FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」令和6年12月16日放送分

公開日 2024年12月18日

更新日 2025年03月07日

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【前半】

  • 「明日へ向かってスクラムトライ!」の放送150回目を迎えて
  • クルーズ・オブ・ザ・イヤー特別賞受賞について
  • 公会堂の利用再開について
  • 自主防災組織について

【後半】

  • 「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」について

放送の内容

オープニング

明日へ向かってスクラムトライ!毎月第1、第3月曜日のこの時間は、明日へ向かってスクラムトライ!をお送りします。
市民の皆さんに、小樽市の取り組みを知っていただくとともに、市民の皆さんからも市政に対するご意見、ご感想をお待ちしています。
明日へ向かってスクラムトライ!では、小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、様々なジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。

前半

(FMおたるパーソナリティー)
「明日へ向かってスクラムトライ!」、前半は小樽市長、迫俊哉市長にお話をお伺いします。迫市長、よろしくお願いします。

(市長)
よろしくお願いいたします。

(FMおたるパーソナリティー)
さて、実は今日の放送で、この番組は150回目を迎えることとなりました。改めて、迫市長、振り返ってみて今のお気持ちはいかがですか。

(市長)
私は平成30年8月26日に市長就任いたしまして、それから間もない10月1日から、この番組を続けてまいりました。その年の9月6日に発生したのが胆振東部地震に伴うブラックアウトでしたが、その時、FMおたるさんは自家発電しながらリスナーの皆さんに情報を届けてくださいまして、あらためてコミュニティ・ラジオが災害発生時に果たす役割というのを身をもって再認識いたしました。私としては、これをきっかけになんとか市内の難聴地域を解消しなければと実感をいたしまして、今は市内で94%の世帯をカバーしている状況ではあるのですが、いずれにいたしましても早いもので、気が付けば150回になっていたというのが率直な感想ではあります。

(FMおたるパーソナリティー)
私もこうして長く番組に関わることができまして、大変嬉しく思っています。この番組を通して大切にされてきたことというのはどのようなことでしょうか? 

(市長)
やはり市民の皆さんに、小樽市の動き、あるいは暮らしに直結する情報、こういったものをわかりやすくお伝えすることが大切だと考えています。また、日頃からコミュニティ・ラジオを通じて情報発信を続けていくことが災害発生時の情報発信の備えにもなると考えていますので、これからも番組を続けまして、市政についてできる限りわかりやすく市民の皆さんにお伝えをしてまいりたいなと思っております。

(FMおたるパーソナリティー)
市長が自らのお声で市民の皆さんにお話をしていただくという素晴らしい機会とも思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。

(市長)
またぜひよろしくお願いしたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
さて、小樽市が「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2024」の特別賞を受賞したと伺っています。まずは、「クルーズ・オブ・ザ・イヤー」とはどのような賞なのか、こちらから教えていただけますか。

(市長)
この賞は、一般社団法人日本外航客船協会が、旅行業界の発展に寄与したクルーズ旅行商品、それからクルーズの誘致に貢献した自治体などを表彰するものになっています。今回、小樽市は特にクルーズ振興ですとか客船誘致活動に顕著に寄与したと認められる自治体として、特別賞を受賞いたしました。

(FMおたるパーソナリティー)
たしかに小樽港は今年、港にまつわる様々な話題がありましたね。

(市長)
おっしゃるとおりですよね。第3号ふ頭では、まず3月に14万トンクラスの大型クルーズ船に対応できる岸壁が完成しましたし、常時英語対応ができる観光案内所ですとか、商業施設を併設した国際インフォメーションセンターも完成いたしました。また、4月には、このセンターを代表施設とする第3号ふ頭の施設群が、国土交通省に「みなとオアシス小樽」として登録もされました。クルーズ船の寄港回数ですが、4月から12月までの期間に32回で、寄港回数としては平成26年度の41回に次ぐ、過去2番目の多さにもなりました。これまで冬の寄港はなかったのですが、今年は12月26日にコスタ・セレーナという大型クルーズ船が入港する予定になっていますが、これが実現いたしますと、クルーズ船を受け入れる期間が長くなると期待しています。また、以前は、停泊場所が第3号ふ頭と勝納ふ頭にも分散していましたが、今年はすべてのクルーズ船の停泊が第3号ふ頭になりまして、このことによって市内の中心部に新たな人の流れが生まれたと実感しています。

