおたるパーソナリティー)
別の相談機関になるのですね。消費者相談って、消費者として、お店や会社などとのトラブルの相談ということだからなのですね。
(斉藤)
そういうことです。そういった相談を、ここ2、3年は年間、700件から800件くらい受け付けています。
(FMおたるパーソナリティー)
そんなにあるのですね。最近、多いトラブルの相談というは何かありますか。差支えのないあたりで、お話ししていただけると嬉しいのですが。
(斉藤)
ここ1、2年ほど前から特に目立つのが、通信販売の定期購入トラブルと呼ばれているものです。
(FMおたるパーソナリティー)
通信販売は便利で良く利用されるという方も多いかもしれませんが、定期購入トラブルというのは、どんなトラブルなのですか。
(斉藤)
健康食品、サプリメントや化粧品、シャンプーなど、継続して使うことで効果が表れるみたいに宣伝されている商品に多いのですが、普通は1万円など高額の商品が「今だけ初回限定500円」などと、とても安くなっているスマホの広告を見て「お試しに使ってみよう」と軽い気持ちで、申し込みをすると、初回の500円でやめることができず、2回目以降で高い料金を請求され、こんなはずではなかったと、そういう相談がたくさん入ってきます。
(FMおたるパーソナリティー)
これは結構ある広告じゃないかなと思いますが、サプリメントですとか化粧品が500円、ワンコインだったら、そんなに安いなら誰でも軽い気持ちで1回くらいは使ってみようかなとボチッとしてしまいそうですが。でもその時に、これは定期購入ですよとか分からないものなのでしょうか。
(斉藤)
そこが何とも言えないところで、きちんとわかるような広告を出しているお店がほとんどなのですが、中にはとても分かりづらい広告もあり、「見落とした消費者が悪いから、お金を払うように」と強く請求をしてくるお店もあるのです。
(FMおたるパーソナリティー)
見落としたと言われたら確かに何とも言えないのですが、気づかないという場合もあるでしょうが、何か対策はあるのでしょうか。
(斉藤)
対策としては「初回500円」などの安い広告を見て購入を考えても、先ずは注文する前に画面をスクロールして、これ以上スクロールができない一番下まで操作してみてください。
(FMおたるパーソナリティー)
もうこれ以上下までいけませんという、一番下までスクロールをして見る。
(斉藤)
そうです。そうすると「特定商取引法に基づく表記」という表示があります。そこを開いて、業者名・代表者名・住所・電話連絡先・メールアドレスなどを確認してください。
(FMおたるパーソナリティー)
私、そこまで確認したことなかったような気がするのですが、これは大事なことですか。
(斉藤)
大事なのです。特に、ここに電話番号が表示されていない場合は、そのサイトやお店での買い物は、やめた方が無難です。何かあったときすぐに連絡がとれません。きちんとした通信販売のお店や会社であれば、ここに定期コースの説明や解約・返品についてなどの詳細を載せています。ここをしっかり、確認してほしいです。
(FMおたるパーソナリティー)
「特定商取引法に基づく表記」、これをしっかり確認。そして、時間をかけて最後まで確認が必要というわけなのですね。
(斉藤)
特に、スマホやパソコンなどを使った通信販売ではクーリングオフができないので、冷静になってサイトを見直し、購入するかどうか決めていただけたらトラブルは回避できると思います。
(FMおたるパーソナリティー)
一番下まで確認しようと思います。ところで、令和4年4月からは成年年齢が18歳に下がりましたが、若い人からのトラブル相談というのもありますか?