(FMおたるパーソナリティー)
クルーズ船受入れのための環境整備が、今回の受賞につながったということですね。

(市長)
そうですね。クルーズ船受入れの環境整備には、どうしてもそうですが、多くの皆様の御理解と御協力があって実現できたと思っています。今回の受賞は、乗客の皆様が徒歩で観光できる港であるということですとか、市民の皆様や観光客、それから乗船客の皆様の交流空間として第3号ふ頭と周辺地域が再開発されたこと、こういったことが高い評価を得たと伺っております。

(FMおたるパーソナリティー)
このたびの受賞をきっかけとして、今後は、どのようなまちづくりに取り組まれたいと思っていらっしゃいますか。

(市長)
先月は、港のPRのために、東京の船会社などを訪問してまいりましたが、やはり小樽港の強みというのは、新たに整備した港湾設備と市街地と港が近いということ、それから港の後背地に豊富な観光資源があることだと思っています。ですから、こうした小樽港の強みを地域全体の活性化につなげていくことができるように、これからも関係者の皆さんと協力しながら、取り組んでまいりたいなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
小樽港は、設備の面でも新しくなりましたし、港と街が近くにありますので様々な強みがあるんですよね。クルーズ・オブ・ザ・イヤーの授賞式があるとお聞きましたが、いつの予定ですか。

(市長)
12月19日木曜日になりますが、東京で授賞式が行われることになっていますので、私も出席して、賞を受けてくることにしています。

(FMおたるパーソナリティー)
どうぞ、お気をつけて行ってきてください。

(市長)
ありがとうございます。

(FMおたるパーソナリティー)
さて変わりまして、小樽市公会堂が、12月1日から利用を再開した話題について伺いたいと思います。公会堂ですが、この数か月、工事のため休館していましたが、どのような工事を行われていたのですか。

(市長)
通りかかった方はご覧になられたかもしれませんが、屋根の瓦を支える板が劣化をして、また破損している瓦も多く見られていましたので、瓦屋根の葺き替えを全面的に行う工事を行っていました。

(FMおたるパーソナリティー)
公会堂はかなりの歴史があるかと思いますが、これまでどのように利用されてきた建物だったのですか。

(市長)
明治44年、当時の皇太子、のちの大正天皇の北海道行啓に際しての御宿泊所として建設されましたが、行啓のあと、建物の一部が公会堂として一般に使用されるようになって、戦後、引揚者の一時収容所ともなりましたが、建物すべてが公会堂として利用されるようになったわけです。初めは現在の市民会館が建っている場所にありましたが、市民会館の建設のために昭和35年に今の場所に移築されて、現在に至っています。現在では市民のサークル活動の場、あるいはイベントの会場として使われておりますし、昨年には民間の団体が施設の歴史的な価値に着目をして、インバウンドをはじめとする観光でいらっしゃる方々を対象といたしまして、期間限定ではありましたがカフェを開いたという活用事例もありました。

(FMおたるパーソナリティー)
由緒ある建物が、市民の活動の場として利用されているのですね。

(市長)
このたび工事を終えまして、12月1日から開館しておりますので、市民の皆様には引き続きサークル活動、あるいはイベントなどで御利用いただきたいと思っております。また、館内でのインターネット接続環境も整備いたしまして、和室や1号集会室では、無料でWi-Fiをお使いいただけますので、ぜひこちらも御活用いただければと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
公会堂のような歴史的建造物でもインターネットが無料で使えるというのは、利用者の皆さんにとっては大変便利ですよね。さて、公会堂といいますと、能舞台があることでも知られていますよね。

(市長)
そうですね、小樽市能楽堂は、元々入船の岡崎邸にあった能舞台、これを昭和36年に公会堂と並ぶように移築をしたものです。昨年、能と古事記を組み合わせた音楽イベントも行われ大変盛況でした。今年は工事のため公開できませんでしたが、例年6月から9月にかけて能楽堂を一般公開しておりますので、ぜひ多くの皆様にこの能楽堂を御覧いただければと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
公会堂も能楽堂も、小樽の歴史を伝える建造物だと思いますので、ぜひ活用して、次の世代にも引き継いでいきたいですよね。

(市長)
多くの市民の皆様に、この公会堂、能楽堂について知っていただいて、そして、様々な活動の場として活用いただければと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
さて、まだ記憶に新しいところでありますが、今年の1月1日、石川県を中心にマグニチュード7.6の直下型地震が発生しました。この地震により、家屋の倒壊や、土砂災害、津波などが起こりまして、1,500人を超える死傷者が出たと言われています。以前もこの番組でお話を伺いましたが、地震からもうすぐ1年が経とうとしています。この機会に、改めて自主防災組織についてお話を伺いたいと思います。

(市長)
災害による被害を最小限に抑えるために、市では日頃から、災害に備えた準備ですとか活動を行う自主防災組織の結成をおすすめしています。能登半島地震の際は、甚大な被害のなか、石川県珠洲市のある地区では、死傷者を一人も出すことなく全員が無事に避難できたと言われています。この地区では約40世帯90人が暮らされていまして、御高齢の方も多くいらしたようですが、日頃から災害への備えとして自主防災組織を結成して、住民の方は「何かあったら集会場」を合言葉に毎年1、2回の避難訓練を行っていらっしゃったと伺っております。能登半島地震の際、避難訓練のとおり、隣近所で声を掛け合い、元気な人が体の不自由な方を背負うなどして助け合って、高台の集会場を目指して避難したそうで、住民の方々の避難完了から数分後、津波が襲来したと言われています。

(FMおたるパーソナリティー)
自主防災組織の重要さがとても良くわかるお話ですが、小樽市では、自主防災組織はどのような現状なのでしょうか。

(市長)
市内では、現在10の自主防災組織が活動していますが、まだ市民の皆様に十分浸透しているとは言い難い状況だと思っています。町内会ですとかマンションの自治会単位で自主防災組織を結成される場合、本市の災害対策室で手続きを行っていただくことで、防災訓練ですとか防災資機材の整備など、市から災害や防災に関する情報を提供したり、アドバイスを行うことになっています。

(FMおたるパーソナリティー)
はじめから自主防災組織ですべて行うのは大変ですが、支援やアドバイスをいただけるというのであれば、気が楽になりますよね。自主防災組織の結成に当たっては、どのような手続きをするとよろしいですか。

(市長)
まずは町内会等で話し合っていただいて、自主防災組織を結成するということが決まりましたら、所定の用紙があるのですが、この用紙に必要事項を記入いただいて提出いただくことになりますので、結成をお考えの方、あるいは団体の方々は、まずは災害対策室へお問い合わせいただきたいと思っています。ただいま御紹介した内容につきましては、広報おたる12月号にも掲載しておりますので、ぜひ御一読いただきたいと思っています。また、自主防災組織を結成する前に、町内会等の皆様が集まって市職員から説明を聞きたいというような御要望がありましたら、広報広聴課が実施しています「まち育てふれあいトーク」にもメニューもありますので、これも御活用いただければと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
今お話にあった「まち育てふれあいトーク」とはどのようなものなのですか。

(市長)
市民の皆様に市の取組を知っていただくと同時に、市政に対するお考えをお聞きする情報交換の場でして、市の担当職員が御希望の場所に伺ってお話をさせていただくというものなのです。団体でのお申込となりますが、申込は電話やファクスで受け付けておりますので、詳細につきましては広報広聴課、又はホームページで御覧いただければと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
いつ起こるかわからない災害に備えて、日頃からできることをしておきたいですよね。前半は小樽市長、迫俊哉市長にお話を伺いしました。迫市長、ありがとうございました。

(市長)
どうもありがとうございました。

後半

(FMおたるパーソナリティー)
「明日へ向かってスクラムトライ!」後半は、小樽市職員の方にお話を伺います。今日は、日本遺産について、産業港湾部観光振興室の尾本主査にお話を伺います。尾本主査、どうぞよろしくお願いします。