(斉藤)
先ほどの定期購入でも、痩せるサプリを500円ならお小遣いでも買えると思って申し込んでしまって、後で定期購入と分かり相談にいらした高校生もいらっしゃいました。
(FMおたるパーソナリティー)
高校生でなくても痩せるんだったら500円で続けようと思うかもわからないですが、そのようなことがあるのですね。
(斉藤)
10代後半から20歳ぐらいの若い方ですと、美容に関心を持ちはじめる年齢で、エステなどのトラブル相談も多いです。無料のクーポンが当たったとかお試し体験で安く施術が受けられるなどの広告を見て、自ら予約をしてお店に行かれます。
(FMおたるパーソナリティー)
20歳前後ですと、大人になったような気がして、契約などもさっさと一人で決めてしまうこともあるかもしれないですよね。
(斉藤)
そうなのです。エステにも一人で行かれるのですが、エステの場合、施術を受けながら勧誘をされると、どうしても断り切れずに高額な契約をしてしまうことが多いようです。
(FMおたるパーソナリティー)
施術を受けながらだと、大人でも断りづらいのは分かるような気がします。
(斉藤)
宣伝では、お気軽に体験してくださいなどとあるのですが、断るというのは社会経験が乏しい若い人たちには特に難しいようです。エステはクーリングオフができます。8日の期間を過ぎても無条件ではありませんが、解約ができますから困った時はまず相談をして下さい。ここ1年くらいは、若い男性からの脱毛エステの相談も増えているのですよ。
(FMおたるパーソナリティー)
そうですか、男性からのエステ相談。これも増えているのですね。私も若くはないですが、気を付けようと思います。エステの他には、何か、若い人たちが消費者トラブルに巻き込まれないように、注意した方がよいことは何かありますか。
(斉藤)
あとは、スマホで暗号資産や投資話などの儲け話に騙されたり、大学サークルを利用したマルチ商法で高額な契約をしてしまったりなど、やはり社会経験の未熟さにつけこまれた相談が多く、20歳前後で多額の借金をしてしまうケースもあります。むやみに儲け話などは信じず、高額な契約も避けるべきです。困ったときは、ためらわずに相談してほしいです。
(FMおたるパーソナリティー)
普段は、中々聞くことが少ない消費者トラブルの話をありがとうございます。被害に遭わないように、自分で気を付けて、それでも何か困ってしまったら、まずは皆さん、消費者センターにぜひ相談してください。斉藤さん、ありがとうございました。では変わって、三上さんからお話を伺いしたいのですが、三上さんはどのようなお仕事をされる部署なんですか?
(三上)
はい。私ども消費生活係は、消費者に関すること、例えば、消費者センターのこと、消費者教育や特殊詐欺被害防止啓発に関すること、米や野菜などの価格調査、はかりの検査などを主な仕事としています。
(FMおたるパーソナリティー)
私たちの生活に密着したお仕事をされているんですね。先ほど主なお仕事の中に、特殊詐欺被害防止啓発についてお話しされていましたが、この特殊詐欺被害に遭わないようにするために、気を付けた方が良いことは何でしょうか。
(三上)
最近、SNS型投資詐欺被害が増えています。SNSや交流サイトで知り合った人から投資話を持ち掛けられることは詐欺の可能性が高いです。被害を防ぐためには、絶対に儲かる話といったうまい話はないことを普段から家族や周囲の人と話し、困ったことがあれば消費者センターに相談しましょう。日頃から詐欺の手口を知り、対策をとることは大切です。小樽市では、移動消費者教室を実施しています。特殊詐欺被害だけでなく、消費者トラブルの防止のためのメニューもありますので、是非、ご活用ください。
(FMおたるパーソナリティー)
移動消費者教室では、被害に遭わないよう色々教えてもらえるのですね。三上さん、ありがとうございました。それでは、最後に迫市長、ひと言お願いできますか。
(市長)
消費生活に関するトラブルでお困りの方は、一人で悩まずに是非、センターの方にご相談いただきたいと思っています。また、特殊詐欺被害は市内でも数多く発生していると聞いていますので、市民の皆さんの大切な財産を奪う卑劣な犯罪の特殊詐欺というは、手口も多様化していますし、撲滅することはなかなか容易ではないですが、市としても、被害を防ぐために、小樽警察署など関係機関とも連携しながら、被害防止の啓発活動にこれからも取り組んでまいりたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
迫市長、ありがとうございます。本日は、消費者トラブルと特殊詐欺について、小樽市生活環境部生活安全課消費生活係の三上さん、そして、小樽・北しりべし消費者センターの斉藤さんにお話をお伺いしました。迫市長、三上さん、斉藤さん、ありがとうございました。
(市長・三上・斉藤)
ありがとうございました。
エンディング
「明日へ向かってスクラムトライ!」では、番組をお聞きいただき、市政に対するご意見ご感想をお待ちしています。
留守番電話・ファクスは0134-21-2000、E-mailは763@fmotaru.jp、またFMおたるのメッセージフォームからもお寄せいただくことができます。 はがきでという方は、郵便番号047-0021、小樽市入船4-9-1、FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」宛までお送りください。
この番組の再放送は、9月18日水曜日、午後7時からお送りします。また、次回の放送は、10月7日月曜日です。どうぞお楽しみに。