(尾本)
よろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
改めて、自己紹介をお願いしてもよろしいですか。

(尾本)
はい。観光振興室の尾本と申します。普段の業務は、日本遺産を活用した観光振興を担当しています。今日は日本遺産というものがどんなもので、小樽市が日本遺産を活かしてどういったことを目指しているのかお話しできたらと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
今回で3回目の御出演ということで、もう準レギュラーのような形ですが、よろしくお願いします。さて尾本さん、この12月に「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」の日本遺産認定の結果公表を控えていると聞きましたが、この日本遺産認定が決まるかどうかということで、まさにドキドキの状態ですね。

(尾本)
さすが村岡さん、お上手ですね。

(FMおたるパーソナリティー)
いやいや、何をおっしゃるのですか。

(尾本)
心臓だけに、まさに“ドキドキ”の状態でございます。小樽市は、令和3年に「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」というストーリーが日本遺産の“候補地域”となりました。これまで3年間の取組を今まさに文化庁が審査していまして、今月に発表されるということで本当に今か今かと待っている状態でございます。

(FMおたるパーソナリティー)
ちょっと結果が待ちきれない状況ですが、この日本遺産について、まだ知らないリスナーの方もいらっしゃると思いますので、少し教えていただけますか。

(尾本)
日本遺産は、地域の歴史的な文化財をひとつのストーリーとして繋げ、そのストーリーを「日本遺産」として認定しています。1つのストーリーとすることで地域のことを一体的に、わかりやすく地域や観光客の皆様に知っていただき、小樽にもっと愛着を持っていただくことで地域活性化を図るという取組です。

(FMおたるパーソナリティー)
日本遺産は、地域の歴史や文化にまつわるストーリー、物語を認定して地域活性化に繋げていこうということなのですね。全国では、いくつくらい認定されているのですか。

(尾本)
現在、全国で104件の日本遺産が認定されています。小樽にも、他のまちと連携した日本遺産というのがすでに2つあるのですよ。

(FMおたるパーソナリティー)
他のまちと連携した日本遺産というのは、「北前船」と「炭鉄港」ですね。

(尾本)
そうです。「北前船」は全国52の自治体と連携した、江戸から明治にかけて「動く総合商社」と言われた商船「北前船」が日本海の寄港地を結ぶというストーリーです。「炭鉄港」は道内13の自治体で構成されていまして、明治から昭和中期にかけて空知の炭鉱・室蘭の鉄鋼・小樽の港湾、そしてそれらを結ぶ鉄道を舞台とした北の産業革命のストーリーです。それぞれの頭文字を取って「炭鉄港」といいます。どちらのストーリーも小樽の港が重要な役割を果たしています。

(FMおたるパーソナリティー)
この2つのストーリ―からもわかるように、小樽は物流の拠点だったのですね。他のまちと一緒に認定された日本遺産のストーリーは2つあるが、小樽市単独での日本遺産はまだないということですね。

(尾本)
そうなのです。我々は、小樽市単独の日本遺産認定というのを目指していまして、その候補地域となっているのが「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」というストーリーなのです。

(FMおたるパーソナリティー)
候補地域というのは、どういったものなのですか。

(尾本)
実は令和2年度に日本遺産に申請していたのですが、一度不認定になってしまったのです。その後に、文化庁が候補地域という制度を使って、その取組が認められれば日本遺産となれる制度ができたのです。

(FMおたるパーソナリティー)
では、小樽市にとっては、日本遺産にリベンジということですね。

(尾本)
4年越しのリベンジということで、そちらの結果を待っている状態です。

(FMおたるパーソナリティー)
ちなみに、小樽は「北海道の心臓」と呼ばれていた時代があったのですか?

(尾本)
小樽で青春時代を過ごした小林多喜二の随筆に「故里の顔」というものがありまして、この中でこう表現されています。「人口十五六万の、街並みが山腹に階段型に這い上がった港町で、広大な北海道の奥地から集まってきた物産が、そこからまた内地へ出て行くいわば北海道の「心臓」みたいな都会である」。物流の拠点であった小樽は、金融都市としても栄えまして、北海道随一の経済都市でした。それを多喜二は『心臓』と表現したのですね。

(FMおたるパーソナリティー)
確かに、今も小樽市内には立派な銀行建築がたくさん残っていますよね。

(尾本)
日本銀行を始め、全盛期には25もの銀行の本店・支店があったというのですから、北海道の経済をけん引していたことがよくわかります。

(FMおたるパーソナリティー)
これだけ集まって、今も残っているところは、他にはないのではないでしょうか。

(尾本)
そうですね。なかなかないと思います。その背景には、小樽があまりにも急速に衰退し、建て替え工事などが起きなかったことが要因ともいわれています。 石炭の積出港だった小樽は、高度経済成長期に石炭から石油へのエネルギー転換だとか自動車社会の進行などによって「斜陽のまち」となっていきます。汚れた小樽運河は埋立てられて、道路が建設される計画が決定します。しかし、それに反対した市民の10年にも及ぶ運河保存運動によって、運河を守り、観光都市として新たな鼓動を取り戻したというのが、「北海道の心臓と呼ばれたまち・小樽」のストーリーの概要となっています。

(FMおたるパーソナリティー)
さきほど、「日本遺産は地域の歴史や文化にまつわるストーリー」物語だとおっしゃっていましたが、小樽はそういった市民活動の力で創り上げられたまちだというのがこのストーリーの中核になる訳ですね。

(尾本)
はい、そういった市民の自発的な活動を、我々は「民の力」と呼んでおりまして、この「北海道の心臓と呼ばれたまち・小樽」のストーリーの軸となっています。

(FMおたるパーソナリティー)
「民の力」。たしかに小樽はその「民の力」が強いと感じますよね。今も、雪あかりの路もボランティアを中心に運営されていたり、北海製罐第3倉庫を残すために立ち上がったりと、色々な形で活動されていますよね。

(尾本)
本当にそう思います。「民の力」は残されている歴史的な建物に象徴されますが、全然過去のものではなく、現代の小樽にも強く息づいていることを痛感いたします。今も、歴史的な遺産が市民の皆さんや、企業・団体の皆様の力によって活用され続けています。

(FMおたるパーソナリティー)
このストーリ―を通して小樽を見てみますと、なんだか新たな発見やおもしろみがありそうですね。

(尾本)
歴史的な街並みが、ただ視覚的に美しいだけでなく、その奥にあるストーリーを知ることで、さらに魅力を深く感じられるのではないかなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
確かにストーリーを知ることで、グっと深みが増しますよね。

(尾本)
そうですね。お恥ずかしい話なのですが、私も30年近く小樽に住んでいますが、当たり前にあった運河だとか歴史的建造物にある背景というものをあまり知りませんでした。この業務の担当になって、このストーリーを知ることで、「小樽ってこんなにも魅力がたくさんあったんだな」と気づかされました。

(FMおたるパーソナリティー)
そこに住んでいると、そこにある風景が当たり前になりすぎていて、なかなか歴史だとか背景、自分の住んでいる地域のことって意外と知らないことが多いかもしれないですよね。

(尾本)
そこで、皆様にも小樽のことをもっとよく知っていただくために、「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」川柳コンテスト、こちらをOtaruNEXT100実行委員会の皆さんが実施してくれることになりました。

(FMおたるパーソナリティー)
なんと、OtaruNEXT100といいますと、運河100周年イベントですとかYummy市なんかでも取り組んでいらっしゃる若い世代の皆さんではないかと思いますが、こうやって、若い世代の皆さんが、自分ごととして日本遺産を盛り上げようとしている。これもまさに「民の力」ですよね。川柳であれば世代を問わず楽しめそうですね。

(尾本)
そうですね。若い世代の皆さんが主体的に動いてくださるので、本当に心強いです。今回の川柳コンテストは、入選された方にはあの銀鱗荘さんのペアランチ+日帰り入浴セットなどの豪華景品もご用意しています。

(FMおたるパーソナリティー)
なんと。銀鱗荘なんてちょっと贅沢ですね。私も応募してみたいと思うのですが、どういう川柳を作ると応募することができますか。

(尾本)
先ほど私がお話しした「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」のストーリーですとか、そのストーリーを構成する文化財をテーマにして川柳を考えていただきたいと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
ちなみに、そのストーリーを構成する文化財とは何があるのですか?

(尾本)
小樽運河や色内銀行街。旧手宮線や堺町通の商店。倉庫群や天狗山からの眺望、北防波堤など小樽の特色ある文化財はほとんど入っているような状態です。

(FMおたるパーソナリティー)
ストーリーだけでなく、今おっしゃったような小樽を代表する名所なんかをテーマにしてもいいということですね。あ、ちょっと一句浮かんできましたよ。詠んでもいいですか。「堺町 今もにぎわう 問屋街」。

(尾本)
さすが村岡さん。いいですね。

(FMおたるパーソナリティー)
そんな棒読みで。

(尾本)
昔の堺町は、問屋街としてすごく賑わっていましたよね。今も観光客が必ずと言っていいほど訪れる人気スポットで、昔に負けないくらい賑わっていますね。たまに行くと面白いものが売っていて楽しいですよね。では、ちょっと僕も、村岡さんに負けないように一句詠んでもよろしいでしょうか。

(FMおたるパーソナリティー)
あら。わかりました、お願いします。

(尾本)
はい、では僭越ながら。「手宮線 みんなで歩く 散歩道」。

(FMおたるパーソナリティー)
ちょっと尾本さんの方がいいな。やりますね、尾本さん。北海道で最初に敷かれた鉄路でもあります手宮線、今では散策路として活用されるなんて、当時の人は思ってもみなかったでしょうね。今も小樽ではとっても大事な場所ですよね。

(尾本)
このような感じで、皆さんもお気軽に応募してもらえればと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
私ももうちょっといいのが浮かんでから応募したいと思います。では、川柳コンテストの応募方法を教えていただけますか?

(尾本)
インターネットとはがきの2種類で応募が可能です。詳細は小樽市のホームページを御覧いただければと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
応募方法は、インターネットかはがきですね。入賞した作品の発表方法などは決まっていますか?

(尾本)
入賞した作品はホームページで発表するほか、小樽雪あかりの路の開催に合わせて、初日の2月8日を除く2月9日から15日の17時から21時に旧三井銀行小樽支店を無料開放していただきまして、作品展示をさせていただきますので、雪あかりの路と合わせて、ぜひお越しください。

(FMおたるパーソナリティー)
2月9日から15日の午後5時から午後9時まで、旧三井銀行小樽支店の中では温かい飲み物もご用意されているということですから、雪あかりの路で休憩がてら足を運んでみてはいかがでしょうか。尾本さんありがとうございました。さて迫市長、いよいよ「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」の日本遺産認定の発表が迫ってきましたね。

(市長)
そうですね、私たちは日本遺産の取組を通しまして、これまで以上に街の魅力を磨き上げて、皆さんにわかりやすくお伝えていきたいと思っています。観光地小樽は歴史的な街並みを強みとして持っています。その歴史のストーリーを市民、あるいは観光客の皆さんに知っていただくことで、このまちの風景により深みを感じていただけるのではないかと思っています。小樽市単独の日本遺産認定は悲願でもありますので、小樽市が観光都市としてさらなる輝きを放つために精力的に取り組んでいきたいと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
ありがとうございます。本日は、迫市長、そして、産業港湾部観光振興室の尾本主査にお話を伺いました。迫市長、尾本さん、どうもありがとうございました。

(市長・尾本)
ありがとうございました。

エンディング

「明日へ向かってスクラムトライ!」では、番組をお聞きいただき、市政に対するご意見ご感想をお待ちしています。
留守番電話・ファクスは0134-21-2000、E-mailは763@fmotaru.jp、またFMおたるのメッセージフォーム新しいウィンドウで外部サイトを開きますからもお寄せいただくことができます。 はがきでという方は、郵便番号047-0021、小樽市入船4-9-1、FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」宛までお送りください。
この番組の再放送は、12月18日水曜日、午後7時からお送りします。また、次回の放送は、1月6日月曜日です。どうぞお楽しみに。

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